マツダの代表的オープンスポーツカーのロードスターはベース車両としても優秀?ロードスターをベース車両にしてリリースしている車種を紹介

車の情報

マツダの代表的オープンスポーツカーと言えば、「ロードスター」で今も人気のある車種の1つである。

1989年に初代モデルがリリースされたが、発売初年には国内では9,307台が販売され、翌年には世界で9万3,626台を販売するなど、発売当初から人気があり現代でもその人気が衰えず、ロードスターファンも多く存在している。

そんな、グローバル展開しているロードスターだが、やはりロードスターのパッケージングが最適で、マツダ以外の他メーカーにもロードスターをベースとして提供し、ロードスターをベースに作り上げたオリジナルの車種もラインアップされています。

今回は、ロードスターをベースに作り上げられた他メーカーからリリースしている車種について紹介します。

マツダ ロードスターをベース車両に制作された、他メーカーの車種

アバルト 124スパイダー(ABARTH 124 Spider)

ロードスターベースのオリジナルカー アバルト 124スパイダー

アバルト 124スパイダーは、現行型のND型ロードスターをベースに作られた2ドアオープンカーです。

124スパイダーは元はフィアットの車種になるが、これをチューニングして「アバルト」ブランドでリリースされています。

そして面白いのが、この124スパイダーは出荷地にかかわらず、すべての仕様が広島県のマツダ宇品第1工場で製造されていることから、「広島生まれのイタリア車」と呼ばれている。

124スパイダーとロードスターとの違い

エクステリア
ロードスターベースのオリジナルカー アバルト 124スパイダー リア

ロードスターではフロントもリアも上下左右を大きく絞り込んでいるデザインになっているが、アバルト124スパイダーではフロントグリルや灯火類を大きめとしていて、押し出しの効いたデザインとなっている。

ロードスターのトランクオープナースイッチは、トランクリッドとリアバンパーが繋がったデザインになっているためバンパー下部にあるが、124スパイダーはバンパー上部にある。

ロードスターの日本仕様ではリアフォグランプを装備しない(オプションとしても設定されていない)のに対し、124スパイダーでは日本仕様にもリアフォグランプを装備します。

また、リアフォグランプの装着位置はロードスター(リアフォグランプ非装備の地域(日本、北米、オーストラリア及びニュージーランドなど)を除く)のリアバンパー下端にある後退灯(出荷地によって左右どちらかの後退灯と入れ替える)位置に対し、124スパイダーはリアバンパー下部中央となる。

インテリア
ロードスターベースのオリジナルカー アバルト 124スパイダー メーター

ステアリングセンターのマツダCIの部分をアバルトのマークに変更し、ステアリング自体もステアリングのセンターを示すために上部中央だけ赤い革に変更されている。

また、センターアームレスト表皮にサソリのマークも入る。

スピードメーターはロードスターが200km/hまで表示されているのに対し、124スパイダーは270km/hまで表示されている。

124スパイダーではドア内側が使いやすい形状に変更され、シフトノブの形状も変更された。

但し、日本仕様におけるワイパースイッチとターンシグナルスイッチの位置は日本国内向けロードスターと同じである。

ロードスターではオートマチック車にのみ変速制御を切り替えるドライブセレクションスイッチをシフトレバー周辺に配置するのに対し、124スパイダーではマニュアル車にも同位置に特性切り替えスイッチを装備するが、124スパイダーではトランスミッションの制御ではなくエンジンの制御を切り替えるSPORTモードスイッチとして動作する。

カーナビゲーションシステム及びインフォテインメントシステム

どちらもマツダコネクトを取り入れていて(フィアット名は「FIAT CONNECT 7.0」)、ロードスターは始動時にマツダのロゴが表示されることに対し、124スパイダーでは始動時にアバルトのロゴが表示される。

エンジン

ロードスターには、1.5L SKYACTIV-G(直列4気筒DOHC16バルブ)が搭載されるが、アバルト124にはフィアット製1.4Lマルチエア(直列4気筒DOHC16バルブ)インタークーラー付きターボエンジンを搭載している。

メカニズム

ロードスターではマニュアル車にのみトルクセンシング式スーパーLSDを装備(ただし国内仕様においてはソフトトップ車の「S」を除く)するのに対し、124スパイダーではオートマチック車を含む全車にトルクセンシング式LSDを装備する。

トランスミッション

マニュアルトランスミッションについて、ロードスターでは新規開発したFR用SKYACTTIV-MTによって軽量化を図っている。

一方、124スパイダーでは過給エンジンを用いる故のトルク対応や今後の発展性を鑑みて、トランスミッションベルハウジングを取り入れるなどしてより許容トルクの大きなNC系ロードスター用のトランスミッションを採用している。

・オートマチックトランスミッションは同一のアイシンAW(現:アイシン)製6速電子制御AT(SKYACTIV-DRIVE)を用いるが、ディファレンシャルの最終減速比は異なる設定とされている。

光岡自動車 ロックスター

ロードスターベースのオリジナルカー ロックスター

他メーカーの車種をベースに、オリジナルのクルマを制作することをメインにしている光岡自動車からは、「ロックスター」という車名でリリースしています。

光岡自動車の創業50周年を記念するスペシャルモデルとして発表されていて、開発コンセプトは「やんちゃ×スタイリッシュ×楽しさ」で、キャッチコピーは「俺たちの「永遠」。」となっている。

ロックスターとロードスターとの違い

エクステリア

エクステリアでは、よりバランスの取れたプロポーションを目指すため全長を430mm延長している。

そしてフロント、リアデザインには1960年代のシボレー・コルベット(C2)を彷彿とさせるデザインへと変更されている。

1台限りの特別仕様車の存在
ロードスターベースのオリジナルカー ロックスター 限定1台

2022年1月27日、ロックスターは予定されていた200台の販売台数を完売・完納を記念し、1台限りの特別仕様車である「Rock Star 2.0 LHD Only1 Special」の抽選販売を行なうと発表しました。

カナダ向けのMX-5をベースに、標準モデルにはない左ハンドル、2.0Lエンジンの仕様となる。

HURTAN Automoviles HURTAN Grand Albaycin(フータン オートモービルズ フータン グランドアルバイシン)

ロードスターベースのオリジナルカー フータン グランドアルバイシン

HURTAN Automoviles(フータン・オートモービルズ)はクラシックカーに魅せられたフアン・ウルタード氏が、1991年にスペイン・サンタフェで設立した少数生産の自動車コーチビルダー(改造車体メーカー)になります。

正に、光岡自動車のスペインメーカー版と言うと分かりやすいだろう。

このフータンより、グランドアルバイシンという名のMX-5(ロードスターのスペイン仕様)をベースに、最先端テクノロジーを基盤に実現されたプラットフォームでありながら、外装はレトロそのもの。

HURTANブランドが、高級車の製造とスタイリングにおいて卓越性を持つ理由は、ハンドクラフトによる仕上げを随所に取り入れた独自のスタイルにあります。

MX-5がベースとなっている為、ハンドル位置は左になるが、個性的な1台となるので希少性は抜群だ。

Heritage(ヘリテージ)とBespoke(ビスポーク)の2グレードから選択できます

ロードスターベースのオリジナルカー フータン グランドアルバイシン ヘリテージ
Heritage(ヘリテージ)

グランドアルバイシンには、2種類のグレード構成により、クラシックな見た目が特徴的な「Heritage(ヘリテージ)」、スポーティな見た目が特徴的な「Bespoke(ビスポーク)」となっており、それぞれルーフタイプを「カブリオレ」と「タルガ」仕様、エンジンは1.5L(132 PS)と2.0L(184PS)の2種類から選択することができる。

ロードスターベースのオリジナルカー フータン グランドアルバイシン ビスポーク
Bespoke(ビスポーク)

ボディカラーやシート素材・縫製やパイピングなどは自分の好みに合わせてカスタマイズすることで、オリジナリティにあふれたボディやインテリアを実現し、世界に一台となる、自分だけの特別なクルマが作れます。

さいごに

ロードスターの人気は、国内メーカーのみならず海外メーカーがベース車両として選択するほど、ロードスターが認められている証拠になります。

それもそのはず、初代から現行に至るまで34年の歴史があり、いつの世代でも愛される2シーターオープンカーの代表的存在と言っても過言ではないでしょう。

しかし、ロードスターをベースに他メーカーが制作すると、どれもオリジナリティがあり、スポーティにもできるしクラシックカーにも作ることができ、それも似合っているのがすごいですよね。

そういった意味では、ロードスターもカスタムの方向性もかなり広く、十分ロードスターでも楽しめることが根底にありますよね。

これからも、世界で輝けるロードスターを作り続けてほしいです。

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