「車のリコール」とは、自動車メーカーが製造・販売した車両に、安全や環境に関わる不具合や設計上の問題が発覚した際に、その不具合を無償で修理・改善するために実施する制度のことです。
リコールは、国土交通省に届け出がなされ、公的に発表される仕組みとなっており、対象車の所有者には通知が送付されます。
2025年7月分のリコール情報、改善対策届出一覧をお伝えします。
ロリポップ
- 2025年7月のリコール届出情報(国産車)
- ヤマハ AR-07 他 計2型式 計10車種を対象(2日)
- カワサキ Ninja ZX-6R 計1型式 計1車種を対象(3日)
- 三菱 XS25 他 計1型式 計5車種を対象(3日)
- ヤマハ XMAX250 他 計4型式 計3車種を対象(8日)
- いすゞ フォワード 他[1] 計6型式 計2車種を対象(10日)
- いすゞ フォワード 他[2] 計11型式 計2車種を対象(10日)
- クボタ KR217 他 計2型式 計2車種を対象(11日)
- トヨタ トヨタフォークリフト 計2型式 計1車種を対象(15日)
- トヨタ アルファード 他 計55型式 計21車種を対象(16日)
- トヨタ カローラフィールダー 他 計8型式 計2車種を対象(16日)
- スズキ Vストローム 他 計2型式 計2車種を対象(17日)
- ホンダ ベンリィeII MD 他 計6型式 計6車種を対象(17日)
- ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種を対象(17日)
- ホンダ ベンリィeI 他 計10型式 計10車種を対象(16日)
- 三菱 ふそうキャンター 他 計33型式 計9車種を対象(24日)
- 日野 日野デュトロ 他 計37型式 計5車種を対象(24日)
- 三菱 ふそうローザ 計4型式 計1車種を対象(24日)
- クボタ DR472 計1型式 計1車種を対象(25日)
- タダノ GR-250N-5 他 計5型式 計5車種を対象(25日)
- 日野 日野 プロフィア 計6型式 計1車種を対象(30日)
- 2025年7月のリコール届出情報(輸入車)
- 2025年7月の改善対策届出情報(国産車)
- 2025年7月の改善対策届出情報(輸入車)
- さいごに
2025年7月のリコール届出情報(国産車)
ヤマハ AR-07 他 計2型式 計10車種を対象(2日)

・不具合の部位(部品名)
座席(座面及び背もたれ)
・状況及びその原因
座席の座面及び背もたれの内装材において、表皮の内側にある防水フィルム、及びウレタン材の一部の材料選定が不適切なため、燃焼試験の基準より速い速度で燃焼する。
そのため、保安基準に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、座席の座面及び背もたれを対策品に交換する。
ヤマハ AR-07 他 計2型式 計10車種のリコール届出一覧表
ヤマハ AR-07 他 計2型式 計10車種の改善箇所説明図
カワサキ Ninja ZX-6R 計1型式 計1車種を対象(3日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(クランクシャフトベアリング)
・状況及びその原因
原動機のアッパークランクケースとロアクランクケースを締結するボルトにおいて、締め付け作業が不適切なため、過剰なトルクで締め付けたものがある。
そのため、クランクシャフトベアリングとクランクシャフトの間に適正なオイルクリアランスが確保できず、最悪の場合、クランクシャフトベアリングが焼き付き、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
・改善措置の内容
未走行車両はクランクケース締め付けボルトを適正トルクで締め付ける。
既走行車両はクランクシャフトベアリングを点検し、異常があれば修理し、異常がなければクランクケース締め付けボルトを適正トルクで締め付ける。
カワサキ Ninja ZX-6R 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
カワサキ Ninja ZX-6R 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
三菱 XS25 他 計1型式 計5車種を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(冷却水ドレンホース)
・状況及びその原因
農耕トラクタの冷却装置において、冷却水ドレンホースの組付けが不適切なため、締結力が不足しているものがある。
そのため、その状態で使用を続けると、冷却水ドレンホースがピンから抜け出し、冷却水が漏れて、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンのシリンダブロックに取り付けられているジョイントとホース及びドレンキャップを外し、プラグに交換する。
取扱説明書に記載している、冷却水の交換についての内容を変更する。
ヤマハ XMAX250 他 計4型式 計3車種を対象(8日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(カムシャフト固定プレート)
・状況及びその原因
原動機のカムシャフト固定方法の検討が不十分なため、カムシャフトを固定するプレートのボルトの締付力が不足しているものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、ボルトが緩んでカムシャフトを固定できなくなり、最悪の場合、エンストし再始動できなくなる。
・改善措置の内容
全車両、当該プレートを対策品に交換するとともに取付けボルトを新品に交換し、新たに設定した締付けトルクで締付ける。
ヤマハ XMAX250 他 計4型式 計3車種のリコール届出一覧表
ヤマハ XMAX250 他 計4型式 計3車種の改善箇所説明図
いすゞ フォワード 他[1] 計6型式 計2車種を対象(10日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(フライホイールハウジング)
・状況及びその原因
フライホイールハウジングにおいて、製造工程でのプレートカバー取付けボルトの締付け指示が不適切なため、規定トルクで締付けられていないものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ボルトが緩み、最悪の場合、ボルトおよびプレートカバーが走行中に脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該ボルトを規定トルクで締付ける。
いすゞ フォワード 他[1] 計6型式 計2車種のリコール届出一覧表
いすゞ フォワード 他[1] 計6型式 計2車種の改善箇所説明図
いすゞ フォワード 他[2] 計11型式 計2車種を対象(10日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ナイロンチューブ)
・状況及びその原因
制動装置において、ブレーキバルブとコネクタの搭載位置が左右にオフセットしていることに加え、後輪ブレーキ用エア配管(ナイロンチューブ)の形状が適切なため、キャブの揺動によりナイロンチューブがコネクタから抜けることがある。
そのため、後輪ブレーキへのエアの供給が絶たれ、後輪ブレーキが効かなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキ用エア配管一式を対策品に交換する。
いすゞ フォワード 他[2] 計11型式 計2車種のリコール届出一覧表
いすゞ フォワード 他[2] 計11型式 計2車種の改善箇所説明図
クボタ KR217 他 計2型式 計2車種を対象(11日)

・不具合の部位(部品名)
その他の装置(分草かん)
・状況及びその原因
刈取脱穀作業車の分草かん(刈取脱穀作業中に作物をかき分ける装置)において、製造方法が不適切なため一部寸法が設計値を超過し、本機へ組付けた場合に車幅が1,700mmを超えるものがある。
当該機は、車幅1,700mmを超える場合に必要な灯火器類(車幅灯・尾灯・制動灯・後退灯・後写鏡)を備えていないことから、保安基準に対して不適合となるおそれがある。
・改善措置の内容
寸法を改善した部品(分草かん)へ全数交換する。
クボタ KR217 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタフォークリフト 計2型式 計1車種を対象(15日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(走行モータ制御コントローラ)
・状況及びその原因
電動式フォークリフトに搭載しているコントローラの設計検討が不十分なため、高負荷作業を繰り返し長期間行うと金属製のコントローラの端子台が高温となり、クリープ現象を起こすことがある。
そのため、端子を締結しているナットの締結力が低下し、端子部の接触抵抗が増加して発熱し、そのままの状態で使用を続けると、コントローラが焼損し走行できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、コントローラを対策品に交換する。
なお、対策品の準備に時間を要するため、暫定対策としてコントローラ端子部のナットを規定トルクに増し締めする。
トヨタ トヨタフォークリフト 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタフォークリフト 計2型式 計1車種の改善箇所説明図
トヨタ アルファード 他 計55型式 計21車種を対象(16日)

・不具合の部位(部品名)
電気装置(コンビネーションメータ)
・状況及びその原因
コンビネーションメータにおいて、制御プログラムの検討が不十分なため、当該メータ稼働時間が長くなると、回路基板上の素子が早期に劣化することがある。
そのため、始動の際のメータ起動時にメータ画面が表示されず、速度計や警告灯等が確認できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、コンビネーションメータのプログラムを対策仕様に修正または当該メータを対策仕様のプログラムに修正した対策品に交換する。
なお、プログラム修正後にメータ画面が表示されなくなった場合は、メータを無償交換する。
トヨタ アルファード 他 計55型式 計21車種のリコール届出一覧表
トヨタ アルファード 他 計55型式 計21車種の改善箇所説明図
トヨタ カローラフィールダー 他 計8型式 計2車種を対象(16日)

・不具合の部位(部品名)
乗車装置(シートカバー)
・状況及びその原因
シートの内装材において、表皮の加工方法の検討が不十分だったため、燃焼試験時に基準に定められているよりも速い速度で延焼し、保安基準に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、全席シートカバーを対策品に交換する。
トヨタ カローラフィールダー 他 計8型式 計2車種のリコール届出一覧表
トヨタ カローラフィールダー 他 計8型式 計2車種の改善箇所説明図
スズキ Vストローム 他 計2型式 計2車種を対象(17日)

・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料タンク)
・状況及びその原因
燃料タンクにおいて、製造管理が不適切であったため、燃料タンクの給油口のシール面が局部的に凹んでいるものがある。
そのため、燃料タンクキャップに設定しているゴム製パッキンが給油口のシール面の局部的な凹みに追従できず、気密性が低下し、燃料蒸発ガス量が基準を満たさないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料タンクキャップのゴム製パッキンを燃料タンクの給油口のシール面に対して追従可能な対策品に交換する。
スズキ Vストローム 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
スズキ Vストローム 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
ホンダ ベンリィeII MD 他 計6型式 計6車種を対象(17日)

・不具合の部位(部品名)
電気配線(メインハーネス)
・状況及びその原因
電気配線において、フレーム溶接時のスパッタ※除去指示が不適切なため、メインハーネスの通線部にスパッタが残留しているものがある。
そのため、当該ハーネスがスパッタと干渉し、そのまま使用を続けると、電線の被覆が摩耗し、芯線が露出して短絡すると、前照灯、方向指示器、速度計等の作動不良や走行不能となるおそれがある。
※溶接作業中に発生した金属粒子等がフレームに付着したもの
・改善措置の内容
全車両、メインハーネスの損傷を点検し保護材(グロメット等)を追加する。
また、メインハーネスが損傷している場合は対策品と交換する。
なお、メインハーネスの準備に時間を要することから、準備が整い次第、改めて連絡する。
ホンダ ベンリィeII MD 他 計6型式 計6車種のリコール届出一覧表
ホンダ ベンリィeII MD 他 計6型式 計6車種の改善箇所説明図
ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種を対象(17日)

・不具合の部位(部品名)
全方位安全運転支援システム(ドライバモニタカメラ制御コンピュータ)
・状況及びその原因
全方位安全運転支援システム装備車において、ドライバモニタカメラ制御コンピュータの制御プログラムが不適切なため、外部診断機でのプログラム更新または故障コードクリア後に演算処理が終了しないことがある。
そのため、過大な待機電流が流れ続け、車両を使用せずに長期間駐車した場合、バッテリが上がり、パワーシステムが起動できなくなるおそれがある。
なお、外部診断機でのプログラム更新後は、パワーシステム起動時にドライバモニタカメラが起動せず、システム故障時にブレーキ警告灯等が不点灯となり、保安基準に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、ドライバモニタカメラ制御コンピュータを対策プログラムへ書き換える。
ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
ホンダ ベンリィeI 他 計10型式 計10車種を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
その他(着脱式可搬バッテリ)
・状況及びその原因
電動二輪車に搭載する着脱式可搬バッテリにおいて、バッテリ内のセルと構成する部品の溶接条件が不適切なため、損傷したセルから電解液が漏れることがある。
そのため、そのまま使用を続けると、漏れた電解液により金属が析出し短絡して、セルが発火し火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全数、着脱式可搬バッテリを対策品に交換する。なお、対策品に交換するまでは、使用者へ使用停止を要請する。
ホンダ ベンリィeI 他 計10型式 計10車種のリコール届出一覧表
ホンダ ベンリィeI 他 計10型式 計10車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうキャンター 他 計33型式 計9車種を対象(24日)

・不具合の部位(部品名)
架装物制御用コントローラのプログラム
・状況及びその原因
1台積車両運搬車の架装物制御用コントローラにおいて、制御プログラムの設計が不適切なため、プログラムが一部消失することがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、荷台をスライドさせる事が出来ないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、架装物制御用コントローラのプログラムを書き換える。
三菱 ふそうキャンター 他 計33型式 計9車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうキャンター 他 計33型式 計9車種の改善箇所説明図
日野 日野デュトロ 他 計37型式 計5車種を対象(24日)

・不具合の部位(部品名)
各動作の検知方式及び制御プログラム
・状況及びその原因
1台積車両運搬車の各動作の検知方式及び制御プログラムにおいて、設計検証及び評価不足により、検知不備及び制御プログラムのエラーが発生し、作動停止してしまうことがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、荷台をスライドさせる事が出来ないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、各動作の検知方式及び制御プログラムを対策品に交換する。
日野 日野デュトロ 他 計37型式 計5車種のリコール届出一覧表
日野 日野デュトロ 他 計37型式 計5車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうローザ 計4型式 計1車種を対象(24日)

・不具合の部位(部品名)
電気装置(SSAM)
・状況及びその原因
SSAM(Single Signal detect and Actuation Module)において、ソフトウェアの検討が不十分のため、SSAMが起動した際や起動中にSSAM内のマイコンが故障と判断してマイコンがリセットを繰り返すことがある。
そのため、エンジンの始動不能、再始動不能、エンジン停止不能、電装品の不作動または強制作動になるおそれがある。
(SSAM:キャブ及び架装物の電装品制御と電源分配機能を統合したボディーコントローラー装置)
・改善措置の内容
全車両、当該後写鏡を対策品に交換する。
クボタ DR472 計1型式 計1車種を対象(25日)

・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(テンションアーム支点軸)
・状況及びその原因
刈取脱穀作業車の動力伝達装置において、設計検討が不適切なため、テンションアーム支点軸周辺の溶接の溶け込みが不足しているものがある。
そのため、機械稼働による振動や衝撃により、溶接溶け込み不足部位に応力が集中し、最悪の場合、テンションアーム支点軸が破断し、走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
以下対策を実施した部品へ全数交換する。
①テンションアーム支点軸径を大きくし、溶接を追加したもの。
②テンションアームの板厚を大きくし、剛性を向上させたもの。
③テンションスプリングを変更し、密着長に余裕をもたせたもの。
④テンションロッド組み付け部に回動支点を追加したもの。
タダノ GR-250N-5 他 計5型式 計5車種を対象(25日)

・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(トルクロッド取付けボルト)
・状況及びその原因
ホイール・クレーンの緩衝装置において、上側トルクロッド及びラテラルロッドの取付けボルトの締付け不適切なため、規定の締付けトルクで締付けられていないものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、上側トルクロッドの取付けボルトが緩み折損し、上側トルクロッドが車軸から外れ、走行時に車軸のがたつき(異音)が生じるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、上側トルクロッドおよびラテラルロッド取付けボルトの締付け点検を行い、締付けトルクが不足していた場合は、新品のボルトに交換し、規定トルクで締め付けをする。
タダノ GR-250N-5 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表
タダノ GR-250N-5 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図
日野 日野 プロフィア 計6型式 計1車種を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(電気配線)
・状況及びその原因
スタータ電気配線において、配索ばらつきの設計検討が不十分なため、クロスメンバのエッジ部と干渉しているものがある。
そのため、そのまま使用を続けると走行時の振動等で当該配線の被覆が損傷し、最悪の場合、配線の短絡により火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スタータ電気配線の配索を変更する。なお、当該配線に損傷が認められる場合は補修または新品に交換する。
日野 日野 プロフィア 計6型式 計1車種のリコール届出一覧表


2025年7月のリコール届出情報(輸入車)
スカニア スカニアLPGRS シリーズ トラック 計16型式 計1車種を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
灯火器(昼間走行灯・車幅灯)
・状況及びその原因
前照灯ユニットにおいて、設計検討が不十分なため、LED 構造自体で発生する熱の影響等により内部の構成部品が通常よりも早く劣化することがある。
そのため、連続使用により内部の構成部品が熱損し、昼間走行灯及び車幅灯の照度が低下して灯光の色が変化するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前照灯ユニット内部を点検し、昼間走行灯及び車幅灯の構成部品が劣化している場合は、当該ユニット一式を対策品に交換する。
劣化していない場合は内部の構成部品のみ対策品に交換する。
スカニア スカニアLPGRS シリーズ トラック 計16型式 計1車種のリコール届出一覧表
スカニア スカニアLPGRS シリーズ トラック 計16型式 計1車種の改善箇所説明図
キャデラック エスカレード 計1型式 計1車種を対象(3日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン)
・状況及びその原因
エンジンのクランクシャフトにおいて、製造工程が不適切なため、クランクシャフトのコネクティングロッド取り付け部の表面処理が不均一なものや、ジャーナルの寸法誤差があるものがある。
そのため、使用過程においてコネクティングロッド及びクランクシャフトのベアリングが焼付きを起こしてエンジンが故障し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止して走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、診断テスターで車両及びエンジンを診断し、診断において正常な場合は①、異常が見つかった場合は②の措置を行う。
①エンジンオイル(0W40)/オイルフィルター(通常品)/フィラーキャップ(0W40 印字品)を対策品に交換し、オーナーズマニュアルに改訂版を挿入する。
②エンジン Assyを良品に交換する。
キャデラック エスカレード 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
キャデラック エスカレード 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
インディアンモーターサイクル Scout Bobber 他 計2型式 計7車種を対象(3日)

・不具合の部位(部品名)
原動機(ECM(エンジンコントロールモジュール))
・状況及びその原因
ECM(エンジンコントロールモジュール)において、設計検討が不十分なため、極低速にてアイドリングが不安定になることがある。
そのため、発進時や極低速において意図せずエンジンが停止し、最悪の場合、転倒するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、対策されたECMソフトウェアに更新する。
インディアンモーターサイクル Scout Bobber 他 計2型式 計7車種のリコール届出一覧表
インディアンモーターサイクル Scout Bobber 他 計2型式 計7車種の改善箇所説明図
ボルボ ボルボ XC60 他 計9型式 計7車種を対象(4日)

・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキコントロールモジュール)
・状況及びその原因
BCM(ブレーキコントロールモジュール)において、プログラムが不適切なため、Bモードまたはワンペダルドライブにて長い下り坂を惰性で走行した場合、ブレーキペダルでの制動時にブレーキ油圧を適切に調整できないことがある。
そのため、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かなくなるおそれがある。
※Bモード:PHEV車で回生ブレーキの効きを強める運転モード。
ワンペダルドライブ:BEV車で回生ブレーキの効きを強める運転モード。
・改善措置の内容
全車両、BCM(ブレーキコントロールモジュール)のプログラムを正規プログラムに書き替える。
なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う。
販売店に入庫して診断機により実施する。
対象車両へ遠隔配信(OTA)にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。
ボルボ ボルボ XC60 他 計9型式 計7車種のリコール届出一覧表
ボルボ ボルボ XC60 他 計9型式 計7車種の改善箇所説明図
2025年7月の改善対策届出情報(国産車)
該当なし
2025年7月の改善対策届出情報(輸入車)
該当なし
さいごに
以上が、2025年7月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html


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