2022年9月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

車の情報

10月に入り、すっかり秋めいて夏場の暑さを忘れ去るほど、涼しくなってきました。

しかし、台風などの自然災害で甚大な被害を受けた地域もありますので、心よりお見舞い申し上げますとともに一日も早い再建をお祈り致します。

コロナウイルスの感染拡大も、少しづつ減少しているので早く普通の日常になるのを祈るのみです。

それでは、今回は2022年9月分のリコール情報についてお伝えします。

  1. 2022年9月のリコール届出情報(国産車)
    1. トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種を対象(1日)
    2. スズキ キャリイ 他 計4型式 計4車種を対象(1日)
    3. ホンダ CRF1100L Africa Twin 他 計4型式 計3車種を対象(1日)
    4. UDトラックス クオン 他 計35型式 計2車種を対象(8日)
    5. 日野 プロフィア 他 計25型式 計2車種を対象(9日)
    6. いすゞ ガーラ 計1型式 計1車種を対象(9日)
    7. カトウ カトウ KR-80H型ラフター 計1型式 計1車種を対象(9日)
    8. トヨタ 「フレックス」アレンジST後向 計19型式 計53車種を対象(16日)
    9. ヤンマー EG225 他 計6型式 計12車種を対象(16日)
    10. マツダ CX-60 計1型式 計1車種を対象(22日)
    11. 三菱 ふそうスーパーグレート 計3型式 計1車種を対象(27日)
    12. ヨコハマ 710R 他 計-型式 計-車種を対象(30日)
  2. 2022年9月のリコール届出情報(輸入車)
    1. アウディ S8 他 計15型式 計9車種を対象(1日)
    2. メルセデスベンツ C220d 他 計14型式 計8車種を対象(14日)
    3. メルセデスベンツ メルセデスAMG E53 4MATIC+ 他 計13型式 計7車種を対象(14日)
    4. メルセデスベンツ A250 4MATIC セダン 他 計4型式 計4車種を対象(14日)
    5. ボルボ V60 他 計7型式 計8車種を対象(21日)
    6. ポルシェ Taycan 他 計10型式 計6車種を対象(28日)
  3. 2022年9月の改善対策届出情報(輸入車)
    1. ニッサン フェアレディZ 計1型式 計1車種を対象(29日)
  4. さいごに
    1. 関連

2022年9月のリコール届出情報(国産車)

トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種を対象(1日)

リコール2022.9 ノア

・不具合の部位(部品名)
①かじ取り装置(レーントレーシングアシスト用制御コンピュータ)
②その他(ディスプレイオーディオ)
③制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)

・状況及びその原因
①運転支援装置のLTA※において、制御プログラムが不適切なため、ハンドル舵角の中立位置のずれにより、LTAでのハンドル操舵の補正が不足するものがある。

そのため、カーブと車両速度の状況によっては、早期に警報が作動して、運転者による操舵が必要となり、保安基準第11条(かじ取り装置)に適合しないおそれがある。
※レーントレーシングアシスト:レーダークルーズコントロールの作動中車線維持に必要なハンドル操作を支援するシステム

②ディスプレイオーディオにおいて、制御プログラムが不適切なため、ナビのルート案内中に車両を再始動し、直後にパノラミックビューモニターの映像を表示した場合、ナビ案内図を車両左側の映像に重ねて表示する場合がある。

そのため、車両左側の映像が確認できず、保安基準第44条(後写鏡等の基準)に適合しないおそれがある。

③電動パーキングブレーキにおいて、制御コンピュータ電源回路の異常検出プログラムが不適切なため、回路内で発生する一時的な応答遅れを異常と誤判定することがある。

そのため、警告灯が点灯して、電動パーキングブレーキが作動しないおそれがある。

・改善措置の内容
①全車両、レーントレーシングアシスト用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。

②全車両、ディスプレイオーディオ用制御プログラムを対策仕様に修正する。

③全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。

トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種のリコール届出一覧表

トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種の改善箇所説明図①

トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種の改善箇所説明図②

トヨタ ノア 他 計18型式 計8車種の改善箇所説明図③

スズキ キャリイ 他 計4型式 計4車種を対象(1日)

リコール2022.9 キャリィ

・不具合の部位(部品名)
電気装置(エンジンコントローラ)

・状況及びその原因
エンジンコントローラにおいて、IC(集積回路)の製造管理が不適切なため、使用過程においてIC内部で断線し、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、エンジンコントローラの製造ロット番号を確認し、該当するものはエンジンコントローラを良品と交換する。

スズキ キャリイ 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表

スズキ キャリイ 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図

ホンダ CRF1100L Africa Twin 他 計4型式 計3車種を対象(1日)

リコール2022.9 CRF1100L

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御コンピュータ)

・状況及びその原因
エンジン制御コンピュータ(ECU)において、車載式故障診断装置の制御プログラムが不適切なため、故障診断データの処理が重なると、当該データが破損することがある。

そのため、異常を検知しECUがリセットして、エンストするおそれがある。

なお、6速DCT型自動変速機搭載車両においては、フェールセーフが働きクラッチが切れ、駆動力が伝わらなくなり、走行不能となるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。

ホンダ CRF1100L Africa Twin 他 計4型式 計3車種のリコール届出一覧表

ホンダ CRF1100L Africa Twin 他 計4型式 計3車種の改善箇所説明図

UDトラックス クオン 他 計35型式 計2車種を対象(8日)

リコール2022.9 クオン

・不具合の部位(部品名)
①窓ふき器(車両マスター制御ユニット)
②前照灯(フロントシャシ入出力モジュール)

・状況及びその原因
①窓ふき器において、ワイパーの作動を制御する車両マスター制御ユニットのプログラムが不適切なため、ワイパーが間欠モードで作動中に定位置で停止した時に、ワイパースイッチを操作し再起動すると、ワイパーリレーの接点部でアーク放電が発生し短絡することがある。

そのため、ワイパーモータの電源回路に過電流が流れてヒューズが溶断し、ワイパーが不作動となり必要な視野を確保できなくなるおそれがある。

②前照灯の自動点灯機能において、フロントシャシ入出力モジュールのプログラム設定が不適切なため、IG電源オン時に当該モジュール内の処理状況によってはメモリ容量が不足することがある。

そのため、自動点灯・消灯機能が非常用モードになり照度に関係なくすれ違い用前照灯が常時点灯状態となるため、すれ違い用前照灯の自動点灯及び消灯に関する要件に適合しなくなるおそれがある。

・改善措置の内容
①全車両、車両マスター制御ユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
②全車両、メモリ容量の使用領域を増やすためにフロントシャシ入出力モジュールのプログラムを対策プログラムに書き換える。

UDトラックス クオン 他 計35型式 計2車種のリコール届出一覧表

UDトラックス クオン 他 計35型式 計2車種の改善箇所説明図①

UDトラックス クオン 他 計35型式 計2車種の改善箇所説明図②

日野 プロフィア 他 計25型式 計2車種を対象(9日)

リコール2022.9 プロフィア

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御プログラム)

・状況及びその原因
E13Cエンジン搭載車において、DPR再生用制御プログラムが不適切なため、高回転高負荷条件でのDPR再生中に尿素SCR触媒温度が想定より高温となり、触媒劣化の進行が早くなることがある。

そのため、そのまま使用を続けると排出ガス中の窒素酸化物の排出値が規制値を超えるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、暫定措置として、浄化率の点検を行い、基準値を超える場合は触媒を交換する。

また、メンテナンスノートの点検整備項目にSCR触媒の浄化率点検を追加する。なお、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施する。

日野 プロフィア 他 計25型式 計2車種のリコール届出一覧表

日野 プロフィア 他 計25型式 計2車種の改善箇所説明図

いすゞ ガーラ 計1型式 計1車種を対象(9日)

リコール2022.9 いすゞ ガーラ

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御プログラム)

・状況及びその原因
E13Cエンジン搭載車において、DPR再生用制御プログラムが不適切なため、高回転高負荷条件でのDPR再生中に尿素SCR触媒温度が想定より高温となり、触媒劣化の進行が早くなることがある。

そのため、そのまま使用を続けると排出ガス中の窒素酸化物の排出値が規制値を超えるおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、暫定措置として、浄化率の点検を行い、基準値を超える場合は触媒を交換する。

また、メンテナンスノートの点検整備項目にSCR触媒の浄化率点検を追加する。

なお、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施する。

いすゞ ガーラ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

いすゞ ガーラ 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

カトウ カトウ KR-80H型ラフター 計1型式 計1車種を対象(9日)

リコール2022.9 カトウ KR-80H型ラフター

・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御プログラム)

・状況及びその原因
ホイール・クレーンのE13C-YSエンジン搭載車において、
①エンジン制御プログラムが不適切なため、エアクリーナーより吸入する空気量をエアフロセンサーが実際より低く認識し、排出ガス再循環(EGR)量が低下することで排出ガス中の窒素酸化物が規制値を超過するおそれがある。

②尿素水噴射制御プログラムが不適切なため、尿素SCR触媒の性能低下時に適正な尿素水量を噴射できなくなり排出ガス中の窒素酸化物が規制値を超過するおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、暫定措置として
①エンジン制御プログラムを暫定プログラムに書き換える。

②尿素SCR触媒を定期交換部品にするため、メンテナンスノートの定期交換項目に尿素SCR触媒を追加する。

また、稼働時間が 2000 時間を超えているものは尿素SCR触媒を交換する。

なお、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施する。

カトウ カトウ KR-80H型ラフター 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

カトウ カトウ KR-80H型ラフター 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

トヨタ 「フレックス」アレンジST後向 計19型式 計53車種を対象(16日)

・不具合の部位(部品名)
座席及び座席ベルト取付装置

・状況及びその原因
架装にて交換した後部座席において、座席フレームの強度が不足している。

そのため、事故等の衝撃により、座席が保持できず、車体から外れてしまい、乗員を安全に保護することができないおそれがある。

・改善措置の内容
①座席ベルトを座席内蔵式から車体への取付に変更する。
②衝突時に座席スライドレール脱落を抑制する座席傾き抑制金具を座席フレーム中央に2ヵ所追加する。
③座席フレームとスライドレールアンカーフレームを固定しているボルト&ナットを対策品に交換する。

トヨタ 「フレックス」アレンジST後向 計19型式 計53車種のリコール届出一覧表

トヨタ 「フレックス」アレンジST後向 計19型式 計53車種の改善箇所説明図

ヤンマー EG225 他 計6型式 計12車種を対象(16日)

リコール2022.9 ヤンマー EG225

・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(コントローラ)

・状況及びその原因
農耕用トラクタのコントローラにおいて、基板の保護材の材質が不適切なため、基板にイオンマイグレーションが生じることがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、コントローラが誤作動し、最悪の場合、ブレーキ操作で前進又は後進する、又は、リバーサレバー操作しても前後進しない又は操作と逆の方向に進む、又は、エンジンが停止し再始動しないおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、コントローラを対策品と交換する。なお、改善措置用部品の準備に時間を要することから、暫定処置として使用者に届出内容を告知し、クラッチ操作を行って操作する方法を使用者に要請する。

また、交換部品の準備ができた段階で、年式の古いものから順次対策品と交換する。

ヤンマー EG225 他 計6型式 計12車種のリコール届出一覧表

ヤンマー EG225 他 計6型式 計12車種の改善箇所説明図

マツダ CX-60 計1型式 計1車種を対象(22日)

リコール2022.9 マツダ CX-60

・不具合の部位(部品名)
①緩衝装置(フロントスタビライザ)
②電気装置(フロントスタビライザ)

・状況及びその原因
①フロントスタビライザにおいて、コントロールリンクを固定するナットの締め付けトルクの設定が不適切なため、段差の乗り越え等でフロントスタビライザに捻じれが加わった際の入力により締め付けナットが緩み、がたつきや異音が発生することがある。

そのため、保安基準第14条の緩衝装置に求められる要件を満たさないおそれがある。

②電力変換装置(インバータ)において、インバータ起動制御プログラムが不適切なため、エンジンを始動する際にインバータを起動できず、エンジンが始動しないことがある。

またハイブリッドシステムの異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示されるおそれがある。

・改善措置の内容
①全車両、コントロールリンクを固定するナットを変更した規定トルクで締め
付ける。
②全車両、インバータの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

マツダ CX-60 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

マツダ CX-60 計1型式 計1車種の改善箇所説明図①

マツダ CX-60 計1型式 計1車種の改善箇所説明図②

三菱 ふそうスーパーグレート 計3型式 計1車種を対象(27日)

リコール2022.9 ふそうスーパーグレート

・不具合の部位(部品名)
その他(フロントフェンダフラップ)

・状況及びその原因
大型トラック4軸車輌の左前後輪フェンダフラップにおいて、設計検討が不適切なため、走行時にフェンダフラップと樹脂製尿素水タンクが干渉し続けることがある。

そのため、走行振動などで尿素水タンクに削れが生じ、最悪の場合、尿素水タンクに穴があき尿素水が漏れだすおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、左前後輪フェンダフラップの振れ止めを追加取り付けする。

尿素水タンクの点検をおこない、削れがある場合は尿素水タンクを交換する。

三菱 ふそうスーパーグレート 計3型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 ふそうスーパーグレート 計3型式 計1車種の改善箇所説明図

ヨコハマ 710R 他 計-型式 計-車種を対象(30日)

リコール2022.9 710R

・不具合の部位(部品名)
サイドウォール部~ビード部

・状況及びその原因
三重工場で製造されたトラック用タイヤの一部において、製造時の不適切な処理により、タイヤを構成する一部部材が設計通りに配置されていない場合があり、タイヤサイド部リム近傍に割れや膨らみが生じる場合がある。

最悪の場合、エア漏れに至り走行不能になるおそれがある。

・改善措置の内容
対象年週セリアルのタイヤを点検し、該当する製造番号のタイヤは良品と交換する。

ヨコハマ 710R 他 計-型式 計-車種のリコール届出一覧表

ヨコハマ 710R 他 計-型式 計-車種の改善箇所説明図

2022年9月のリコール届出情報(輸入車)

アウディ S8 他 計15型式 計9車種を対象(1日)

リコール2022.9 S8

・不具合の部位(部品名)
原動機(オイルストレーナー)

・状況及びその原因
ターボチャージャーへのオイル供給ラインに取り付けられているオイルストレーナーにおいて、当該ストレーナーのメッシュサイズが小さすぎるため、オイルストレーナーにオイルの沈殿物が付着することがある。

長期間、車両を使用することにより沈殿物が増加すると、オイルストレーナーがつまり、ターボチャージャーへ十分なオイルを供給できなくなり、最悪の場合、エンジンの出力低下やエンジンが停止するおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、当該オイルストレーナーを対策品と交換する。また、ターボチャージャーを点検し、必要であれば新品と交換する。

アウディ S8 他 計15型式 計9車種のリコール届出一覧表

アウディ S8 他 計15型式 計9車種の改善箇所説明図

メルセデスベンツ C220d 他 計14型式 計8車種を対象(14日)

リコール2022.9 C220d

・不具合の部位(部品名)
原動機(クーラントポンプ)

・状況及びその原因
ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。

そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、
更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。

メルセデスベンツ C220d 他 計14型式 計8車種のリコール届出一覧表

メルセデスベンツ C220d 他 計14型式 計8車種の改善箇所説明図

メルセデスベンツ メルセデスAMG E53 4MATIC+ 他 計13型式 計7車種を対象(14日)

リコール2022.9 E53amg

・不具合の部位(部品名)
電気配線(コネクタ配線)

・状況及びその原因
トランスミッションの電気配線において、配索設計が不適切なためコネクタ配線のシール部に強い力がかかり、シール部を変形させているものがある。

そのため、シール性能が保てずコネクタに雨水等が浸入することで短絡が発生し、駐車中にバッテリ上がりが発生することがある。

最悪の場合、短絡により発熱することで、周囲の部品を溶損させて火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、配索を変更するブラケットを装着し、配索しなおす。また、配線の点検を行いシール部の変形や水分の浸入があるものは、関連部品を新品に交換する。

メルセデスベンツ メルセデスAMG E53 4MATIC+ 他 計13型式 計7車種のリコール届出一覧表

メルセデスベンツ メルセデスAMG E53 4MATIC+ 他 計13型式 計7車種の改善箇所説明図

メルセデスベンツ A250 4MATIC セダン 他 計4型式 計4車種を対象(14日)

リコール2022.9 A250

・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料供給ホース)

・状況及びその原因
エンジンルーム内の燃料供給ホースにおいて、配索設計が不適切なため吸気パイプと干渉するものがある。

そのため、エンジン振動等により当該ホースが摩耗して穴が開くことで燃料漏れが発生し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、燃料供給ホースを点検する。干渉がある場合は、燃料供給ホースを新品に交換し、正しく配索を行う。

メルセデスベンツ A250 4MATIC セダン 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表

メルセデスベンツ A250 4MATIC セダン 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図

ボルボ V60 他 計7型式 計8車種を対象(21日)

リコール2022.9 V60

・不具合の部位(部品名)
燃料装置(キャップレスフューエルフィラーインサート)

・状況及びその原因
燃料装置のキャップレスフューエルフィラーインサート(燃料給油口)において、防水設計が不適切なため、大雨等により燃料装置内部へ雨水が浸入することがある。

そのため、燃料ポンプが腐食し、走行中にエンジン警告灯の点灯、エンジン性能の低下、エンジンストール、エンジン始動不良に至るおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、キャップレスフューエルフィラーインサートまたはフューエルパイプを対策品へ交換する。

また既に燃料装置へ雨水が混入していないか確認するために燃料を点検する。

なお燃料装置へ雨水の混入がある場合は、燃料ポンプを交換する。

ボルボ V60 他 計7型式 計8車種のリコール届出一覧表

ボルボ V60 他 計7型式 計8車種の改善箇所説明図

ポルシェ Taycan 他 計10型式 計6車種を対象(28日)

リコール2022.9 タイカン

・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキブースター警報)

・状況及びその原因
ブレーキブースター警告装置において、インストルメントクラスタのプログラムが不適切なため、ブレーキブースターの故障時に警告灯が点灯せず、警告メッセージ確認後には誤った警告灯が点灯し、保安基準に適合しないおそれがあ
る。

・改善措置の内容
全車両、インストルメントクラスタを対策プログラムに書き換える。

ポルシェ Taycan 他 計10型式 計6車種のリコール届出一覧表

ポルシェ Taycan 他 計10型式 計6車種の改善箇所説明図

2022年9月の改善対策届出情報(輸入車)

ニッサン フェアレディZ 計1型式 計1車種を対象(29日)

リコール2022.9 フェアレディZ

・不具合の部位(部品名)
動力伝達装置(パーキングロック)

・状況及びその原因
9速オートマチックトランスミッション(AT)において、パーキングロック機構(Pレンジにした際に車輪を機械的に固定するもの)が不適切なため、特定の条件、操作をした場合に一時的にパーキングロックが外れ、最悪の場合、駐車条件によっては駐車ブレーキを掛けていないと車両が動くおそれがある。

・改善措置の内容
全車両、トランスミッションコントロールモジュールの制御プログラムを対策品に書き換える。

なお、対策プログラムの準備ができるまでの間、停車時に駐車ブレーキ使用の注意喚起を実施し、対策プログラムの準備ができしだい改めて案内する。

ニッサン フェアレディZ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

ニッサン フェアレディZ 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

さいごに

以上が、2022年9月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコールもそうですが、日々のクルマのチェックを怠らず、いつでも安全な状態で運行ができるようにしましょう

この記事の参考URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/recall.html

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