こんにちは、SCPです。
3月に入り、気温も暖かくなりつつあります。
3月は、年度末ということで会社や学校など別れや新しい出会いがあり、各々が期待と希望をもって新しい環境を謳歌できると良いですね。
今回は、2021年2月に発表されたリコール対象となった車種についてお伝えします。
- 2021年2月のリコール届出情報(国産車)
- 2021年2月のリコール届出情報(輸入車)
- マクラーレン マクラーレン 720S クーペ 他 計4車種 計4型式を対象(8日)
- テスラ Model S 他 計2車種 計8型式を対象(10日)
- ランドローバー ディスカバリー 計1車種 計2型式を対象(16日)
- クライスラー ジープ・グランドチェロキー 計1車種 計4型式を対象(17日)
- ランボルギーニ ウルス 計1車種 計1型式を対象(18日)
- ボルボ ボルボ V40 他 計2車種 計1型式を対象(18日)
- フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 1.4/110kW 他 計6車種 計6型式を対象(18日)
- フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/206kW 他 計2車種 計2型式を対象(18日)
- メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ 他 計4車種 計6型式を対象(25日)
- 2021年1月の改善対策届出情報
- さいごに
2021年2月のリコール届出情報(国産車)
日野 日野デュトロ 他 計7車種 計97型式を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(エンジン制御プログラム)
・状況及びその原因
排出ガス発散防止装置において、エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、ターボチャージャから故障診断結果がエンジン制御コンピュータに送信されない状態となっている。
そのため、ターボチャージャが故障してもエンジン警告灯が点灯しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御プログラムを対策仕様に修正する。
日野 日野デュトロ 他 計7車種 計97型式のリコール届出一覧表
日野 日野デュトロ 他 計7車種 計97型式の改善箇所説明図
トヨタ トヨタコースター 他 計4車種 計14型式を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(エンジン制御コンピュータ)
・状況及びその原因
排出ガス発散防止装置において、エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、ターボチャージャから故障診断結果がエンジン制御コンピュータに送信されない状態となっている。
そのため、ターボチャージャが故障してもエンジン警告灯が点灯しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御プログラムを対策仕様に修正する。あわせて、一部車両に対して、当該制御プログラムの修正を可能にするトランスレートコンピュータを交換する。
トヨタ トヨタコースター 他 計4車種 計14型式のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタコースター 他 計4車種 計14型式の改善箇所説明図
ホンダ Honda e 計1車種 計1型式を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(コンビネーションメータ)
・状況及びその原因
コンビネーションメータにおいて、後席シートベルト警報制御プログラムが不適切なため、POWER ON時に後席乗員のシートベルトが非装着の状態で後席シートベルト警報が表示されない。
そのため、協定規則第16号の技術的な要件に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、コンビネーションメータの後席シートベルト警報制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
ホンダ Honda e 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ホンダ CRF1100L Africa Twin 計1車種 計1型式を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ABSモジュレータ)
・状況及びその原因
ABS(アンチロックブレーキシステム)モジュレータにおいて、グリス塗布設備の管理が不適切なため、リザーバピストンのOリングへ過剰なグリス量が塗布されたものがある。
そのため、ブレーキ操作の繰り返しによりアウトバルブへ移動したグリスに異物が付着し、逆止弁へ噛み込むと、制動停止距離が伸びるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ABSモジュレータの製造番号を点検し、該当するものは良品に交換する。
ホンダ CRF1100L Africa Twin 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ホンダ CRF1100L Africa Twin 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
ヰセキ HJ6115 他 計2車種 計2型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置(アーム(ローリング/リヤ))
・状況及びその原因
刈取脱穀作業車の走行装置において、強度設計が不適切なため、車体水平制御(車体の上下、左右傾斜)を行うアーム(ローリング/リヤ)の強度が不足しているものがある。
そのため、当該アームに負荷がかかることで、破損し、車体が傾くおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右のアーム(ローリング/リヤ)を対策品と交換する。
ヰセキ HJ6115 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
ヰセキ HJ6115 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
ヰセキ HJ6130 他 計2車種 計1型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
ばい煙・悪臭有毒ガス・発散防止装置(後処理装置 SCR)
・状況及びその原因
刈取脱穀作業車の原動機の排ガス後処理装置(SCR)の周辺の塵埃堆積に対する設計配慮が不適切なため、塵埃が堆積するものがある。
そのため、堆積した塵埃が高温となったSCR本体に接触して焦げ、発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、塵埃の侵入を防止するカバーの追加および、清掃の注意喚起ラベルを貼付けする。
ヰセキ HJ6130 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
ヰセキ HJ6130 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
マツダ CX-30 計1車種 計3型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
車体(パワーリアゲート・ドライブユニット)
・状況及びその原因
パワーリアゲートにおいて、パワーリアゲート・ドライブユニットの保持力設定が不適切なため、高温環境下での保持力が不足しているものがある。
そのため、坂道に駐車する等してリアゲートを全開した場合、全開状態を保持できずにリアゲートが下がるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、パワーリアゲート制御ユニットのプログラムを対策プログラムに修正する。
また、パワーリアゲート・ドライブユニットの製造番号を点検し、保持力が不足しているものは良品と交換する。
いすゞ いすゞギガ 他 計8車種 計93型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
スペアタイヤ取付装置
・状況及びその原因
冷蔵冷凍車のホイールベース間に取付けたスペアタイヤ取付装置において、取付ブラケットの強度設計が不適切なため、当該取付装置の強度が不足しているものがある。
そのため、走行時の振動等により当該取付装置に亀裂が生じ、最悪の場合、破断してスペアタイヤ取付装置及びスペアタイヤが脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。
・改善措置の内容
対象車両の取付ブラケットを取り外す、または対策品に交換する。
また、スペアタイヤキャリア本体を点検し、亀裂があるものは新品と交換する。
いすゞ いすゞギガ 他 計8車種 計93型式のリコール届出一覧表
いすゞ いすゞギガ 他 計8車種 計93型式の改善箇所説明図
日野 日野デュトロ 計1車種 計6型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(エンジン制御プログラム)
・状況及びその原因
排出ガス発散防止装置において、エンジン制御コンピュータのプログラムが不適切なため、ターボチャージャから故障診断結果がエンジン制御コンピュータに送信されない状態となっている。
そのため、ターボチャージャが故障してもエンジン警告灯が点灯しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御プログラムを対策仕様に修正する。
2021年2月のリコール届出情報(輸入車)
マクラーレン マクラーレン 720S クーペ 他 計4車種 計4型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
車体(防音振用フォームパッド)
・状況及びその原因
燃料タンク下側に配設された防音振用フォームパッドにおいて、吸湿検証が不十分なため、水が浸入すると長期間湿気を帯びたままになることがある。
そのため、湿気が腐食性を帯びている場合、燃料タンクに腐食が発生し燃料が漏れて、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、防音振用フォームパッドを取り外す。
なお、燃料タンクを点検し腐食や燃料漏れ等が確認された場合は、燃料タンクを新品に交換する。
マクラーレン マクラーレン 720S クーペ 他 計4車種 計4型式のリコール届出一覧表
マクラーレン マクラーレン 720S クーペ 他 計4車種 計4型式の改善箇所説明図
テスラ Model S 他 計2車種 計8型式を対象(10日)
・不具合の部位(部品名)
その他(マルチメディアカード)
・状況及びその原因
メディアコントロールユニット内部のマルチメディアカードにおいて、耐久性の検討が使用が想定される車両の期間に対し不十分なため、書込/消込回数が限度を超え劣化し、タッチスクリーンが表示されなくなることがある。
そのため、デフロスタの機能にアクセスできなくなる、または方向指示器が作動しなくなる等のおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ソフトウェアを最新の状態に更新し、マルチメディアカードを対策品に交換する。
テスラ Model S 他 計2車種 計8型式のリコール届出一覧表
テスラ Model S 他 計2車種 計8型式の改善箇所説明図
ランドローバー ディスカバリー 計1車種 計2型式を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(バッテリケーブル取付ボルト)
・状況及びその原因
バッテリマイナスケーブルのボディ側アース取付部において、作業管理が不適切なため、取付ボルトの締結トルクが大きい状態のものがある。
そのため、当該ボルトのネジ山が破損し、原動機及び電装品に電源が供給されず、最悪の場合、原動機が始動しない又は走行中にエンストするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該取付ボルトを新品に交換し、規定トルクで締め付ける。
ランドローバー ディスカバリー 計1車種 計2型式のリコール届出一覧表
ランドローバー ディスカバリー 計1車種 計2型式の改善箇所説明図
クライスラー ジープ・グランドチェロキー 計1車種 計4型式を対象(17日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ポンプリレー)
・状況及びその原因
エンジンルーム内の燃料ポンプリレーにおいて、材料選定が不適切なため、熱により発生した物質が端子に付着することがある。
そのため、リレー内部で接触不良が発生し、燃料ポンプが停止して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料ポンプリレーを対策品に交換する。
クライスラー ジープ・グランドチェロキー 計1車種 計4型式のリコール届出一覧表
クライスラー ジープ・グランドチェロキー 計1車種 計4型式の改善箇所説明図
ランボルギーニ ウルス 計1車種 計1型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置
・状況及びその原因
燃料装置において、燃料を供給する配管のクイックコネクタの材質が不適切なため、エンジンルーム内が過度の高温になることが繰り返されると、コネクタ部が軟化することがある。
そのため、早期に劣化し亀裂が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、クイックコネクタを対策部品に交換する。
ランボルギーニ ウルス 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ボルボ ボルボ V40 他 計2車種 計1型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
エンジン冷却装置(ブリーダーホース)
・状況及びその原因
エンジン冷却装置において、エア抜き設計が不適切なため、修理等により冷却水を再充填する際に、専用特殊工具を正しく使用しない場合、冷却装置からエアが抜けないことがある。
そのため、冷却が不十分となり、最悪の場合、エンジンルームが火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジン冷却装置にエア抜きホースを追加する。
ボルボ ボルボ V40 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
ボルボ ボルボ V40 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 1.4/110kW 他 計6車種 計6型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
制動灯及び尾灯(バルブホルダー)
・状況及びその原因
リヤコンビネーションランプにおいて、バルブを取り付けるバルブホルダーの材質が不適切なため、当該バルブホルダーがバルブの熱により変形することがある。
そのため、接触不良が発生し警告灯が点灯して、最悪の場合、制動灯及び尾灯が点灯しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤコンビネーションランプのバルブホルダーを対策品に交換し、制動灯及び尾灯のバルブを新品に交換する。
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 1.4/110kW 他 計6車種 計6型式のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 1.4/110kW 他 計6車種 計6型式の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/206kW 他 計2車種 計2型式を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ゲージ付きサクションジェットポンプ)
・状況及びその原因
燃料タンクに取り付けられている燃料ゲージ付きサクションジェットポンプにおいて、製造時の組付指示が不適切なため、使用過程において当該ポンプが傾くことがある。
そのため、燃料残量が正しく検出できずに実際より燃料を多く表示して、最悪の場合、走行中に燃料切れによりエンストするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料ゲージ付きサクションジェットポンプを対策品に交換する。
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/206kW 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン アルテオン 2.0/206kW 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ 他 計4車種 計6型式を対象(25日)
・不具合の部位(部品名)
スタータモータ(配線)
・状況及びその原因
スタータモータの電気配線において、製造指示が不適切なため、配線がスタータモータのハウジングに干渉して取付けられているものがある。
そのため、走行時の振動等で配線の被覆が損傷し短絡して、エンジンが始動不能となり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スタータモータの配線を点検し、干渉している場合は配策を修正する。
なお、干渉により配線に損傷がある場合は配線を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ 他 計4車種 計6型式のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ 他 計4車種 計6型式の改善箇所説明図
2021年1月の改善対策届出情報
該当なし
さいごに
以上が、2021年2月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
2021年2月のリコールの対象車両を所有されている方は、早めの対応をおすすめします。
冒頭でも話しましたが、3月は年度末で色々忙しくなり、全国的にも動きが活発になる時期ですので、愛車のメンテナンスはしっかり備え、安全に運行できるようにしましょう。
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