こんにちは、SCPです。
今回は、毎月恒例のリコール情報についてお伝えします。
前回から、もう1ヶ月が経とうとしているのですね。
ものすごく、時が経つのが早いです。
私事ながら、先日学生時代の友人の結婚式に参加し、懐かしいメンバーと久々に会い、近況報告など話してきたのですが、その場でも時が経つのが早いという話になりました。
そこで、ある友人が言っていたのが、「なにか新しい事をすると時の流れが遅く感じる」と言ってました。
理由は、毎日仕事に行き、帰ってきては子供の面倒を見たり夜ご飯を食べ、寝てまた次の日仕事に行くと慣れた生活を送り続けることでルーティン化してしまい、早く感じるそうです。
その話を聞いて、確かになぁと感心したので何か新しい事を始めるのもいいかもしれません。
さて、話はそれてしまいましたが、今回は2020年10月に発表されたリコールについてお伝えします。
- 2020年10月のリコール届出情報(国産車)
- スズキ ジムニー 他 計2車種 計3型式を対象(1日)
- いすゞ エルガ 他 計3車種 計27型式を対象(1日)
- 日野 ブルーリボン 他 計4車種 計25型式を対象(1日)
- 日立 ZW100-5B 他 計8車種 計8型式を対象(6日)
- UDトラックス クオン 他 計1車種 計26型式を対象(6日)
- ヤンマー YT225 他 計2車種 計1型式を対象(7日)
- スズキ キャリイ 他 計4車種 計4型式を対象(8日)
- 三菱 i-MiEV 計1車種 計1型式を対象(8日)
- マツダ CX-30 計1車種 計1型式を対象(15日)
- ダイハツ タント 他 計19車種 計30型式を対象(15日)
- ダイハツ ムーヴ 他 計2車種 計4型式を対象(15日)
- トヨタ コースター 他 計3車種 計5型式を対象(15日)
- いすゞ いすゞガーラ 計1車種 計9型式を対象(16日)
- 日野 日野セレガ 計1車種 計11型式を対象(16日)
- タダノ GR-130N-1 他 計2車種 計2型式を対象(20日)
- タダノ GR-160N-4 他 計2車種 計2型式を対象(20日)
- ホンダ CBR1000RR-R 計1車種 計1型式を対象(22日)
- ニッサン シルフィ 計1車種 計1型式を対象(22日)
- いすゞ ギガ 他 計4車種 計17型式を対象(26日)
- 日立 ZW140-6 他 計3車種 計3型式を対象(27日)
- トヨタ ノア 他 計39車種 計76型式を対象(28日)
- ニッサン セレナ 計1車種 計6型式を対象(29日)
- ニッサン アトラス 他 計4車種 計37型式を対象(29日)
- 2020年10月のリコール届出情報(輸入車)
- プジョー 3008 計1車種 計1型式を対象(1日)
- メルセデス・ベンツ A180 他 計3車種 計3型式を対象(1日)
- メルセデス・ベンツ メルセデスAMG C63S 他 計8車種 計8型式を対象(1日)
- ボルボ XC60 計1車種 計8型式を対象(2日)
- ボルボ V60 他 計4車種 計2型式を対象(2日)
- オペル アストラ 他 計2車種 計5型式を対象(8日)
- フォルクスワーゲン ポロ 1.0/70kW 計1車種 計1型式を対象(8日)
- トライアンフ ストリートツイン 他 計2車種 計1型式を対象(20日)
- シトロエン C4 ピカソ 他 計3車種 計3型式を対象(30日)
- プジョー 208 計1車種 計2型式を対象(30日)
- 2020年10月の改善対策届出情報
- さいごに
2020年10月のリコール届出情報(国産車)
スズキ ジムニー 他 計2車種 計3型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(フロントコイルスプリング)
・状況及びその原因
フロントサスペンションにおいて、コイルスプリングの鋼材に対する塗料の密着性が不足しているため、砂や小石を噛み込んだ場合に、塗装が剥がれやすく、腐食が早期に進行するものがある。
そのため、最悪の場合、コイルスプリングが折損するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、フロントコイルスプリングを対策品に交換する。
スズキ ジムニー 他 計2車種 計3型式のリコール届出一覧表
いすゞ エルガ 他 計3車種 計27型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
①制動装置(リレーバルブ)
②排出ガス発散防止装置(尿素水ホース)
・状況及びその原因
①バスの制動装置において、駐車ブレーキ用リレーバルブ内部の樹脂ピストンの材質が不適切なため、エア回路中の水分により加水分解して、ブレーキエア圧により当該ピストンが破損することがある。
そのため、ブレーキバルブからのエア漏れや、駐車ブレーキの解除不能、ブレーキ引きずりが発生するおそれがある。
②バスの排出ガス発散防止装置において、DPD(粒子状物質除去装置)再生時のエンジン制御プログラムが不適切なため、DPD再生用燃料の一部がDPDの下流で燃焼し、尿素SCR(選択還元型触媒)付近の排出ガス温度が高温となることがある。
そのため、その放射熱により尿素水ホース等が溶損して尿素水が漏れ、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出値が基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、当該ピストンを良品に交換する。
②全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
また、尿素水ホースに断熱材を追加し、差圧ホース、クリップを対策品に交換する。
なお、尿素水ホースを点検し、溶損している場合は修復または新品に交換する。
いすゞ エルガ 他 計3車種 計27型式のリコール届出一覧表
日野 ブルーリボン 他 計4車種 計25型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
①制動装置(リレーバルブ)
②排出ガス発散防止装置(尿素水ホース)
・状況及びその原因
①バスの制動装置において、駐車ブレーキ用リレーバルブ内部の樹脂ピストンの材質が不適切なため、エア回路中の水分により加水分解して、ブレーキエア圧により当該ピストンが破損することがある。
そのため、ブレーキバルブからのエア漏れや、駐車ブレーキの解除不能、ブレーキ引きずりが発生するおそれがある。
②バスの排出ガス発散防止装置において、DPD(粒子状物質除去装置)再生時のエンジン制御プログラムが不適切なため、DPD再生用燃料の一部がDPDの下流で燃焼し、尿素SCR(選択還元型触媒)付近の排出ガス温度が高温となることがある。
そのため、その放射熱により尿素水ホース等が溶損して尿素水が漏れ、排出ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出値が基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、当該ピストンを良品に交換する。
②全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
また、尿素水ホースに断熱材を追加し、差圧ホース、クリップを対策品に交換する。
なお、尿素水ホースを点検し、溶損している場合は修復または新品に交換する。
日野 ブルーリボン 他 計4車種 計25型式のリコール届出一覧表
日野 ブルーリボン 他 計4車種 計25型式の改善箇所説明図①
日野 ブルーリボン 他 計4車種 計25型式の改善箇所説明図②
日立 ZW100-5B 他 計8車種 計8型式を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料電磁ポンプ)
・状況及びその原因
ショベルローダの燃料ポンプにおいて、ポンプ内部の永久磁石の選定が不適切なため、低温時に減磁が発生し、モータが高回転・高電流となりモーターブラシが異常摩耗するものがある。
そのため、接点不良が生じ、燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料ポンプを対策品に交換する。
日立 ZW100-5B 他 計8車種 計8型式のリコール届出一覧表
日立 ZW100-5B 他 計8車種 計8型式の改善箇所説明図
UDトラックス クオン 他 計1車種 計26型式を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御システム)
・状況及びその原因
平成28年排出ガス規制対応の大型トラックのディーゼルエンジンにおいて、エンジン制御システム(EMS)のプログラム設定が不適切なため、燃料システムの燃料圧力制御の監視および吸気過給のブースト圧力センサ故障監視機能で診断が行われないことがある。
そのため、故障を知らせる警告灯が点灯しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、EMSのプログラムを対策プログラムに書き換える。
UDトラックス クオン 他 計1車種 計26型式のリコール届出一覧表
UDトラックス クオン 他 計1車種 計26型式の改善箇所説明図
ヤンマー YT225 他 計2車種 計1型式を対象(7日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(冷却水ホース)
・状況及びその原因
農耕用トラクタの冷却水ホースにおいて、コンプレッサーのベルトとの隙間が不適切なため、ベルトが伸びると冷却水ホースとベルトが干渉するものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、冷却水ホースが損傷し、冷却水が漏れるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、冷却水ホースを対策品に交換する。
なお、コンプレッサーベルトが損傷している場合は、当該ベルトを新品に交換する。
ヤンマー YT225 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
ヤンマー YT225 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
スズキ キャリイ 他 計4車種 計4型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料タンク)
・状況及びその原因
燃料タンクにおいて、車体への取付部位の強度が不足しているため、走行中の振動により当該取付部位付近に亀裂が発生するものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、亀裂が進行し燃料がにじみ出ることがあり、最悪の場合、滴下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料タンクを対策品に交換する。
スズキ キャリイ 他 計4車種 計4型式のリコール届出一覧表
三菱 i-MiEV 計1車種 計1型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
エアコン(電動コンプレッサー)
・状況及びその原因
エアコンの電動コンプレッサーにおいて、カバーの耐腐食性能が不十分なため、コンプレッサー内部に水分が浸入することがある。
そのため、コンプレッサー内部で漏電が発生すると、EV警告灯が点灯すると共にモーター出力が制限されることがある。
また、その状態で、停車後にPレンジにシフトすると電源が遮断され、走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、電動コンプレッサーを対策品と交換する。
マツダ CX-30 計1車種 計1型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(ヘッドライト・コントロールユニット)
・状況及びその原因
アダプティブLEDヘッドライトを制御するコントロールユニットにおいて、光軸調整用プログラムが不適切なため、プッシュボタンスタートを押して電源ポジションをONした際に、前照灯の光軸初期化が正しく作動しないことがある。
そのため、前照灯の光軸が上向きにずれ、前照灯に係る保安基準第32条に適合しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、アダプティブLEDヘッドライト・コントロールユニットの光軸調整用プログラムを対策プログラムに修正する。
ダイハツ タント 他 計19車種 計30型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(自動調整機構)
・状況及びその原因
後輪ブレーキのシューとドラムの隙間を自動で調整する機構(ストラットセット)において、部品組立時のグリス塗布設備の管理が不適切なため、アジャスタボルトのネジ面のグリス塗布量が不足しているものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、ネジ面が錆びて固着し、自動調整機構が作動しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、アジャスタボルトを点検し、固着しているものは、ストラットセットを良品に交換する、固着していないものは、ネジ面を清掃し、グリスを塗布する。
ダイハツ タント 他 計19車種 計30型式のリコール届出一覧表
ダイハツ タント 他 計19車種 計30型式の改善箇所説明図
ダイハツ ムーヴ 他 計2車種 計4型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(リヤコンビネーションランプ)
・状況及びその原因
リヤコンビネーションランプにおいて、構成部品の生産管理が不適切なため、樹脂部品の密度が不足しているものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該部品が熱収縮し、最悪の場合、LED素子が周辺部品との干渉によって破損し、制動灯及び尾灯が点灯しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤコンビネーションランプを良品と交換する。
ダイハツ ムーヴ 他 計2車種 計4型式のリコール届出一覧表
トヨタ コースター 他 計3車種 計5型式を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(排気ブレーキシステム)
・状況及びその原因
排気ブレーキにおいて、エンジン制御用コンピュータ内の制御プログラムが不適切なため、下り坂を走行中に排気ブレーキが作動しない場合がある。
そのため、必要な減速度が得られず、保安基準第12条(制動装置の基準)に抵触する。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御用コンピュータ内の排気ブレーキ制御プログラムを対策仕様に修正する。
あわせて、当該制御プログラムの修正を可能にするトランスレートコンピュータに交換する。
トヨタ コースター 他 計3車種 計5型式のリコール届出一覧表
いすゞ いすゞガーラ 計1車種 計9型式を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
その他(トイレ用給水タンク)
・状況及びその原因
大型バスのトイレ用金属製給水タンクにおいて、タンク固定部の強度が不足しているため、固定部が損傷してタンクが脱落することがある。
そのため、タンクに固定されているトイレ用電気配線が損傷して、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
給水タンクの改善措置準備に時間を要することから、以下の措置を行う。
①全車両、給水タンク固定部を点検し、暫定的にベルトで固定する。
なお、タンクが脱落している場合には新品タンクに交換する。
②全車両、トイレ用電気配線の損傷有無を点検し、固定位置と配索を変更する。
なお、配線が損傷している場合には補修する。
給水タンクの改善措置が準備できた時点で、改善措置の方法を変更する。
いすゞ いすゞガーラ 計1車種 計9型式のリコール届出一覧表
日野 日野セレガ 計1車種 計11型式を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
その他(トイレ用給水タンク)
・状況及びその原因
大型バスのトイレ用金属製給水タンクにおいて、タンク固定部の強度が不足しているため、固定部が損傷してタンクが脱落することがある。
そのため、タンクに固定されているトイレ用電気配線が損傷して、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
給水タンクの改善措置準備に時間を要することから、以下の措置を行う。
①全車両、給水タンク固定部を点検し、暫定的にベルトで固定する。
なお、タンクが脱落している場合には新品タンクに交換する。
②全車両、トイレ用電気配線の損傷有無を点検し、固定位置と配索を変更する。
なお、配線が損傷している場合には補修する。
給水タンクの改善措置が準備できた時点で、改善措置の方法を変更する。
タダノ GR-130N-1 他 計2車種 計2型式を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
ステアリング装置(油圧ステアリング回路系ホース)
・状況及びその原因
ホイール・クレーンの油圧ステアリング回路系ホースにおいて、ホース保護材の固定範囲が不適切なため、局部的な曲げ負荷が生じるおそれがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、繰り返し圧力によりホースが損傷し、作動油が漏れ、容易にステアリング操作ができなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ホースを新品に交換し、ホース保護材を適切な範囲に固定する。
タダノ GR-130N-1 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
タダノ GR-130N-1 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
タダノ GR-160N-4 他 計2車種 計2型式を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(燃料配管)
・状況及びその原因
①ホイール・クレーンの原動機の燃料配管において、フレームとの隙間が不適切なため、始動時等の振動により、燃料配管とフレームが接触することがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料配管が損傷し、最悪の場合、燃料漏れが発生するおそれがある。
②ホイール・クレーンの原動機の燃料配管において、組付けが不適切のため、配管のばらつきにより燃料配管とフレームの隙間余裕が不足しているものがある。
そのため、燃料配管とフレームが接触している車両においては、そのままの状態で使用を続けると、燃料配管が損傷し、最悪の場合、燃料漏れが発生するおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、燃料配管を対策品に交換する。
②全車両、燃料配管とフレームの隙間を点検し、接触もしくは隙間が狭い場合は燃料配管を対策品に交換する。
タダノ GR-160N-4 他 計2車種 計2型式のリコール届出一覧表
タダノ GR-160N-4 他 計2車種 計2型式の改善箇所説明図
ホンダ CBR1000RR-R 計1車種 計1型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
操縦装置(チェンジピボットボルト)
・状況及びその原因
ギヤチェンジペダルにおいて、当該ペダルを車体へ取り付けるチェンジピボットボルトの取付方法が不適切なため、強いシフトアップの変速操作をすると、当該ボルトが緩むことがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ボルトが折損し、ギヤチェンジペダルが外れ、変速できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、チェンジピボットボルトを新品に交換し、ねじ部に緩み防止剤を塗布して規定トルクで締め付ける。
ホンダ CBR1000RR-R 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
ホンダ CBR1000RR-R 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
ニッサン シルフィ 計1車種 計1型式を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
前照灯(ヘッドランプ)
・状況及びその原因
ハロゲン仕様の右側前照灯において、車両生産工場の光軸検査設備の設定が不適切な状態で検査、調整を行ったため、光軸が保安基準を満足していないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、右側前照灯の光軸を点検し、調整が必要な場合は光軸調整を行う。
いすゞ ギガ 他 計4車種 計17型式を対象(26日)
・不具合の部位(部品名)
車枠及び車体(スペアタイヤ取付装置)
・状況及びその原因
バン型大型トラックのホイールベース間に取付けたスペアタイヤ取付装置において、強度設計が不適切なため、当該取付装置の強度が不足しているものがある。
そのため、走行時の振動等により当該取付装置に亀裂が生じ、最悪の場合、破断してスペアタイヤ取付装置及びスペアタイヤが脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スペアタイヤ取付装置を対策品に交換する。
日立 ZW140-6 他 計3車種 計3型式を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(インタークーラ出口側ホース)
・状況及びその原因
ショベルローダーのインタークーラーにおいて、エンジンへ吸気を供給するホースの選定が不適切なため、走行等において当該ホースに加圧を繰り返すとホースが破損することがある。
そのため、過給圧力不足によるエンジン出力の低下や排出ガスが基準値を満足しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、インタークーラーホース出口側を対策品に交換する。
日立 ZW140-6 他 計3車種 計3型式のリコール届出一覧表
日立 ZW140-6 他 計3車種 計3型式の改善箇所説明図
トヨタ ノア 他 計39車種 計76型式を対象(28日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ポンプ)
・状況及びその原因
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
トヨタ ノア 他 計39車種 計76型式のリコール届出一覧表
ニッサン セレナ 計1車種 計6型式を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
前部霧灯装置(LEDフォグランプ)
・状況及びその原因
LED仕様のフォグランプにおいて、製造過程で搬送する際の荷姿設定が不適切なため、搬送時の衝撃によりレンズの位置がずれ、光軸が保安基準を満足していないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右のLEDフォグランプを点検し、レンズの位置がずれている場合、良品に交換し、光軸調整する。
ニッサン アトラス 他 計4車種 計37型式を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
変速機(自動6速マニュアルモードトランスミッション)
・状況及びその原因
自動6速マニュアルモードトランスミッション(6AMT)搭載車において、冠水路等を走行し、トランスミッション下部の水抜き穴から水が浸入した場合、クラッチレバーの支点部の表面処理が不適切だったため、支点部が錆びるものがある。
そのため、クラッチレバーの摺動不良により変速遅れが発生し、そのままの状態で使用を続けると錆びが進行し、最悪の場合、クラッチレバーが動かなくなるため、警告灯が点灯及び警告音が鳴動するとともに、保護制御によりギヤが固定されて変速できなくなり、停車後に発進できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、クラッチレバーを新品に変えるとともに支点部にグリスを塗布し、更に3年毎に案内のうえ、グリスの再塗布を行う。
なお、交換部品が準備できるまでは、暫定対応として、支点部の錆を落としたうえでグリス塗布のみを行い、交換部品の準備ができ次第改めて案内をする。
ニッサン アトラス 他 計4車種 計37型式のリコール届出一覧表
ニッサン アトラス 他 計4車種 計37型式の改善箇所説明図
2020年10月のリコール届出情報(輸入車)
プジョー 3008 計1車種 計1型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
座席(リアシート取付ボルト)
・状況及びその原因
リアシートにおいて、設計での検証が不十分なため、リアシート取付ボルトの締付トルクが不足している。
そのため、走行中の振動等により当該ボルトが緩み、リアシートフレームの溶接部が破断して、最悪の場合、乗員が安全に着座できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リアシート取付ボルトを対策後のトルクで締め付ける。
なお、リアシートフレームに損傷がみられる場合は、リアシートフレームを新品に交換する。
メルセデス・ベンツ A180 他 計3車種 計3型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(ターボチャージャのオイル供給ホース)
・状況及びその原因
ターボチャージャのオイル供給ホースにおいて、製造機器の保守管理が不適切なため、カシメ不良が発生しているものがある。
そのため、当該箇所からオイル漏れが発生し、最悪の場合、漏れたオイルが排気管に付着することで火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、オイル供給ホースの製造日を確認し、該当する場合は当該ホースを良品に交換する。
メルセデス・ベンツ A180 他 計3車種 計3型式のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ A180 他 計3車種 計3型式の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG C63S 他 計8車種 計8型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
車載式故障診断装置(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
エンジンコントロールユニットの制御プログラムにおいて、車両へ搭載する仕様の管理が不適切なため、正規と異なる仕様のプログラムを搭載している。
そのため、冷間時に行うアイドルアップ制御が正しく作動せず、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを正規のプログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG C63S 他 計8車種 計8型式のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデスAMG C63S 他 計8車種 計8型式の改善箇所説明図
ボルボ XC60 計1車種 計8型式を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
窓ふき器(フロントワイパーアーム)
・状況及びその原因
フロントワイパーアームにおいて、固定ナットの締め付けトルク設計値が不適切なため、固定ナットが緩むことがある。
そのため、窓ふき機能が低下し、必要な視野を確保できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右フロントワイパーアームのナットを適正なトルクで締め直す。
ボルボ V60 他 計4車種 計2型式を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
エンジン冷却装置(ブリーダーホース)
・状況及びその原因
エンジン冷却装置において、エア抜き設計が不適切なため、修理等により冷却水を再充填する際に、専用特殊工具を正しく使用しない場合、冷却装置からエアが抜けないことがある。
そのため、冷却が不十分となり、最悪の場合、エンジンルームが火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジン冷却装置にエア抜きホースを追加する。
オペル アストラ 他 計2車種 計5型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
その他の装置(運転席エアバッグ)
・状況及びその原因
運転席側のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがある。
そのため、エアバッグ展開時にインフレ-タ内圧が異常上昇して、インフレータ容器が破損するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、運転席側エアバッグユニットの部品番号を確認し、交換対象部品の場合は対策品に交換する。
オペル アストラ 他 計2車種 計5型式のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ポロ 1.0/70kW 計1車種 計1型式を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(触媒コンバーター)
・状況及びその原因
排出ガス発散防止装置において、触媒コンバーター組立工程の生産管理が不適切なため、正規と異なる触媒コンバーターが組み付けられているものがある。
そのため、エンジン制御との整合性が合わず、触媒内部に粒子状物質が堆積し、警告灯が点灯して、最悪の場合、触媒コンバーターが損傷し、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、触媒コンバーターを確認し、該当する部品が装着されている場合は触媒コンバーターを正規品に、ラムダセンサーを新品に交換する。
フォルクスワーゲン ポロ 1.0/70kW 計1車種 計1型式のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ポロ 1.0/70kW 計1車種 計1型式の改善箇所説明図
トライアンフ ストリートツイン 他 計2車種 計1型式を対象(20日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(メインワイヤーハーネス)
・状況及びその原因
メインワイヤーハーネスにおいて、配索が不適切なため、ハンドルを左右に切った際、当該ハーネスがフレームの突起部に接触することがある。
そのため、当該ハーネスの被膜が破れ、ハーネス内の配線が短絡して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ハーネスプロテクターを対策品に交換し、メインワイヤーハーネスの状態を点検して、必要に応じて修正する。
トライアンフ ストリートツイン 他 計2車種 計1型式のリコール届出一覧表
トライアンフ ストリートツイン 他 計2車種 計1型式の改善箇所説明図
シトロエン C4 ピカソ 他 計3車種 計3型式を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントールユニット)
・状況及びその原因
アダプティブクルーズコントロールにおいて、エンジンコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、前方車両との車間距離が開いた際に急加速の信号が送られることがある。
そのため、車両が急加速し、最悪の場合、前方車両に追突するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。
シトロエン C4 ピカソ 他 計3車種 計3型式のリコール届出一覧表
シトロエン C4 ピカソ 他 計3車種 計3型式の改善箇所説明図
プジョー 208 計1車種 計2型式を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントールユニット)
・状況及びその原因
エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、走行距離が6万kmを超えるとオルタネーター出力電圧が下がるように設定されている。
そのため、バッテリーが充電不足となり、バッテリー警告灯が点灯し、最悪の場合、ABS警告灯が点灯してABSが作動しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。
2020年10月の改善対策届出情報
メルセデス・ベンツ C180 他 計57車種 計63型式を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
緊急通報システムの通信モジュール(電気装置)
・状況及びその原因
緊急通報システムの通信モジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、自動及び手動の24時間緊急通報サービスが使用できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、通信モジュールの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ C180 他 計57車種 計63型式の改善対策届出一覧表
メルセデス・ベンツ C180 他 計57車種 計63型式の改善箇所説明図
さいごに
以上が、2020年0月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめました。
今回のリコールで特に目立った内容は、2020年10月28日に届け出があった、トヨタの燃料装置におけるリコールでノア、ヴォクシーなどを筆頭にレクサスなどの車種も含まれ、リコール対象車の台数は、21万台を超えました。
対象台数が多いだけに、この機会に乗っているクルマが対象かどうか確認していただき、確認がとれたら早急にディーラーや販売店に直してもらえるようにしましょう。
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