ダイハツ ムーヴ(MOVE)は、1995年より販売されているダイハツの軽トールワゴンの代表的車種である。
現行型である6代目は2014年より販売開始しており、ボディ骨格構造や足回りの改良など基本性能の向上を重点に置き、ボディ素材を見直し20kgの軽量化を実現しながら、従来と同レベルの衝突安全性の確保を両立するなど、正常進化を遂げている。
ダイハツの軽自動車の中で、26年以上ラインアップし続けるロングセラーモデルらしい、全ての世代に合ったスタンダードなモデルらしい実用性や快適性を持ち合わせたクルマになっている。
それでは、ダイハツ ムーヴについてお伝えします。
車名の由来は、英語で「動かす」、「感動させる」という意味が由来となっている。
ムーヴの価格は
グレード | トランスミッション | 価格(2WD) | 価格(4WD) |
L | CVT | 113万3,000円 | 125万9,500円 |
L SA Ⅲ | CVT | 119万9,000円 | 132万5,500円 |
X | CVT | 123万2,000円 | 135万8,500円 |
特別仕様車 X リミテッドⅡ SA Ⅲ | CVT | 127万6,000円 | 140万2,500円 |
X SA Ⅲ | CVT | 129万8,000円 | 142万4,500円 |
Xターボ SA Ⅲ | CVT | 137万5,000円 | 150万1,500円 |
普段使いから、遠出などのドライブを楽しく快適にする室内空間
ムーヴの室内空間は、シンプルながら上質な空間が広がり、大人4人が乗ってもゆとりがあり、荷物が多くても抜群の収納力で日々のお買い物やドライブを際立たせます。
スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)[X SA Ⅲ、Xターボ SA Ⅲに標準装備]
日焼けの原因となる紫外線を約99%カットし、さらに赤外線も効果的に遮断することで、ジリジリとしたお肌への刺激を低減します。
スーパークリーンエアフィルター[X SA Ⅲ、Xターボ SA Ⅲに標準装備]
帯電フィルターの採用により、花粉や気になるPM2.5にも対応する高い集塵性能を実現しています。
運転席シートヒーター[Xターボ SA Ⅲ、X SA Ⅲ、X、L SA Ⅲ(4WD)、L(4WD)に標準装備]
冬の寒い日や、寒冷地でのドライブを快適にする、シートヒーターを採用。
ファインコンディションルーム(車室内VOCの低減)
臭いや、鼻・のどへの刺激の原因とされるホルムアルデヒドなどのVOCを低減するために、内装部品に使用する素材や接着剤を見直すことで、その放出量を抑制し、厚生労働省が定めた室内濃度指針の業界自主目標を達成している。
90度開きドア
フロントドアとリヤドアが、約90度まで2段階で開くので、乗り降りや大きな荷物の積み降ろしもスムーズに行えます。
リヤシート分割ロングスライド
リヤシートを左右別々にスライドできるので、後席乗員それぞれの体格に合わせて足元を広げたり、荷物の量や大きさに合わせて荷室を広げたりでき、シーンに合った使い方が魅力的だ。
リヤシート分割リクライニング&可倒
左右分割でリクライニングや前倒しができるので、後席に座る人それぞれが快適な姿勢で過ごせる。
大容量深底ラゲージアンダーボックス(デッキボード固定フック付)
デッキボードの下には大容量の収納スペースがあり、ボードを開けたままフックで固定すれば、背の高い荷物も積めます
フラットな乗り心地とスムーズな加速を実現する走行性能
クルマの基本性能となる、「走る」「曲がる」「止まる」を大幅に進化させたD’sテクノロジー「フォースコントロール」によって、ドライバーがストレスなく運転できる、フラットな乗り心地とスムーズな加速を実現しました。
Dモノコック(軽量高剛性ボディ)
軽量高剛性ボディを採用することで、路面から伝わる振動を適度に逃がすことで、優れた操縦安定性と乗り心地、静粛性を実現している。
Dサスペンション
路面から伝わる振動を吸収する性能を高めたり、変形しにくくするなど、快適に、そして安心して運転できるよう調整を施している。
Dアシスト切替ステアリングスイッチ
パワーモードでは余裕のある軽快な走りを、エコモードでは燃費重視のスマートな走りを実現する、2つの走行モードをステアリングスイッチによってワンタッチで選択できる。
運転席シートリフター[Xターボ SA Ⅲ、X SA Ⅲ、Xに標準装備]
座面の高さを調節できる運転席シートリフターを採用し、様々な体格に合うシートポジションを設定できます。
チルトステアリング[Xターボ SA Ⅲ、X SA Ⅲ、Xに標準装備]
ステアリングの高さを任意で設定できるチルトステアリングを採用。
アジャスタブルショルダーベルトアンカー
シートベルトの高さを任意で設定できます。
ヒルホールドシステム
登り坂での発進時、ブレーキからアクセルに踏み替える時に、クルマの後退を防ぎます。
最小回転半径
最小回転半径は4.4mと小回りがきくので、狭い駐車場や縦列駐車、車庫入れもスムーズに行えます。
クールドi-EGR[X SA Ⅲ、X、L SA Ⅲ、L]
イオン電流で燃焼状態を把握することで再循環ガスを最大化する、ダイハツ独自の低燃費技術「i-EGRシステム」は、水冷式のEGRクーラーで排気ガスを冷却して、燃焼室に戻すことでノッキングを抑制し、熱効率を向上します。
CVTサーモコントローラー
エンジン冷却水とCVTフルードを相互に熱交換させ、最適温度化を実現し、エンジンの燃焼効率やCVTの変速効率を高め、燃費を向上します。
エコ発電制御
減速時に発生するエネルギーを利用して、バッテリーを集中充電するエコ発電制御は、高効率化したオルタネータにより走行時の充電を抑制しエンジン負荷を低減します。
エコドライブアシスト照明&マルチインフォメーションディスプレイ
平均燃費、現在のエコドライブ度のほか、アイドリングストップ作動中の経過時間や積算時間も表示します。
エコアイドルの効果を実感できます。
ムーヴの燃費は
エンジン | モード | 数値(2WD車) | 数値(4WD車) |
ノンターボ | WLTCモード | 20.7km/L | 20.0km/L |
ターボ付き | WLTCモード | 19.5km/L | 18.8km/L |
スマートアシストⅢによる先進のテクノロジーで、かけがえのない日常の安全運転を支援する
クルマの周囲を認識し危険が迫ると、運転者に注意を促したり、緊急ブレーキを作動させたりと、事故の回避を支援する予防安全機能となっている。
ソナーセンサーに加え、ステレオカメラを採用し、先行車だけでなく歩行者に対するブレーキも可能とし、優れたコストパフォーマンスを実現し、軽自動車の安心をまた一段と広げている。
衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)
走行中に前方の車両と歩行者を認識し、衝突の危険性があると判断した場合に運転者へ注意喚起し、さらに危険性が高まった場合には緊急ブレーキで減速するので、衝突の回避や衝突時の被害軽減に寄与します。
車線逸脱警報機能
約60km/h以上で走行中にステレオカメラが車線を検知している場合、道路上の車線から逸脱しそうになると、運転者へ警報し、逸脱回避操作を促す。
高速道路などで起こりやすい、車線のはみ出しを警告するので安心です。
誤発進抑制制御機能(前方)
前方約4m以内に障害物等があることをステレオカメラが検知している時に、シフトポジションを「前進」にしたままブレーキペダルと間違えるなどして必要以上にアクセルペダルを踏み込んだ場合、急発進を抑制します。
誤発進抑制制御機能(後方)
後方約2~約3m先までに壁などの障害物等があることをソナーセンサーが検知している時に、シフトポジションを「後退」にしたままブレーキペダルと間違えるなどして必要以上にアクセルペダルを踏み込んだ場合、急発進を抑制します。
先行車発進お知らせ機能
信号待ちなどで前方のクルマが発進したことに気づかない時、ブザー音と表示でお知らせする。
オートハイビーム
対向車のヘッドランプなど前方の明るさを検知し、ハイビームとロービームを手をわずらわせることなく自動で切り替えします。
先行車や対向車などがいない時にはハイビームにし、遠くまで見通しを確保することで安心感を高めます。
進化した衝突安全ボディTAF(タフ)
フロントサイドメンバーを高効率エネルギー吸収構造とするとともに、最適化・合理化を極めた骨格構造により、軽量化を図りながら衝撃吸収性能の向上や強固なキャビンを実現したボディになっている。
国内および欧州の衝突安全基準を、余裕を持ってクリアしたのはもちろん、世界で実施されている厳しい試験法を取り入れた衝突実験でも十分な生存空間を確保し、さらにダイハツでは、多様な交通事故を考慮して独自の目標を設定し、高い衝突安全性能を目指している。
歩行者傷害軽減ボディ
万一の対人事故を考慮し、クルマのフードやフェンダー、ワイパーピボットなどの各所に衝撃緩和装置や衝撃吸収スペースを設けることで、歩行者保護性能をより高めています。
多様な角度からの衝突実験
世界最高水準の前面フルラップ55km/h、前面オフセット64km/h、側面55km/h、後面55km/hの衝突実験を実施し、いずれの角度からの実験においても室内には十分な生存空間が確保されていることが実証されている。
SRSエアバッグ
全車に標準装備のデュアルSRSエアバッグは、前からの強い衝撃時に、瞬時に膨張・収縮し、乗員の頭部、胸部への重大な傷害を軽減します。
また車両側方からの衝突の際、衝撃を緩和するSRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)と、乗員頭部側面を覆うように広がり、衝撃を緩和するSRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)をメーカーオプション選択できます。
ISOFIX対応チャイルドシート固定バー&トップテザーアンカー(後席)
ワンタッチでチャイルドシートの着脱や確実な固定が可能となっています。
衝突時のチャイルドシートの前方回転を抑えられ、チャイルドシートを装着した状態でのシートスライドも可能となっている。
VSC&TRC
VSCは急なハンドル操作や、滑りやすい路面でのコーナリング時に横滑りが発生した場合、ブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールして車両安定性を確保する。
TRCは発進・加速時にタイヤの空転を抑えて、アクセル操作をアシストすることで容易にします。
エマージェンシーストップシグナル
約60km/h以上で走行中に強くブレーキを踏んだ場合、ブレーキランプ点灯と同時にハザードランプが自動で高速点滅して、後続車に注意を促す。
ABS(EBD機能付)
滑りやすい路面での急ブレーキ時に車輪ロックを防ぐABSで、前後左右輪にブレーキ力を最適に配分し、常に安定した制動力を生むEBD機能付なので、さらなる安心感をもたらします。
ムーヴをはじめ、ダイハツ車に適合するスマートキーケースになります。
落下等による、スマートキーの破損のリスクを減少させ、多彩なカラーバリエーションで個性を主張します!
さいごに
ムーヴについてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
ムーヴといえば、筆者がクルマの免許を取得した時代の軽自動車の代表格として君臨していたムーヴでしたが、現行型の6代目はこれまでのムーヴを正常進化させたエクステリアデザインで、新しさの中にこれまでの歴代ムーヴを思い出させるエクステリアデザインが懐かしさも感じさせます。
しかし、現行型ムーヴは走行性能をはじめ、スマートアシストⅢの採用により、安全装備の充実化を図り、日常での使用やレジャーなどの遠出やドライブを安心して楽しめるので、益々ムーヴとの生活が便利で楽しいものになると感じた。
ダイハツ内でも人気のラインアップがある中、ムーヴのようなシンプルで使い勝手の良い軽自動車は、価格を考えるとコストパフォーマンスは高いと感じる。
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