ルノー ルーテシア(RENAULT LUTECIA)は、1990年より初代モデルが販売され、2019年より現行型である5代目が登場した。
2019年1月~12月の本国フランスでの販売台数ランキングにおいて1位を獲得した、大人気車種だ。
ルノー社は、日産自動車(およびその傘下の三菱自動車)をグループ傘下にしており、この3社がパートナーシップ関係(ルノー・日産・三菱アライアンス)にあり、ルーテシアはこのルノー・日産・三菱アライアンスが開発した、「CMF-B」プラットフォームを最初に採用した第一号車にあたる。
この新プラットフォームには、前世代のプラットフォームに比べ、85%の部品を刷新し、50kgの軽量化を施している。
電気・電子デバイスも大幅な刷新が行われ、レベル2の自動運転(ADAS)に対応するなど、先進技術の進化にも大きく寄与している。
今回は、ルノー ルーテシアについて紹介します。
車名の由来は、本国では「クリオ」として販売されているが、日本国内ではホンダが「クリオ」を商標登録されているため、フランスの首都「パリ」を指す古語である、ルーテシアという車名を使用している。
ルーテシアの価格は
ZEN MT(ゼン MT) | 5MT | 207万8,000円 |
ZEN EDC(ゼン EDC) | 6AT(6EDC) | 223万1,000円 |
INTENS(インテンス) | 6AT(6EDC) | 213万5,000円 |
爽快に走り抜ける1.2Lターボエンジン+6速EDCと、ドライバーの意のままに操る0.9Lターボエンジン+5MTを組み合わせた2つのパワートレーン
フランスの道は、季節や天候により多種多様な表情を見せ、高速道路や山岳におけるワインディングロードや、街中の石畳など様々な条件のもとで爽快な走りや、長距離ドライブができる性能を求められる中、ルーテシアはその期待を十分に応える。
1.2L直噴ターボエンジン+6速EDC
1.2L直噴ターボエンジンは、2.0Lエンジンに匹敵するトルクを発揮し、レスポンス良く軽快に回るエンジンが特徴だ。
最高出力は、118ps/5,000rpm、最大トルク205N・m/2,000rpmの高効率出力で、滑らかな加速とパワフルな走りを愉しめる。
ZEN EDC・INTENSの燃費は
JC08モード 17.4km/L
ダイレクト感やスームズな走りをもたらす、電子制御6速AT(6EDC)
電子制御6速AT(6EDC)トランスミッションは、変速スピードの速さやダイレクト感に優れ、エンジンパフォーマンスを高効率で引き出す。
奇数段と偶数段という2つの独立したギアとクラッチを備えるので、シフト操作を行うと俊敏に次のギアにつながり俊敏にギアチェンジ。
オートマチック車と変わらない操作感で、滑らかな変速とシームレスな加速により、乗員すべてに快適な走りをもたらします。
なお、マニュアルモードを備えているので、運転者の意思のままにギアチェンジできるドライビングも楽しめる。
思い通りのシフトチェンジが可能で、操る楽しさを感じる0.9Lエンジン+5MT
ZEN MTには0.9L ターボエンジンが搭載され、最高出力90ps/5,000rpm、最大トルク140N・m/2,250rpmと、低中速域から高速域まで軽快な走りが可能となっている。
ZEN MTの燃費は非公表
ヒルスタートアシスト
勾配5%以上の坂道でブレーキペダルから足を離しても、約2秒間車両の後退を防ぐので、坂道での発進も慌てず安心に行える。
スピードリミッター&クルーズコントロール
上限車速をセットできるスピードリミッターと、アクセルペダルを離しても一定の車速を維持するクルーズコントロールを標準装備し、高速道路などロングドライブで運転者の疲労軽減に繋がる。
優れた低燃費と環境を考えた快適装備
エナジー スマート マネジメント(ESM)
制動時や、減速時の運動エネルギーを再利用することにより、電気エネルギーの消費を最適化する。
コントロールドフラップ
走行中の負荷や走行速度が低い時に、ラジエーターの前側にあるフラップを閉じることにより空気抵抗を減少させ、燃料消費を抑える。
なお、フラップの開閉は外気温や走行速度により自動的に行われるので、煩わしい操作もありません。
ECOモード
加速時のエンジントルク・出力、空調を最適に制御することにより、滑らかな走りとスムーズな加速に加えて経済的なドライブを実現する。
ストップ&スタート機能
赤信号や渋滞時などの一時的な停車中など、ブレーキペダルの操作によってエンジンを停止・再始動させるシステムを搭載することで、燃費向上やアイドリング時の騒音の低下に貢献する。
事故を未然に回避し、万一の事故の際にも安全性を確保する、高性能な安全装備
エアバッグ
前席エアバッグ・前席頭部保護機能付サイドエアバッグを標準装備している。
ESC(横滑り防止装置)
コーナリング時の安定走行をサポートする、トラクションコントロール機能付きESCを標準装備。
EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS/EBA(緊急時ブレーキアシスト)
緊急時にブレーキ力を強め、制動距離を縮める。
バックソナー
駐車の際などに、車両後方に障害物を検知した場合、ブザー音で運転者に知らせ、障害物に接近するに従ってブザー音の間隔を短くすることで注意喚起します。
チャイルドシートISOFIXアンカー(後席左右)
リア左右シートに採用している、チャイルドシートISOFIXアンカーにより、チャイルドシートの確実で簡単な着脱を可能としている。
小さい子供がいるファミリーにも安心できる装備だ。
ルノー ルーテシアをはじめ、様々なルノー車に適合するシャークフィンアンテナになります。
美意識の高いフランス人が認めた洗練されたデザイン
美しいものを、こよなく愛するフランスは、行き交う人々は美しいものに囲まれて、優美さを感じるセンスを身につけていく。
歴史あふれる美しい街並みにも映えるデザインで、一目でルーテシアとわかる艶のあるデザインで見る人の目を惹きつけ続けます。
存在感を表す、洗練されたモダンなエクステリアデザイン
5ドアでありながら優美なフォルムを持つルーテシアのディテールには全てにこだわりが散りばめられている。
一目でそれとわかるLEDヘッドランプのランプ・シグネチャーに、17インチブラック・ダイヤモンドカットのアロイホイールが、足元をスポーティに引き締めます。
※17インチアロイホイールは、INTENS(インテンス)に標準装備
美しさと合理性が融合したインテリアデザイン
機能的にデザインされた空間と充実した装備、移動をより快適な時間とするための創意工夫にあふれたインテリアを持っている。
インテンスグレードでは、ダッシュボードに、ボディカラーに合わせた印象的なアクセントカラーを採用し、ルーテシアならではのオシャレな空間を演出している。
毎日の生活に心地よい、選びぬかれた数々の機能性を高めた装備
フルLEDヘッドランプ
ルノーブランドの最新デザインを反映したCシェイプLEDランプを組み込み、先進感と機能性を高めている。
ロービームとハイビームを備え、ハロゲンランプより20%強力な光を放つとともに、グレアを減らし安全性を高めた。
リアのコンビネーションランプも同じくCシェイプのデザインで統一感も考えたデザインとなっている。
リアドアノブ
リアのドアノブをサッシュに隠し、使い勝手のよい5ドアでありながらクーペのようなスタイリッシュさを感じさせるデザインは、3ドアハッチバックモデルを多く作ってきたルノーのこだわりのデザインを踏襲している。
メーターパネル
タコメーターと燃料計をサテンクロームリングで囲い、それらを楕円形リングのスピードメーターでつないだ先進かつ立体的でデザイン。
シンプルなデザインにより、視認性も考えている。
フロントシート
精緻なつくり込みが光るフロントシートには、長時間運転しても疲れにくいという、ルノーの伝統を継承している。
リアシート
ゆとりの空間を確保し、フラットな乗り心地も相まって快適に過ごせる。
電動格納式ドアミラー
駐車時などドアロックに合わせてミラーの開閉を自動で行うので、煩わしい操作を無くします。
さらに、後方の視認性がよい大きなミラーを採用する事で安全性も確保している。
センターコンソール
ブリリアントブラック塗装による艶やかさを持つセンターコンソールは、ミラーリング機能対応の7インチタッチスクリーンを組み込んだ薄型で浮き出すようなフローティングデザインが印象的だ。
※7インチタッチスクリーンは、INTENS(インテンス)に標準装備
サテライトスイッチ
運転中、オーディオ操作などをステアリングから手を離さずに行えるサテライトスイッチは、ステアリングコラム右側のワイパーレバー下に設置している。
スマートフォン用ミラーリング機能[INTENS(インテンス)に対応]
スマートフォンをUSBポートに接続すれば、AppleCarPlayやAndroid Autoアプリを介して7インチタッチスクリーンにスマートフォンが連係するので、タッチスクリーンからスマートフォン内の各種機能にアクセスできる。
日頃から使い慣れたスマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、SiriやGoogleアシスタントを利用して、音声入力での操作も可能。
ラゲッジルーム
ラゲッジルームは、通常で300Lの容量を確保し、リアシートを前倒しすることで1,146Lに拡大します。
ルノー ルーテシアに適合するラゲッジマットになります。
多彩なカラーバリエーションからお選び頂けます。
さいごに
ルノー ルーテシアはいかがだったでしょうか?
エクステリアでは、サイドデザインに張り出し感のメリハリを出し、フロントからリアまでの曲線によりワイド&ローなフォルムに仕上げ、スポーティさを演出しながらも実用性を損なわないデザインが、人の目を惹きつける。
ヘッドライトデザインも、大型にしており日中でもデイタイムランニングライトによって、視認性の向上と、ルノー・ルーテシアだと分かる印象的なデザインがかっこいい。
燃費性能にもこだわり、走行性能にも誰が運転しても気持ちよく走れるフィーリングが感じられるのはルーテシアの魅力の1つでもある。
街中でも、ルーテシアを見る機会はここ最近多くなっているのは、フランスで販売台数トップに君臨するだけ、日本市場でもこのルーテシアの人気がじわじわ出てきているのを感じる。
MTモデルも設定されていることから、一部のファンには嬉しいラインアップだろう。
ルーテシアで、軽快に走れば日常からアクティビティまで楽しくする相棒になるだろう。
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