2023年のGWは最大で9連休となり、新型コロナウイルスの規制が緩和(マスク着用ルールの緩和等)も相まり、今年は何かしらのお出かけをする予定の人が56.5%となり、昨年のGWにお出かけをした人の45.5%から11ポイント増えることになりました。
そして、GW中のお出かけする際の移動手段については、クルマで移動するという方が85.5%と最も多く、次いで多いのが新幹線の21.4%という結果になりました。
クルマを移動手段と選んだ方の理由としては、「運転が好きだから」が54.8%と最も多く、次いで「車でいろいろな場所をまわる予定だから」が51.0%、「ラクだから」が47.2%と続きます。
GW中にクルマで移動する際の心配事としては、「渋滞」が71.0%で最も多く、「運転の疲れ」が40.0%、「交通事故」が36.5%と続きました。
このような結果を見ると、GW中の移動手段は利便性の高いことからクルマを選ぶことが圧倒的に多く、自ずと心配な部分には「渋滞」を懸念している方が多数いらっしゃることも分かりました。
もはや、GW中は渋滞が代名詞ともなっていますが、渋滞に関する知識を知っていることで、「渋滞をラクにする」事ができるかもしれません。
今回は、知っていると渋滞がラクになる10の豆知識について紹介します。
渋滞が起こるメカニズムやSNSの活用、回避テクニックなど渋滞に関する豆知識10選
1.渋滞の半分はサグや上り坂で発生している
渋滞の理由には、様々なものがありますが、実のところ全体の約8割が交通集中の渋滞で、いわゆる自然渋滞というものが多く占めています。
意外にも工事や事故による渋滞は、それほど多くはなく、交通集中渋滞の約7割がサグや上り坂で発生します。
渋滞全体で言えば、サグや上り坂で発生する渋滞が半分にもなるほど、渋滞が起きやすいポイントになっています。
サグとは、「たわみ」「たるみ」を意味する英語で、下り坂から上り坂に差し掛かる凹になっている場所のことを言います。
ここ(サグ)を通るクルマの運転者は勾配の変化に気づかずに、無意識のうちに速度が落ちてしまいます。
すると、その後ろを走っているクルマは、前を走るクルマとの車間距離が詰まった。とブレーキを踏むことになり、そして、さらに後ろのクルマもブレーキをかけることにより、流れ全体が遅くなって渋滞となるのです。
渋滞の発生を予防するには、サグや上り坂をいち早く察知し、速度を落とさないで走行することが重要になります。
2.詰めすぎた車間距離が渋滞を発生させている
サグや上り坂があっても交通量が少なければ渋滞は発生しません。
ところが交通量が多くなって、走っているクルマの車間距離が縮まると、後続車がブレーキを踏むことになり、その波が後ろに伝達することで渋滞が発生します。
その発生を防ぐ方法のひとつが、十分な車間距離を保つことです。
適度な車間距離をとることがクッションの役割を果たし、後続車へブレーキの波が伝わることを防ぎます。
車間距離をとるのが苦手だったり、感覚が掴みづらい。という方は、「時間を目安にする」方法をオススメします。
道が空いているときは、前方の車両との間は約4秒、混雑時は、つかず離れずの約2秒を目安にすることで、適正な車間距離をとることができます。
3.渋滞中のみだりな車線変更は控える
「右の車線が、やけに進んでいる、いや、左の車線のほうが早いかも」こんな経験ありませんか?
実際に、渋滞の中に入ってしまえば、どの走行車線を走っても進む速度は同じなので、必要以上の車線変更は危険ですし、さらなる渋滞の悪化を招きます。
右へ左へと車線変更をしてわずかに先に進んでも、渋滞が解消されてしまえば、その差もすぐに解消されてしまうので、なるべく同じ車線を走行するのが安全に渋滞をやり過ごすテクニックである。
4.渋滞が始まるのは右側の追越車線から
追い越し車線=一番速く走っている車線。と思っていませんか?
実は、上記のように考えている方が多くいらっしゃることから、追い越し車線にクルマが集中し、各車線が均等に使われないことから、追い越し車線での渋滞発生が早まる傾向にあります。
高速道路を走る全ユーザーがキープレフトを心がけることで、渋滞緩和に繋がるのです。
追い越し車線は、その名の通り追い越しのときだけに使うのがルールとなっています。
追い越しが終わった後でも、延々と追越車線を走り続けることは道路交通法違反となり取締りの対象にもなります。
さらに、追越車線に居座り続けることは、交通違反になるだけでなく、渋滞を引き起こす遠因にもなり、最近話題の「あおり運転」の被害者になる可能性も生みます。
追越車線は、追い越すときだけ使って、それ以外では運転の基本であるキープレフトを心がけることで、渋滞をラクにやり過ごすことができるでしょう。
5.渋滞時の速度は20km/h前後であることを認識
NEXCO東日本での渋滞の定義は、一部の区間を除き、40㎞/h以下の低速走行状態となることをさします。
ただ、交通集中による渋滞の場合は完全にクルマが止まってしまうことは少ないですが、事故渋滞の場合は、状況により流れが止まってしまうこともあります。
こういったことを踏まえ、渋滞を均して考えると、通常の渋滞は「20㎞/h」で流れていると覚えておくと良いでしょう。
例えば、「ここから渋滞10㎞」などの表示があったときに「20㎞/hで流れていれば、30分ほどで通過できる」などと目安を計算することができることで、次の行動予定を立てやすくなるでしょう。
6.渋滞表示は機械が自動でリアルタイムに表示している
高速道路でよく見かける電光掲示板などで表示されている渋滞情報は、車両感知器による自動検知で渋滞を把握し、自動で表示しています。
渋滞中の走行速度を計測してリアルタイムに表示しているのも大きな特徴です。
また、都市間を結ぶ高速道路の場合、路面内に埋め込んだセンサーの上を鉄の塊が通りすぎるときに発生する電流を検知するループコイル式が中心となっています。
首都高速などの都市交通は、道路横に設置した超音波センサーを利用する超音波式が多くなっていて、いずれも精度の高い情報である。
7.渋滞が増加するか減少するかの表示の見方
渋滞が増加していくときは、道路情報板に赤い三角マークが表示されます。
これが出ているときは、渋滞が増加していく傾向にあることを示しています。。
逆に、めったにありませんが、渋滞が縮小傾向の時は緑色の三角マークで表示されます。
8.専用アプリやSNSを活用し、ピンポイントの情報が手に入るかも
お出かけする前には、渋滞予測をチェックするのもルートの立て直しに役立ちます。。
筆者は、主に「GoogleMap」を利用しているが、時間の予測の正確さや、案内される道路の快適さなどの考慮がされていて、重宝している。
他にも、ツイッターやインスタグラム等のSNSで自分が知りたい渋滞情報をピンポイントに知ることができるので、活用するといいだろう。
9.やはり何と言っても、「急がば回れ」
鉄道の場合、何かトラブルで使えない路線があると、別ルートを使いますよね。
高速道路も同じように、交通状況に応じて乗り換えする時代になってきました。
複数のルートを事前に想定しておき、そして最新の交通情報をチェックして、交通状況に応じた最適ルートを使って、快適なドライブが実現可能となります。
関東エリアでいえば、最近になって外環道や圏央道が開通するなど、迂回ルートが組みやすくなっているため、走行距離が少しくらい多くても渋滞状況によっては、目的地まで早く到着することもあるので、柔軟な対応を心がけてください。
10.渋滞対策は渋滞予報と、ドライバーの掛け算で出来ている
渋滞予測を見て、各ドライバーが回避してくれることや、サグや上り坂で速度低下の注意をすることで、渋滞を減らすことが可能となります。
つまり、渋滞予報と各ドライバーの掛け算で出来ているのです。
さいごに
ついに明日4月29日から待ちに待ったゴールデンウィークが始まります!
なるべく、渋滞にはまらないように時間帯や日にちの変更も検討してください。
お出かけの予定の組み立てにも、渋滞予測を使うことで事前に知ることができるので、余裕を持った行動ができ、交通事故のリスクの低下にも繋がります。
交通事故が起きてしまったら、楽しいはずのGWも台無しになってしまうので、余裕を持ち安全運転で交通事故の無いよう、楽しんでください!
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