各地で注目される、ご当地ナンバーに「江戸川」ナンバーが誕生か？採用される図柄によっては、人気と不人気問題にも発展？

ご当地ナンバーは、地域振興などを目的として2006年から始まり、2018年には図柄入りナンバープレートも導入されるなど、ナンバープレートにも多様性と個性が表れ、その地域の広告塔として地域のブランド力向上に役立ててもらうという狙いがあります。

ご当地ナンバーや図柄入りナンバーが定番となってきている中、東京都で6つ目となる「江戸川」ナンバーが誕生する可能性が高まっています。

今回は、新たな「江戸川ナンバー」の誕生についてお話します。

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江戸川ナンバーの導入を目指す理由とは？
さいごに
1. 関連

江戸川ナンバーの導入を目指す理由とは？

「区民に江戸川への愛着を持ってほしい」。と、東京都江戸川区の区長である斉藤猛区長が、ご当地ナンバーの導入を目指す理由を語りました。

ナンバープレートの地名表示は原則として国土交通省の運輸支局などがある場所が用いられることから、現状江戸川区民が使うナンバープレートは「足立」ナンバーとなっている。

しかし、近年では両区の人口は約70万人と拮抗しており、江戸川区が上回ったこともあり、江戸川でのナンバー独立の機が熟していると言える。

ご当地ナンバーの導入にあたっての条件とは？

ご当地ナンバーの導入には、大きく2つの条件があります。

1つは、地域の自動車登録台数が10万台を超えること。

2つ目は、住民の合意形成が図られている。

などの条件を満たす必要があります。

こういった条件をクリアすることで、現在では世田谷、杉並、江東、板橋、葛飾の５区が導入済みとなっている。

江戸川区にいたっては、1つ目の地域の自動車登録台数が10万台を超えることについては、条件的にはクリアしており、あとは区民の合意形成が図られれば、クリアできることとなり、今後区民への意向調査を経て来年3月の申請を目指しております。

地名表示については、区の幹部によると『江戸』や『湾岸』などの名前も候補に上がったと明かした上で、地域性を示すとするルールに従った結果、「江戸川」案が有力になっているという。

これに伴い、ナンバーに印字される図柄についても、区民に選んでもらい決定する方向性になっていると言います。

今から5年前にあたる2017年4月より、ラグビーワールドカップ2019が日本で開催されることを記念して図柄入りナンバープレート(デザインナンバープレート)の交付が開始し、同年10月からは2020年東京オリンピック・パラリンピックナンバープレ...

新たな図柄入りナンバー、万博ナンバーについてはこちらから

現行「足立」ナンバーが交付される台東区や「練馬」ナンバーが交付される文京区では、ご当地ナンバーの交付を望むが…

現行、足立ナンバーが交付される台東区では、全国的に知名度を誇る「浅草」や「上野」を希望する区民が多いが、自動車登録台数は約3万5000台にとどまることから、導入する条件には至っていない。

地元で自動車部品製造業を営む方も、「浅草」ナンバーの実現を期待するひとりで、「活気ある下町らしさが伝わるのに」と残念がっている。

他にも、閑静な住宅街や文教地区で知られる文京区は、現行ですと「練馬」ナンバーが交付されるエリアで、のどかな田畑も広がる練馬区を連想させることから、独立した地名表示のナンバープレートを望む区のひとつだ。

台東・文京両区ではご当地ナンバーを交付するにあたり、「国は条件を緩和してほしい」としているが、これに対し国交省は「ハードルを下げることにより、運輸支局の負担が増える」と、否定的であることが現状である。

図柄位入りによっても人気不人気が極端に出てしまうことも

江戸川ナンバー　世田谷ナンバー図柄入り — もはやレア度高めの世田谷の図柄入りナンバープレート

2014年に、念願のご当地ナンバーが導入された、「世田谷」ナンバーでは、自然豊かな多摩川を表現した図柄入りナンバーを2018年から導入したが、申込件数は5月末でわずか758件と低迷している。

世田谷区は、高級住宅街が広がる成城や、高層マンションが乱立する二子玉川地区などが有名で、「セレブの街」とも呼ばれていることから、「世田谷」ナンバーのクルマに乗る区民の女性によると、「図柄には魅力を感じない」と、評判がさっぱりである。

図柄入りナンバーは、需要がないと廃止になることもあることから、区は「普及が進まないのは、デザインを含む複合的要因がある」とみて、存続策を探っている。

これとは逆に、「図柄入り」が人気を博している地域もあり、全国トップでは熊本県のPRキャラクターの「くまモン」が描かれた「熊本」については、約3万5000件の申込件数があり、続く2位にはプロ野球・広島カープのマスコット「カープ坊や」を起用した広島県の「福山」ナンバーはファンに評判で、約1万7900件となっている。

他にも、奈良県明日香村のキトラ古墳の壁画に描かれた朱雀をあしらった「飛鳥」ナンバーはSNSでバズっており、静岡県の5市町が共同でつくった「富士山」ナンバーは、地域外からの問い合わせも多く、注目されていることが分かるだろう。