マツダ CX-3は2015年より販売している、「SKYACTIV TECHNOLOGY」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用した新世代車種の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVである。
日本での発売当初は「SKYACTIV-D 1.5」のみの設定であったが、2017年6月より、海外市場では既に搭載済みだった2.0Lの「SKYACTIV-G 2.0」がラインアップされ、2020年5月には1.5Lの「SKYACTIV-G 1.5」のガソリンエンジンモデルが順次設定された。
「SKYACTIV-G 2.0」搭載車が設定されるまでは、日本で販売される乗用車では唯一のディーゼルエンジン専用車であったが、2018年5月の大幅改良で、ディーゼルエンジンが1.8Lの「SKYACTIV-D 1.8」に換装されている。
この様に、エンジンラインアップを拡充し進化を続けるCX-3についてお伝えします。
CX-3の価格は
15S | 189万2,000円 2WD(6EC-AT) | 212万2,200円 4WD(6EC-AT) |
15S Touring | 199万1,000円 2WD(6EC-AT) | 222万1,200円 4WD(6EC-AT) |
20S PROACTIVE S Package | 248万6,000円 2WD(6EC-AT) | 271万6,200円 4WD(6EC-AT) |
20S Exclusive Mods | 265万7,600円 2WD(6EC-AT) | 288万7,800円 4WD(6EC-AT) |
20S 100周年特別記念車 | 291万0,600円 2WD(6EC-AT) | 314万0,800円 4WD(6EC-AT) |
XD | 265万7,600円 2WD(6EC-AT) | 288万7,800円 4WD(6EC-AT) | 249万2,600円 2WD(6MT) | 272万2,800円 4WD(6MT) |
XD PROACTIVE S Package | 278万9,600円 2WD(6EC-AT) | 301万9,800円 4WD(6EC-AT) | 278万9,600円 2WD(6MT) | 301万9,800円 4WD(6MT) |
XD Exclusive Mods | 293万2,600円 2WD(6EC-AT) | 316万2,800円 4WD(6EC-AT) | ||
XD 100周年特別記念車 | 318万5,600円 2WD(6EC-AT) | 341万5,800円 4WD(6EC-AT) |
2種類のエンジンラインアップにより、ユーザーの選択肢を広げる
冒頭でも、お伝えした通りCX-3には街中などで軽快な走りを気持ちよく楽しめる1.5ガソリンエンジンLが新たに登場し、クリーンディーゼルには余裕ある走りと実用燃費の向上を追求した。
それぞれのエンジンラインアップでユーザーの好みに応じる心地よいドライビングフィールを堪能できる。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジンには、SKYACTIV-G 2.0に加え、1.5Lもラインナップしさまざまなシーンをスムーズに運転できる心地よい走りを実現する。
SKYACTIV-G 1.5
エンジンの理想状態を追求した革新技術を採用したことにより、軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能を発揮する高効率直噴ガソリンエンジンで、アクセル操作に対するリニアな応答性や伸びやかな加速感などで、様々なシーンでスムーズに運転できる心地よい走りを実現させます。
最高出力:111ps/6,000rpm 最大トルク:14.7kgf・m/4,000rpm
SKYACTIV-G 2.0
SKYACTIV-G 2.0は、高圧縮比13.0による軽快なパフォーマンスと優れた性能を発揮する高効率直噴エンジンで、高い熱効率を生むキャビティ付追いストン、燃えやすい均質な混合器を生成するマルチホールインジェクター、高効率な燃焼を可能にする4-2-1排気システムなどを搭載させたエンジンになります。
リニアさを磨き上げたアクセル操作のレスポンスを向上することで様々なシーンで心地よい走りを追求し、さらに新しいピストン形状の採用によって中低速トルクの力強さを高めるとともに、実用燃費の向上に貢献する。
最高出力:150ps/6,000rpm 最大トルク:19.9kgf・m/2,800rpm
ドライブセレクションにより、スポーティ走行も実現
シフトレバー近くにあるスイッチを「SPORT」モードにすると、アクセル操作に対して力強い加速を発揮し、スポーティな走りはもちろん交通量の多い道での合流などでも思い通りの速度コントロールをサポートする。
「SPORT」モードでは出力時や変速タイミングの制御、変速スピードが変化し小さなアクセル操作でもリニアで力強い加速を実現し、アクセル操作に対する車両の応答性を高めます。
SKYACTIV-D 1.8
新しく生まれ変わった、クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 1.8は実用燃費と環境性能のさらなる向上を追求しつつ、ディーゼルならではの力強さやロングツーリングを快適に楽しめる静粛性の向上も実現させました。
1.8Lの排気量によって、上り坂や高速道路での追い越しのシーンでも、余裕のあるトルクフルな走りを体感できる。
上質でゆとりのある力強い走りと共に、乗る人すべての歓びと社会の信頼に応える優れた環境性能を実現させた。
最高出力:116ps/4,000rpm 最大トルク:27.5kgf・m/1,600~2,600rpm
CX-3の燃費は
ガソリンエンジン | WLTCモード | 16.0~17.0km/L(2WD) | 15.2~15.7km/L(4WD) |
クリーンディーゼルエンジン | WLTCモード | 20.0~23.2km/L(2WD) | 19.0~21.2km/L(4WD) |
マツダの安全思想の MAZDA PROACTIVE SAFETYのコンセプト下における安全性能
「人馬一体」の走りを目指して、マツダは長年「人間中心の設計思想」に基づくクルマづくりに取り組んできた。
そしてそれを体現したのが、無理のない快適な姿勢で、運転に集中しながら、安全や情報の確認がスムーズに行えるコクピット環境であり、CX-3の運転席に身を置いた瞬間、ドライバーは、クルマとの心地よい一体感に包まれる。
ドライビングポジションはクルマとの一体感を第一に考え、まっすぐな姿勢でシートに座り、足を自然に伸ばして操作できる位置にアクセルペダル、ブレーキペダルを配する理想的なレイアウトを実現しており、その結果アクセルからブレーキの踏み替えが自然にできるようになった。
コクピットには、運転に集中しながら必要な情報を逃さない「ヘッズアップコクピット」となるコンセプトを基に、工夫されている。
1.意識が離れることを防止 | 視線移動の少ないドライバーの正面のゾーンに走行情報を配置し、運転に必要な情報とそれ以外を明確にすることで、不要なものに意識を奪われないようなレイアウトにしている。 |
2.目が離れることを防止 | 視界の妨げにならないよう、上方に7インチのWVGAセンターディスプレイを配置し、人間の有効視野の範囲内であるフロントガラスに情報を投影するアクティブ・ドライビング・ディスプレイにより、視線の移動が少なく運転に集中できる。 |
3.手が離れることを防止 | センターディスプレイはタッチパネルに加えコマンダーコントロールでも操作できるため、手元を見ることなく安全に情報操作が可能となっている。 |
CX-3標準装備させる、先進安全技術のi-ACTIVSENSE
国が推奨する新しい自動車安全コンセプト「セーフティ・サポートカーS」の「ワイド」に該当するための技術をCX-3に標準装備させた。
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)
歩行者などを検知して、ブレーキの自動制御で衝突の被害を軽減する。
AT誤発進抑制制御(前進時)
ギアの入れ間違いやペダルの踏み間違いによる急発進を抑制する。
ALH・HBC(先進ライト)
状況に応じてヘッドライトを最適な範囲に自動照射する。
車線逸脱警報システム(LDWS)
車線を越えそうなふらつきを警告します。
スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退時)
後退時に、超音波センサーで障害物をとらえ、衝突の危険性を判断しブレーキを自動制御し衝突の被害を軽減します。
AT誤発進抑制機能(後退時)
駐車場から出る時、後方に障害物があるにも関わらず、アクセルが一定以上踏み込まれた場合にドライバーに警告する
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
車線変更の時、死角になりやすい後方からのクルマの接近を運転者に通知する。
リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
バックで駐車場を出る時など、左右から接近するクルマを運転者に通知する
リアパーキングセンサー(センター/コーナー)
駐車時に近距離の静止物を検知し、運転者に警告を促す
あると便利が詰まったCX-3の収納
CX-3の収納スペースは、実際の使われ方を調査し使いやすさに徹底してこだわった無駄のないレイアウトをしています。
1.フロントセンターアームレスト カップホルダー/マルチボックス
2.リアシート センターアームレスト
3.フロントコンソール(12V電源ソケット付)
4.ボトルホルダー(フロントドア×2/リアドア×2)
5.シートバックポケット(助手席)
ラゲージルームにもアンダーボックスを備え容量をアップさせている。
さいごに
マツダCX-3についてお伝えしてきましたが、CX-3のサイズ感は、正にコンパクトカーをクロスオーバーさせたフォルムでサイズ感も都心部や市街地、狭い道などでも対応するボディサイズで日常での使えるシーンは高いと感じた。
エンジンも3種類ラインアップがあり、ユーザーの好みで選択できる面は大きいと感じる。
人馬一体といったコンセプトの中でマツダはクルマ作りをしているが、正確なドライビングポジションを実現させたり、アクセルペダルにはオルガン式を採用するなど、人間に有利な動きを叶え、運転の愉しさを感じれるポイントもグッドだ。
クルマをただの移動手段と感じさせない走りの愉しさを与えたCX-3は誰でも安心して楽しめるクルマのひとつであろう。
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