シボレー カマロ(Chevrolet Camaro)は、ゼネラルモーターズがシボレーブランドで生産、販売している2ドアハードトップ、クーペおよびオープンカーである。
初代モデルは今から50年以上前の1967年より発売され、現行型の6代目は2015年より販売されている。
6代目となる現行型は、先代のイメージを色濃く残しているがボディ各所にアルミニウムが使用され、ゼネラルモーターズによると、90kg以上の軽量化と28%の剛性アップがされるなど、さらに性能を進化させている。
エンジンには、新たに新開発の2.0リッター直列4気筒直噴ターボが追加採用され、カマロ初の4気筒ターボエンジンが誕生した。
ただし、カマロといえば大排気量エンジンというイメージが強いと思うが、もちろん6代目カマロにも改良型の6.2L V8直噴エンジンモデルも存在し、往年のカマロを継承している。
それでは、今回はシボレー カマロについてお伝えします。
車名の由来は、古フランス語で「友人」を意味する言葉から付けられている。
カマロの価格は
グレード | ボディタイプ | エンジン | トランスミッション | ハンドル | 価格 |
LT RS | 2ドアクーペ | 2.0L | 8速AT | 左 | 556万0,000円 |
CONVERTIBLE | 2ドアコンバーチブル | 2.0L | 8速AT | 左 | 644万0,000円 |
SS | 2ドアクーペ | 6.2L | 10速AT | 左 | 710万0,000円 |
スポーツカーのアイコンとして脳裏に刻み込まれるエクステリアデザイン
カマロのエクステリアには、現代的なエアロダイナミクスに基づく彫刻のような造形を持ち、これまでのカマロを凌駕する大胆なデザインが、どこか懐かしさも感じながら新しい時代を駆け抜けるイメージがある。
フロントフェイスは、よりシャープで精悍な顔つきになり、テールランプにはヘリテージにインスパイアされたデザインが施され、力強さを演出している。
全てのディティールに、真のカマロであることに相応しいパフォーマンスのために存在する。
伝統と先進が融合する、上質なインテリアデザイン
カマロのコックピットには使用する素材にまでこだわり、質感を高めている。
フラットボトムのステアリングホイールに、最適な位置に配したシフトレバーとペダル、アグレッシブなボルスターを備えたスポーツバケットシートが高揚感を生み出します。
また、シート表面は上質なレザーを使用し、運転席と助手席にはシートヒーターとベンチレーションを装備し、季節を問わず快適なドライブを実現します。
コンソールのエアベントトリムリングは、シンプルで空間効率を考えた温度調整ダイヤルとなっており、使いやすさにも享受している。
シフトレバーの上部には空調に便利なバンクを設けており、快適なドライブを約束する。
先進的なコネクティビティにより、ドライブをより快適なものへ
次世代シボレーMyLinkインフォテイメントシステムを採用しており、直感的に操作できる8インチの高解像度カラータッチスクリーンディスプレイは、クリーンでモダンなレイアウトを採用しています。
複数のユーザープロファイルを設定できるとともに、同時に2名がBluetooth機能を利用できます。
DR(自律航法)マップマッチング対応 クラウドストリーミングナビ
最新の地図情報を、精度の高い自律航法でナビゲーションを行います。
新たに標準装備されたクラウドストリーミングナビは、最新のゼンリン市街図とオンラインVICSを常時ストリーミングし、従来の車載機では成しえなかった情報の更新と、GPSナビにはない安定した測位を実現している。
また、最適なルート検索を可能にするゼンリンデータコム製ナビエンジンにより、スマートなドライブをサポートします。
高度な自立航法と軌道補正技術
地下やトンネルなど、GPSの信号が途切れてしまう状況でも、車載センサー(車速、向き、明るさ、傾き)と連携して高精度な位置補正を行います。
オンラインフリーワード検索
スマートフォンで調べる時のように、施設やランドマークを検索できます。
オンライン情報への常時ストリーミングにより、いつも最新のデータベースが自動更新される。
Apple CarPlay&Android Auto対応
お使いのスマートフォンを車につなぐと、Apple CarPlayやAndroid Autoによって電話、メッセージの送受信、ミュージック、マップなどの機能を、車載のタッチスクリーンで簡単に操作可能となっている。
話しかけるだけで操作が可能な音声コマンドも備えている。
ドライバーインフォメーションセンター
設定可能な8インチのカラークラスターディスプレイ/ドライバーインフォメーションセンター(DIC)では、ラップタイム、コーナーでのGフォース、燃料使用量、走行距離、タイヤ空気圧、作動温度などの情報を確認することができる。
インテリアスペクトラムライティング
8種類のブレンドエフェクトを採用した、カマロ独自のライティングシステムは、24色の中から好きなカラーを選んで、ダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどの照明を統一することができます。
また、3種類の点灯パターンがあり、ショータイムのように光をランダムに変化させることも可能です。
次世代リアカメラミラー
ズーム/チルト/明るさ調整機能を新たに追加し、後方の映像をルームミラーに高解像度で映し出す次世代リアカメラミラーを採用しています。
ヘッドレスト、Cピラー、後席の乗員や荷物にさえぎられることなく、広い後方視界をもたらします。
また、使用しない時は、通常の自動防眩ルームミラーに切り替えることも可能だ。
Boseプレミアムスピーカー[LT RS、SSに標準装備。コンバーチブルはBoseプレミアム7スピーカーオーディオシステムが標準装備]
世界屈指の音響ブランドBose社が専用開発したBoseプレミアム9スピーカーオーディオシステムを搭載しています。
車内の静粛性を高めるBoseのアクティブノイズキャンセリングも搭載しているので、快適なドライブを楽しむことができる。
2つの高性能エンジンに、高効率で伝達するトランスミッション。走りに特化した走行性能
2.0L 直4直噴ターボエンジン
新開発の2.0リッター直列4気筒直噴ターボは、最高出力275PS/5,500rpm、最大トルク40.8kg・m/3,000~4,000rpmを発揮する、カマロ史上初のターボエンジンが設定された。
8速オートマチックトランスミッション(パドルシフト付)
2.0L 直4直噴ターボエンジン搭載のLT RSとコンバーチブルに標準装備したこのシステムは、素早いギアチェンジで胸のすく加速を生み出す。
6.2L V8直噴エンジン
SSグレードに搭載される6.2L V8直噴エンジンは、最大出力453PS/5,700rpm、最大トルク62.9kg・m/4,600rpmを発揮し、低速から中高速までV8エンジン特有の余裕でパンチ力のある、エンジンとなっている。
10速オートマチックトランスミッション(パドルシフト付)
6.2L V8直噴エンジンを搭載するSSには、新開発のパドルシフト付10速オートマチックトランスミッションを採用し、瞬時のギアチェンジを可能にするとともに、クロスレシオ化で常に最適なエンジン回転を維持し、あらゆる速度域でレスポンスの良い加速を生み出します。
カスタムローンチコントロール/ラインロック
SSに搭載されたこのテクノロジーは、ローンチRPM(800~2,400)と後輪の許容スリップ(5~15%)をドライバーインフォメーションセンター(DIC)で選択可能となっている。
DICには操作をアシストするためのブレーキ圧バーグラフが新たに加わり、ドラッグストリップなどのクローズドコースでは、ラインロックが前輪をロックしながら後輪をバーンアウト。
タイヤ温度を上げてグリップを最大限に高めることにより、最適な発進を可能にする。
※本機能を使用する際は、安全が確保できる場所でのみご利用ください
マクファーソン式フロントサスペンション
マクファーソンストラットを採用したフロントサスペンションは、優れたステアリングフィール、正確なコーナリング性能を実現するため設計されている。
Brembo社製ブレーキシステム
世界的に名高いBrembo社のハイパフォーマンスブレーキシステムを採用しています。
345mmのブレーキローターと4ピストンキャリパー、338mmのブレーキローターと4ピストンキャリパーを備えたシステムは、強烈なパフォーマンスを確実に受け止め、抜群の制動力と耐久性を発揮する。
ドライバーモードセレクター
走行状況や好みに合わせて、ダイヤルひとつで走りをカスタマイズできるドライバーモードセレクターは、「ウェザー」「ツアー」「スポーツ」「トラック」のモードを選択すると、ステアリングアシスト量、スロットルプログレッション、トラクションコントロールなど、最大8つのアイテムを最適にセッティングし、特性の異なる走りを自在に堪能できる。
軽量ボディ
ニューカマロのボディは、第5世代モデルからフレーム剛性を28%強化しながら、最大約90kgの軽量化を実現しています。
そして、21%軽量化したサスペンションは、バネ下重量を軽減しているので、俊敏でダイナミックな走りを生み出し、安全性や燃費の向上にも貢献します。
独立懸架式リアサスペンション
各モデルに合わせてチューニングしたリアサスペンションは、横荷重のコントロール性を高め、加速時のスクワットを低減するので、快適な乗り心地と優れたレスポンスをもたらします。
LSD(リミテッドスリップディファレンシャル)[SSに標準装備]
ディファレンシャルギアに差動制限機能を持たせることで、駆動輪の空転を抑えてトラクションや安定性を向上します。
スポーツドライビングや滑りやすい路面で効果を発揮します。
さいごに
シボレー カマロはいかがだったでしょうか?
カマロといえば、大排気量エンジンに走りを思わせる大胆なボディというイメージをお持ちの方が多いと思いますが、新開発の2.0Lターボエンジンを追加することで、各社が行っているダウンサイジングエンジンを採用する流れを汲み取り、環境や税制面でのメリットを受けるために、シボレーは大きな決断をしたと感じます。
しかしながら、やはり大排気量エンジンを好む方がいらしゃると思うので、従来のような6.2Lの大排気量エンジンは、やはりカマロらしいパッケージングである気がする。
無骨なスポーツカーとして歴史を歩んできたカマロは、デジタル化が進んでおり、ただ走るだけではなく日々のドライブを快適にするための先進装備が多数採用されているのも嬉しいポイントである。
街中で見る機会は、少ない車種だけにニューカマロで街中を走れば羨望の眼差しを受けること必至だろう。
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