ルノー キャプチャー(RENAULT CAPTUR)は、2013年より販売される、ルノーとしては日本でも2016年まで販売されていた「コレオス」に次ぐ、本格的なクロスオーバーSUVとなる。
基本的なメカニズムやプラットフォームを、日産・ジュークと共通しているが、ホイールハブについてはジュークがPCD114.3/5穴なのに対し、キャプチャーはPCD100/4穴と異なっていたり、前期型のボディサイズに至ってはジュークよりも全長が15mm短く、全長4,120mm(後期型は同様4,135mm)×全幅1,770mm×全高1,570mmとなっており、細やかな部分で仕様が異なっている。
今回は、ルノー キャプチャーについて紹介します。
車名の由来(言葉の原義)は、捕まえる、捕らえる、分捕るを指している。
キャプチャーの価格は
グレード | エンジン | 価格 |
INTENS(インテンス) | 1.2L 直噴ターボ | 274万9,000円 |
INTENS LEATHER(インテンス レザー) | 1.2L 直噴ターボ | 285万1,000円 |
街に溶け込みながらも、ひときわ目立つ美しさが魅力のエクステリアデザイン
筋肉質でダイナミックな曲線を描く造形と、足元にはエモーショナルなデザインの17インチアロイホイールを備え、力強さあふれるSUVとしてのスタイルながらも研ぎ澄まされた美しさと高められた個性が表現されている。
洗練されたボディカラーとシャープなクロームラインのフロントグリルに、フルLEDヘッドランプとCシェイプLEDランプは、鮮明かつ明確にキャプチャーとしてのオリジナリティを表します。
フルLEDヘッドランプ+フロントLEDランプ・デイタイムランプ
ハロゲンに比べ明るく寿命も長いLEDを採用しているので、ヘッドランプは太陽光のような白い光を放ちます。
CシェイプのフロントLEDランプは、デイタイムランプとして点灯し、LEDの白く明るい光で周囲に存在を知らせるとともに、デザイン性の高さを主張している。
リアLEDランプ
ヘッドランプと対をなす、立体的な意匠のリアランプにもLEDを採用し、個性と品質の高さを表現しています。
ホイールアーチプロテクター
ボディ下部全周をカバーするブラックのプロテクターにより、SUVの力強さを強調します。
スキッドプレート(フロント)
フロントボディ下部に装着されたシルバーのスキッドプレートは、SUVに相応しい精悍なフロントフェイスを強調します。
スキッドプレート(リア)
フロントに続き、リアボディ下部に装着されたシルバーのスキッドプレートはSUVらしいリアスタイルを一層引き締め、力強さを演出します。
美しさと合理性が融け合う心地よく上質な室内空間のインテリアデザイン
高いアイポイントから良好な視界が得られる運転席と、人間工学に基づいて、自然に手を伸ばしたところ、視線を移した先に、必要なスイッチやメーターがある完成度の高いインストゥルメントパネルを持ちます。
ダッシュボード上部のソフトタッチ素材、落ち着いたサテンクロームのアクセントが上質感を醸し出します。
明るく広々とした室内の心地よさと、ルノーならではのサポート性が高く、疲れにくいレザーとファブリックの2タイプのシートを設定しています。
いずれも、光沢のある素材感が品質の高さと柔らかな手触りを感じさせ、フロントシートの間には、肘を優しくサポートする運転席センターアームレスト(小物入れ付)を装備しています。
また、後席空間は、前後に160mm移動するロングスライド式リアシートでゆとりをもたらし、日常から離脱する高揚感にふさわしい、空間が広がっている。
6速EDCレザーシフトノブ
レザーにより質感を高めたシフトノブ
R&Goアプリ対応ラジオ(AM・FM/USB/Bluetooth機能)+防塵フィルター付オートエアコン
ロングスライド式リアシート
前後に160mm移動可能で、ゆとりある後席空間を確保。
また、上質なシートクッションで、座り心地も快適です。
前席シートヒーター[インテンスレザーに標準装備]
冬のドライブも快適なシートヒーターを前席に装備。
インストアッパーボックス
ダッシュボード中央にフタ付きの小物入れを装備しているので、頻繁に使う小物の収納に最適です。
Z25タイプ フロントシートバックコードポケット[インテンスに標準装備]
フロントシートバックに設置される、コンセプトカー「CAPTUR」から由来するコードネットタイプのポケットを装備しているので、ガイドブックや地図などの収納に便利です。
運転席センターアームレスト(小物入れ付)
肘をやさしくサポートするアームレストは、小物が入れられる収納ボックスも装備し利便性にも寄与しています。
サングラスホルダー
運転席のルーフ脇に装備し、取り出しやすい位置で、サングラスの傷付きを防ぐフタ付の専用収納ボックスとなっている。
パワーと低燃費を実現する1.2Lターボエンジン+6速EDC
必要十分なパワーをもたらす力強いエンジンを搭載し、ブレーキングのエネルギーを回収し再利用するエナジースマートマネジメント、環境への影響に配慮するストップ&スタート機能など、効率化を高める技術を採用し、すべての人に走りの愉しさを提供する。
1.2L直噴ターボエンジン
パワーと低燃費を高い次元で両立させたターボチャージャー付筒内直接噴射 直列4気筒DOHC16バルブエンジンは、鋭く野性的なハイレスポンスを誇るとともに、力強さと静粛性をも実現している。
最高出力は118ps(5,000rpm)、最大トルクは205N・m(2,000rpm)で、1.2Lの小排気量でありながら2.0Lクラスの加速感が味わえます。
キャプチャーの燃費は
モード | 数値 |
JC08モード | 17.2km/L |
スームズ滑らかな変速の6速EDC
6速EDC(エフィシエント デュアルクラッチ)は、6速のデュアルクラッチトランスミッションのギアボックスで、変速スピードの速さ、ダイレクト感に優れ、エンジンパフォーマンスを高い効率で引き出します。
奇数段と偶数段という2つの独立したギアとクラッチを備え、シフト操作を行うと俊敏に次のギアにつながるので、小気味よいスムーズなギアチェンジが可能となっている。
オートマチック車と変わらない操作感、滑らかな変速とシームレスな加速により、乗員すべてに快適な走りをもたらします。
マニュアルモードを備えているので、運転者の意のままにギアチェンジできるドライビングも楽しめます。
エナジースマートマネジメント(ESM)
制動時、減速時の運動エネルギーを再利用することにより、電気エネルギーの消費を最適化します。
ECOモード
加速時のエンジントルク・出力、空調を最適に制御することにより、滑らかな走りとスムーズな加速に加え、エコロジーなドライブを実現する、燃費の抑制に貢献するモードです。
ストップ&スタート機能
赤信号などの一時的な停車中、ブレーキペダルの操作によってエンジンを停止・再始動させるシステムで燃費向上、アイドリングの騒音の低下に貢献します。
事故を未然に回避し、万一の事故の際にも安全性をサポートする安全装備
エクステンデッドグリップ
悪路において適切な駆動力を確保するための、3つの走行モードを切り替えることで、駆動力を最適に制御するエクステンデッドグリップは、マッド&スノータイヤの性能と合わせ、SUVに相応しい優れた駆動力を発揮します。
標準モード
乾燥した路面、濡れた平坦な道路など、主に舗装された道路に適応します。
ソフトグラウンドモード
砂利道や砂地、枯れ葉が積もった滑りやすい路面、または傾斜や凹凸がありタイヤのグリップが均一に掛からない場合などに適応します。
エキスパートモード
路面グリップが低い場合の発進時などに使用し、駆動輪に過度の空転が起きると自動的に個別ブレーキが作動します。
空転を抑制するようサポートし、滑りやすい路面でもアクセルコントロールができるエキスパート(上級者)向けの走行モードです。
マッド&スノー(M+S)タイヤを標準装備
未舗装路でのグリップがよく、エクステンデッドグリップ使用時に効果的です。
バックソナー
駐車の際などに、車両後方に障害物を検知した場合、ブザー音で運転者に知らせ、障害物に接近するに従ってブザー音の間隔を短くすることで注意喚起します。
高い衝突安全性を追求したボディ骨格
運転席/助手席エアバッグ、前席頭部保護機能付サイドエアバッグ、衝撃検知センサー、高さ調整式前席3点式シートベルト(プリテンショナー、フォースリミッター付)、後席3点式シートベルト(左右フォースリミッター付)、高さ調整式セーフティヘッドレストを標準装備しています。
ヒルスタートアシスト
上り坂で発進する場合、ブレーキペダルから足を離しても約2秒間車両の後退を防ぐので、坂道でも安心の機能となっています。
コーナリングランプ機能付LEDフロントフォグランプ
交差点などで、曲がる側のフロントフォグランプを自動的に点灯させることで、暗い場所での視認性を高めます。
作動速度:時速約40km以下
ESC(横滑り防止装置)
コーナリング時の安定走行をサポートする、トラクションコントロール機能付きESCを標準装備しています。
EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS
EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS(アンチロック・ブレーキシステム)は、急ブレーキ時や滑りやすい路面でのブレーキ時にタイヤのロックを防ぎ、車体の安定性を向上させます。
また、障害物を避ける際のステアリング操作をしやすくする機能となっている。
EBA(緊急時ブレーキアシスト)
EBA(緊急時ブレーキアシスト)は、ブレーキ力を強めて制動距離を縮めます。
チャイルドシートISOFIXアンカー(後席左右)
助手席・後席左右シートに採用。
チャイルドシートの確実で簡単な着脱に配慮しています。
実用性に特化した収納スペース
明るく開放的な室内は、子供から大人までくつろいで乗車できるゆとりのスペースが確保されています。
個性的なインテリアは、アレンジ次第でさまざまな使い方をオーナーに提案します。
スペースを効率的に使える、マルチポジションラゲッジフロアボード
マルチポジションラゲッジフロアボードは、スペースを簡単に上下に仕切ることができます。
上段に設定すれば、フロアボード下に車外から見えない収納スペースを確保可能で、下段に設定すればスペースをさらに有効に活用できます。
大容量のラゲッジスペース
ラゲッジスペースの容量は、リアシートを最も後端にスライド時で377L、最も前端にスライド時では455L、さらにラゲッジフロアボードを下段に設定し、リアシートを前倒しした状態では1,235Lと拡大します。
シートアレンジ(リアシート格納時)
シートアレンジ(6:4分割可倒式リアシート)
さいごに
ルノー キャプチャーはいかがだったでしょうか?
個人的にですが、このクルマは非常に珍しく筆者は街中で見かけたことは2,3回になります。
それだけ走っていないクルマなので他のクルマと被りたくないという気持ちを持っている方には、おすすめできるクルマである(筆者も、このような気持ちを持ってます(笑))
むしろ、特徴がありすぎるといったデザインではないのに関わらず、ここまで人気が出ていないのも首を捻ってしまうのが正直な意見だ。
ダウンサイジングエンジンによる1.2Lエンジンを採用しているのも経済的だし、価格帯も200万円台後半で300万円を切るので、妥当な価格帯と言える。
輸入車でSUVを検討している方は、このキャプチャーも一度検討に入れてみてもいいだろう。
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