スズキ アルト(ALTO)は1979年に初代モデルが登場し、現在では2014年に8代目となる現行型が販売される、スズキの中でもロングセラーとなっている軽自動車である。
今回のマイナーチェンジでは、グレード構成を見直し、電動格納式カラードドアミラー、フルオートエアコンなどを追加し、装備の充実化を図った。
今回は乗用車としてはもちろん、商用車としても活躍するアルトを紹介します。
車名の由来は、イタリア語で「~に秀でた」または、「~に優れた」を意味します。
アルトの価格は
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 価格 |
F | 2WD | 5MT | 86万3,500円 |
F | 2WD | 5AGS | 86万3,500円 |
F | 4WD | 5MT | 97万1,300円 |
F | 4WD | 5AGS | 97万1,300円 |
F スズキセーフティサポート装着車 | 2WD | 5AGS | 92万4,000円 |
F スズキセーフティサポート装着車 | 4WD | 5AGS | 103万1,800円 |
L | 2WD | CVT | 91万8,500円 |
L | 4WD | CVT | 102万8,500円 |
L スズキセーフティサポート装着車 | 2WD | CVT | 97万9,000円 |
L スズキセーフティサポート装着車 | 4WD | CVT | 108万9,000円 |
S | 2WD | CVT | 109万7,800円 |
S | 4WD | CVT | 120万0,100円 |
S アップグレードパッケージ装着車 | 2WD | CVT | 119万3,500円 |
S アップグレードパッケージ装着車 | 4WD | CVT | 129万5,800円 |
S アップグレードパッケージ装着車 バックアイカメラ装着車 | 2WD | CVT | 119万3,500円 |
S アップグレードパッケージ装着車 バックアイカメラ装着車 | 4WD | CVT | 129万5,800円 |
- シンプルで飽きのこないエクステリアデザインが毎日を楽しくする
- 使いやすさはもちろん、シンプルで落ち着くインテリアデザイン
- 次世代技術が詰まった燃費や環境性能にもこだわり抜いた走行性能
- スズキセーフティサポートによる予防安全と、万一の衝突にも耐えうるボディ
- 車線逸脱警報機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- ふらつき警報機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- 先行車発進お知らせ機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- ハイビームアシスト[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- エマージェンシーストップシグナル
- ESP[車両走行安定補助システム]
- バックアイカメラ[S アップグレードパッケージ装着車にメーカーオプション設定]
- デュアルセンサーブレーキサポート[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- 誤発進抑制機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- 後退時ブレーキサポート[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- 後方誤発進抑制機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
- 軽量衝撃吸収ボディー TECT[テクト]
- SRSエアバッグ
- いつもの日常使いやドライブを楽しく演出する快適装備
- さいごに
シンプルで飽きのこないエクステリアデザインが毎日を楽しくする
アルトのエクステリアデザインは、角張ったフォルムに丸みを帯びさせたような愛着がわくデザインが魅力的だ。
日本離れしている独特のデザインは、ヨーロッパの乗用車を思わせるようなデザインで毎回ドライブが楽しくなり、どこにでも出かけたくなるデザインとなっている。
使いやすさはもちろん、シンプルで落ち着くインテリアデザイン
空間をゆったりと感じさせる横長のレイアウトで、ひとつひとつのパーツをシンプルに配置し、直感的に操作ができ、リラックスして運転できることにこだわった車内空間を作り出している。
ムダを省いた使い勝手の良い室内空間
ゆとりのある足元スペースを確保し乗り心地がいいのはもちろん、倒しやすいリヤシートは、大きな荷物も楽に載せられます。
シートデザインには、さり気ないアクセント
ネイビーに白いパイピングがサイドに入ったシートデザインで、スタイリッシュな空間に仕上げている。
ラゲッジアンダーボックスを備え、多い荷物もスッキリ収納
広いバックドア開口部幅を確保した設計のため、ラゲッジルームの荷物の出し入れが楽にできます。
ラゲッジアンダーボックスには傘などの長尺物も収納可能です。
CDプレーヤー(AM/FMラジオ付)[S アップグレードパッケージ・バックアイカメラ装着車、VPを除く標準装備]
シンプルなデザインと使いやすさを追求したCDプレーヤーを装備し、気持ちのいいドライブを演出します。
次世代技術が詰まった燃費や環境性能にもこだわり抜いた走行性能
エネチャージ[S・L]
減速時に発生するエネルギーを利用してオルタネーター(発電機)で発電し、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電し、その電力を電装品に供給することで、発電によるガソリン消費を最小限に抑えるとともに、エンジンへの負担を軽減して軽快な走りにも貢献する。
新アイドリングストップシステム[S・L]
減速時にアクセルペダルを離すとガソリンの供給をストップし、さらにブレーキペダルを踏んで時速約13km以下になると自動でエンジンを停止するので、ムダなガソリン消費を抑えて低燃費に貢献します。
エンジンの再始動は、ブレーキペダルを離すかハンドルを動かすだけなので交差点でもスムーズな発進が可能となっている。
エコクール[S・L]
エアコン(冷房)の使用で凍る蓄冷材が、アイドリングストップ中にエアコンが送風に切り替わっても冷たい風を一定時間キープします。
快適な空間を保ちながら室温上昇によるエンジンの再始動を抑え、低燃費に貢献する。
ENERGY MANAGEMENT[S・L]
スズキグリーンテクノロジーがさまざまな状況で作動し、エネルギーを効率的にマネージメントします。
出発
走り出してアイドリングストップシステムが作動可能な状態になるとアイドリングストップランプが点灯。
燃費効率がよい運転状態になるとメーターの照明がブルーからグリーンへ変化します。
減速
アクセルペダルを離して減速が始まるとエネチャージが作動し、高効率・高出力オルタネーターが発電を始め、2つのバッテリーを充電します。
メーターはホワイトに変化します。
減速時・停車時アイドリングストップ
シフトレバーを「D」の位置で走行中、ブレーキペダルを踏んで約13km/h以下になると、アイドリングストップシステムが作動します。
「D」または「N」の位置でブレーキペダルを踏んで停車している間は、停車中もエンジン停止を継続(最長2分間)します。
その間、2つのバッテリーに蓄えられた電気を使って電装品を動かします。
エンジン再始動
ブレーキペダルを離すと、瞬時にエンジンを再始動します。
停車前のアイドリングストップ中でも、スムーズに加速でき、再始動後はエネチャージにより充電された電力が電装品へと供給される。
エコクール
アイドリングストップ中も冷たい風を一定時間送り、室内の快適性を保つ。
交差点での右左折もスムーズ
右左折待ちなどでアイドリングストップ中、ブレーキペダルを踏んでいてもハンドル操作をすればエンジンがすぐに再始動します。
渋滞のときはアイドリングストップなし
渋滞などで、停車と低速前進(5km/h未満)が繰り返される状況では、アイドリングストップは行いません。
坂道停車時もアイドリングストップ
勾配約14%までの坂道でアイドリングストップシステムが作動します。
駐車のときもアイドリングストップなし
車庫入れなど、バック時と低速前進(5km/h未満)の切り返しではアイドリングストップしないので、いつも通りの自然に駐車ができます。
エンジン&トランスミッションを高効率化
軽量で力強いパワーと静粛性を誇る、2タイプのR06A型エンジンを搭載するアルトは、燃料を最大限パワーに変えるため、圧縮比をアップするとともにCVT車とFグレードの5AGS車にEGRシステムを採用することで熱効率を高めている。
副変速機構付CVTの変速比も最適化し、高い燃費性能を実現しています。
5速オートギヤシフト(5AGS)[F]
MTとATの利点を両立させた5AGS搭載車では、クラッチとシフトの操作をコンピューターが最適制御して低燃費に貢献します。
高速走行時には、ATに比べエンジン回転数を低く抑えるため静粛性も確保し、マニュアルモードを選択すれば、MTのようなキビキビした走りも思いのままとなる。
さらにクリープ機能やPレンジの採用で、AT、CVTと同等の操作性を実現しているので、AT限定免許でもスムーズな運転が楽しめます。
フットワークを軽快にする、最小回転半径
ロングホイールベースでありながら、軽セダントップの最小回転半径4.2mを実現しました。
狭い路地や駐車場でも取り回しがしやすくスムーズな運転が可能です。
※軽セダン=全高1,550mm未満の2BOX軽自動車。2020年10月現在、スズキ調べ。他社にも同数値の車があります。
スズキセーフティサポートによる予防安全と、万一の衝突にも耐えうるボディ
事故を未然に防ぎ、乗員の万一のときの安全を確保するために、運転をサポートする様々な技術で、ヒヤリとする場面も限りなくゼロに近づけていく技術をアルトにも搭載させ、安心感を高めた。
車線逸脱警報機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
走行中に左右の区画線を検知して進路を予測することで、前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によって運転者に注意を促す。
ふらつき警報機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
走行中に左右の区画線を検知して、自車の走行パターンを計測し、車両が蛇行するなどシステムが「ふらつき」と判断した場合、ブザー音などの警報によって運転者に注意を促す。
先行車発進お知らせ機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
停車中、前のクルマが発進して約5m以上離れても停車し続けた場合、ブザー音やメーター内の表示によって、運転者に先行車の発進をお知らせします。
ハイビームアシスト[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
ヘッドランプをハイビームにして走行中、前方に対向車や先行車がいたり、明るい場所を走行すると自動でロービームに切り替え、対向車や先行車がいなくなったり、周囲が暗くなると自動でハイビームに戻ります。
エマージェンシーストップシグナル
約55km/h以上で走行中に急ブレーキを検知すると、ハザードランプが自動で高速点滅することで、後続車に急ブレーキを知らせ、注意を促す。
ESP[車両走行安定補助システム]
さまざまなセンサーによって走りを監視し、必要に応じてエンジンとブレーキをコンピューター制御します。
カーブなどでのタイヤのスリップや横滑り、急ブレーキ時のタイヤロックなどを抑え、車両の安定走行に貢献する。
バックアイカメラ[S アップグレードパッケージ装着車にメーカーオプション設定]
後退時左右確認サポート機能
シフトをR(後退)の位置に入れると、モニターに車両後方の映像が映し出され、左右から後方に接近してくる車や歩行者などの移動物を検知します。
モニター内の表示が点滅するとともにブザー音で運転者に移動物の接近を知らせ、注意を促します。
自動俯瞰(ふかん)機能
バックでの駐車時に停車位置が近づくと、モニター内の映像を上から見たような画像に自動で切り替え。
後方の距離感をつかみやすくすることで、駐車をサポートする。
デュアルセンサーブレーキサポート[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
システムが衝突のおそれがあると判断すると、警報音(ブザー)やヘッドアップディスプレイなどの表示によってドライバーに警告し、ブレーキペダルを踏むと、ブレーキ踏力をアシスト。
衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る。
誤発進抑制機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
駐車場などで、前方に壁などがあるにも関わらずシフトをD、L(Sモードを含む)の位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間、エンジン出力を自動的に抑制し、急発進・急加速を抑えて、踏みまちがいなどによる衝突回避に貢献する。
後退時ブレーキサポート[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で障害物の接近をお知らせする「リヤパーキングセンサー」を搭載しました。
さらに、後方の障害物との衝突の可能性が高まると自動でブレーキが作動し、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。
後方誤発進抑制機能[SおよびL・Fのスズキセーフティサポート装着車]
後方に障害物があるにも関わらずシフトをR(後退)位置の状態でアクセルペダルを強く踏み込むと、エンジン出力を自動的に抑制して急な後退を防止するので、うっかり誤操作による衝突回避に貢献する。
軽量衝撃吸収ボディー TECT[テクト]
ボディーの広範囲に高張力鋼板を使用して、強度を高めながら軽量化を実現した。
さらに、より強度の高い超高張力鋼板も採用し、安全性を追求しており、ボディー構造には、衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブル構造や、衝撃を効果的に分散する骨格構造、さらに高強度なキャビン構造などを採用し、衝突安全性能を高めている。
SRSエアバッグ
前方向からの衝突時にセンサーが一定以上の衝撃を感知すると、運転席・助手席SRSエアバッグが瞬時に膨張・収縮します。
シートベルトの効果とあわせて、前席乗員の頭部や胸部への衝撃を緩和します。
いつもの日常使いやドライブを楽しく演出する快適装備
キーレスプッシュスタートシステム(エンジンスイッチ、携帯リモコン、リクエストスイッチ〈フロントドア、バックドア〉)[S アップグレードパッケージ装着車]
携帯リモコンを身につけていれば、ドアの施錠・解錠はリクエストスイッチを押すだけで可能となり、さらにブレーキペダルを踏んでエンジンスイッチを押せば、エンジンの始動が可能です。
また、携帯リモコン(S アップグレードパッケージ装着車)またはキー(S アップグレードパッケージ装着車を除く)のスイッチ操作で施錠・解錠ができる電波式キーレスエントリーを全車に標準装備している。
電動格納式リモコンドアミラー[S、L]
ドアミラーは電動格納式のため、スイッチ操作で折り畳みが可能となり、さらにS アップグレードパッケージ装着車には、携帯リモコンまたはリクエストスイッチで施錠すると、自動でドアミラーを折り畳むリモート格納を採用しています。
シートヒーター
運転席に加え、助手席にもシートヒーターを装備し、寒い日でも快適なドライブが楽しめます。
※運転席シートヒーターはS、L、F 4WD車に標準装備
※助手席シートヒーターはS・Lの4WD車に標準装備
UVカット機能付ガラス
フロントガラスは全車に、S、LにはあわせてフロントドアにUVカット機能付ガラスを採用。
Sはスモークガラス(リヤドア、バックドア)により全面UVカット機能付きとなり、気になる紫外線からお肌を守ります。
さいごに
スズキ アルトはいかがだったでしょうか?
スズキの代表車種とも言えるアルトだが、購入しやすい価格帯であることはもちろん、環境性能を考えた走行性能により低燃費を実現し、予防安全技術も惜しみなく装着しており、誰もが安心してなおかつ、クルマの運転がより楽しくなる1台だと感じる。
スズキのラインアップでもアルトはエントリーモデルとなっているが、エントリーモデルと思えないほど装備が充実しているので、初めてクルマを購入される方でも、安心で納得を得られるクルマとなっている。
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