今、注目される「オールシーズンタイヤ」とは?メリット、デメリットを徹底解明

オールシーズンタイヤ アイキャッチ 車の情報

こんにちは、SCPです。

明日から、12月に入りますね。

関東地方に在住している、筆者もここのところ急に寒くなり急いで衣替えを行いました。

衣替えというと、人の衣服を季節にあったものに変更することを言いますが、クルマも冬に合わせてタイヤをスタッドレスタイヤに履き替える方も多くいらっしゃると思います。

しかし、冬用タイヤにしたいが、履き替えたあとの夏用タイヤを保管する場所がなかったり、毎シーズン履き替えをするのにディーラーやカー用品店に行くのがめんどくさい。と、様々な理由で敬遠される方もいらしゃると思います。

そこで、最近では「オールシーズンタイヤ」というものが、注目されつつあります。

名称でお分かりになる方もいらっしゃると思いますが、正しく「夏でも冬でも全ての季節に対応する」タイヤなのです。

今回は、注目されているオールシーズンタイヤについてお話します。

オールシーズンタイヤとは一体どんなもの?

オールシーズンタイヤ 比較表

冒頭でもお伝えしたとおり、オールシーズンタイヤとは、春・夏・秋の季節はもちろん、冬の雪道でも走れるタイヤとなっています。

様々な季節に適するために、夏用タイヤと冬用タイヤ(スタッドレス)の中間的な位置づけとなっており、使われているゴムは夏用タイヤに類似した硬めなものを使用しているため、スタッドレスタイヤのような柔らかい性質に比べ、高速道路などでの走行の際に安定感があるのも特徴的である。

オールシーズンタイヤ スノーフレークマーク

ドイツを筆頭とする欧州では、夏用タイヤと冬用タイヤを季節に応じて使うことが法律で決まったことも背景にあり、欧州での冬タイヤ性能認証(スノーフレークマーク)をオールシーズンタイヤでも取得できたことから、ドイツではオールシーズンタイヤ人気であると言われています。

販売本数の推移も、2010年の約300万本に比べ、2017年には5倍となる約1,500万本と、年々オールシーズンタイヤへの人気が高まっているのも分かります。

次に、オールシーズンタイヤのメリット・デメリットについてお話します。

オールシーズンタイヤのメリット

オールシーズンタイヤ メリット・デメリット

オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤに比べ、乾いた路面や雨で濡れた路面でも高いグリップ力が期待できる上に、高速道路での「冬用タイヤ規制」でも、チェーン無しで走行できるなど、使える範囲が広いということが挙げられます。

そして、最大のメリットは冬用タイヤに履き替えなくていいことです。

履き替えをしなくて済むということは、タイヤ履き替えにかかる費用や、時間、体力(タイヤの積み下ろしなど)を省き、さらにタイヤの保管場所がない。という悩みを解決できます。

オールシーズンタイヤのデメリット

オールシーズンタイヤに使われているゴムは、夏用タイヤに近い硬さのため、「アイスバーン(路面凍結)」で、走行できない事が挙げられます。

また、夏用タイヤに比べ通常の路面での走行安定性が劣り、ロードノイズも大きくなることがデメリットと言えます。

オールシーズンタイヤの寿命や価格は?

寿命はいつまで?

気になるのが、オールシーズンタイヤの寿命ですが、夏用タイヤや冬用タイヤとは違う特殊な寿命となっております。

オールシーズンタイヤの構造は、夏用タイヤの硬さを持ちながら、タイヤの溝はスタッドレスタイヤと同程度の深さにすることで、雪道を走れるという構造になっています。

そのため、走行距離が重なり溝が浅くなってしまうと(溝の深さが半分程度)、雪道では走ることができなくなります。

しかし、それでも夏用タイヤとして引き続き走行ができるので、冬季の直前に交換すれば問題ないだろう。

価格相場は?

ここまで、利便性の高いオールシーズンタイヤの気になるお値段は、一般的な夏用タイヤに比べると価格は高めですが、スタッドレスタイヤと同程度の価格であることが多いので、両方のタイヤを揃えることを考えれば、コストは大幅に節約できる。

オールシーズンタイヤを履き替えるにあたっての注意点~生活圏の把握~

オールシーズンタイヤ 雪国

これまで、オールシーズンタイヤの性能や特徴など話してきましたが、履き替えにあたって注意しなくてはいけないことがあります。

それは、凍結路や新雪が積もった道の多い「雪国」と呼ばれる地域の方には、おすすめできません。

しかし、年に数回程度しか雪が降らない地域に在住している方にとっては、大きなメリットを享受できるので関東以西で生活されている方におすすめできる。

さいごに

オールシーズンタイヤ さいごに

オールシーズンタイヤについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?

オールシーズンタイヤの性能も、年々向上しておりクルマ社会の本場ドイツでも認められる程の高性能なタイヤになりつつあることが分かりました。

しかしオールシーズンタイヤを履き替えるのは、全ての生活圏にマッチしていると思わず、必ずご自身の生活圏の天候の状況を鑑みて選択することが必要です。

オールシーズンタイヤは利便性の高いスグレモノでありますが、性能を過信せずにタイヤチェーンなどを携行し、併用することでより安全な走行を行うことが出来ます。

今後も、オールシーズンタイヤの発展が見込めるので、どんどん性能が良くなってくることを願っています。

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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