ホンダ シビックセダン(CIVIC SEDAN (DBA-FC1型))は、2015年10月に10代目として北米で販売が開始され、のち2017年9月29日より日本で販売開始された。
「シビック」の歴史はは1972年から販売され、世界各国で販売されるホンダの世界戦略を担う基幹車であり、ホンダの乗用車の中で最も長く同一車名で販売されている、ホンダにとっての歴史のあるクルマなのである。
そんな歴史のあるシビックだが、日本国内向けのものは平成22年(2010年)8月31日にガソリンエンジン搭載車の、同年12月中にハイブリッドモデルの生産終了したことから、初代から8代目で38年の日本での歴史に一旦幕を閉じることとなったが、今回の10代目から日本向けの販売が再開され、再び日本市場での「シビック」が復活したのである。
10代目となったシビックには、ボディタイプが2ドアクーペ(北米市場のみ)、4ドアセダン、5ドアハッチバックが用意されるが、今回は4ドアセダンの「シビックセダン」について紹介する。
シビックシリーズの中で、筆者が好きなシビックはEP3型のTYPE Rです(笑)
シビックセダンの価格は
276万1,000円 |
ホンダといったらVTEC。ターボを組み合わせて余裕のパワーと走行性能を高めるプラットフォームとシャシー性能の向上
シビックセダンに搭載されるエンジンは、1.5L直噴VTEC TURBOエンジンを採用しフィーリングは2.4L自然吸気エンジンを凌ぐ高トルクで圧倒的な加速感を実現した。
走りと環境性能の高次元での両立を追求し、1.5Lのダウンサイジングエンジンにターボでパワーを補い、燃焼効率の高い直噴システムに加え高効率な過給を実現する吸排気デュアルVTCや電動ウェイストゲート付ターボチャージャーにより、低回転から幅広い領域で高回転まで伸びやかなパワーフィールを獲得することが出来た。
また、エンジン位置をより低くより後方に搭載し、低重心・低慣性も追求している。
シビックセダンに採用されているプラットフォームにはCセグメントトップレベルの運動性能や、走りを予感させるプロポーション、快適な空間や安全性の全てにおいて高次元で実現させるための骨格がシビックに享受させている。
走りに特化した「TYPE R」にまで対応できる剛性を求め、CAE解析を駆使しハイテン材の効果的な配置や結合構造の最適化などを徹底し、高剛性化と軽量化、低重心化・低慣性化を追求した。
スポーツグレードの「TYPE R」にも使用されるプラットフォームを実用性の高いシビックセダンにも流用しているので、どっしりとした運転フィーリングが味わえます。
トランスミッションには、ホンダ独自の変速制御「G-Design Shift」により、アクセル操作に対してリニアなレスポンスを生み、ターボラグを感じさせないパワフルな加速フィールと優れた静粛性も実現した。
マニュアル感覚のシフトチェンジを行える、パドルシフトも搭載させスポーティな走りを実現させます。
パドルシフトの搭載車が増えましたね。強くエンジンブレーキを掛けたいときなど、ステアリングから手を離さないで、すぐにシフトダウンできるのは安全運転にもつながります。
シャシー性能にには、アウトバーンでの高速走行でも高い安心感が得られ速度域を問わず楽しめるハンドリングを目指し、高い接地点横剛性によるジオメトリー変化の少ないリニアなハンドリングを生むフロントサスペンションや、操縦安定性に優れるマルチリンク式リアサスペンション、スポーティーで安心感のあるステアフィーリングを生むデュアルピニオンアシストEPSなどを採用している。
ハンドリングと、安定性を高次元で両立するとともに上質な乗り心地をもシビックセダンは乗員に与える。
アルミホイールには、16インチのノイズリデューシングアルミホイールを採用しており、リムの周囲に中空構造のレゾネーター(消音装置)を持ち、道路の継ぎ目や粗い路面を走行する際などにタイヤの内部で発生する不快な共鳴音を抑制し、高剛性の骨格などとあわせ、高い静粛性を実現している。
シビックセダンの燃費は
JC08モード | 19.4km/L |
ロー&ワイドなボディーながら、大きくゆとりのある室内とゴルフバッグが4個積める広大なラゲージルーム
ホンダが考える、M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)に基づき人のための空間は最大に、メカのスペースは最小にという考えから、ダウンサイジングターボエンジンの搭載などでメカスペースを縮小し、伸びやかな室内長を実現した。
それを活かし、後席は膝前を十分にとり、前席の下に足先が入る設計も施すことで、ゆとりある乗車感を乗員に与える。
ラゲージルームは、奥行・幅ともにゆとりあふれる519Lの大容量を要し、ゴルフバッグが4個積める広大な空間を作り上げている。
後席を前に倒してトランクルームとつなげることで、長尺物の収納を可能にするトランクスルー機構も備えている。
シビックセダンには、先進の安全運転支援システムのHonda SENSINGを搭載させ、ミリ波レーダーと単眼カメラによりクルマの前方の状況を認識し、ブレーキやステアリングの制御技術と協調し、事故回避を支援します。
衝突軽減ブレーキ(CMBS) | 前走者、対向車、歩行者との衝突回避を支援 |
歩行者事故低減ステアリング | 歩行者との衝突回避を支援 |
路外逸脱抑制機能 | 車線を検知し、はみ出さないように支援 |
渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール) | 適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減 |
車線維持支援システム(LKAS) | 車線内を走行できるようにステアリング操作を支援 |
先行車発進お知らせ機能 | 停車時に、先行車が発進したことをお知らせ |
オートハイビーム | 対向車や前走車を検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替え |
標識認識機能 | 標識の見落とし防止を図り、安全運転を支援 |
衝突安全性能評価では、平成29年度自動車アセスメント(JNCAP)において“衝突安全性能評価ファイブスター賞”を受賞している。
万が一の衝突時には、乗員を保護するための独自のエアバッグを採用している。
運転席用には、「早く」「長く」「優しく」膨らみ、様々な体格の方の乗員保護性能の向上と、エアバッグによる衝撃力の低減を両立するHonda独自の「連続容量変化タイプ」となっている。
側面衝突時にも、センサーが衝撃を感知すると展開する、前席用i-サイドエアバッグシステムとサイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)を採用している。
歩行者の頭部衝撃を低減する、ポップアップフードシステムにより歩行者との衝突を感知すると、ボンネットフードの後部を持ち上げ、歩行者の頭部への衝撃を軽減する機能を搭載。
7年ぶりの日本で販売開始となったシビックが日本市場で席巻できるか
ホンダ シビックはホンダが代表するクルマの1つと言っていいだろう。
これまで、登場してきたシビックは様々なボディ形状を持っている言わばオールマイティなクルマだ。
スポーツグレードの「TYPE R」は、日本市場でもコアなファンが多くいるし、通常グレードでもセダンタイプ、ハッチバックタイプやクーペなどとユーザーが好みの使い方やエクステリアデザインを選べる仕様となっており、幅広いファンを獲得してきている。
ひと世代前のシビックと言えば、5ナンバーサイズのコンパクトなボディが特徴的だったが、現行型では3ナンバーサイズにボディサイズの拡大を図っている部分が、ユーザーに受け入れられるかと思うが現代の流れもあるし、これまでにコンパクトカー部門は他の車種で補っているので、これはこれでアリと思う。
シビックが今まで作り上げた歴史の中で、シビックとしての立ち位置は今やミドルサイズの高級路線に流れているのは、今日までホンダにとって功績があるので、この立ち位置でもいいのではないだろうと考える。
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