こんにちは、SCPです。
タイトルにある通り、昨今SUVブームが衰退すること無く新しくラインアップされるクルマも、SUVやSUVテイストが前面に出ている車種が、多く見受けられます。
そんなSUV人気の中、フェンダーデザインがボディ同色ではなく、樹脂製のフェンダーモールが取り付けられている車種を多く見るようになりました。
SUV人気が始まり、多くのSUVに樹脂製のフェンダーモールを採用され、今ではスタンダードとなってきていますが、個人的には樹脂製フェンダーモールは、メーカーがコストダウンして見た目の追求をしていないなぁ。と思っていましたが、ここ最近では、その樹脂製フェンダーモールの無骨さと全体的なエクステリアデザインに、樹脂製モールも似合っているなと、流行りはじめのときよりも樹脂製フェンダーモールに対するイメージはガラリと変わりました。
そんな採用の多い、樹脂製フェンダーモールについてお話します。
樹脂製フェンダーモールが採用される理由
SUV人気が躍進し続ける昨今、トヨタではヤリスクロスやRAV4、ライズやCH-Rに、日産ではエクストレイル、キックス、ホンダではCR-V、ヴェゼル。
スバルでは、フォレスターやXV、スズキはクロスビーやジムニーシエラ、ダイハツではタフトなどで、一段と樹脂製フェンダーモールが強調されている。
挙げてきた車種を見ると、やはりSUVに多く採用されていることが分かる。
ここまで、樹脂製フェンダーモールが流行になっている理由について、トヨタの販売店従業員は、「フェンダーモールのような張り出しのあるデザインはSUVに多く、トヨタではとくにヤリスクロスが人気で、機能性はもちろん、個性的で躍動感のあるデザインが支持されています。」と語っており、またオフロード系カスタムパーツを展開するショップでは、「最近は、アウトドアブームに加えて昔のRVのようなゴツゴツしたデザインを好む人が増えていると思います。そうした背景もあり、新車でもアウトドア&オフロードのテイストを盛り込んだデザインになっているのです。また、最近ではそれらに加えて仕様をもっと本格的な見た目に仕上げたいという要望も多くなっており、アースカラー塗装やゴツゴツした加飾パーツ、ライト類、ホイールやオフロードタイヤなどを装着したいという依頼もあります。新車時や購入後のカスタムにおいて、アウトドア&オフロードは一種のブームとなっているといえます」と語っており、ノーマルにおいて採用されている樹脂製フェンダーモールに対する評価は高いことが分かる。
純正で採用されている、樹脂製フェンダーモールをさらに活かしたカスタムで、さらにSUVらしいスタイリングを目指すオーナーにとっては追い風が吹いていると言っていいだろう。
樹脂製フェンダーモールのメリットとデメリット
メリット
1980年代に入り、発泡ウレタン製のバンパーエレメントをPU(ポリウレタン)製のバンパーカバーで覆ったウレタンバンパーが登場したが、その当時、材質の関係で造形に限界があったが当時のデザインでは角張ったデザインが流行だったので、特に問題なく使われていた。
だがウレタンバンパーは構造が複雑でコストがかかるうえに、ウレタンスポンジが結構な重量があった為、代替品の模索が始まり、1980年代半ばにはPP製のバンパーが登場し、PPは粘り強く丈夫な素材なので、それ自体をバンパーにできる上に、軽くて成形性に優れ、しかも素材の単価も安いため、クルマへの採用も急速に進んだ経緯があります。
基本的にPP製は、黒やグレーの素材色をそのまま使い、表面にシボ(細かい凹凸)をつけることで無塗装のままでも全体の質感を損なわないよう工夫されているのが特徴的でありメリットである。
デメリット
樹脂製フェンダーモールの弱点と言えるのが、劣化しやすいということだ。
分子構造的に結合が切れやすく、紫外線や高温により分子結合が壊れて、目には見えないほど微細なクラックが発生してしまい、このクラックが少しでも大きくなると、光が入り込むようになって反射するために白く見えるようになってきてしまう。
これが白化と呼ばれる現象である。
新車時には、黒色や濃いグレーで引き締まった精悍なイメージも、劣化によって白化してしまうと一気にクルマがくたびれた感がでてしまい、見るたびに残念な気持ちになってしまうだろう。
それでも、樹脂の中には紫外線吸収剤や酸化防止剤なども添加されているので、白化する期間は環境や使い方によって前後するかもしれないが、3~4年は変化を感じにくく、耐久性はそれなりにあると個人的には感じた。
樹脂製フェンダーモールを長持ちさせるためには
筆者が、ボディコーティングでお世話になっている、クリスタルキーパーでお馴染みの、KeePer技研さんで2021年4月下旬より「樹脂フェンダーキーパー」をキーパーラボ(直営店)にて先行販売するとアナウンスがありました。
「樹脂フェンダーキーパー」は、これまでの無塗装樹脂コーティングのように一時的なものではなく、硬化する被膜を形成して1年以上の耐久性を持つというもの。
配合される極微の二酸化チタンにより紫外線をシャットアウトして再白濁を防ぎ、昨今のSUV系モデルに多い無塗装の樹脂でできたバンパーやフェンダーの、しっとりとした樹脂そのものの発色とツヤを保つとしている。
価格は、クルマのサイズや劣化具合によって異なるが、5,800円~となっている。
筆者も利用しているキーパーの商品は、熟練のコーティング技術者によって、安価で仕上がりの良さで満足しているので、愛車のフォレスターに施工するか検討します。
他にも、専用のケミカル剤なども揃っており、手軽に自身でメンテナンスができるのもうれしい。
お手軽にセルフで樹脂フェンダーをコーティングするにはこちら
さいごに
樹脂製フェンダーモールについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
樹脂製フェンダーモールが出始めた頃、正直樹脂製フェンダーモールはかっこよくないなと思っており、ボディ同色フェンダーが好きだったので、メーカー的にもコストダウンでかっこ悪くして。と思っていましたが、出始めるやいなや、あっという間に樹脂製フェンダーモールがスタンダードになり各メーカーの使い方(デザイン)によって、今となっては筆者も樹脂製フェンダーモールはアリだなと思ってきました。
筆者のフォレスターにも樹脂製のパーツが多く使われており、デザイン的にもワイルド感を前面に出してくれて似合っているなと感じます。
しかし、やはり外に出ているもので様々な状況をくぐり抜けるわけですから、劣化は仕方のないもの。
今はキレイでも、やはり劣化は進んでしまいます。
劣化が進む前に、今回ご紹介したようにキーパーでの樹脂フェンダーキーパーを施工したり、カー用品店などでも樹脂製パーツのメンテナンス用品は揃っている状況なので、次回の洗車から樹脂製パーツのメンテナンスを始めてはいかがですか?
それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6036/tdnet/1952219/00.pdf
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