トヨタ グランエース(GRANACE)GDH303W型は、2019年2月から新興国むけとして販売されているハイエース(H300系)をベースにした、ハイグレードワゴンである。
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海外向けモデルでは、名称が異なりオセアニアでは「グランビア」、タイでは「マジェスティ」の名称で販売されている。
海外向けハイエースがベースとなっており、全長5,300mm、全幅1,970mm、全高1,990mmとそれまでのトヨタのミニバンでも最も大きいサイズのアルファード/ヴェルファイアよりもさらに大型なワイドボディを持つことを特徴としている。
トヨタでは、全長5,000mm以上のフルサイズボディを持つことから、「フルサイズワゴン」と呼称されている。
日本をはじめ、諸外国での団体旅行者や要人の移動手段として、このグランエースは重宝されるケースが多い車種の一つと言えるだろう。
このようにワイドボディを備えたグランエースの魅力に迫る。
トヨタ グランエースの価格は、620万~650万
【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフトトヨタ グランエースの搭載エンジンはディーゼルエンジンのみ
トヨタ グランエースに搭載されるエンジンは、2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジン(1GD-FTV)が採用される。
パワー・操作性・静粛性・環境性能など、あらゆる性能が高次元でバランスのとれたエンジンであり、燃費性能を向上させているほか発進時から力強い加速をもたらす動力性能と高い静粛性を実現した。
さらに、室内の静粛性を向上する為にセミボンネットタイプを採用しており、エンジンルームと室内を隔てるダッシュパネルには、鋼板と鋼板の間に制振材などを挟み込んだ積層構造の複合鋼板である「サンドイッチ鋼板」を用いり高い静粛性を確保している。
静粛性の向上のために、エンジンルーム以外にもホイールハウス内のフェンダーライナーやフロアなどに制振材を配置し、ダッシュサイレンサーに高密度遮音層を採用、またスライドドアガラスを合わせガラスにすることでエンジンノイズやロードノイズを低減した室内で、快適な時間を過ごせる。
燃費性能を向上する目的として、アイドリングストップ機能を搭載し、信号待ちなどのエンジン停止した際には、蓄冷エバポレーターにより放冷し、どの場面でも快適な室温を保つ。
トヨタ グランエースの燃費は、WLTCモード10.0km/L
シンプルながら力強いエクステリアと上質なインテリアで優雅な移動空間に
昨今のミニバンブームは、より一層ラグジュアリー路線への進化も遂げていて、アルファードにはエグゼクティブラウンジ(Executive Lounge)グレードによる、インテリア内の豪華さ、華やかさなどを強化したモデルが登場したが、今回のグランエースはそれを更に上回るインテリアや居住空間を提供する。
グランエースのエクステリアは、まさにシンプルそのもの。シンプルで落ち着いたエクステリアだがボディサイズが大きいこともあり存在感が強い印象だ。
インテリアには、乗降する際のステップやスライドドア内側に間接照明をあしらうことで、落ち着いた高級感のある室内を演出。販売店オプションによる12.1型ディスプレイを装着すれば、後席の乗員に快適な移動空間を実現する。
再生可能ソースは、TV・Apple Carplay、Android Auto・CD、DVDと最新のメディアに対応しているところもうれしい。
上質なインテリアに組み合わされる快適・便利機能・ラゲージルームの広大な空間
トヨタ グランエースには、後席乗員を主体とした利便性を向上させる収納や快適に過ごせる機能など、多数装備している。
ドリンクホルダーの使い勝手はもちろん、本や雑誌・新聞などを収納できるシートバックポケットを装備する。充電用USB端子をセンターコンソールボックス後部に2個、リヤクォータートリムに2個×2、通信用のUSB端子をインストルメントパネル下部に1個搭載し、現代環境では必須と言っていいほどの便利機能を装備する。
DC12V・120Wのアクセサリーソケットをインストルメントパネルセンター部1個、センター下部に1個装備させ、あらゆるシーンで重宝する。
スライドドアには、サンシェードを装備し、真夏での車内の温度上昇の低減、西日などを防眩するなど快適な車内空間を実現。後席にいながら、エアコンの調整ができるようにリヤオートエアコンのスイッチパネルも搭載。
リヤ1列目2個・2列目2個の読書灯を装備しており、3段階の調光が可能となっていて好みの明るさ、照射位置を調整できるのもうれしい。
Premiumグレードには、リヤ1列目・2列目に「エグゼクティブパワーシート」を標準装備させ、電動オットマンや、快適温熱シートを採用し長時間の移動時にも快適に過ごすことが出来る。
ラゲージルームは、6人乗りのPremiumには約90Lのスーツケースを立てたまま4個まで積載が可能で、8人乗りのGにはリヤ席3列目が跳ね上げられるので、大容量のスペースを確保し利便性の向上を図っている。
運転者及び乗員を守るToyota Safety Senseにより乗員全員に安全を与える
トヨタ グランエースには未然に事故などを防ぐToyota Safety Senseが搭載され、運転者や乗員を危険から守る。
前方車両や歩行者(昼夜)、自転車運転者(昼)を単眼カメラとミリ波レーダーによって検出し、段階的にブレーキをアシストさせ、万一ブレーキが踏めない状態の場合は、自動でブレーキをかけるシステムになっている。
車線逸脱のする可能性がある場合を抑止する機能や、高速道路上で前方車両の追従を行いながら設定速度で走り続けるレーダークルーズコントロール、夜間での視認性の向上に役立つ、オートマチックハイビーム(AHB)、標識の見落とし時に役立つ、ロードサインアシストなど安全運転が基本となっている中、さらにToyota Safety Senseにより安全性をより一層高めている。
グランエースは用途を選ばない、マルチなクルマ
トヨタ グランエースの紹介をここまでしてきたが、圧巻のボディサイズなので実際に日本の道路状況に合うのか?となってくると疑問だが、最小回転半径を5.6mとこのサイズでは十分、いやむしろここまでの最小回転半径だと運転者もかなり楽に運転できるのではないだろうか。
エクステリアにおいては、日本国内のミニバン市場の流行である、いかついフロントマスクを持つクルマが多数出てきているがグランエースは、シンプルの一言。
これは、世界各国でも展開するグローバルなクルマであるからこそ、万人受けするデザインになったのかなと想像する。
室内空間の静粛性にこだわったつくり、乗員が快適に過ごせる車内空間と装備。高級感あふれる、エクゼクティブパワーシートなど後席乗員にはゆっくり寛げる空間を作りこんだグランエースは、高級ミニバンとしての新ジャンルを切り開く起爆剤になるのではないだろうか。
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