全国的に猛暑日が続きますが、皆様体調の管理にお気をつけてお過ごしください。
十分な水分補給と、エアコンなどを活用し、無理せずに対策をしてください。
それでは、今回は2023年7月分のリコール情報についてお伝えします。
【頭金ゼロ!】お好きな新車に月々1万円から乗れる『MOTA定額マイカー』- 2023年7月のリコール届出情報(国産車)
- 三菱 ふそうエアロスター 他 計26型式 計2車種を対象(6日)
- ホンダ スーパーカブ110プロ 計1型式 計1車種を対象(6日)
- 三菱 VS323 他 計11型式 計30車種を対象(7日)
- ヤマハ SR400 計1型式 計1車種を対象(11日)
- トヨタ RAV4 PHV 他 計2型式 計2車種を対象(12日)
- スバル インプレッサ 計2型式 計1車種を対象(13日)
- トヨタ トヨタ ジェネオ 計3型式 計1車種を対象(14日)
- ニッサン ノートオーラ 計1型式 計1車種を対象(14日)
- ニッサン ノート 他 計7型式 計3車種を対象(14日)
- ニッサン セレナ 4型式 計1車種を対象(14日)
- ニッサン セレナ 他 12型式 計5車種を対象(14日)
- コマツ WA320-8 他 2型式 計2車種を対象(26日)
- スズキ ジクサー 1型式 計1車種を対象(27日)
- 三菱 ふそうスーパーグレート 11型式 計1車種を対象(27日)
- 三菱 ふそうスーパーグレート 他 50型式 計3車種を対象(27日)
- ホンダ シビック 他 3型式 計2車種を対象(27日)
- 2023年7月のリコール届出情報(輸入車)
- 2023年7月の改善対策届出情報(国産車)
- 2023年7月の改善対策届出情報(輸入車)
- さいごに
2023年7月のリコール届出情報(国産車)
三菱 ふそうエアロスター 他 計26型式 計2車種を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(配電ボックス内ハーネス)
・状況及びその原因
路線仕様大型バスの運転席右上側に設置されている配電ボックス内ハーネスにおいて、設計上の検討と組立部門への指示が不十分であったため、エアコン制御ユニットの車両後方上側エッジ部とハーネスが干渉しているものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、干渉部のハーネスが車両振動によって損傷して電装品の不動作や配線のショートに至り、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エアコン制御ユニットのエッジ部に緩衝材を追加すると共に、ハーネスに損傷が認められた場合は、ハーネスを補修する。
三菱 ふそうエアロスター 他 計26型式 計2車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうエアロスター 他 計26型式 計2車種の改善箇所説明図
ホンダ スーパーカブ110プロ 計1型式 計1車種を対象(6日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(前輪ブレーキホース)
・状況及びその原因
制動装置において、前輪ブレーキホースの車体への組付け作業が不適切なため、正しい位置に組付けられていないものがある。
そのため、当該ホースがホースガイド端部と接触し、そのまま使用を続けると、当該ホースが損傷し、最悪の場合、ブレーキ液が漏れ、前輪ブレーキが効かなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前輪ブレーキホースの組付け位置を点検し、誤った位置へ組付けられている場合は、当該ホースを新品と交換して、正しい位置に組付ける。
ホンダ スーパーカブ110プロ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
ホンダ スーパーカブ110プロ 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
三菱 VS323 他 計11型式 計30車種を対象(7日)
・不具合の部位(部品名)
方向指示器(ターンユニット)
・状況及びその原因
①道路運送車両の保安基準改正があった際、方向指示器のターンユニットの設計が誤っていたため、方向指示器が断線等不具合を起こした場合に運転者に警告が示されない。
そのため、方向指示器の故障に気づかず運転し続けるおそれがある。
②道路運送車両の保安基準改正があった際、方向指示器のターンユニットの設計を変更する必要があるにもかかわらず、変更をせず生産を続けたため、方向指示器が断線等不具合を起こした場合に運転者に警告する機能がない。
そのため、方向指示器の故障に気づかず運転し続けるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、ターンユニットを交換し規定の機能を持つ方向指示器にする。
②全車両、ターンユニットおよびハーネスを追加し規定の機能を持つ方向指示器にする。
三菱 VS323 他 計11型式 計30車種のリコール届出一覧表
三菱 VS323 他 計11型式 計30車種の改善箇所説明図①
三菱 VS323 他 計11型式 計30車種の改善箇所説明図②
ヤマハ SR400 計1型式 計1車種を対象(11日)
・不具合の部位(部品名)
その他(騒音ラベル)
・状況及びその原因
騒音ラベルにおいて、記載内容の検討が不十分なため、近接排気騒音値、加速走行騒音値及びスロットル全開加速の開始時の平均車速が誤った値となっている。
そのため、協定規則第41号に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、正しい値が記載された騒音ラベルに貼り替える。
トヨタ RAV4 PHV 他 計2型式 計2車種を対象(12日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(DC-DCコンバータ)
・状況及びその原因
電圧変換装置(DC-DCコンバータ)の電流整流モジュールにおいて、内部の部品構造が不適切なため、製造ばらつき等により使用過程で当該モジュールが故障した際、短絡回路が形成されることがある。
そのため、警告灯が点灯するとともに補機バッテリから電流が流れ続けて発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、DC-DCコンバータを対策品に交換する。
トヨタ RAV4 PHV 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
トヨタ RAV4 PHV 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
スバル インプレッサ 計2型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
その他
・状況及びその原因
車両の製造において、電装品チェック工程の設備設定が不適切だったため、一部電装品のソフトウェア情報読み出し可否確認ができていなかった。
・改善措置の内容
全車両、ソフトウェア情報の読み出し可否確認を実施する。
スバル インプレッサ 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタ ジェネオ 計3型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料パイプ)
・状況及びその原因
エンジン式フォークリフトの燃料装置において、余剰燃料をタンクに戻す燃料配管の設計が不適切なため、強度が不足しているものがある。
そのため、そのままの状態でエンジン始動停止を繰り返すと、燃料パイプに亀裂が発生し、燃料漏れに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料配管(燃料パイプ、燃料ホース)を対策品に交換する。
トヨタ トヨタ ジェネオ 計3型式 計1車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタ ジェネオ 計3型式 計1車種の改善箇所説明図
ニッサン ノートオーラ 計1型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
前照灯(ヘッドランプ)
・状況及びその原因
右側前照灯において、車両生産工場の光軸調整設備の設定が不適切な状態で検査、調整を行ったため、光軸が保安基準を満足していないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、右側前照灯の光軸を点検し、調整が必要な場合は光軸調整を行う。
ニッサン ノートオーラ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
ニッサン ノート 他 計7型式 計3車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(ブローバイホース)
・状況及びその原因
発電用エンジンのブローバイガスを吸気管に導くブローバイホースにおいて、開発時の評価が不十分なため、ホース表面の劣化を防止するプロテクタの寸法が不足している。
このため、使用過程においてプロテクタで覆われていない部位のホース表面に亀裂が発生し、最悪の場合、エンジンが始動せず、走行中にモーターが停止し、走行できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該ブローバイホースを対策品(プロテクタ延長品)と交換する。
ニッサン ノート 他 計7型式 計3車種のリコール届出一覧表
ニッサン セレナ 4型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(エンジンルームハーネス)
・状況及びその原因
エンジンルームハーネスにおいて、開発時の検証不足によりハーネスの配策に不備があり、エンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端がハーネス保護材のスリット部に位置した場合、ハーネス保護材内側に入り込み、直接、電線配線と接触しているものが有る。
そのため、このまま使用を続けると、電気配線の被覆が損傷し、ボルトの先端が芯線に接触することで短絡し、最悪の場合、走行中にモーターが停止し走行できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端に樹脂キャップを装着する。
なお、当該ハーネス被覆が損傷していた場合は修理する。
ニッサン セレナ 他 12型式 計5車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
電子制御装置(ビークルコントロールモジュール)
・状況及びその原因
e-POWER車及び電気自動車のビークルコントロールモジュールにおいて、開発時にモーター出力制御プログラムの評価が不十分なため、プログラムに不備がある。
このため、クルーズコントロール(インテリジェントクルーズコントロール、プロパイロットを含む)による走行を終了した直後に特定の操作をした場合に、意図しない加速をするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ビークルコントロールモジュールの制御プログラムを修正する。
ニッサン セレナ 他 12型式 計5車種のリコール届出一覧表
コマツ WA320-8 他 2型式 計2車種を対象(26日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(駐車ブレーキ)
・状況及びその原因
ショベル・ローダの駐車ブレーキにおいて、駐車ブレーキバルブへの雨水等の浸入に対する検討が不十分なため、コネクタリード線挿入部の隙間から雨水等が浸入することがある。
そのためそのまま使用を続けると、ソレノイド内部に錆が発生して駐車ブレーキを解放状態に保持する力が減少し、最悪の場合、走行中に駐車ブレーキが作動するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、
①ソレノイドを新品に交換する。
②コネクタにシリコン接着シール剤を塗布する。
③一部の配線の取り回しを変更する。
コマツ WA320-8 他 2型式 計2車種のリコール届出一覧表
コマツ WA320-8 他 2型式 計2車種の改善箇所説明図
スズキ ジクサー 1型式 計1車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(カムシャフト)
・状況及びその原因
原動機のカムシャフトにおいて、熱処理機のプログラム調整ミスによりエキゾーストカムの熱処理が不適切なため、表面硬度が不足しているものがある。
そのため、エキゾーストカムが異常摩耗して異音が発生し、そのまま使用を続けると原動機が停止し、再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、カムシャフトを良品と交換する。
三菱 ふそうスーパーグレート 11型式 計1車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(制御プログラム)
・状況及びその原因
令和4年3月3日付け「届出番号 5109」の対象車の一部において、改善措置の作業指示が不適切なため、排出ガス発散防止装置制御端末(ACM)の制御プログラムが正しく書き換えられていない。
そのため、ACMの故障診断が正しく行われない。
・改善措置の内容
全車両、正しい ACM 制御プログラムに書換える。
三菱 ふそうスーパーグレート 11型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 11型式 計1車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうスーパーグレート 他 50型式 計3車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(制御プログラム)
・状況及びその原因
大型トラック・バスにおいて、排出ガス発散防止装置制御端末(ACM)の設定が不適切なため、センサーの故障を確定する作動シーケンス(エンジン始動から停止、及び次のエンジン始動までの期間)が、保安基準の規定回数を超えている。
・改善措置の内容
全車両、ACM 制御プログラムの設定値を正しい値に書換える。
三菱 ふそうスーパーグレート 他 50型式 計3車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 他 50型式 計3車種の改善箇所説明図
ホンダ シビック 他 3型式 計2車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御コンピュータ)
・状況及びその原因
エンジン制御コンピュータ(ECU)において、制御プログラムが不適切なため、EV走行時または回生時のエンジン停止位置制御中にクランクシャフトの瞬間的な逆転を異常と誤検知し、ECUがリセットして、故障診断情報を消去することがある。
そのため、保安基準第31条で定める基準(細目告示別添48「車載式故障診断装置の技術基準」)に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。
2023年7月のリコール届出情報(輸入車)
アウディ アウディ A1 25T 他 計7型式 計7車種を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取装置(フロントカメラ)
・状況及びその原因
運転支援システムのレーンガイド機能(アダプティブクルーズアシストシステムの一部)の制御プログラムにおいて、開発時の評価が不十分なため、プログラムに不備がある。
このため、ステアリングのハンズオフ検知時のシステム無効化に関する作動が、保安基準に適合していない。
・改善措置の内容
全車両、当該システム用のフロントカメラのコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。
アウディ アウディ A1 25T 他 計7型式 計7車種のリコール届出一覧表
アウディ アウディ A1 25T 他 計7型式 計7車種の改善箇所説明図
アウディ アウディ Q2 35T Cod 他 計3型式 計3車種を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
前照灯等(オンボードサプライコントロールユニット)
・状況及びその原因
オンボードサプライコントロールユニットにおいて、ソフトウェア設計時の検証が不十分であったためプログラムに不備がある。
そのため、運転者のみが搭乗し且つラゲッジルームに重量のある荷物を満載している場合、ヘッドライトの高さが正しく調整できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当該コントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
アウディ アウディ Q2 35T Cod 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
アウディ アウディ Q2 35T Cod 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
BMW BMW 320d 他 計37型式 計27車種を対象(26日)
・不具合の部位(部品名)
エンジン(排気ガス再循環装置モジュール)
・状況及びその原因
ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、耐久性の検討が不十分のため経年変化により冷却水が漏れるものがある。
その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性がある。
最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールを対策品と交換する。
また、インテークマニホールドの状態を確認し、損傷が見られる場合は新品と交換する。
なお、部品の準備に時間を要する事から、部品の準備が整うまでの間、サービス入庫の度に点検を実施し、点検の結果、不具合のない車両については、使用者に対して注意喚起するとともに、対策品の準備ができた段階で再度連絡し、対策品に交換する。
BMW BMW 320d 他 計37型式 計27車種のリコール届出一覧表
BMW BMW 320d 他 計37型式 計27車種の改善箇所説明図
ジャガー I PACE 計3型式 計1車種を対象(26日)
・不具合の部位(部品名)
電動機(バッテリーエネルギーコントロールモジュール)
・状況及びその原因
電動機の電源装置において、バッテリーエネルギーコントロールモジュールの制御プログラムが不適切なため、バッテリーパックアッセンブリの熱過負荷状態時に温度異常を監視できないことがある。
そのため、警告灯が点灯し、最悪の場合、バッテリーパックアッセンブリ内のリチウムイオン電池より火災が発生するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリーエネルギーコントロールモジュールの制御プログラムを書き換える。
なお、車両年式によって恒久対策用のソフトウエアの供給に時間を要する事から、
①暫定対策用のソフトウエアに書き換え、準備が出来次第、②恒久対策用のソフトウエアに書き換える。
なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う:
- 販売店に入庫して診断機により実施する。
- 対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。
ジャガー I PACE 計3型式 計1車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S400d 4MATIC 他 計9型式 計6車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(横滑り防止装置(ESP)
・状況及びその原因
横滑り防止装置(ESP)において、制御プログラムが不適切なため走行開始直後に当該装置が介入するような走行を行うと、誤って故障していると自己診断することがある。
そのため、故障を知らせる警告灯が点灯して速度計が作動を停止し、当該装置が作動を停止することで、最悪の場合、制動停止距離が伸びるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ESPの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ S400d 4MATIC 他 計9型式 計6車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S400d 4MATIC 他 計9型式 計6車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S560 4MATIC 他 計11型式 計7車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ホース)
・状況及びその原因
燃料ホースにおいて、材質の選定が不適切なため、熱による劣化が進むことがある。
そのため、接続部の気密性が低下することで燃料漏れが発生するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料ホースを新品に交換して対策されたクリップで固定した後、遮熱カバーを装着する。
メルセデス・ベンツ S560 4MATIC 他 計11型式 計7車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S560 4MATIC 他 計11型式 計7車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ A200d 他 計3型式 計3車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置等(タイヤ)
・状況及びその原因
タイヤにおいて、製造管理が不適切なため、加硫工程の品質が不均一なものがある。
そのため、走行時の負荷でカーカスが損傷し、空気漏れやトレッドの剥離が発生することで、最悪の場合、操縦安定性を損なうおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、タイヤの生産ロットを点検し、該当する場合は左右のタイヤを新品に交換する。
メルセデス・ベンツ A200d 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ A200d 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C200 他 計65型式 計61車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(燃料ポンプ)
・状況及びその原因
燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、製造が不適切なため燃料によって膨潤して変形するものがある。
そのため、インペラがポンプハウジングと接触することで燃料ポンプが作動不良を起こし、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料供給モジュールを対策品の燃料ポンプが組み込まれている燃料供給モジュールに交換する。
メルセデス・ベンツ C200 他 計65型式 計61車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C200 他 計65型式 計61車種の改善箇所説明図
2023年7月の改善対策届出情報(国産車)
三菱 ふそうスーパーグレート 他 計68型式 計11車種を対象(12日)
・不具合の部位(部品名)
荷台(ウイング油圧ホース口金具)
・状況及びその原因
ウイング車の開閉用油圧ホースにおいて、製造治具の管理に不備があったため、先端に取り付けられている口金具が規定値より強く加締められているものがある。
そのため、ウイング開閉に伴い圧力がかかると口金具部の油圧ホースが破損し油漏れを起こし、ウイングが作動しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、油圧ホース口金具部の加締め量を測定し、加締め量が規定値から外れているものは新規油圧ホースと交換する。
三菱 ふそうスーパーグレート 他 計68型式 計11車種の改善対策届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 他 計68型式 計11車種の改善箇所説明図
マツダ CX-3 計8型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
後退時車両直後確認装置(バックカメラ)
・状況及びその原因
バックカメラにおいて、電気配線の固定が不適切なため、リアゲートを閉めた時や走行中の車体振動などで振れ、バックカメラと電気配線間の接続端子が摺動することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、接続端子の表面被膜が摩耗して剥がれ、腐食することで電気抵抗が増加し、最悪の場合、バックカメラの映像が乱れ、車両後方が確認しにくくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バックカメラを点検し、映像に乱れが認められた場合はバックカメラ一式を新品と交換し、電気配線をシール材で固定する。
映像に乱れが認められない場合は電気配線をシール材で固定する。
なお、シール材及びバックカメラ一式の準備に時間を要することから、準備ができた段階で開始する。
2023年7月の改善対策届出情報(輸入車)
メルセデス・ ベンツ S500 4MATIC 他 計17型式 計14車種を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(運転支援システム・コントロールユニット)
・状況及びその原因
運転支援システムにおいて、衝突被害軽減ブレーキが特定の状況で過敏に反応する制御プログラムとなっているため、路上の建設物等を衝突対象としてシステムが誤検知することがある。
そのため、障害物の接近を知らせる警報と共に、意図しないところで衝突被害軽減ブレーキが作動するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、運転支援システムコントロールユニットの制御プログラムを改良したプログラムに書き換える。
メルセデス・ ベンツ S500 4MATIC 他 計17型式 計14車種の改善対策届出一覧表
メルセデス・ ベンツ S500 4MATIC 他 計17型式 計14車種の改善箇所説明図
シトロエン ベルランゴ 他 計2型式 計2車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
車体(テールゲート用ガスダンパー)
・状況及びその原因
テールゲート用ガスダンバーにおいて、加工装置の設定が不適切なため内部シールに傷をつけたものがある。
そのため、ダンパーのガスが抜け、テールゲートの操作が重くなり、最悪の場合、テールゲートが保持できず落下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右のテールゲート用ガスダンパーを良品に交換する。
シトロエン ベルランゴ 他 計2型式 計2車種の改善対策届出一覧表
シトロエン ベルランゴ 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
さいごに
以上が、2023年7月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html
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