2023年8月8日、国土交通省が、新たに交付する10地域の地方版図柄入りナンバープレートのデザインを決定し、令和5年9月25日から事前申し込みの受付を開始し、令和5年10月23日より交付開始することを発表しました。
地方版図柄入りナンバープレートは、地域振興・観光振興に活用する観点から、平成30年9月10日(月)より受付を開始し、平成30年10月1日(月)から地方版図柄入りナンバープレートの交付が開始され、現在58地域において交付されています。
今回、新たに交付開始される10地域の概要と、ナンバープレートのデザインについてお話します。
【KINTO】頭金0円!新たな地方版図柄入りナンバープレートの導入地域について
今回、新たに交付する地方版図柄入りナンバープレートには、「都道府県の全域を単位とする地域」と、「既存のナンバー名を単位とする地域」を併せた、「10地域」が追加されます。
今回から交付する、「都道府県の全域を単位とする地域」では、『秋田県』『栃木県』『群馬県』『東京都』『沖縄県』が追加されます。
「既存のナンバー名を単位とする地域」では、『いわき』『那須』『岡崎』『堺』『広島』が追加されます。
新たな地方版図柄入りナンバープレートのデザインと、対象区域について
それでは、上記の地方版図柄入りナンバープレートのデザインと、対象区域についてお話します。
秋田県「親子の秋田犬」
秋田県の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、秋田県を代表する犬の「親子の秋田犬」です。
導入地域(ナンバー名)は、「秋田」で、対象区域は「秋田県内全市町村」になります。
勇ましい秋田犬の親と、可愛らしい秋田犬の子犬に、足跡があしらわれた、とても可愛らしいデザインが特徴的ですよね!
栃木県「とちぎのいちご」
栃木県の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「とちぎのいちご」です。
導入地域(ナンバー名)は、「宇都宮」「那須」「とちぎ」で、対象区域は「栃木県内全市町村」になります。
栃木県は、昭和43年(1968年)以降、45年連続全国1位のいちごの収穫量を誇ります。
赤が鮮やかないちごと、きれいないちごの花がデザインされた、栃木県らしいデザインです。
群馬県「ぐんまちゃんワールド」
群馬県の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「ぐんまちゃんワールド」です。
導入地域(ナンバー名)は、「群馬」「前橋」「高崎」で、対象区域は「群馬県内全市町村」になります。
ナンバープレートの右上に描かれているキャラクターは、「ぐんまちゃん」と呼ばれ、群馬県をPRするためのキャラクターとなっています。
背景には、自然豊かな山々や、温泉地として有名なので温泉が描かれていて、群馬らしさが前面に出たデザインとなっています。
東京都「ソメイヨシノと東京タワー」
東京都の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「ソメイヨシノと東京タワー」です。
導入地域(ナンバー名)は、「江東」「品川」「世田谷」「杉並」「板橋」「練馬」「足立」「葛飾」「八王子」「多摩」で、対象区域は「東京都内全市区町村」になります。
東京都の花である、ソメイヨシノと、東京のシンボルである東京タワーを組み合わせたデザインとなっており、描かれているサクラには、「江戸切子」の伝統的な吉祥文様「七宝(しっぽう)」を取り入れており、華やかさを演出しています。
沖縄県「首里城復興」
沖縄県の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「首里城復興」です。
導入地域(ナンバー名)は、「沖縄」で、対象区域は「沖縄県内全市町村」になります。
沖縄を象徴するシーサーと、首里城のイラストが用いられ、左下には首里城のある那覇市の花である、ブーゲンビリアが描かれています。
いわき(福島県いわき市等)「フラシティいわき」
いわきの地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「フラシティいわき」です。
導入地域(ナンバー名)は、「いわき」で、対象区域は「いわき市」「東白川郡(棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村)」「石川郡(石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町)」「田村郡(小野町)」「双葉郡(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村)」になります。
2006年に公開された映画の「フラガール」の舞台となった、いわき市をイメージし、フラガールのほか、市の花のツツジや市の鳥のカモメなどが描かれています。
那須(栃木県大田原市等)「未来ある那須地域」
那須の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「未来ある那須地域」です。
導入地域(ナンバー名)は、「那須」で、対象区域は「大田原市」「那須塩原市」「那須町」になります。
虹の架け橋と、マスコットキャラクター(左から、与一くん、みるひぃ、きゅーびー)や特産、文化財などを盛り込んだデザインとなっています。
岡崎(愛知県岡崎市等)「徳川家康公の兜の変遷」
岡崎の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「徳川家康公の兜の変遷」です。
導入地域(ナンバー名)は、「岡崎」で、対象区域は「岡崎市」「額田郡(幸田町)」になります。
愛知県岡崎市では2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送をきっかけに地域ブランドを活用したPRを行い、地域の魅力を広く発信するために、岡崎市と幸田町が共同で岡崎ナンバーを導入しました。
初陣の徳川家康公が着用した具足や、年代ごとの変遷を表現したデザインとなっています。
堺(大阪府堺市)「百舌鳥(もず)と古墳」
堺の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「百舌鳥(もず)と古墳」です。
導入地域(ナンバー名)は、「堺」で、対象区域は「堺市」になります。
堺市の鳥である「百舌鳥」と、堺市が誇る歴史遺産「百舌鳥古墳群」をモチーフとし、堺に馴染み深い、ミュシャのようなアールヌーヴォー調とレトロなカラーで堺らしい歴史情緒が表現されたデザインとなっています。
広島(広島県広島市等)「広島東洋カープ」
広島の地方版図柄入りナンバープレートのデザインは、「広島東洋カープ」です。
導入地域(ナンバー名)は、「広島」で、対象区域は「広島市」「呉市」「三次市」「庄原市」「大竹市」「東広島市」「廿日市市」「安芸高田市」「江田島市」「安芸郡(府中町、海田町、熊野町、坂町)」「山県郡(安芸太田町、北広島町)」になります。
広島市では誰が見ても一目瞭然の「広島東洋カープ」となっており、カープ坊やのデザイン変更に伴い、国へ提案していた当初のデザインから配色なども若干変更となっています。
さいごに
新たな地方版図柄入りナンバーは、どれもその地域らしさが前面に出ている、ユニークなデザインばかりでしたね。
地方版図柄入りナンバーが取り付けられる対象車両は、 新車や中古車の購入時だけでなく、現在お乗りの車も番号を変更することなく、地方版図柄入りナンバープレートに交換できます。
交付料金のほか、1,000円以上の寄付をすると、フルカラー版を選択することができます。
この寄付金は、導入地域における地域交通のサービス改善、観光振興等に充てられます。
※寄付金無しの場合は、モノトーン版となります。
筆者は以前、東京オリンピックパラリンピック記念ナンバープレートを取り付けていましたが、断然フルカラー(寄付金あり)をオススメしますので、ご検討ください!
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