日本メーカーのクルマは、新車に限らず中古車も人気が高く、諸外国のほとんどの地域で日本車が活躍しています。
2020年版を、当サイトでも紹介しましたが、その時に適用された車種たちも、未だに根強いファンがいて人気の高いモデルが適用されていました。
そういった、いわゆる「旧車」と呼ばれるクルマたちは、海外に限らず日本でも人気があり、中古車市場では驚くほどの高値で取引されている車種もあります。
こういった中、25年ルールの適用によって、さらに人気が高まり価格が高騰する車種も出てくるかもしれません。
今回は、2023年版のアメリカにおける「25年ルール」に適用される車種についてお話します。
カーセンサーnet25年ルールとは?
25年ルールとは、そもそもどういうものなのか?
アメリカの交通事情は、日本とは逆の「右側通行」となっていて、ハンドル位置も日本とは逆の「左ハンドル」となっています。
日本においては、右ハンドル車でも左ハンドル車でも問題なく走行することが出来ますが、アメリカにおいては原則、左ハンドル車のみ走行することが可能という状況になっています。
そこで、1988年に並行輸入車における全面禁止の緩和制度によって25年ルールが制定されたため、右ハンドル車においても、製造から25年が経過した場合はそのまま輸入ができるようになり、さらに厳しい安全基準を求める検査も免除され、また関税や排ガス規制も対象外となるため、アメリカで右ハンドルの日本車(中古車)が欲しい人にとっては、とても重要な制度で、25年ルールの適用を心待ちにしているユーザーが居るのです。
【なぜここまで、日本車の人気が高い理由があるのか?】h3
日本車がここまで人気がある理由には、大まかに3点あります。
日本文化の影響によるもの
日本車が人気である背景には、「ゲーム」や「映画」の影響が大きいと言われています。
「ゲーム」の中でも、大きく影響を与えたのが「グランツーリズモシリーズ」があります。
日本のみならず、世界的にも大ヒットしたグランツーリズモ内には、「スカイラインGT-R」をはじめとする日本製のスポーツカー人気に火が付いたことが挙げられます。
また、スカイラインGT-Rは現在でもシリーズが続いている「ワイルドスピードシリーズ」によっても人気に拍車がかかりました。
他にも、マツダ「RX-7」や日産「シルビア」といった、人気の衰えない車種も登場し、スタイリングや性能の良さから人気が根強くなっています。
良好なクルマのコンディション
スタイリングや走破性の良さだけではなく、「良好なコンディション」であるクルマが多いということが挙げられます。
日本の中古車は、アメリカの中古車に比べて「走行距離が少ない」クルマが多く、国土の広さの違いやクルマ文化の違いにより、このような結果に繋がっていると考えられます。
また、日本では避けて通れない2年に1回行われる「車検制度」があることによって、クルマのメンテナンスが行き届いていることで、常に良好なコンディションが保たれているため、アメリカの方に人気のある要因であります。
日本円米ドルの為替事情
昨今の円安相場が進んでいるのも、日本車人気に火がついている要因になっています。
例えば、500万円の日本車をアメリカで購入する場合、1ドル100円の場合では50,000ドル必要ですが、1ドル140円と円安になることで、約33,340ドルで購入できるとなるので、かなり割安に購入することが出来ます。
現状のように、円安傾向が続く限り日本車の人気の下支えをすることになるでしょう。
25年ルールによる、日本市場にもたらす影響は?
25年ルールはアメリカにおけるルールであるとはいえ、日本の中古車市場から輸出することになるので、日本での影響をモロに受けてしまいます。
中古車の価格は、基本的に需要と供給で決まっていて、25年ルールの適用される人気車は、アメリカでの需要が急激に高まるため、日本国内の中古車価格も高騰する傾向があります。
特に、1980年代~1990年代の日本製のスポーツカーの人気はアメリカでも非常に高く、日本においても中古車の価格高騰が続いています。
そして、今後もこのような状況は続いていく考えられています。
2023年に、25年ルールにが適用される車種は?
2023年に25年ルールが適用となる、1998年に生産された車種を紹介します。
SUBARU レガシィ(BE/BH型)
1998年6月に登場した3代目レガシィですが、このモデルからFF車が廃止され、全グレードが4WDとなりました。
先代に引き続き、全幅を1,695mmとし5ナンバーサイズを維持しているのも特徴です。
セダンモデルはワゴンに半年遅れて発売され、新たに「B4」のブランド名が与えられ、B4はスポーティグレードのみ(RSK・RS)の設定とするなど、ツーリングワゴンとの差別化が計られ、その後スポーツセダンマーケットの代表車種として認識されるにまで成長している。1998-1999年RJCニューカー・オブ・ザ・イヤー(登録車)受賞している。
トヨタ プログレ
プログレは、メルセデスベンツのCクラスや、BMWの3シリーズに該当する「小さな高級車」をキャッチコピーとした、全幅を小型自動車(5ナンバー)枠相当である1,700mmに、また全長も4,500mm(後期型は4,510mm)と極めてコンパクトに抑えていることが特徴である。
車格はDセグメントないしフルCセグメント(1990年代当時での基準)に相当するものの、ホイールベースは販売当時の10/11代目クラウン(Eセグメント・全長4,820mm)と同等の2,780mmを誇り、居住空間は十分な広さを確保していることから、クラウン以上のセルシオ品質と謳われていました。
全車塗装は全色5層コート、吸音材を多用(静粛性向上)、装備もレーダークルーズコントロール、本革シート、高性能オーディオ等が用意され、カーテンエアバッグやNAVI・AI-SHIFTは日本車では初搭載となるなど、当時の最新のテクノロジーも盛り込まれていた。
ホンダ HR-V
HR-Vは、コンパクトなSUVであり、日本をはじめとする世界中で人気のあるモデルです。
HR-Vは、スタイリッシュな外観、快適な内装、優れた燃費効率、そして幅広い機能性を特徴としています。
外観のデザインは、スポーティで流線型のボディを持ち、ダイナミックな印象を与え、コンパクトで取り回しが容易でありながら、広い室内空間を実現しています。
ルーフラインを上げたハッチバックスタイルであり、シートの可動範囲やリアシートのマジックシート機能など、多様なシートアレンジメントが可能で、これにより、さまざまなカーゴスペースのニーズに対応できます。
日産 スカイライン(R34型)
10代目となるスカイライン(R34型)は、GT志向でスポーツイメージを薄めた先代の反省からホイールベースを短縮し、ボディ剛性を徹底して向上し、社内測定値ではメルセデスやBMWを凌駕するボディ剛性を達成しました。
標準車系での最強グレードでRB25DET型を搭載する「25GT-TURBO」はカタログ値280PSを発揮するに至ったが、「どっかん」と山なりに立ち上がるターボ感を排し、スムーズな吹け上がりやリニアリティを優先したパワーフィールなど、6気筒らしい上質感ある躾がなされていました。
トヨタ アルテッツァ
アルテッツァは、コンパクトスポーツセダンで、高性能なエンジン、スポーティな外観、優れたハンドリング性能を特徴としています。
エクステリアデザインは、シャープで洗練されたスタイリングが特徴で、低い姿勢と流線型のボディが、アグレッシブでスポーティな印象を与えます。また、エアロダイナミクスの最適化にも力を入れており、高速走行時の安定性を向上させています。
アルテッツァは、リアホイール駆動システム(FR)を採用しており、優れたハンドリング性能とバランスを実現しています。
スポーツサスペンションや高性能ブレーキも装備されており、ダイナミックな走りを楽しむことができます。
さいごに
アメリカの25年ルールについてお話してきましたが、2023年にルールが適用される車種は、まさに名車揃いでしたね。
どの車種もバブル期に作られていたこともあり、走行性能や装備品も最新で贅沢なものを採用しているケースが多くありました。
2023年に25年ルールが適用される車種は、人気で中古車価格が高騰する可能性もありますので、欲しい方がいたら早めに中古車市場にアンテナを張り、後悔のないように購入するのが吉であると思います。
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