微笑みの国と称される「タイ王国」は、東南アジアに位置する伝統文化と近代都市が調和した国で、2025年に行きたい海外旅行先で3位、日本人観光客が多い国ランキングでも4位となっている、非常に日本人に人気の海外旅行先の1つです。
東南アジアに位置する立憲君主制国家であり、温かくフレンドリーな人々、美しい自然とビーチ、歴史ある文化と遺跡、本場のタイ料理など、さまざまな魅力にあふれています。
タイの交通事情はバイクやクルマ社会と言え、首都のバンコクにおいては朝夕のラッシュ時には深刻な交通渋滞が発生し、もはやタイ名物と言っても過言ではありません。
タイで走っているクルマに目を向けると、日本車が走っていることが多く、非常に親近感が湧きます。
しかし、日本市場では見かけない車種が多く走っていることに、違和感や新鮮に感じることもあります。
今回は、日本市場には無いタイでラインアップされているマツダ・スズキ・三菱自動車について紹介します。
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日本市場にはないタイでラインアップされるマツダ・スズキ・三菱自動車の車種
マツダ
MAZDA2 ESSENTIAL(マツダツー エッセンシャル)

MAZDA2 ESSENTIAL(マツダツー エッセンシャル)は、タイ・マツダが展開するコンパクトカー「マツダ2」の最新仕様で、若い世代やコストパフォーマンスを重視するユーザーをターゲットに開発されたモデルです。
ハッチバックと、「日本仕様にはないセダン」の2つのボディタイプを用意し、シンプルで上質なデザインと実用性を両立しています。
エクステリアは、マツダの「魂動デザイン」をベースに、ボディ同色のフロントグリルパネルやスポーティなメッシュグリルなど、グレードごとに異なる表情を演出し、コンパクトながら伸びやかなボディラインとシャープなLEDヘッドライトが、都会的で洗練された印象を与えます。
パワートレインは、1.3Lガソリンエンジン(最高出力93PS/最大トルク123Nm)と、燃費性能に優れた1.5Lディーゼルエンジン(最高出力105PS/最大トルク250Nm)を設定、いずれも6速ATとの組み合わせで、日常の街乗りから長距離まで軽快かつ滑らかな走行を実現します。
燃費はガソリンで約22km/L、ディーゼルで約26km/Lと経済性にも優れています。
インテリアは、7インチセンターディスプレイとMazda Connectを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。
上級グレードにはレザー&スエード調シート、赤いステッチ、16インチアルミホイール、先進運転支援システム「i-Activsense」などを装備し、価格以上の満足感を提供します。
総じてマツダ2 エッセンシャルは、デザイン性・燃費・安全性を高いレベルでバランスさせたモデルで、タイ市場において都市生活者や若年層に強く支持される存在です。
価格:529,000バーツ~ 日本円:2,416,008円(2025年8月12日)
MAZDA6 20TH ANNIVERSARY EDITION(マツダシックス)

MAZDA6(マツダシックス)は、マツダが展開するフラッグシップクラスのミドルサイズセダン/ステーションワゴンで、上質なデザインと走行性能を兼ね備えたモデルです。日本市場では「アテンザ」の名で親しまれていましたが、海外では「Mazda6」として長年販売され、現在も世界各国で高い評価を受けています。
また、タイでは、従来販売されていなかったマツダ6ですが、20周年を記念した特別仕様車「Mazda6 20th Anniversary Edition」が限定100台で導入されています。
エクステリアは、ポーティかつエレガントな4ドアセダンとして設計、魂動デザインを踏襲。
19インチアルミホイール、LEDヘッドライト、電動サンルーフ採用、特別なボディカラー「Artisan Red Premium」「Rhodium White Premium」をラインアップします。
パワートレインには、新世代の2.5L SKYACTIV-G直列4気筒エンジン(192PS)を搭載、タイ初導入となる「シリンダー・ディアクティベーション」機能により、燃費は14.3 km/L(UN R101基準)まで向上しています。
インテリアは、Faux Suede Leganuとナッパレザー(タンカラー)による上質な組み合わせ、Bose製プレミアム音響システム、360度ビューカメラ、i-Activsenseの安全支援機能を完備しています。
特別な20周年ロゴがヘッドレスト、フロアマット、ホイールアーチ、リモコンキーなどに配されています。
MAZDA6 20TH ANNIVERSARY EDITIONは、タイにおいて希少性と高級感を兼ね備えたモデルとして登場。
限定100台のプレミアムセダンという位置づけで、スポーティな走りのDNAと高級感豊かな内外装、さらに充実した安全・サービス装備で、「走る喜び」と「日常の安心」を両立しています。
価格:2,499,000バーツ~ 日本円:11,413,240円(2025年8月12日)
BT-50(ビーティー イフティ)

BT-50(ビーティー イフティ)は、マツダが展開するピックアップトラックで、力強い走行性能と実用性、そしてマツダらしいスタイリッシュなデザインを兼ね備えたモデルです。
主にオーストラリア、東南アジア、中南米などの市場で販売され、日本国内では正規販売されていません。
現行型は2020年にフルモデルチェンジされ、いすゞ・D-MAXをベースにしながらも、外観や装備にマツダ独自の「魂動(Kodo)デザイン」を反映しています。
フロントには立体的なシグネチャーウイングと細身のLEDヘッドライトを採用し、ピックアップでありながらSUVのような上質さを表現しています。
ボディサイズはダブルキャブ、フリースタイルキャブ、シングルキャブといったバリエーションがあり、用途に応じて選べます。
パワートレインには、2.2L ターボディーゼルと3.0L ターボディーゼルをラインアップ。
内装はピックアップとしては上質で、レザーシートや大型インフォテインメントディスプレイ(Apple CarPlay/Android Auto対応)を装備可能、収納スペースも豊富で、商用ユースからレジャーまで幅広く対応します。
i-Activsense由来の安全機能を採用し、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなど先進的な運転支援機能も搭載可能で、最新モデルでは5つ星の安全評価を獲得しており、高い信頼性を誇ります。
BT-50(タイ仕様)は、ピックアップとしての実用性を重視しつつも、マツダらしい上質なデザインと最新装備を備えたトラックです。
エンジンバリエーションやグレード展開が幅広く、都市からオフロードまで幅広い用途に対応できる「万能型」のモデルとして魅力的です。
価格:762,000バーツ~ 日本円:3,480,148円(2025年8月12日)
スズキ
XL7(エックスエルセブン)

XL7(エックスエルセブン)は、SUVの力強さとMPV(多目的車)の実用性を融合させた7人乗りクロスオーバーです。
2020年7月に登場した7人乗りの「Multi-Dynamic Crossover」で、SUVとMPVの特徴を併せ持ち、都市部や家族ユースに向いています。
アンダー1.5Lクラスとして競争力のある価格帯で展開され、2024年にはハイブリッド(XL7 Hybrid)も導入されました。
エクステリアは、丸みのあるクロスオーバーらしいスタイリングで、LEDヘッドライト(調整式)+DRL、LEDリアライトの光ガイド、クロームグリル、ツートーン16インチアロイホイール、ルーフレール、ブラックフェンダーアーチが特徴です。
ボディサイズは全長4,450mm×全幅1,775mm×全高1,710mm、最低地上高200mm、ホイールベース2,740mmと、コンパクトながら力強いプロポーションです。
搭載されるエンジンは1.5L K15B 4気筒エンジンで、105馬力、138Nmの出力を発揮し、4速ATと組み合わされ、前輪駆動です。
2024年には「Smart Hybrid Vehicle System(SHVS)」と12Vリチウムイオンバッテリーを採用したXL7 Hybridが登場し、自動停止/再始動機能やアイドルストップにより、燃費や走行効率が向上し、航続距離にも貢献します。
7人乗りキャビンは3列シート仕様で、2列目は60:40分割で前後スライド、3列目は50:50分割の可倒式で、積載量は550リットル→803リットルへ拡張可能です。
10インチ大型タッチスクリーン、Apple CarPlay/Android Auto、無線充電パッド、Bluetooth、USB/HDMI端子、12V電源(3口)、プッシュスタートキー、キーレスエントリーなど充実した快適装備を備えています。
ダッシュボードはカーボン調パネル+クロームトリム、メーターはLCD(デジタル)タイプで、走行状況(G-Force、燃費など)を表示可能です。
XL7は、価格以上の価値ある装備と利便性を兼ね備えた7人乗りクロスオーバーMPVで、ツートンカラー、SUV的スタイリング、最新のインフォテインメント装備、優れた実用性と安全性が特徴で、都市&ファミリー用途にぴったりの1台です。
ハイブリッド仕様が加わったことで、燃費・環境性能にも配慮されており、選択の幅がさらに広がっています。
価格:799,000バーツ~ 日本円:3,649,132円(2025年8月12日)
CELERIO(セレリオ)

CELERIO(セレリオ)は、タイで手頃な価格と優れた燃費性能を武器に人気のあるコンパクトハッチバックです。
全長約3.7mと小型ながら、室内は広く設計されており、都市部の狭い道路や駐車場でも取り回しやすいサイズ感が魅力です。
搭載されるエンジンは1.0L 3気筒ガソリンエンジンで、軽快な走りと低燃費を両立、トランスミッションは5速MTまたはAGS(オートギアシフト)が選べ、燃費効率が高いため、通勤や買い物など日常使いに最適です。
インテリアはシンプルかつ機能的で、7インチタッチスクリーンオーディオやBluetooth接続、USBポートなどが装備され、快適なドライブをサポート。
シートアレンジも多彩で、荷物の積載性も良好です。
安全装備にはABS、EBD、デュアルエアバッグを標準装備し、初めての車やセカンドカーとしての信頼性を高めています。
価格面でも競争力があり、燃費性能と相まって経済的な選択肢としてタイの若者やファミリー層に支持されています。
価格:319,900バーツ~ 日本円:1,461,023円(2025年8月12日)


三菱自動車
XFORCE HEV(エックスフォース エッチイーブイ)

XFORCE HEV(エックスフォース エッチイーブイ)は、タイで注目を集める最新のハイブリッドSUVモデルで、環境性能とパワフルな走りを両立させています。
先進のハイブリッドシステムにより、燃費効率が向上し、市街地のストップ&ゴーや長距離走行でも経済的なドライブが可能です。
エクステリアは、ダイナミックでモダンなデザインが特徴で、LEDヘッドライトやシャープなラインが都会的な印象を与えます。
車内は広々として快適な空間を確保し、高品質な素材と最新のインフォテインメントシステムを搭載、家族やアクティブなライフスタイルを持つユーザーにぴったりです。
パワートレインはガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッド方式で、滑らかな加速と静かな走行を実現。エネルギー回生システムにより効率的な燃料消費をサポートします。
安全面では、自動緊急ブレーキ、車線維持支援システム、アダプティブクルーズコントロールなどの先進運転支援機能を備え、ドライバーと乗員の安心を守ります。
XFORCE HEVは、タイの都市環境に適した環境性能と使い勝手の良さを兼ね備えたハイブリッドSUVとして、今後の注目車種の1台です。
価格:899,000バーツ~ 日本円:4,105,844円(2025年8月12日)
XPANDER HEV(エクスパンダー エッチイーブイ)

XPANDER HEV(エクスパンダー エッチイーブイ)は、タイ市場で展開するコンパクトMPV(多目的車)で、ハイブリッドシステムを搭載し、燃費性能と環境性能を大幅に向上させたモデルです。
ファミリー層やアクティブなライフスタイルを持つユーザーに最適な1台です。
エクステリアはシャープかつモダンなデザインで、ダイナミックシールドフロントグリルを採用、LEDヘッドライトや大型のリアコンビネーションランプがスタイリッシュな印象を与えます。
ボディサイズは全長約4,500mm×全幅約1,750mm×全高約1,700mmと、広い室内空間を確保しつつも取り回しやすいサイズ感です。
パワートレインは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しており、これにより滑らかな加速と高い燃費効率を実現し、街中のストップ&ゴーから高速走行まで幅広く対応します。
インテリアは7人乗りの3列シートを備え、シートアレンジも自由自在。
10インチの大型タッチスクリーンを中心とした先進のインフォテインメントシステムや、Apple CarPlay/Android Auto対応で快適なドライブをサポートします。
安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなど、最新の運転支援システムを搭載。ファミリーカーとしての安心感を高めています。
XPANDER HEVは、環境性能と快適性を両立し、タイの都市部や郊外での幅広いニーズに応えるハイブリッドMPVとして注目されています。
価格:933,000バーツ~ 日本円:4,261,126円(2025年8月12日)
PAJERO SPORT(パジェロ スポーツ)

PAJERO SPORT(パジェロ スポーツ)は、タイで展開する本格SUVで、力強い走破性と快適な乗り心地を両立したモデルです。
オフロード性能に優れながら、洗練されたデザインと先進装備を備え、ファミリーやアウトドア愛好家に人気があります。
エクステリアは、ダイナミックシールドデザインを採用し、シャープなLEDヘッドライトと大きなグリルが力強い印象を与えます。
全長約4,825mm×全幅約1,815mm×全高約1,805mmの堂々たるボディサイズにより、広い室内空間を実現しています。
パワートレインは2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、190馬力以上のパワーと450Nmのトルクを発揮。
8速オートマチックトランスミッションと組み合わせ、スムーズな加速と優れた燃費性能を実現しています。
4WDシステムは、スーパースレッジコントロールやロック機構を備え、悪路走破性に優れるほか、複数の走行モードを選択できるため、様々な路面状況に対応可能です。
内装は上質な素材と快適性を追求し、7~8人乗りの3列シートを採用、最新のインフォテインメントシステムや安全装備も充実しており、Apple CarPlayやAndroid Auto対応の大型タッチスクリーン、クルーズコントロール、衝突被害軽減システムなどを装備しています。
PAJERO SPORTは、タイの多様な道路環境に適応しつつ、高い快適性と安全性を兼ね備えた本格SUVとして、アクティブなライフスタイルを支える頼もしいパートナーです。
価格:1,389,000バーツ~ 日本円:6,343,735円(2025年8月12日)
ATTRAGE(アトラージュ)

ATTRAGE(アトラージュ)は、コンパクトで経済的なセダンとしてタイで人気のモデルです。
小回りの効く全長約4,300mmのボディは、市街地の狭い道路や駐車場でも扱いやすく、日常の通勤や買い物に最適です。
パワートレインには1.2リッターのガソリンエンジンを搭載し、燃費性能に優れるだけでなく、スムーズな走行も実現。
CVT(無段変速機)との組み合わせにより、加速も快適です。
インテリアはシンプルながら機能的で、エアコンや電動パワーステアリング、タッチスクリーンオーディオシステム(Apple CarPlay/Android Auto対応)など、使いやすい装備を備えています。
室内空間も広く、後部座席もゆったりと座れる設計です。
安全面では、ABS、EBD、デュアルエアバッグを標準装備し、安心してドライブを楽しめるよう配慮されています。
ATTRAGEは、燃費の良さと扱いやすさを両立したコンパクトセダンとして、タイの若い世代や初めて車を持つユーザーに人気の1台です。
価格:529,000バーツ~ 日本円:2,416,008円(2025年8月12日)
さいごに
以上がタイ市場で販売されている、マツダ、スズキ、三菱自動車のラインアップです。
日本と同じ車種でも、ボディタイプが違うモデルや、全く日本市場にはないなど、様々な車種があります。
タイは日本と同じ、左側走行で右ハンドル仕様となっている為、この車種を日本でも販売したら人気が出るのに。と思う車種もありますよね。
是非、タイに行った際には実際に走っているクルマを見て、日本ではラインアップされていないクルマに注目するのも楽しみの1つとなるでしょう。


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