こんにちは、SCPです。
3月もいよいよ終わりに近づき、気温もだいぶ寒い日が緩和されてきました。
暖かくなってきたら、冬用のスタッドレスタイヤから夏用のサマータイヤに履き替えているユーザーも多いと思います。
しかし、最近の天気は暖かくなってきたなと思えば、先日関東地方はみぞれが降るなど、不安定でまだまだスタッドレスタイヤを履いていたほうがいい?なんて考えさせられます。
さて、限定的な期間だけ履くスタッドレスタイヤですが、結局何シーズン使えるのか分からないという方も多くいらっしゃると思います。
今回は、そんな悩みを解消するスタッドレスタイヤの寿命についてお話します。
TIREHOODスタッドレスタイヤの寿命は?目安は何シーズン使用が可能?
スタッドレスタイヤは、いつまで使うことができるのかという疑問についてですが、結論を言うと
スタッドレスタイヤは使用限界が来たら交換時期となる。
いきなり、当たり前の回答だったのですが、では、いつが使用限界となるのかと言うところですが、
摩耗を基準にすると50%摩耗までが、スタッドレスタイヤの寿命となります。
50%摩耗の状態と言われても、ピンとは中々きませんよね?
実は、スタッドレスタイヤの溝深さが50%のところにプラットフォームといって、トレッドの主溝部分にスリップサインとは別の摩耗を知らせる突起があるので、実際にご自身のスタッドレスタイヤを目視していただければ、分かるだろう。
確認しても分かりづらいよという方は、使った距離を計算していくといいでしょう。
一般的には、1シーズンに5,000km走ったとしたら、4シーズンくらいはスタッドレスタイヤとして使えると思います。
距離にしたら20,000キロで交換ということになりますが、保管状況や住んでいる地域の環境によっても変わるので、注意したい。
しかし、50%摩耗の状況まできたスタッドレスタイヤですが、スタッドレスタイヤとしての使命は終わったものの、実は法律的にはサマータイヤとして使えることになっています。
実際に、今シーズンでスタッドレスタイヤとしての役目は終わったけど、もったいないからそのまま交換せずに、次シーズンに交換すればいいや。と思っている方も多くいらっしゃると思いますが、スタッドレスタイヤをそのまま履きつぶすのは危険な状況になりかねません。
次では、スタッドレスタイヤを履きつぶすことによって起こる危険な状況をお話します。
スタッドレスタイヤはあくまでも冬用。履きつぶしによって起こる危険な状況とは?
スタッドレスタイヤを履きつぶすことにより、危険な状況となってしまう理由が2つあります。
1つ目は「経年劣化」による問題です。
タイヤは時間の経過とともに、ゴムが硬化したり油が抜けてひびが入ったりとゴム自体が劣化してしまい、ゴム自体の性能が悪くなってしまうのです。
例えば4年~5年使って、溝が50%以上あるから大丈夫。というのは大間違いで、経年劣化によってスタッドレスタイヤとしての性能はかなり落ち込んでいるのです。
とはいえ、最新のスタッドレスタイヤはロングライフ性に配慮しているので、保管状態が良ければゴム自体の大幅な性能の落ち込みはそれほどないかもしれませんが、摩耗もブロックの角が削れて丸まってしまったり、サイプが開いてしまったりと、摩耗の部分の性能低下も考えられるので、履き替え毎にタイヤをチェックしたり、ディーラーや整備工場に相談してもいいだろう。
2つ目は、「ソフトな冬用コンパウンドで夏の舗装路を走る危険性」です。
タイヤに使われているゴムは、気温が低くなると徐々に柔軟性が少なくなってゴム本来が持つグリップ性能を引き出せなくなってしまう特性がありますが、スタッドレスタイヤがなぜ、氷や雪の路面でグリップするかというと、低温になっても柔軟性を失わないトレッドゴムが使われているからです。
そのような特性を持つことにより、酷暑や熱せられたアスファルトが苦手になり、もともとソフトに作られているトレッドゴムがさらにソフトになって操縦安定性が悪くなったり、ドライ路面の制動距離が長くなってしまいます。
摩耗が50%を越えてもトレッドゴムは冬に適したソフトなコンパウンドですから、法律では冬用タイヤとは認められませんが、性能はあくまでも冬用タイヤのままなので、使い続けることをおすすめしない理由です。
サマータイヤからスタッドレスタイヤに履き替え直後は、ステアリングが軽くなったり乗り心地がソフトな感じになるのは、こういった特性を持っていたからなのですね。
ここまでスタッドレスタイヤの寿命や交換時、特性などについて話してきましたが、それでもできるだけ長くスタッドレスタイヤを使いたいという思うのは世の常。
次では、スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法についてお話します。
スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法
急ブレーキや急発進をしない
スタッドレスタイヤのみならずサマータイヤや、クルマ全体に悪い影響を及ぼしやすいのが、急ブレーキや急発進になります。
発進時や停車時には、タイヤと道路に強い摩擦力がかかっており、摩耗が進む大きな要因となっています。
そのため、急に発進したり急にブレーキをかけたりすることで普段以上の摩擦がかかり、タイヤの摩耗を早めることになってしまいます。
適切な保管をする
走行時だけでなく、保管しているときにもタイヤの劣化は進んでしまいます。
特にタイヤは、紫外線、熱、湿気、化学物質などに弱いため、これらの影響を受けにくい場所で保管することが、劣化を抑える方法です。
また、タイヤラックやタイヤカバーを利用すれば、よりタイヤに負担のかからない環境を作ることができるのでおすすめです。
とは言え、そういったスペースがなくて困っている方は、タイヤ保管サービスの利用も検討してみましょう。
タイヤ保管サービスは、カー用品店やガソリンスタンドで行っているサービスで、使用していないタイヤを月額1,000~2,000円程度の料金で預けておくことができるサービスです。
有料のサービスですが、タイヤの劣化を抑えて安全に長く使えるなら十分、価値のあるサービスであろう。
様々なサイズのタイヤに対応しています。(直径:約55.7cm~約76.2cm)
検証による対応サイズ例:
155/65R14(直径:約55.7cm)
175/65R14(直径:約56.3cm)
215/60R17(直径:約68.9cm)
255/55R18(直径:約73.7cm)
235/65R18(直径:約76.2cm)
さいごに
いかがだったでしょうか?
スタッドレスタイヤの交換時期について、イメージできたら幸いです。
筆者が生活している地域は、雪があまり降らない地域なので、免許取得してから20年ほど経ちますが、スタッドレスタイヤを履いたこと(買ったこと)があるのは記憶の中で3~4回くらいしかないので、交換や買い替え時についてはものすごく悩むことがありました。
雪国などに住まわれている方にとっては、スタッドレスタイヤは身近なものですが、あまり降らない地域の方は、私も含めて中々、スタッドレスタイヤについて知識が深くなりにくいですよね。
スタッドレスタイヤを履き替える際は、是非安全を優先で交換するようにしてください。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事の参考URL:https://bestcarweb.jp/feature/column/394939
コメント