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しかし、クルマはいつでも盗難のリスクに追われ、家から出かけている時や就寝している際など、いつ盗難されるか気が気じゃないと思っている方もいらっしゃると思います。
しかも、盗難に遭いやすい車種というのは必ず存在しており、これから購入予定するクルマや既に所有しているクルマが該当していたら、盗難対策をすることで何にもしていないよりかは、明らかに盗難リスクを下げることも可能です。
今回は、盗難車ランキングTOP10と、盗難防止策についてお話します。
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2024年上半期盗難車ランキングTOP10
1位 トヨタ ランドクルーザー 590台

ランドクルーザーは、その高い人気と市場価値の高さから、盗難被害の多い車種としても知られており、常に盗難車ランキングの常連と言っても過言ではありません。
特に、日本国内だけでなく海外でも需要が高いため、組織的な盗難のターゲットになりやすい傾向にあります。
盗難されやすい理由としては、世界的に人気があり、中東・アフリカ・東南アジアなどで高値で取引されるなど、海外へ不正輸出されること、また過酷な環境でも走行可能なため、軍事や災害地域でも需要が高いのが挙げられます。
物理的、電子的と複数の盗難対策が必要になってきます。
2位 トヨタ アルファード 303台

アルファードは、その高級感と広い室内空間からファミリー層やビジネス用途で非常に人気のあるミニバンです。
しかし、その人気ゆえに盗難被害も多い車種の一つとなっていて特に、海外市場での需要が高く、盗難後に海外へ転売されるケースが多発しています。
東南アジアや中東などでは、日本の高級ミニバンが非常に人気で、正規輸入が難しい国では、盗難車が高値で取引されています。
海外への人気もそうですが、国内の中古車市場でも高額取引されるため窃盗団の標的になりやすいです。
3位 トヨタ プリウス 287台

プリウス は、燃費の良さと高い実用性から人気のあるハイブリッドカーですが、盗難被害の多い車種としても知られています。
特に、最新型(60系)だけでなく、旧型(30系・50系)も盗難のターゲットになりやすい状況です。
プリウスは世界的に人気があり、燃費が良く、過酷な環境でも耐久性が高いため、特に東南アジア・中東・アフリカでは高値で取引されるなど、輸出目的の盗難が多い。
ハイブリッド車は環境規制の厳しい国でも人気があり、特にバッテリーやパーツが高価なため、一部の窃盗団は、車両ごとではなくバッテリーや触媒コンバーター(排ガス浄化装置)を狙うケースもあります。
4位 レクサス(トヨタ) LX 112台

LX は、トヨタ・ランドクルーザーをベースにしたフルサイズ高級SUVで、圧倒的な走破性と豪華な装備が特徴です。しかし、その高い市場価値と海外での需要の高さから、盗難被害の多い車種の一つとなっています。
中東、アフリカ、ロシア、東南アジアなどで絶大な人気を誇り、日本で盗まれたLXは、偽造書類で輸出されるケースが多い。
ランドクルーザー同様にプロの窃盗団に狙われやすく、盗難車両の多くは海外に輸出され、一度持ち出されると発見が困難となります。
5位 レクサス(トヨタ) RX 80台

RXは、ラグジュアリーSUV市場で圧倒的な人気を誇る車ですが、その高級感・走行性能・ブランド価値の高さから、盗難のターゲットになりやすい車種でもあります。
特に、最新の盗難手口を用いた組織的な窃盗が増加しており、十分な対策が必要です。
国内外で非常に高い人気があり、中古車市場でも高値で取引され、特に東南アジア・中東・アフリカなどでは、正規輸入が少ないため盗難車両が転売されやすい。
プロの窃盗団は、日本国内での転売だけでなく、海外への輸出ルートを確立しているため、盗難後、短時間で解体・海外へ持ち出されるため、一度盗まれると発見が困難です。
6位 トヨタ ハイエース 60台

ハイエース は、国内外で高い人気を誇る商用バンですが、その耐久性・積載力・エンジン性能の高さから盗難のターゲットになりやすい車種です。
特に、海外市場での需要が非常に高く、盗難車がそのまま輸出されるケースが多いため、しっかりとした防犯対策が必要です。
過酷な環境でも壊れにくく、高値で取引されるため窃盗団のターゲットになりやすく、中東・アフリカ・東南アジアで圧倒的な人気を誇り、また日本国内の中古車市場でも価格が高く、転売目的の盗難も多い車種です。
ハイエースは商用車として設計されているため、防犯装備が比較的シンプルで、イモビライザー未搭載のモデル(200系前期など)は特に狙われやすい傾向にあります。
7位 ダイハツ ハイゼット 55台

ハイゼットは、軽トラック・軽バンの中でも特に人気のある車種で、商用車や農業用として広く利用されているため、盗難のターゲットになりやすい車種の一つです。
特に、中古市場での需要が高く、盗難後に転売されるケースが多いため、しっかりとした防犯対策が必要です。
商用車や農業用途での需要が高く、中古市場でも人気があり、東南アジア・アフリカなどの海外でも軽トラックは需要があり、輸出目的で盗まれることがある。
軽トラック・軽バンは商用車としての利便性を優先しており、防犯装備が比較的シンプルで、イモビライザーが搭載されていないモデルでは、盗難しやすい点が挙げられます。
8位 トヨタ クラウン 44台

クラウン は、日本を代表する高級セダンとして長年愛されており、その高級感・走行性能・ブランド価値の高さから盗難のターゲットになりやすい車種です。
特に、新型のクラウン(CROSSOVER・SPORT・SEDAN・ESTATE)シリーズは注目度が高く、最新の盗難手口が使われるケースが増えています。
国内外での需要が高く、中古車市場でも高値で取引され、特に、東南アジア・中東・アフリカではクラウンの人気が高く、盗難車が海外へ輸出されるケースが多い。
スマートキーシステムの採用により、リレーアタックやCANインベーダーの標的になりやすく、セダンは駐車場での防犯意識が低くなりがちなので、標的になりやすいです。
9位(同率8位) レクサス(トヨタ) LS 44台

LSは、トヨタの最高級ブランド「レクサス」のフラッグシップセダンであり、その高級感・快適性・走行性能の高さから盗難のターゲットになりやすい車種です。
特に、海外市場での人気が高く、盗難車がそのまま輸出されるケースが増えています。
日本国内の中古車市場でも需要が高く、高値で取引されており、また中東・東南アジア・アフリカなどで高級車としての需要があり、盗難後に海外へ輸出されるケースも多くあります。
10位(同率8位) スズキ キャリィ 44台

キャリイは、軽トラック市場で長年人気のある車種で、特に農業・建設業・配送業などの商用車として高い需要があります。
そのため、中古市場でも流通量が多く、盗難のターゲットになりやすい車種の一つです。
国内外での需要が高く、中古市場でも取引が盛んで、東南アジア・アフリカなどでも人気があり、盗難後に海外へ輸出されることがあります。
軽トラックは商用車としての利便性を優先しており、防犯装備が簡素な傾向で、旧型モデルではイモビライザーが搭載されていないため、盗難されやすい。
どんな盗難方法がある?盗難対策は?
車両の盗難方法は、年々巧妙化しており様々な盗難の手口があります。
代表的な手口と盗難対策について解説します。
リレーアタック
リレーアタックとは、スマートキーの電波を悪用して車を盗む手口です。
スマートキーを持っていなくても、特殊な機器を使って車を解錠し、エンジンをかけてそのまま持ち去ることができます。
近年の自動車は、利便性向上のためにスマートキーシステムを搭載しており、キーを持っているだけでドアの解錠やエンジン始動が可能です。
しかし、この仕組みを逆手に取ったリレーアタックが増加しており、多くの車種が被害を受けています。
リレーアタックは、2人以上の窃盗犯が協力して行う手口で、盗難グループの1人が、ターゲットの持つスマートキー(家の中やポケットなど)から発せられる電波を特殊な機器でキャッチし、その電波を増幅し、もう1人の犯人が車の近くで受信することで、車は本物のスマートキーが近くにあると誤認し、ドアが解錠されます。
その後エンジンを始動し、そのまま車を持ち去るといった仕組みになります。
リレーアタックの対策方法としては、スマートキーを保管する際に電波を通さない専用ポーチや缶に入れることで、リレーアタックを防ぐことができます。
また、一部の車種では、スマートキーを「節電モード」や「スリープモード」に設定することで、不要な電波を発しなくなる機能があるので、活用します。
CANインベーダー
CANインベーダーとは、車の通信ネットワーク(CAN:Controller Area Network)を不正に操作して、エンジンをかけたりドアを開けたりする盗難手口です。
近年の自動車は、エンジン・ブレーキ・エアバッグ・ドアロックなど、多くの機能がCAN通信を介して制御されています。
CANインベーダーは、この通信システムに直接アクセスし、不正な信号を送ることで車を盗むという手法です。
窃盗犯は車のボディパネルをこじ開け、CAN通信の配線にアクセスし、特殊なハッキングツールを接続し、不正な信号を送信します。
車は正規のスマートキーがあると誤認し、ドアロックが解除されます。
その後、エンジン始動信号を送信し、そのまま車を持ち去ります。
この手口では、スマートキーの電波を必要とせず、リレーアタック対策をしていても効果がないため、高級車や電子制御が発達した車種が特に狙われやすくなっています。
CANインベーダーの対策方法としては、ハンドルロックやペダルロックを使用し、CANインベーダーでエンジンをかけられても、物理的に動かせなくする。
また、駐車する際に車の左側を壁や障害物の近くに寄せて停める(CANインベーダーが車両の左フェンダー辺りにあるため)
他にも、OBDガード(OBDポートを物理的に塞ぐカバー)の設置や、CANインベーダー対策機能付きのセキュリティシステムの導入が対策方法になります。
コードグラバー
コードグラバー(Code Grabber)とは、スマートキーの電波を不正に取得し、複製して車を盗む手口です。
リレーアタックと似ていますが、スマートキーの「コード(暗号)」を直接記録し、車の純正キーと同じ動作をする点が特徴です。
特に、スマートキーを採用している最新の車両が狙われやすく、わずか数秒~数分で解錠からエンジン始動まで可能になるため、被害が急増しています。
コードグラバーの盗難手順としては、窃盗犯が駐車場や自宅前など、車の近くにいる際にスマートキーが発信する電波を盗み取ります。
一般的なスマートキーは、キーを持っているだけで電波を発しており、コードグラバーはこの信号を受信・記録します。
コードグラバーが高度な解析技術を用いて、スマートキーの認証コードを特定し、不正な複製キーを作成します。
複製したコードで車のロックを解除します。
窃盗犯は、盗み取ったコードを送信し、正規のキーと同じようにドアを開けることが可能となり、エンジンを始動し、そのまま車を持ち去ります。
コードグラバーの対策方法としては、ハンドルロック・ペダルロックなどの物理的な対策を行い、盗難に時間がかかるため窃盗犯を諦めさせます。
また、駐車場に監視カメラやセンサーライトを設置することで防犯効果を高めます。
さらには、スマートキーを電波遮断ポーチ(ケース)や、缶などに入れるなど電波を遮断することで、コードグラバーに傍受されるリスクを減らせる。
イモビカッター
イモビカッター(Immobi Cutter)とは、車両のイモビライザー(盗難防止装置)を無効化し、エンジンを始動させるための不正ツールです。
従来の自動車盗難は、鍵をピッキングしてエンジンをかける方法が主流でしたが、最近の車にはイモビライザーが標準装備されているため、専用の機器を使った盗難手口が増加しています。
イモビカッターは特にトヨタ、レクサス、日産、ホンダなどの一部の車種で使用されることがあり、高級車や商用車が狙われやすい傾向があります。
窃盗犯が車両のボンネットやダッシュボード下にあるECUに物理的に接続し、車両のECUに不正なプログラムを書き込んだり、純正キーがあると誤認させ、本来は正規キーがなければエンジンが始動しない車両でも、窃盗犯がエンジンをかけられるようになります。
その後、エンジン始動後そのままクルマを持ち去ります。
イモビカッターの対策方法としては、ハンドルロック・ペダルロックを使用し、エンジンがかかっても運転できない状態にする。
また、純正のイモビライザーは解除される可能性があるため、後付けの高度なイモビライザーによって強化します。
さいごに
以上が、盗難車ランキングTOP10と盗難手口と対策になります。
未だに、自動車の盗難が流行しており、あらゆる対策が必要になってます。
TOP10に入っている車種をお持ちの方は、今一度防犯の見直しをするなど心がけてください。
また、ランキングに入っていない車種でも、盗難されるリスクというのは誰にでもあるので、防犯対策や意識を高めていきましょう。
LOLIPOP
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