こんにちは、SCPです。
今回は、タイトルにある通りメーカー公式のチューニングカーシリーズとして第3弾となるスバルのメーカー公式チューニング屋STI(スバルテクニカインターナショナル)について、紹介する。
STIとは、SUBARU(旧・富士重工業)の連結子会社にあたり、モータースポーツへの参画やパーツ開発・販売なども担当する会社になっており、1988年4月2日が設立日となっている。
【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフトSTI仕様の車種の分類について
STI仕様には2つに大きく分けており、1つは通常販売のカタロググレードとし内訳は「WRX STI」や「STi version」、「STI Sport」などと、生産台数・受注期間限定の特別仕様車「Sシリーズ」や「tuned by STI」などのコンプリートカーがある。
また、「tuned by STI」は2010年にグレード名を「tS」に略称して改名した。
それぞれの頭文字を取って略称していますね。
これまでのSTI仕様でラインアップされた車種
スバルが、これまでにSTI仕様でラインアップされた、車種はスバルを代表するクルマにほぼ採用されており、一般的なユーザーはもちろんスバルの熱烈ファン(スバリストなどと呼ばれる)には、垂涎の的となるモデルがこれまでラインアップされている。
これから、歴代のSTI仕様について紹介します。
レガシィ
ツーリングワゴン STi
こちらは、初代ツーリングワゴンの「GT」をベースにしている。
S401 STi version
3代目「B4 RSK」をベースに、インプレッサWRX STiと同じく6MTを採用している。2002年発売で400台の限定販売。
tuned by STI(2005)
4代目B4とツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」をベースに600台の限定販売をしていた。トランスミッションは、5MTと5ATが選べる。
tuned by STI(2006)
2005年モデルと同様の、4代目B4とツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」をベースとなっている。しかし、トランスミッションには6MTと5ATが選べ、さらにSTIのコンプリートカーでは初めてSI-DRIVEを採用している。こちらも600台限定販売。
tuned by STI(2007)
こちらのモデルも2005、2006モデル同様4代目B4とツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」をベースに、STIのコンプリートカーで初めてキーレスアクセス&プッシュスタートを採用したモデルとなった。600台限定販売
S402
2008年発売開始し402台限定となったS402は、B4とツーリングワゴン「2.0GT Spec.B」をベースにS402専用2.5Lターボエンジンを採用し6MTのみの設定と、よりスポーツ重視なスペックで登場している。
tS(2010)
5代目B4、ツーリングワゴン「2.5GT S Package」をベースに、2010年6月8日、600台限定販売。
このモデルより、「tuned by STI 」から馴染みを持ってもらうためグレード名を「tS」に略称して改名している。
6MT・5ATとも同価格で、ツーリングワゴンはエコカー減税対象車となっている。
tS(2012)
2012年発売し300台限定のtS(2012)は、5代目B4とツーリングワゴン「2.5i EyeSight S Package」をベースにしており、コンプリートカーで初めてEyeSightを採用している。トランスミッションはリニアトロニックCVTのみの設定である。
レガシィの歴代STI仕様について、お話してきましたが出始め~中盤まではかなり尖ったラインアップでしたが、tS(2012)に関しては、トランスミッションがCVTのみとなり、マイルドな印象になりましたね。
時代の変わりを感じますね。
インプレッサ
22B STi version
1998年発売し、400台限定
S201 STi version
2000年発売し、300台限定
S202 STi version
2002年発売し、400台限定
S203
2004年発売し、555台限定
S204
2006年発売し、600台限定
spec C TYPE RA-R
2006年発売し、300台限定
ボディカラーに「アストラルイエロー」を50台限定で発売している
STI 20th ANNIVERSARY
2008年発売し、300台限定
STI設立20周年を記念して発売。
R205
2010年発売し、400台限定
「spec C 18インチ仕様」をベースに作られている
tS
2010年発売し、400台限定
6MTと5AT(A-Line)の選択が可能
コンプリートカーで初めてカーボン製ルーフを採用。
S206
2011年発売し、300台限定
「ニュルブルクリンク24時間レース SP3Tクラス」の優勝を記念して、ドライカーボン製リアスポイラー(S206ロゴ入り)、カーボン製ルーフ、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を100台限定で発売している。
ボディカラーに「ライトニングレッド」を受注期間限定で発売
tS TYPE RA
2013年発売し、300台限定「spec C 18インチ仕様」をベースにしている。
カーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」及びレカロ製バケットシートを追加装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE [RECARO]」を200台限定で発売。
ボディカラーに「タンジェリンオレンジパール」を受注期間限定で発売。
上記でお伝えした、レガシィよりも新しいモデルになっていく程にチューニングが激しくなっている気がします。
これは、インプレッサが持つ運動性能のポテンシャルを引き出すためのSTI仕様なのだと分かります。
WRX
S207
2015年10月28日発売し、400台限定
「WRX STI」をベースに、国産車で初めてビルシュタイン製ダンパー「ダンプマチックII」を採用している。
ドライカーボン製リアスポイラー(S207ロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE」を200台限定で発売している。
ボディカラーに「サンライズイエロー」を採用した「NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」を100台限定で発売(受注期間2015年11月30日迄)
S4 tS
2016年10月4日発表し、台数限定の上限なしで、2017年3月12日迄の受注期間限定で発売していた。
「WRX S4 2.0GT-S EyeSight」をベースにトランスミッションはスポーツリニアトロニックのみの設定。
S207に準じた内外装を装備し、またS207と同じくドライカーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE」も設定していた。
S208
2017年10月25日発表し、450台限定(「標準仕様」WRブルー・パール、クリスタルホワイト・パール各50台、「NBR CHALLENGE PACKAGE」350台限定)
「WRX STI TYPE S」をベースに、「標準仕様」に加え、ドライカーボン製ルーフにドライカーボン製トランクリップ、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE Carbon Trunk Lip」、ドライカーボン製ルーフにドライカーボン製リアスポイラー(S208ロゴ入り)、BBS製19インチ鍛造アルミホイール(ブラック塗装)を装備した「NBR CHALLENGE PACKAGE Carbon Rear Wing」の3グレードを設定。ボディカラーに「WRブルー・パール」「クリスタルホワイト・パール」に加え「NBR CHALLENGE PACKAGE」限定カラー「クールグレー・カーキ」の3色を設定。2017年11月12日迄の受注期間限定で抽選販売となった。
TYPE RA-R
2018年7月19日発表・発売し、500台限定
『STI設立30周年記念』特別仕様車。「WRX STI」(18インチ仕様)をベースに、標準仕様比で約10kg、S207及びS208比で約30kg軽量化を施している。
S208と同じくBOXER仕様EJ20型バランスドエンジンを採用しS208と同じく最高出力329psを発揮。ボディカラーに「WRブルーパール」「クリスタルホワイトパール」「クリスタルブラックシリカ」「ピュアレッド」の4色を設定している。
WRXでは、更なるチューニングが施され走りに対する本気度が見られます。
WRXは、元々インプレッサのスポーツバージョンに付けられていた名前を車名に付けるようになったので、基本構造から走りに特化しているクルマなので、そこからSTIが手を加えるとなると本気の走りが期待できます。
フォレスター
STi Ⅱ Type M
2001年発売し800台限定。トランスミッションは5MTのみ。
STi version
2004年・2005年に発売。インプレッサWRX STiと同じく6MTを採用している。
tS(2010)
2010年発売し300台限定。
「 S EDITION」がベースとなり、5ATのみの設定。
ボディカラーに「WRブルー・マイカ」を受注期間限定で発売していた
tS(2014)
2014年発売し300台限定
「2.0XT EyeSight」がベースとなり、ボディカラーに「WRブルー・マイカ」を受注期間限定で発売。
コンプリートカーで初めて「直噴ターボDIT」搭載車を採用しており、トランスミッションはスポーツリニアトロニックのみの設定
フォレスターは、SUVだが過去にはターボ搭載モデルや、トランスミッションには5MTをラインアップさせるなど、スポーティな走りを見せるSUVだった。
筆者も乗っている、現行のSK型はボディサイズも大きくなり、スポーティよりもアウトドア等で悪路を走行するシーンで威力を発揮するような車格や機能を持ち合わせていると考えている。
エクシーガ
tuned by STI
2009年発売し、300台限定
tS
2012年7月3日発売し、300台限定
エクシーガは、2008年~2018年まで販売されたモデルだが(2015年からはクロスオーバー7と名称が変更された)このような販売期間が短い車種にも、STIによる特別仕様車を出していた事に、関心する。
BRZ
tS(2013)
2013年発売し500台限定
カーボン製リアスポイラー(STIロゴ入り)を採用した「GT PACKAGE」を250台限定で発売している。
tS(2015)
2015年発売し300台限定。
ボディカラーに「サンライズイエロー」を100台限定で発売
STI Sport
2017年10月25日発表。「STI Sport」の第2弾となるモデルで「GT」をベースにカタロググレードに追加している。
「レヴォーグ STI Sport」と同じく、ボルドー調本革シート等の専用の装備を追加し、ボディカラーに「クールグレー・カーキ」を採用した特別仕様車「クールグレー・カーキ Edition」を100台限定で販売。
WRXのS208と同じく抽選販売となった。トランスミッションは6MTのみの設定。
BRZにも、STI特別仕様をラインアップさせており、通常のBRZととの差別化を図っている。
BRZは、現スバルのラインアップでも2ドアクーペの車種なのでスポーツカーを作るには良いベースと考える。
レヴォーグ
STI Sport
2016年7月発売。C型へのマイナーチェンジに合わせ、新グレード「1.6 STI Sport EyeSight」「2.0 STI Sport EyeSight」をカタロググレードに追加している。
ボディカラーに「WRブルー・パール」を設定し標準仕様と同じくリニアトロニックCVTのみの設定。
WRXのS207と同じく、ビルシュタイン製ダンパー「ダンプマチックII」を採用している。
レヴォーグは、スバルの中でも登場したのが新しい方の車種だが、しっかりとSTI仕様がラインアップされている。
ビルシュタイン製のダンパーをS207と同様、採用しているところがスバルの走りに対する気持ちが伺えます。
XV
HYBRID tS
2016年10月25日発売。「2.0i-L EyeSight」をベース。ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」「クリスタルブラック・シリカ」「ハイパーブルー」の3色のみの設定。
レヴォーグに引き続き、まだ歴史の浅いXVにもちゃんとSTI仕様あります。
どの車に対しても、レーシングスピリットが感じられるSTIはその車に合ったチューニングを最適に施し、しっかりと走りの面で威力を発揮します。
STIが参戦してきたモータースポーツの数々
1989年より、本格的なモータースポーツに参戦を果たしてきたSTIだが、1990年に世界ラリー選手権(WRC)への参戦をスタートし、1993年にはWRC初勝利を獲得した。
続けてインプレッサを投入し、1995年~1997年にマニュファクチャラー部門3年連続チャンピオンを獲得し、欧米におけるスバルブランドの浸透に貢献した。
それまで、スバルのラリーの功績は数々あるが、2008年にはWRCから撤退したのであった。
しかし、まだまだSTIの活躍できる場所として2009年よりSUPER GTのGT300クラスにレガシィB4を投入したことを皮切りに、2012年よりBRZに変更し出場を続けている。
さらに2008年から、WRX STIでニュルブルクリンク24時間レースに参戦しておりいずれも完走し、2011年にSP3Tクラスでクラス優勝(総合21位)、翌2012年にも同クラスでクラス優勝(総合28位)した。
2014年度からWRX STI VAをベースとしたモデルで参戦している等と、大きなレースには今でも参戦し、大きな功績を出している。
この様に、通常カタログからもSTIのイズムが感じ取られるモデルもあるし、台数限定販売を行っているSTI仕様は多くのファンから喉から手が出るほど欲しいクルマになっている。
組み合わされるパーツや、パフォーマンスにとってもかなり激しいチューニングを行ってくることから、昔からのファンにとってはたまらないモデルなのであろう。
一般的にスバルが好きなユーザーにとっても、このような限定モデルを購入する機会はあるので、しっかりとSTIが手をかけたSTI仕様を所有することで、新たなスバル車を発見できるのではないだろうか?
筆者も現行型フォレスターにSTI仕様が出たら、インプレッションしていきたいと思うので、その際はまた楽しみにしてて下さい。
今回も最後までありがとうございました。
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