ここ数年で、コロナ禍の影響もあり、密にならないアクティビティとして「キャンプ」が大流行していて、未だにキャンプブームは続いています。
筆者も、遅ればせながら2022年からキャンプを始めて、既に次のキャンプに早く行きたいと思えるほど、キャンプにハマってしまった1人だ。
クルマももちろん好きな筆者は、キャンプについてアンテナを張っているところ、クルマの屋根に取り付ける「ルーフテント」の存在を知り、ネット上やSNS等でもルーフテントを設営している写真などを見て、ひと目で「かっこいい」と思い、いつかは自分でもルーフテントを設営して、「車上泊」をしてみたいと思うようになりました。
今回は、最近注目を浴びている、「ルーフテント」について、お話します。
ルーフテントにはどんな種類がある?
ルーフテントは、その名の通り屋根にテントを装備するもので、設営の手間も簡単に済ませられることが、大きな魅力です。
ルーフテントと一概に言っても、様々なタイプがあるので、取り付けを検討してる方は是非この記事を参考に、ご自身に合ったルーフテントが見つかれば幸いです。
ポップアップルーフテント
ポップアップルーフテントとは、ハイエースやキャラバンなどのバンベースのキャンピングカーである、「バンコン」をベースに、車内の宿泊スペースを拡大するために、ルーフを加工したものを指します。
一昔前では、マツダの「ボンゴフレンディ」に、メーカー標準で採用されていたり、輸入車ではフォルクスワーゲンのタイプ2(いわゆるワーゲンバス)でも採用されていました。
最近では、ハイエースやメルセデスベンツのVクラス等をベースにポップアップルーフテントを取り付けるケースも多くなっている。
ミニバンならではのルーフの長さを活かして、折り畳み式のテントをポップアップさせることでルーフ部分がテントに早変わりし、就寝スペースとしてはもちろん、即席のリビングルームとしても活用できるので、利便性がとても向上します。
キャンピングカーの架装ショップによって、後付けとして装着することが多くなっていますが、装備するには「屋根に穴を開けなければならない」といった部分を許容することと、高額な予算が必要となるのは覚悟してもらいたい。
ルーフレールを使用したルーフテント
一般的に普及しているルーフテントは、クルマのルーフレールに装着するタイプになっており、ルーフレールに専用のアタッチメントで固定して設営するのが基本的な構造となっています。
ルーフレールが装着されていないと、取り付けられないのか…と諦めるのは、早いです。
ルーフレールの装着がない場合には、レインガーターやルーフサイドにキャリアを装着し、固定することでルーフテントの設営が可能になります。
ルーフレールを使用する場合に注意してもらいたいのが、ルーフレールやキャリアの「耐荷重」をしっかりと確認する事が大事です。
ルーフレールが装備されているクルマの中には、極端に耐荷重が低く設定されている車種もあることから、テント本体やマウントの重量とともに使用時の体重などを加えた重量に耐えられるルーフレールであるか、確認することが重要です。
次では、ルーフレールを使用したルーフテントには、どんな種類があるのか紹介します。
タワー型~組立てやすさが特徴~
組み立てが簡単で、初めてルーフテントを設営する方にオススメなのが「タワー型」になります。
タワー型の特徴は、四方の支柱でさせるタイプのものになっていて、シンプルな構造で組み立てが簡単であるのが最大のメリットです。
タワー型の中には、支柱を伸ばすだけで組み上がるタイプもあることから、設営で不安という方にも簡単に設営することができます。
さらに、耐久性も高く壊れにくいのも特徴で、コンパクトな1人用から家族やカップルで使える2~3人用まで幅広いサイズ展開があるのもうれしいポイントです。
テント型~大人数向きで快適な居住空間が特徴~
テント型は、骨組みや生地などのパーツを組み上げて設営します。
テント内のスペースが広く、尚且つ天井も高いので家族など複数人で利用する方に向いているタイプです。
ただし、組み立て方が複雑なので、どうしても設営に時間が掛かってしまいます。
しかし、事前に練習して組み上げに慣れてしまえば問題ないので、現地に行く前に設営をしてみて、慣れておくことがポイントでしょう。
シェル型~ソロキャンプに最適でコスパ重視~
シェル型は、貝殻のように展開して使用します。
最大のポイントは、開閉するだけでテントを設営できるため、1人だけでの作業でも手間がかかりません。
しかし、シェル型の構造上、三角形の狭いスペースになるため、1人~2人のみが就寝できる製品がほとんどであります。
シェル型は、ソロキャンプや2人などの少人数キャンプがメインの方は、シェル型をオススメします。
ルーフテントを購入する前に、デメリットも踏まえた上で選択するのが良い
上述してきたように、メリットが多く実用性や見た目もかっこいいルーフテントですが、もちろんデメリットもあります。
- ルーフテントは、クルマからテントが切り離せないため、キャンプサイトまでクルマが乗り入れられるオートキャンプ場のような場所でなければ使用できない。
- クルマの屋根の上という高い位置にテントを張るため、テントへの出入りに専用のハシゴを使って上り下りする苦労が伴い、遮蔽物の無いルーフ上は目立ってしまうのも難点である。
- 屋根の上は、地上に比べ風通しが良いが故、風の影響を受けやすく、テントが揺れてしまう。
- 一度、ルーフに装着してしまうとクルマから取り外すのが面倒であり、取り外すと次には保管場所が必要となる。
- 積んだ状態でも問題ないが、テントを閉じた状態でも全高が高くなるため、高さ制限がある駐車場が利用することができなくなったり、低い高架下が通れなくなってしまう。
- ルーフに積載している状態だと、風の抵抗と重量が影響して燃費が悪くなり、ルーフ上に重量物を載せることで横風の影響を受けやすくなり、ロールセンターが高くなることでコーナリング時の運動性能が落ちてしまう。
こういったデメリットを理解した上で、ルーフテントの装着を検討したい。
さいごに
ルーフテントを知ることで、よりルーフテントを装着したい願望が加速しますよね!
今回紹介したように、ルーフテントには様々なタイプがあるので、ご自身の使用用途に合ったルーフテントを見つけてください!
設営や撤収が比較的簡単で、見た目もSNS映えするルーフテントは、新たなキャンプスタイルとして今後、人気が高まっていくに違いない。
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