「車のリコール」とは、自動車メーカーが製造・販売した車両に、安全や環境に関わる不具合や設計上の問題が発覚した際に、その不具合を無償で修理・改善するために実施する制度のことです。
リコールは、国土交通省に届け出がなされ、公的に発表される仕組みとなっており、対象車の所有者には通知が送付されます。
2026年1月分のリコール情報、改善対策届出一覧をお伝えします。
2026年1月のリコール届出情報(国産車)
ヤンマー V3-7 他 計7型式 計7車種を対象(13日)

・不具合の部位(部品名)
キャビンガラス
・状況及びその原因
ショベル・ローダの前面、後面、および側面ガラスにおいて、誤った下塗り剤(プライマー)を使用したため、ガラスの接着力が弱い。
そのため、経年により接着力が低下して接着が剥がれて車内に雨水等が浸入し、最悪の場合、ガラスが脱落するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、対象機毎に以下の適切な措置を行う。
①キャビンを良品へ交換、もしくは新品ガラスへ交換
②左右ドアを良品へ交換
ヤンマー V3-7 他 計7型式 計7車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうファイター 計4型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
後退時車両直後確認装置(リヤビューカメラ)
・状況及びその原因
リヤビューカメラにおいて、荷台への取り付け位置が不適切なため、荷台のリヤゲートを下した際に当該カメラと干渉することがある。
そのため、当該カメラのレンズが損傷して視認性が悪化し、法規不適合となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤビューカメラ取り付け固定用支持具を変更する。また、当該カメラのレンズが損傷している場合は、当該カメラを新品に交換する。
三菱 ふそうファイター 計4型式 計1車種のリコール届出一覧表
ヤマハ XSR125 他 計3型式 計4車種を対象(13日)

・不具合の部位(部品名)
車載式故障診断装置(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
車載式故障診断装置において、エンジンコントロールユニットのプログラム検討が不十分なため、外部診断機(スキャンツール)にエンジン停止時の負荷計算値が正しく表示されない。
そのため、保安基準に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策仕様に書き換える。
ヤマハ XSR125 他 計3型式 計4車種のリコール届出一覧表
ヤマハ XSR125 他 計3型式 計4車種の改善箇所説明図
トヨタオートボデー コムス[1] 計1型式 計1車種を対象(14日)

・不具合の部位(部品名)
制動装置(パーキングブレーキケーブル)
・状況及びその原因
パーキングブレーキケーブルにおいて、設計検討が不十分なため、パーキングブレーキ操作時にケーブルのカシメ部付近に応力が発生することがある。
そのため、パーキングブレーキを繰り返し操作するとケーブルが破断し、最悪の場合、パーキングブレーキが効かなくなり、車両が動き出すおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、パーキングブレーキケーブルを対策品と交換し、スペーサを追加する。
トヨタオートボデー コムス[1] 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
トヨタオートボデー コムス[1] 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
トヨタオートボデー コムス[2] 計1型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(充電器)
・状況及びその原因
充電器において、充電制御プログラムが不適切なため、過充電となることがある。
そのため、過充電の繰り返しにより、駆動用鉛蓄電池内部のセル間接続部の劣化が促進され、当該電池内部が断線して電源が消失し、最悪の場合、走行中に走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、充電器を対策品と交換する。なお、充電器交換後に駆動用鉛蓄電池が断線した場合は、駆動用鉛蓄電池を新品に交換する。
トヨタオートボデー コムス[2] 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
トヨタオートボデー コムス[2] 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうキャンター 他 計18型式 計3車種を対象(22日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(アッパーアームシャフト)
・状況及びその原因
独立懸架式サスペンションのアッパーアームシャフトにおいて、製造時の熱処理が不適切なため、当該部位の強度が不足しているものがある。
そのため、走行中の振動や衝撃によってアッパーアームシャフトが折損し、最悪の場合、路面に脱落することがある。
また、アッパーアームが車両内側の部品と干渉して操縦安定性が低下し、バスにおいては、アッパーアームがブレーキパイプと干渉し、そのまま使用を続けると、ブレーキパイプが損傷し、ブレーキ液漏れに至りブレーキ機能が低下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右のアッパーアームシャフトの生産ロット刻印を点検し、製造不良の生産ロットであった場合、良品のアッパーアームASSYと交換する。
三菱 ふそうキャンター 他 計18型式 計3車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうキャンター 他 計18型式 計3車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうスーパーグレート 計8型式 計1車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
巻込防止装置等(サイドガード)
・状況及びその原因
サイドガード(巻込防止装置)において、設計検討が不十分なため、サイドガードステーの補強部が燃料タンクを固定する燃料タンクバンドに近接しているものがある。
そのため、走行中の車両揺動によりサイドガードステー補強部と燃料タンクバンドが干渉し、最悪の場合、燃料タンクバンドが破損し、燃料タンクが脱落して他の交通の妨げになるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、サイドガードステー補強部と燃料タンクバンドのクリアランスを点検し、サイドガードステー補強部が燃料タンクバンドに近接しているものは、サイドガードステーの補強部を対策品に交換する。
三菱 ふそうスーパーグレート 計8型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計8型式 計1車種の改善箇所説明図
トヨタ プリウス 計5型式 計1車種を対象(28日)

・不具合の部位(部品名)
乗降口(電気配線)
・状況及びその原因
後席ドアの開スイッチにおいて、回路設計が不十分なため、当該スイッチ付近に水が溜まっている状態で極端なドア強閉を行うと、一時的にシール性が低下して、回路内に浸水し短絡することがある。
そのため、半ドアとなって警告灯が点灯し、最悪の場合、意図せずドアが開くおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右の後席ドア回路に意図しないドア開を防止するリレー付電気配線を追加する。
2026年1月のリコール届出情報(輸入車)
該当なし
2026年1月の改善対策届出情報(国産車)
該当なし
2026年1月の改善対策届出情報(輸入車)
該当なし
さいごに
以上が、2026年1月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。
リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。
この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html


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