2025年8月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

リコール情報2025年8月 アイキャッチ 車の情報

「車のリコール」とは、自動車メーカーが製造・販売した車両に、安全や環境に関わる不具合や設計上の問題が発覚した際に、その不具合を無償で修理・改善するために実施する制度のことです。

リコールは、国土交通省に届け出がなされ、公的に発表される仕組みとなっており、対象車の所有者には通知が送付されます。

2025年8月分のリコール情報、改善対策届出一覧をお伝えします。

2025年8月のリコール届出情報(国産車)

三菱 ふそうスーパーグレート 計24型式 計1車種を対象(21日)

リコール情報2025年8月 スーパーグレート

・不具合の部位(部品名)

排出ガス発散防止装置(ACMブラケット)

・状況及びその原因

マフラーに装着されているACM(After treatment system Control Module)ブラケットにおいて、設計検討が不十分なため、取付用ナットに緩みが生じることがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると当該部品がマフラーから外れACMハーネスが損傷してエンジンが再始動できなくなり、最悪の場合、ACM がブラケットごと路面へ脱落するおそれがある。

(ACM:排気後処理装置制御端末)

・改善措置の内容

全車両、ACMブラケットの取付用ナットを対策品に交換し、スプリングワッシャーを追加して締付ける。

また、ACMブラケットの取付穴に拡大や亀裂、発錆が認められたものは、ACMブラケットを新品に交換する。

三菱 ふそうスーパーグレート 計24型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 ふそうスーパーグレート 計24型式 計1車種の改善箇所説明図

三菱 ふそうスーパーグレート 計26型式 計1車種を対象(26日)

リコール情報2025年8月 ふそうスーパーグレート

・不具合の部位(部品名)

その他の装置(サンバイザー)

・状況及びその原因

サンバイザーに使用されている不織布PVC(ポリ塩化ビニル)表皮において、表皮への難燃性の付与がされていないため、燃焼試験時に基準に定められているよりも速い速度で延焼し、保安基準に適合していない。

・改善措置の内容

全車両、全てのサンバイザーを対策部品に交換する。

三菱 ふそうスーパーグレート 計26型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 ふそうスーパーグレート 計26型式 計1車種の改善箇所説明図

2025年8月のリコール届出情報(輸入車)

ランドローバー ディスカバリー 他 計9型式 計4車種を対象(19日)

リコール情報2025年8月 ディスカバリー

・不具合の部位(部品名)

車体及び車枠(牽引フック)

・状況及びその原因

純正アクセサリーの牽引フックにおいて、設計検討が不十分なため、車両受側の中で遊びがあるものがある。

そのため、車両牽引時の走行等の振動により、牽引フック取付け部でがたが発生して牽引フックが摩耗し、最悪の場合、被牽引車両が外れるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両の使用者に対し、サポートブラケットキットを配布する。

なお、サポートブラケットキットの装着は使用者にて行う。

ランドローバー ディスカバリー 他 計9型式 計4車種のリコール届出一覧表

ランドローバー ディスカバリー 他 計9型式 計4車種の改善箇所説明図

フィアット 600 他 計6型式 計6車種を対象(20日)

リコール情報2025年8月 フィアット600

・不具合の部位(部品名)

燃料装置(燃料パイプ取付ナット、インジェクターレール取付ボルト)

・状況及びその原因

エンジンルーム内の燃料パイプ取付ナット及びインジェクターレール取付ボルトにおいて、締め付けトルクの設定が不適切なため、締め付けトルクが不足しているものがある。

そのため、使用過程で振動により燃料パイプ取付ナットが緩み、接続部からの燃料漏れにより、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、燃料パイプ取付ナット及びインジェクターレール取付ボルトを改訂後の規定トルクで締め付ける。

フィアット 600 他 計6型式 計6車種のリコール届出一覧表

フィアット 600 他 計6型式 計6車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種を対象(21日)

リコール情報2025年8月 メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、ターボチャージャーのタービンハウジングのノズル部分の製造誤差に対して、エンジンの制御プログラムが十分に許容できないことがある。

そのため、負荷や回転域において排気ガスの流速が変化しタービンに作用する効率が変化して出力特性が変化し、最悪の場合、排出ガス値が規制値を超えるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策された制御プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ E220d 他 計3型式 計3車種を対象(21日)

リコール情報2025年8月 E220d

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、故障診断プログラムが不適切なため、空気流量計や低圧排気ガス循環バルブが故障した際に、正しく制御できないこと、エンジン警告灯(MIL)が正しく点灯しないことがある。

そのため、空気流量計や低圧排気ガス循環バルブ故障時の制御が行われないことで、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策された制御プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ E220d 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ E220d 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図

シボレー コルベット 計2型式 計1車種を対象(21日)

リコール情報2025年8月 コルベット

・不具合の部位(部品名)

車体(フロントスポイラー)

・状況及びその原因

フロントエンドスポイラーにおいて設計検討が不適切なため、端部の切削加工が不十分なため、保安基準に適合しない。

・改善措置の内容

全車両、フロントエンドスポイラーを保安基準に適合するよう切削する。

シボレー コルベット 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表

シボレー コルベット 計2型式 計1車種の改善箇所説明図

2025年8月の改善対策届出情報(国産車)

該当なし

2025年8月の改善対策届出情報(輸入車)

該当なし

さいごに

以上が、2025年8月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。

この記事の参照URLhttps://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html

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