2025年11月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

リコール情報2025年11月 アイキャッチ 車の情報

「車のリコール」とは、自動車メーカーが製造・販売した車両に、安全や環境に関わる不具合や設計上の問題が発覚した際に、その不具合を無償で修理・改善するために実施する制度のことです。

リコールは、国土交通省に届け出がなされ、公的に発表される仕組みとなっており、対象車の所有者には通知が送付されます。

2025年11月分のリコール情報、改善対策届出一覧をお伝えします。

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2025年11月のリコール届出情報(国産車)

ニッサン ノートオーラ 他 計9型式 計5車種を対象(6日)

リコール情報2025年11月 ノートオーラ

・不具合の部位(部品名)

前照灯(ヘッドランプ)

・状況及びその原因

生産工場の完成検査において、前照灯検査が不適切なため、光軸が保安基準を満足していないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、前照灯の光軸を点検し、保安基準を満足しない場合には光軸の調整を行う。

ニッサン ノートオーラ 他 計9型式 計5車種のリコール届出一覧表

ニッサン ノートオーラ 他 計9型式 計5車種の改善箇所説明図

ホンダ N-VAN 計1型式 計1車種を対象(6日)

リコール情報2025年11月 N-VAN

・不具合の部位(部品名)

電動機用電源装置(高電圧バッテリ)

・状況及びその原因

電動機用電源装置において、高電圧バッテリ内の電池セルを製造する治具の管理が不適切なため、セル内部に異物が混入したものがある。

そのため、異物がセルを構成する電極層まで貫通すると、電解液が漏れてパワーシステム警告灯が点灯する。

そのまま使用を続けると、バッテリの出力が低下し加速不良となる。

また、低温環境下で電解液により温度センサが損傷するとフェールセーフが働き、バッテリの出力を停止させて、走行継続不可警告灯が点灯し走行不能となるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、高電圧バッテリを良品と交換する。

ホンダ N-VAN 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

ホンダ N-VAN 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

トヨタ スープラ 計2型式 計1車種を対象(12日)

リコール情報2025年11月 スープラ

・不具合の部位(部品名)

始動装置(スタータ)

・状況及びその原因

スタータにおいて、防水性の検討が不十分なため、水溜まり等を勢いよく走行するとスタータのリレー内部に水が浸入することがある。

そのため、そのまま使用を続けると、接点部が短絡しエンジン始動不能や、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、スタータを対策品に交換する。

トヨタ スープラ 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表

トヨタ スープラ 計2型式 計1車種の改善箇所説明図

ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種を対象(13日)

リコール情報2025年11月 アコード

・不具合の部位(部品名)

原動機(駆動力統合制御ユニット)

・状況及びその原因

原動機において、駆動力統合制御ユニットの制御プログラムが不適切なため、当該ユニットの電源用ICから発生する電気ノイズにより、故障と誤判定することがある。

そのため、パワーシステム警告灯等が点灯し、フェールセーフが働き、エンジン及び駆動モータが停止して走行できなくなる。

また、車載式故障診断装置(OBD)のデータが消去し、保安基準に抵触するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、駆動力統合制御ユニットを対策プログラムに書き換える。

ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

ホンダ ACCORD 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

いすゞ ギガ 計6型式 計1車種を対象(13日)

・不具合の部位(部品名)

灯火装置(配光可変型前照灯)

・状況及びその原因

配光可変型前照灯の照射方向調節装置において、車両設定値が不適切なため、積車時に光軸が正しく調整されず下方向にずれることで、保安基準に適合しないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、照射方向調節装置の設定値を書き換える。

いすゞ ギガ 計6型式 計1車種のリコール届出一覧表

いすゞ ギガ 計6型式 計1車種の改善箇所説明図

三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種を対象(27日)

・不具合の部位(部品名)

灯火装置(後面灯火器)

・状況及びその原因

LED式リヤコンビネーションランプにおいて、電気回路の設計検討が不十分なため、回路に流れる電圧が車両からの供給範囲にもかかわらず過電圧保護回路が作動することがある。

そのため、通常回路への電源供給が不足して各灯火器が正常に作動せず、保安基準に抵触する。

・改善措置の内容

全車両、対策品の LED 式リヤコンビネーションランプに交換する。

三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 ふそうスーパーグレート 計30型式 計1車種の改善箇所説明図

2025年11月のリコール届出情報(輸入車)

フェラーリ Purosangue 計1型式 計1車種を対象(10日)

リコール情報2025年11月 プロサングエ

・不具合の部位(部品名)

電気装置(ヒューズボックス)

・状況及びその原因

ヒューズボックスの電源ケーブルにおいて、製造指示が不適切なため、当該ケーブルと助手席側フットレストとのクリアランスが狭いものがある。

そのため、使用過程において電源ケーブルとフットレストのパネルが接触し、最悪の場合、電源ケーブルの被覆が損傷して回路がショートし、ブレーキ警告灯及び警告メッセージが表示され、ブレーキ性能が低下するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ヒューズボックスの電源端子と助手席側のフットレストのパネルの間にプラスチック製のスペーサーを設置する。

また、ヒューズボックスの電源ケーブルの取付位置及び電源端子の保護テープを点検し、必要に応じて修正を行う。

フェラーリ Purosangue 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

フェラーリ Purosangue 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

BMW BMW X3 xDrive20d 他 計21型式 計24車種を対象(12日)

リコール情報2025年11月 X3

・不具合の部位(部品名)

始動装置(スタータ)

・状況及びその原因

スタータにおいて、防水性の検討が不十分なため、水溜まり等を勢いよく走行するとスタータのリレー内部に水が浸入することがある。

そのため、そのまま使用を続けると、接点部が短絡しエンジン始動不能や、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、当該スタータを対策品と交換する。

BMW BMW X3 xDrive20d 他 計21型式 計24車種のリコール届出一覧表

BMW BMW X3 xDrive20d 他 計21型式 計24車種の改善箇所説明図

ランドローバー レンジローバー イヴォーク 他 計9型式 計8車種を対象(19日)

リコール情報2025年11月 イヴォーク

・不具合の部位(部品名)

原動機(アクセサリーベルトテンショナー 、パワートレインコントロールモジュール)

・状況及びその原因

①アクセサリーベルトの張力を一定に保つためのオートテンショナーのベアリングの耐久品質が良好でなく、また、ベルトの温度変化に対する耐摩耗性及び耐久性が不足しているため、経時劣化により折損することがある。

②セルモーターでエンジンを始動する条件を正しく検知できないために、セルモーターが作動せず、常に原動機の再始動用モーターが使用され、その結果再始動用モーターを駆動するベルト(アクセサリーベルト)に負荷がかかり、当該ベルトが折損することがある。

そのため、そのまま使用を続けると、最悪の場合、発電不足により警告灯が点灯し、バッテリーが上がり、燃料装置、点火装置等の電装品の使用が出来ず、原動機が停止し走行不能或いはオーバーヒートに至るおそれがある。

・改善措置の内容

①全車両、オートテンショナー及びアクセサリーベルトを対策品に交換する。

②全車両、パワートレインコントロールモジュールのプログラムを更新する。

ランドローバー レンジローバー イヴォーク 他 計9型式 計8車種のリコール届出一覧表

ランドローバー レンジローバー イヴォーク 他 計9型式 計8車種の改善箇所説明図

ハーレーダビッドソン ローライダーST 他 計5型式 計8車種を対象(21日)

リコール情報2025年11月 ローライダーST

・不具合の部位(部品名)

リアショックアジャスターマウントブラケット

・状況及びその原因

リアショックアジャスターのマウントブラケットにおいて、強度検討が不十分なため、エンジン高回転時の車両振動により、当該ブラケットが共振し亀裂が発生することがある。

そのため、亀裂が進展して破断し、リアショックアジャスターが脱落しリアタイヤと接触することで、リアタイヤのトレッド面が削れ、タイヤ空気圧が低下し、走行中にバランスが取れなくなり転倒するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、リアショックアジャスターにクロスメンバーキャディを追加する。

なお、リアショックアジャスターのブラケットを点検し、損傷があれば新品に交換する。

ハーレーダビッドソン ローライダーST 他 計5型式 計8車種のリコール届出一覧表

ハーレーダビッドソン ローライダーST 他 計5型式 計8車種の改善箇所説明図

BYD K8 2.0 他[1] 計1型式 計9車種を対象(25日)

リコール情報2025年11月 BYD K8 2.0

・不具合の部位(部品名)

車載消火器

・状況及びその原因

車載消火器において、搭載指示が不適切なため、保安基準に定められた充てん量に満たないものが搭載されているおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、車載消火器を確認し、充てん量が不足している場合は保安基準に定められた充てん量を満たす消火器に交換する。

BYD K8 2.0 他[1] 計1型式 計9車種のリコール届出一覧表

BYD K8 2.0 他[1] 計1型式 計9車種の改善箇所説明図

BYD K8 2.0 他[2] 計1型式 計9車種を対象(25日)

・不具合の部位(部品名)

制動装置(駐車ブレーキ解除用工具)

・状況及びその原因

駐車ブレーキ解除用工具において、搭載指示が不適切なため、当該工具が搭載されていない。

そのため、故障等により駐車ブレーキが作動したままの状態となった際、解除することができず、保安基準に適合しない。

・改善措置の内容

全車両、駐車ブレーキ解除用工具を搭載する。

BYD K8 2.0 他[2] 計1型式 計9車種のリコール届出一覧表

BYD K8 2.0 他[2] 計1型式 計9車種の改善箇所説明図

シボレー コルベット Z06 計1型式 計1車種を対象(27日)

リコール情報2025年11月 コルベット Z06

・不具合の部位(部品名)

燃料装置(給油口)

・状況及びその原因

燃料タンクの給油口において、給油時にガソリンが大量に溢れ出た際に、気化したガソリンがエンジン冷却用ファンにより、ラジエーターに吸い込まれることがある。

そのため、ラジエーターが高温になっている場合、気化したガソリンがラジエーターまたはエンジンルーム内の排気管表面に付着することにより、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、フィラーネックシールパネルを対策品に交換する。

シボレー コルベット Z06 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

シボレー コルベット Z06 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

アウディ アウディ A8 60e 他 計2型式 計2車種を対象(28日)

リコール情報2025年11月 A8 60e

・不具合の部位(部品名)

電気装置(高電圧バッテリー)

・状況及びその原因

高電圧バッテリーモジュールにおいて、製造工程が不適切なため、使用過程で重要な技術パラメータに偏差が生じることがある。

そのため、高電圧バッテリーの充電時に当該モジュールが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、バッテリーコントロールユニットを車両自己診断機能を備えた対策プログラムに書き換える。

なお、当該対策プログラムにより高電圧バッテリーモジュールの異常が確認された場合は、高電圧バッテリーの点検を行い、必要に応じてバッテリーモジュールを良品と交換する。

アウディ アウディ A8 60e 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

アウディ アウディ A8 60e 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

WISDOM F8 series4-Mini Bus(6.99m) 型式不明 計1車種を対象(28日)

リコール情報2025年11月 WISDOM F8 series4-Mini Bus

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキホース)

・状況及びその原因

前輪ブレーキホースにおいて、ブレーキホースの取り回しの設計検討が不十分なため、ハンドル転舵時に車体等へ接触することがある。

そのため、そのまま使用を続けると、ブレーキホースが損傷し、最悪の場合、ブレーキホースに穴が空き、制動力が低下するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ブレーキホース一式を対策品に交換する。

WISDOM F8 series4-Mini Bus(6.99m) 型式不明 計1車種のリコール届出一覧表

WISDOM F8 series4-Mini Bus(6.99m) 型式不明 計1車種の改善箇所説明図

2025年11月の改善対策届出情報(国産車)

三菱 デリカ 他 計2型式 計2車種を対象(6日)

リコール情報2025年11月 デリカ

・不具合の部位(部品名)

原動機(燃料圧力センサーコネクター)

・状況及びその原因

燃料圧力センサーのコネクターにおいて、エンジンルームへの高圧洗浄などによりコネクター内に水分が浸入することがある。

そのため、燃料圧力センサーに異常が生じて燃料噴射量が増加することでエンジン破損に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、燃料圧力センサーのコネクター部に防水カバーを装着のうえ、エンジンECUの制御プログラムを対策仕様に書き替える。

三菱 デリカ 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

三菱 デリカ 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

2025年11月の改善対策届出情報(輸入車)

該当なし

さいごに

以上が、2025年11月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。

この記事の参照URLhttps://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html

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