4月に入り、新年度が始まりましたね。
全国でも、桜の満開が伝えられており、春らしさが一気に感じられてきました。
筆者も、先日大阪城までお花見をしてきましたが、非常にキレイに咲いてました。
前置きはこの辺にしておいて、今回は2022年3月分のリコール情報についてお伝えします。
カーセンサーnet- 2022年3月のリコール届出情報(国産車)
- 共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計6型式 計6車種を対象(1日)
- 共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計5型式 計5車種を対象(1日)
- ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種を対象(1日)
- 三菱 ふそうスーパーグレート 計11型式 計1車種を対象(3日)
- カワサキ W800 他 計2型式 計4車種を対象(3日)
- クボタ GM64 他 計17型式 計140車種を対象(15日)
- クボタ MZ655 他 計7型式 計61車種を対象(15日)
- クボタ MR97 他 計3型式 計26車種を対象(15日)
- クボタ R530E 他 計3型式 計6車種を対象(15日)
- トヨタ トヨタダイナ 他 計7型式 計2車種を対象(23日)
- 日野 日野レンジャー 計12型式 計1車種を対象(25日)
- コマツ WA100-8 他 計6型式 計7車種を対象(30日)
- 2022年3月のリコール届出情報(輸入車)
- アウディ RSQ8 計1型式 計1車種を対象(2日)
- ポルシェ カイエン 他 計6型式 計3車種を対象(7日)
- ハーレーダビッドソン パンアメリカ S 他 計1型式 計2車種を対象(18日)
- ハーレーダビッドソン スポーツスターS 他 計2型式 計3車種を対象(18日)
- ポルシェ タイカン 4S 他 計7型式 計5車種を対象(24日)
- マッセイファーガソン MF7718-4CVT 他 計4型式 計18車種を対象(31日)
- メルセデス・ベンツ G350d 他 計9型式 計7車種を対象(31日)
- メルセデス・ベンツ C200 ステーションワゴン 他 計14型式 計4車種を対象(31日)
- メルセデス・ベンツ メルセデスAMGA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種を対象(31日)
- メルセデス・ベンツ S580 4MATIC 他 計12型式 計9車種を対象(31日)
- メルセデス・ベンツ メルセデスAMGGLE53 4MATIC+ 他 計8型式 計8車種を対象(31日)
- アウディ Q5 40TDIq 他 計47型式 計36車種を対象(31日)
- 2022年3月の改善対策届出情報
- さいごに
2022年3月のリコール届出情報(国産車)
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計6型式 計6車種を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
方向指示器(フラッシャーユニット)
・状況及びその原因
方向指示器のフラッシャーユニットの設計が誤っているため、方向指示器が断線等不具合を起こした場合に運転者にその警告が示されない。
そのため、方向指示器の故障に気づかず運転し続けるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、フラッシャーユニットを交換し規定の機能を持つ方向指示器にする。
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計6型式 計6車種のリコール届出一覧表
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計6型式 計6車種の改善箇所説明図
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計5型式 計5車種を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキ)
・状況及びその原因
主制動ブレーキ内部のプレートに適切な加工が施されていないため、亀裂が発生するものがある。
そのため、そのまま使い続けると当該プレートが損傷して、最悪の場合、ブレーキを踏んでも十分な制動力が発生しなくなり、車体が停止できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、適切に加工したカムプレートで構成されたブレーキに交換を行う。
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表
共立 共立スピードスプレーヤSSV553F 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
①エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、減速中スロットルを閉じた状態でクラッチレバーを握る際、クラッチレバーの握り幅が小さい場合、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなることがある。
そのため、最悪の場合、エンストするおそれがある。
②エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、アイドリング状態からスロットルをわずかに開けると、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなることがある。
そのため、最悪の場合、エンストするおそれがある。
③エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルボディーの弁を回転させるモーターに流れる電流が遮断されるとともにエンジン警告灯が点灯することがある。
そのため、最悪の場合、スロットルボディーの弁が操作できず、走行できなくなるおそれがある。
④エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、部品またはシステムが故障した場合に、エンジン警告灯が点灯しない。
そのため、保安基準第31条別添115(車載式故障診断装置の技術基準)に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種のリコール届出一覧表
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図①
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図②
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図③
ヤマハ MT-09 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図④
三菱 ふそうスーパーグレート 計11型式 計1車種を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
排出ガス発散防止装置(制御プログラム)
・状況及びその原因
6R20型エンジンを搭載した19年式大型トラックの一部車種において、排出ガス発散防止装置制御端末(ACM)のプログラムが不適切なため、故障診断が正しく行われない。
・改善措置の内容
全車両、排出ガス発散防止装置制御端末(ACM)のプログラムを正規品に書換える。
三菱 ふそうスーパーグレート 計11型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計11型式 計1車種の改善箇所説明図
カワサキ W800 他 計2型式 計4車種を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(電気配線)
・状況及びその原因
警音器の電気配線において、警音器及びブラケット等の耐振性が不足しているため、特定のエンジン回転領域で発生する車体振動により、当該配線の端子部に負荷がかかり、き裂が生じることがある。
そのため、そのまま使用を続けると当該配線が断線し警音器が作動しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、警音器及びブラケット等を対策品に交換するとともに、使用過程車については、電気配線も補修用ハーネスを用いて修理する。
なお、補修用ハーネスの準備に時間を要することから、供給準備が整うまでは乗車前点検の実施を使用者に周知し、警音器が作動しない場合は暫定措置として電気配線を修理する。
カワサキ W800 他 計2型式 計4車種のリコール届出一覧表
クボタ GM64 他 計17型式 計140車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
かじ取装置(ステアリングコントローラ)
・状況及びその原因
農耕用トラクタのかじ取り装置において、ステアリングコントローラの特性に対して油圧回路Tポートの背圧が不足しているため、特定の使用条件で油圧回路内が負圧になりキャビテーションが発生することがある。
そのため、ステアリングコントローラからステアリングシリンダへの油の供給ができなくなり、ステアリングハンドルが空転し、キャビテーションが解消するまで一時的にハンドル操作が効かなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ステアリングコントローラTポートの油圧配管継手を、対策品に交換する。
クボタ GM64 他 計17型式 計140車種のリコール届出一覧表
クボタ GM64 他 計17型式 計140車種の改善箇所説明図
クボタ MZ655 他 計7型式 計61車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
①制振材
②電気装置(ワイヤハーネス)
・状況及びその原因
①農耕用トラクタのキャビン前面の制振材において、組付け作業が不適切なため、制振材表面の不要な保護フィルムを剥がさずに、保護フィルムの上に吸音材を貼り付けたものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、吸音材が保護フィルムとともに剥がれてマフラーに接近し、最悪の場合、マフラーの熱により吸音材が焼損して火災となるおそれがある。
②農耕用トラクタのエンジンルーム内のワイヤハーネスにおいて、取り回しが不適切なため、ワイヤハーネスとステーが接触しているものがある。
そのため、走行中の振動等により、当該ワイヤハーネスの被覆が摩耗により損傷して内部電線が短絡し、最悪の場合、ワイヤハーネスが焼損して火災となるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、制振材と吸音材の接着部を点検し、制振材の表面に保護フィルムがある場合は制振材および吸音材を貼り替える。
②全車両、ステーに保護材を追加するとともに、ワイヤハーネス固定用のコードクランプを追加する。
また、ワイヤハーネスに損傷が見られるものは、補修またはワイヤハーネスを新品に交換する。
クボタ MZ655 他 計7型式 計61車種のリコール届出一覧表
クボタ MZ655 他 計7型式 計61車種の改善箇所説明図①
クボタ MZ655 他 計7型式 計61車種の改善箇所説明図②
クボタ MR97 他 計3型式 計26車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
①、②電気装置(ワイヤハーネス)
・状況及びその原因
①農耕用トラクタのエンジンルーム内のワイヤハーネスにおいて、取り回しが不適切なため、ワイヤハーネスとエアコンコンデンサのスライドフレームが接触しているものがある。
そのため、走行中の振動やスライドフレームとの擦れにより、当該ワイヤハーネスの被覆が摩耗により損傷して内部電線が短絡し、最悪の場合、ワイヤハーネスが焼損して火災となるおそれがある。
②農耕用トラクタのエンジンルーム内のワイヤハーネスにおいて、取り回しが不適切なため、ワイヤハーネスとバッテリ固定ボルトが接触しているものがある。そのため、走行中の振動等により、当該ワイヤハーネスの被覆が摩耗により損傷して内部電線が短絡し、最悪の場合、ワイヤハーネスが焼損して火災となるおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、ワイヤハーネス固定用のコードクランプを追加し、ワイヤハーネスの経路を変更するとともに保護ゴムを追加する。
また、ワイヤハーネスに損傷が見られるものは、補修またはワイヤハーネスを新品に交換する。
②全車両、バッテリ固定ボルトに保護ゴムを追加する。また、ワイヤハーネスに損傷が見られるものは、補修またはワイヤハーネスを新品に交換する。
クボタ MR97 他 計3型式 計26車種のリコール届出一覧表
クボタ MR97 他 計3型式 計26車種の改善箇所説明図①
クボタ MR97 他 計3型式 計26車種の改善箇所説明図②
クボタ R530E 他 計3型式 計6車種を対象(15日)
・不具合の部位(部品名)
原動機
・状況及びその原因
ホイールローダを寒冷環境で使用した際に、エンジンオイルセパレータ内が凍結するため、そのまま使用を続けるとエンジンオイルが逆流し、燃焼室に入ることでエンジンが過回転となり、車両を適切に停止できず、最悪の場合、エンジンが破損し走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
今回の対策については緊急性を要するため、全車両、暫定措置としてエンジンオイルセパレータのエレメントを新品に交換及び内部に溜まっている水の排出をおこなう。
ただし、暫定措置で交換してから200時間したもの又は冬季シーズンに入る前に点検して水分の蓄積がみられる場合は、同様の対応を無償で行う。
なお、検証が完了し、原因が判明次第、必要な場合は再度届出の上、恒久対策を実施する。
クボタ R530E 他 計3型式 計6車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタダイナ 他 計7型式 計2車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
後写鏡(助手席側ミラー)
・状況及びその原因
小型トラックの助手席側ミラーにおいて、設計指示が不適切なため、正規より短いミラーステーを装着しているものがある。
そのため、保安基準第44条の後方視界要件を満たさないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、助手席側ミラー一式を点検し、誤ったミラーステーが装着されたものは正規品のミラー一式に交換する。
トヨタ トヨタダイナ 他 計7型式 計2車種のリコール届出一覧表
トヨタ トヨタダイナ 他 計7型式 計2車種の改善箇所説明図
日野 日野レンジャー 計12型式 計1車種を対象(25日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン制御プログラム)
・状況及びその原因
中型トラックのA05C(HC-SCR)エンジン搭載車において、HC-SCR触媒の再生用制御プログラムが不適切なため、触媒に付着した排出ガス中の硫黄成分が除去されず堆積することがある。
そのため、触媒の性能が低下し、排出ガス中の窒素酸化物の排出値が基準値を超えるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、暫定措置として、点検を行いSCR触媒の再生が可能な場合は再生作業を行う。
再生が不可能な場合および再生完了しない場合は、触媒を交換する。
また、メンテナンスノートの点検整備項目にSCR触媒再生作業を追加する。
暫定措置は準備でき次第、使用者に修理入庫を通知する。
また、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施する。
日野 日野レンジャー 計12型式 計1車種のリコール届出一覧表
コマツ WA100-8 他 計6型式 計7車種を対象(30日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(オイルフィルタケース)
・状況及びその原因
ショベル・ローダおよびグレーダのブレーキ油圧回路で使用するオイルフィルタケースにおいて、製造方法が不適切なため、基準上必要な耐久性を有しておらず、高い圧力が連続的にかかるとオイルフィルタケースから作動油が漏れるおそれがある。
なおグレーダにおいては、ステアリング油圧回路およびディファレンシャルロック油圧回路でも同じオイルフィルタケースを使用しているため、高い圧力が連続的にかかると作動油が漏れるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキ油圧回路のオイルフィルタケースの鋳出し番号を確認し、「0321H」のものは対策品に交換する。
なお、グレーダにおいては、ステアリング油圧回路およびディファレンシャルロック油圧回路で使用しているオイルフィルタケースも同様の対応をする。
コマツ WA100-8 他 計6型式 計7車種のリコール届出一覧表
コマツ WA100-8 他 計6型式 計7車種の改善箇所説明図
クルマのサブスクはKINTO2022年3月のリコール届出情報(輸入車)
アウディ RSQ8 計1型式 計1車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
後写鏡(助手席側ドアミラー)
・状況及びその原因
助手席側ドアミラーのミラーグラスにおいて、製造時の工程管理が不適切なため、誤ったミラーグラスが使用されているものがある。
当該ミラーグラスは、寸法が規定より小さいため、法的要件を満たしていないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、助手席側ドアミラーのミラーグラスを正規品と交換する。
ポルシェ カイエン 他 計6型式 計3車種を対象(7日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(リヤサスペンションアームのナット)
・状況及びその原因
外-3218(令和3年6月11日付け)のリコール届出において、作業指示が不適切なため、リヤサスペンションアームを固定するナットを交換後にアライメント調整がされていないことがある。
そのため、タイヤが早期に摩耗し、最悪の場合、異常摩耗によりタイヤがパンクするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、アライメント点検をして必要に応じて調整する。
また、タイヤに異常摩耗が発生している場合は新品に交換する。
ポルシェ カイエン 他 計6型式 計3車種のリコール届出一覧表
ハーレーダビッドソン パンアメリカ S 他 計1型式 計2車種を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
グラブバー
・状況及びその原因
車両後方の樹脂製グラブバーにおいて、固定用埋め込みナットの組み付けが不適切なため、必要な強度を保って正しく組み付けられていないものがある。
そのため、グラブバーハンドルを持ってセンタースタンドをかける時など大きな負荷をかけると、埋め込みナットが外れ、グラブバーがひび割れし、最悪の場合、同乗者がグラブバーを握った際にひび割れにより怪我をするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、グラブバーを良品に交換する。
ハーレーダビッドソン パンアメリカ S 他 計1型式 計2車種のリコール届出一覧表
ハーレーダビッドソン パンアメリカ S 他 計1型式 計2車種の改善箇所説明図
ハーレーダビッドソン スポーツスターS 他 計2型式 計3車種を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
速度計(インスツルメントモジュール)
・状況及びその原因
インスツルメントモジュールにおいて、プログラムが不適切なため、内部の温度が0℃以下の状態でイグニッションをオンにした場合、画面にエラーメッセージが表示され、その後何も表示されなくなることがある。
そのため、速度計及びニュートラルランプが表示されない。
・改善措置の内容
全車両、インスツルメントモジュールのプログラムを対策プログラムに書き換える。
ハーレーダビッドソン スポーツスターS 他 計2型式 計3車種のリコール届出一覧表
ハーレーダビッドソン スポーツスターS 他 計2型式 計3車種の改善箇所説明図
ポルシェ タイカン 4S 他 計7型式 計5車種を対象(24日)
・不具合の部位(部品名)
年少者用補助乗車装置(ISOFIX 金具フック)
・状況及びその原因
年少者用補助乗車装置において、後部中央座席用シートベルトバックルの配線取り付けが不適切なため、ISOFIX取り付け金具フックに配線が干渉することがある。
そのため、年少者用補助乗車装置が正しく固定できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、後部中央座席用シートベルトバックルの配線取り付けを点検し、正しい配線取り付けにする。
ポルシェ タイカン 4S 他 計7型式 計5車種のリコール届出一覧表
ポルシェ タイカン 4S 他 計7型式 計5車種の改善箇所説明図
マッセイファーガソン MF7718-4CVT 他 計4型式 計18車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(逆止弁)
・状況及びその原因
農耕トラクタの制動装置において、油圧回路の設計が不適切なため、油圧回路に空気が混入するものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ブレーキ性能が低下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキの油圧回路に逆止弁を追加する。
マッセイファーガソン MF7718-4CVT 他 計4型式 計18車種のリコール届出一覧表
マッセイファーガソン MF7718-4CVT 他 計4型式 計18車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ G350d 他 計9型式 計7車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(クーラントポンプ)
・状況及びその原因
ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。
そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。
メルセデス・ベンツ G350d 他 計9型式 計7車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ G350d 他 計9型式 計7車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ C200 ステーションワゴン 他 計14型式 計4車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(配線)
・状況及びその原因
エンジンルーム内の12V電源配線において、製造時の配索指示が不適切なため、配線がボディーアースのターミナルポイントや他の配線に干渉しているもの、ボディーアースのターミナルポイントに絶縁キャップが取付けられていないものがある。
そのため、走行時の振動等で配線の被覆が損傷し、短絡して大電流が流れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンルーム内の12V電源配線を点検し、干渉している場合は配策を修正する。
また、ボディーアースのターミナルポイントに絶縁キャップが取り付けられていない場合は、装着する。
なお、干渉により配線に損傷がある場合は関連する配線を新品に交換する。
メルセデス・ベンツ C200 ステーションワゴン 他 計14型式 計4車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ C200 ステーションワゴン 他 計14型式 計4車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(クーラントホース)
・状況及びその原因
エンジンのクーラントホースにおいて、耐圧強度が不足しているため高負荷運転時に冷却回路の内圧が上昇すると、破損することがある。
そのため、冷却水が漏れて警告灯が点灯し、そのまま使用を続けるとオーバーヒートに至り、最悪の場合、エンジン破損に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、クーラントホースを対策品に交換する。
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGA45S 4MATIC+ 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S580 4MATIC 他 計12型式 計9車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
事故自動緊急通報装置(通信モジュール)
・状況及びその原因
緊急通報装置において、車載通信モジュールの制御プログラムが不適切なため、緊急通報が自動または手動で行えないことがある。
そのため、保安基準第43条の8(事故自動緊急通報装置の基準)に適合しない。
・改善措置の内容
全車両、車載通信モジュールの制御プログラムを対策仕様に書き換える。
メルセデス・ベンツ S580 4MATIC 他 計12型式 計9車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S580 4MATIC 他 計12型式 計9車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGGLE53 4MATIC+ 他 計8型式 計8車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(48Vバッテリ管理システム)
・状況及びその原因
①48Vスタータオルタネータを搭載した48Vバッテリ管理システムにおいて、制御プログラムが不適切なため、他のシステムとの同期不良が発生することがある。
そのため、エンジンの始動遅れや、エンジン警告灯が表示されず一時的にエンジンが始動しない、又はエンジンが始動
してもエンジン警告灯が点灯したままになるおそれがある。
②48Vスタータオルタネータを搭載した48Vバッテリ管理システムにおいて、制御プログラムが不適切なため、48Vバッテリの内部スイッチが入らずに電源供給が開始されないことがある。
そのため、48Vシステムが起動せず、エンジン警告灯が点灯してエンジンが始動しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
①②全車両、48Vバッテリ管理システムの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGGLE53 4MATIC+ 他 計8型式 計8車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ メルセデスAMGGLE53 4MATIC+ 他 計8型式 計8車種の改善箇所説明図
アウディ Q5 40TDIq 他 計47型式 計36車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(ナット)
・状況及びその原因
外-3276(令和3年9月22日付け)のリコール届出において、作業指示が不適切なため、リヤサスペンションアームを固定するナットを交換後にアライメント調整がされていないことがある。
そのため、タイヤが早期に摩耗し、最悪の場合、異常摩耗によりタイヤがパンクするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、アライメント点検をして必要に応じて調整する。また、タイヤに異常摩耗が発生している場合は新品に交換する。
アウディ Q5 40TDIq 他 計47型式 計36車種のリコール届出一覧表
アウディ Q5 40TDIq 他 計47型式 計36車種の改善箇所説明図
2022年3月の改善対策届出情報
BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計4車種を対象(4日)
・不具合の部位(部品名)
フロントレーダーセンサー
・状況及びその原因
フロントレーダーセンサー(FRS)の電子制御ユニットのプログラムが不適切なため、前方を走行する自転車との衝突の危険がある状況など特定の条件下で正しく認識できないことがある。
そのため、作動条件下において、衝突被害軽減ブレーキが作動しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、フロントレーダーセンサー(FRS)の電子制御ユニットを対策プログラミングへ書き換える。
BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計4車種の改善対策届出一覧表
BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種を対象(8日)
・不具合の部位(部品名)
スタンディングアシスト
・状況及びその原因
スタンディングアシストにおいて、ディスク表面の加工方法が不適切なため、発進時に当該アシストの解除操作をしても、キャリパーのパッドがディスクに吸着し、自立の補助が維持されることがある。
そのため、最悪の場合、カーブ等で車両を傾けられず転倒するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スタンディングアシストのディスクを対策品に交換する。
ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種の改善対策届出一覧表
ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
テスラ Model 3 他 計18型式 計3車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
座席ベルト等(シートベルトリマインダ警報)
・状況及びその原因
シートベルトリマインダ警報において、プログラムが不適切なため、特定の条件下において運転者がベルトを着用せず車両を始動した際、視覚信号のみが表示され聴覚信号が機能しない場合がある。
・改善措置の内容
全車両、ソフトウェアアップデートを行う。
テスラ Model 3 他 計18型式 計3車種の改善対策届出一覧表
テスラ Model 3 他 計18型式 計3車種の改善箇所説明図
いすゞ エルフ 他 計116型式 計8車種を対象(31日)
・不具合の部位(部品名)
塵芥車 積載荷重中心位置銘板の表記間違い
・状況及びその原因
荷箱回転式塵芥車において、荷箱容積重心位置及び容積の間違いにより新規検査等届出書の内容に不備があり、積載荷重中心位置銘板の表記間違いが判明したものがある。
そのため、使用過程車の継続検査時に混乱を招くおそれがある。※海外生産なし
・改善措置の内容
正規に計算を行った積載荷重中心位置銘板と交換する。(識別あり)
いすゞ エルフ 他 計116型式 計8車種の改善対策届出一覧表
さいごに
以上が、2022年3月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
リコール対象車を所有されている方は、早めの対応をお願いします。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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