トヨタ パッソ【PASSO(5BA-M700A/5BA-M710A型)】は、2004年に初代モデルが誕生しその当時のキャッチフレーズが「プチトヨタ」で、CMキャラクターには吹石一恵さんが起用され、今でも筆者はパッソを見ると「プチトヨタ」と言ってしまうくらい、根強いイメージとなっている。
当初、発売開始1か月間の受注台数は月販目標の7,000台の約3.5倍を超える約2万5,000台となり、
パッソのネームバリューを高めたのであった。
2016年には、現行型の3代目モデルが登場となり約6年ぶりのフルモデルチェンジとなった。
フルモデルチェンジした現行型のパッソのキャッチフレーズは「軽じゃないK」で、CMキャラクターには当初、マツコ・デラックスさんが起用されていた。
失礼になってしまうかもしれませんが、体格が大きい人でも軽じゃないから余裕で乗れるよ。といったようなイメージなのでしょうか?(笑)
現行型では、「街乗りスマートコンパクト」をコンセプトに開発しており、2代目まで設定のあった1.3Lエンジン車を廃止し1.0L車のみの設定となり、よりコンパクトカーとしての位置づけを主張しているモデルとなった。
サイズ感やコンセプトなどは大幅に変更することなく、安全装備など基本的な性能を向上させた現行型パッソについて紹介します。
【GOM Mix】初心者でも簡単な動画編集ソフト2種類のグレードにより展開するパッソは、ユーザーの好みやこだわりに選択肢を与える
トヨタ パッソは、グレード体系が2種類に分けられ1つは、シンプル基調の「X」だ。
フロントグリルを大型化し、バンパー下部は低重心に構えた八の字型の台形シルエットを組み合わせたフロントフェイスとなり、サイドビューはキャビンを包み込むキャラクターラインを配し、内装にもシンプルイズベストなデザインが特徴である。
もう1つは、今回モデルから登場した「MODA」だ。
専用フロントグリルにはサテンメッキを施したデザイン採用し、フロントピラーやセンターピラーをブラックアウト化している。
タコメーターを標準装備化(ノーマルモデルは全車タコメーターは非装備)し、LEDのロー&ハイビームとリング状に点灯するクリアランスランプで構成されたBi-Beam LEDヘッドランプなど、最新の技術による装備品が備わっている。
尚、ボディカラーには「X」が12色、「MODA」が11色用意され「MODA」はブラックルーフとのツートーンカラーも7パターン設定されている。
「MODA」を選ぶことで、ツートーンカラーも選べるので、自分だけのオシャレなパッソが選べるのも特徴だ。
パッソの価格は
X | 119万9,000円 | 2WD |
X | 137万5,000円 | 4WD |
X”S” | 126万5,000円 | 2WD |
X”S” | 144万1,000円 | 4WD |
X“L package・S” | 136万9,500円 | 2WD |
X“L package・S” | 154万5,500円 | 4WD |
X“G package” | 150万1,500円 | 2WD |
X“G package” | 166万7,500円 | 4WD |
MODA | 156万2,000円 | 2WD |
MODA | 173万8,000円 | 4WD |
MODA“G package” | 172万7,000円 | 2WD |
MODA“G package” | 190万3,000円 | 4WD |
参考URL:https://toyota.jp/passo/grade/?padid=from_passo_feature_navi-menu_grade
搭載されるエンジンは、1.0Lのみでパワフルな走りと燃費性能の向上を図り普段使いも気軽に
冒頭でも、お伝えした通り現行型パッソには1.0Lのエンジンのみのラインアップとなっている。
しかし、1.0Lエンジンでも追い越しや上り坂でアクセルペダルを踏み込むと、最適なトルクを得ることができ、パワフルな加速が可能になっており気持ちよく、スムーズに走行できる。
静粛性に関しても、ボディ開孔面積の縮小やパネル発音量の低減や、吸・遮音材の最適配置などによりエンジンノイズや、ロードノイズなどを大幅に低減し走り出しから一般道の走行において優れた静粛性を実現している。
低燃費を実現する為にアイドリングストップ機能を搭載させ、赤信号の手前など減速時約9km/hからエンジンを自動的にストップと、停車している間だけエンジンを止めるアイドリングストップシステムよりも長くエンジンを止められるので、ガソリンの消費をより抑えられる工夫がされている。
パッソの燃費は
WLTCモード | 21.0km/L | 2WD |
WLTCモード | 19.0km/L | 4WD |
コンパクトボディでも、収納にこだわったラゲージルームと収納スペース
ラゲージルームは、そのコンパクトなボディからは想像もつかない大型のスーツケースもきちんと詰め、開口部も広くし荷物の出し入れがしやすいのも魅力だ。
後席に、6:4分割可倒リヤシートを搭載しており、片側を倒せば長尺物の積載を可能にしつつ乗員も3名乗れる。
後席を全て倒せば、さらにもっと大きな物も載せられるので普段の使い勝手に大きく貢献する。
更に、室内空間にもあらゆる収納スペースを確保しており、ちょっと置いたり引っ掛けたりと手の届きやすいところに様々な収納スペースを準備し、日常シーンでの使い勝手の大幅な向上を図っているのもうれしい。
2018年10月のマイナーチェンジにより、『スマートアシストⅢ』に強化され衝突回避支援システムをより安全なものに
トヨタ パッソには衝突回避支援システム(スマートアシストⅢ)をマイナーチェンジにより搭載させ、さらに進化させた。
ソナーセンサーに加え、ドライバーの視界や頭上空間を妨げない小型のステレオカメラを搭載し歩行者や先行車、対向車、障害物などの様々な情報を的確に捉え、運転者への注意喚起や緊急ブレーキ、ヘッドライトのハイ&ロービームの切り替えなどで安全運転を支援する。
駐車場でのペダルの踏み間違いによる急発進を抑制する、誤発進抑制制御機能(前方・後方)を採用し、約10km/h以下で障害物を認識後、踏み間違い(必要以上にアクセルペダルを強く踏み込んだ場合)を判定してエンジン出力を抑制し、ブザー音とメーター内表示で運転者へ注意喚起します。
高速道路で起きやすい、車線のはみ出しを防ぐ車線逸脱警報機能により、約60km/h以上で走行中にステレオカメラが車線を検知している場合、道路上の車線から逸脱しそうになると運転者へブザー音とメーター内表示で警報し、逸脱回避操作を促し、未然に重大事故を防ぎます。
万一、衝突が起きた際にもあらゆる方向からの衝突シーンを予測して、前後左右からの衝突エネルギーを効果的に吸収し、キャビン内へのダメージを軽減する衝突安全ボディが組み合わさっている。
備わっているエアバッグにはSRSエアバッグを採用し、6つのエアバッグで全ての席に安心を享受する。
ボディの外側には、歩行者の安全に配慮し歩行者傷害軽減ボディを備え、歩行者との衝突の際にダメージを極力軽減するボディを採用している。
これらを踏まえ、パッソにはJNCAPの衝突安全性能評価の最高ランク「ファイブスター賞」を獲得しており、高い安全性能を持っていることが分かる。
様々なシーンで快適な機能が満載であり、最新技術を惜しみなく搭載させ日常使いでの使いやすさを向上
初代からのボディサイズがほぼ変わってないことや、コンパクトカーとしてのコンセプトを守り続けていることから、日常で使うシーンでの不便さを全く感じさせない事などから、パッソのコンセプトを伝統的に続けてきたことから、基本設計はそのままに進化すべき部分は惜しみなく強化させ、クルマとしての進化を果たしてきたと考えられる。
パッソというクルマは、とにかく日常使いというシーンがメインで造られていると、筆者は考える。
特に、外装のかわいらしさや絶妙なボディサイズ、室内の収納面など日常使いでメリットがある部分を突き詰めた部分が多く存在するからだ。
普段使いとしてのシーンが多いだけに、運転者のサポートにも手を抜かないパッソには、真上から見ているように周囲をもカバーするパノラミックビューを搭載させたり、バックカメラやコーナーセンサーの搭載により、狭い道を通ったり条件の異なる駐車場などでも、このような機能があればいつも使う方にとって、ストレスなくパッソを運転できる。
筆者も以前、社用車で初代のパッソを乗っていたことがあるが、ボディサイズと最小回転半径も小さいことから、狭い道などでも楽々行けるクルマだったので、使いやすいと感じていた。
ただ、実際に乗ってみてデメリットと感じている部分は、パワーの少なさだ。
これは、パッソというクルマのコンセプトで日常使いがメインとなるのを前提としている為だが、高速道をよく使うユーザーにはおすすめしない。
普段使いだからこそ、このクルマのメリットを多く享受できる車種となっているので、購入の場合はしっかりと使用用途を考えてから、購入していただきたい。
参考URL:https://toyota.jp/passo/feature/?padid=from_passo_grade_navi-menu_feature
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