日産ノート(NISSAN NOTE)は、2005年に初代モデルが発表された、日産の世界的戦略車に位置づけられる、国内のみならず海外でも人気のあるモデル。
2012年に2代目の現行型が発表されて、2016年には4度目のマイナーチェンジが行われ、300万円以下の量産型コンパクトカーでは、世界初となる「シリーズ式ハイブリッドシステム(エンジンで発電した電力をバッテリーに一旦備え、その電力でモーターを駆動する方式)」を採用したe-POWER搭載車が追加され、e-POWERモデルを購入する層が78%であった。
e-POWERモデルが登場してから、着々と販売台数を伸ばしてきた、日産ノートの人気な部分を考察してみる。
日産ノートの価格は、144万7,600円~281万2,700円
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e-POWER搭載による、環境性能・動力性能の進化。2.0Lターボエンジンに匹敵するトルクを発揮
日産 ノートの先代モデルで起用されていたエンジンは、1.5L・1.6L直列4気筒のものを使っていたが、2012年以降のフルモデルチェンジ型は1.2L直列3気筒にダウンサイジングが行われ、直噴ミラーサイクルエンジンと高効率スーパーチャージャーを組み合わせたモデルとなり、エンジンをダウンサイジングすることで燃費性能や環境性能を向上させた。
冒頭でも触れた、2016年11月2日に4度目のマイナーチェンジでe-POWER搭載モデルが販売された。ガソリンエンジンにe-POWERを組み合わせることにより、2.0Lターボエンジンに匹敵するトルクを発揮し、加速の力強さとレスポンスの大幅な向上を実現し俊敏な走りを楽しめる。さらには、電気によるモーターのみでの走行も可能になり、静粛性の向上にもつながる。
e-POWER搭載車以外にもスーパーチャージャー搭載のガソリンエンジン車にも、ECOの精神が満載されており、視認性の高いメーターにエコメーターとなるものを装備し、走行中でもエコメーター内にあるエコインジケーターにより運転を楽しみながらエコドライブが可能となっている。
日産 ノートの燃費は、JC08モードで23.4km/L~26.2km/L(ガソリンエンジン車)34.0km/L~37.2km/L(e-POWER車)
日産の最新技術が充実したノートは、安全性と日常使いでの利便性を確保
日産 ノートには、「ニッサン インテリジェント モビリティ」と称される先進技術が充実装備されている。前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合は衝突軽減ブレーキの作動など、未然に事故を防ぐ。インテリジェントクルーズコントロールでは、約30km~100kmの範囲で車速のの設定ができ、先行車との車間を保つように追従走行が可能になり、高速道路などでの運転者の疲労軽減とともに、快適な走行が可能である。
駐車時にも、周辺の状況を複数のカメラで認知し、人や移動しているモノを検知してディスプレイ上の表示とブザーにより運転者にいち早く注意喚起を促す。
さらに、インテリジェント アラウンドビューモニターによりクルマを上空から見下ろしているかのような映像を、インテリジェント ルームミラーと連動して映像を映し出す。
インテリジェント ルームミラーは通常では、乗員やヘッドレスト、積載物などで遮られがちなルームミラーの後方視界を映像として映し出し、車内の状況に関わらず車両後方の視認性を高める。
コンパクトボディながらゆとりの空間と収納
日産 ノートには、コンパクトボディからは想像を超えた広さと快適さをを持っているのも特徴だ。
室内長は2,065mmでワンクラス上のセダンタイプに匹敵するほどの広大な居室空間がうまれる。このように、広大な居室空間から後席の空間も、膝周りに余裕ができるスペースを確保し、後席ドアの開口角度を約90度開く仕様にしており、子供がチャイルドシートへの乗降する際や、荷物の積載もスムーズに行える。
ラゲージルームにも、積載容量を確保しており、4名乗車でもベビーカーを積載することが可能であり、リヤシートを倒すと、9インチのゴルフバッグを並べて3個積載できるのも魅力的だ。
快適装備として、前後のドアポケットにはドリンクホルダーを兼ね備えた収納があるし、大容量のグローブボックスや、パーキングブレーキのサイド部にもポケットを装備し、日常でのあらゆるシーンで便利な収納を実現している。
事故を未然に防ぎ、万一の事故時でも乗員を守る高強度キャビンを持つノートは自車保護と歩行者へのダメージも軽減させる
走行中に、車両が危険な状態を察知した場合での回避操作を支援してくれる機能が付いており、滑りやすい路面やコーナリング、障害物を回避する際に発生する横滑りを各種センサーにより、運転操作や車速などを検知し、ブレーキ圧やエンジン出力を制御し、車両の安定性を高め、走行時の安心感を高める。
万一、衝突を避けられなかった場合でも乗員や、歩行者にもダメージを最小限にとどめて自車の保護性能向上と、相手車両への加害性低減を両立したコンパティビリティ対応ボディを採用している。歩行者へのダメージ軽減として、ボンネット等のエネルギー吸収性を高め、歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和するボディを採用している。
更に2018年度の、JNCAPでは「ASV+++」の最高評価を獲得している。
実用性と安全性能を向上したノートの人気がわかる
ここまで、日産ノートについて記述してきたが、やはりノートが売れるべくして2代目を発表してることが分かった。
ノートには、完全なる電気自動車のリーフで培ってきた先進のモータードライブと発電用エンジンを組み合わせたパワートレインを採用するなど、先進の電気自動車に通じるシステムを継承しているので、優れた燃費性能や走行性能が実現できている。
e=POWERモデルには、e-POWER Drive機能により、Sモード・ECOモードに切り替えた場合、アクセルペダルのみで加速や減速が行える部分も特徴だ。この機能により、アクセルペダルとブレーキペダルの踏みかえを減らし、運転者への疲労軽減をする。
使いやすいボディサイズに、低燃費や先進技術による衝突安全予防機能など誰でも安心して乗れるのが特徴である。初代モデルは、7年の時を経て今回の現行型モデルにフルモデルチェンジしたが、今年の2020年に次期モデル発表の噂がある。ここまで培ってきたノートのメリットを活かしつつ、次期モデルに期待したい。
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