三菱ミラージュ(5BA-A03A型)は、三菱自動車のコンパクトカーにおける世界戦略車として10年ぶりに復活を果たしたモデルになり、現行型では2回目のマイナーチェンジが行われ2020年4月16日より販売開始された。
現行型ミラージュは、タイの現地法人「Mitsubishi Motors Thailand」にて、全世界向けに生産されている。
言わば、日本市場に出回っているミラージュは逆輸入車となっている。
今回のマイナーチェンジによって、エクステリアのフロントデザインには「ダイナミックシールド」を採用し、シャープで力強いデザインとし、リヤデザインにはLEDコンビネーションランプと縦型に配したリフレクターによりワイド感と安定感を演出した。
予防安全装備の強化も図り、衝突被害軽減ブレーキシステムの強化に加え、車線逸脱警報システムとオートマチックハイビームを採用し、サポカーSワイドに該当させた。
ミラージュの価格は
M | 143万2,200円 | 2WD |
G | 156万9,700円 | 2WD |
1.2L MIVECエンジンによる軽快な走り
三菱 ミラージュには1.2L MIVEC(Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system)エンジンを搭載し、運転状況に応じた最適なバルブタイミングを制御しキビキビとした軽快な走りを実現させ、高速道路での走行や長距離ドライブで走りへの歓びを運転者に提供する。
ミラージュの燃費は
JC08モード | 22.8km/L |
WLTCモード | 20.0km/L |
エンジン性能を引き出すINVECS-Ⅲ CVT
トランスミッションには、変速比幅の広い副変速機構付CVT(INVECS-Ⅲ CVT)を搭載し、変速ショックのないスムーズな加速性能を実現している。
参考URL:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/mirage/usp/performance.html
エンジン負荷を軽減しながら燃費向上に貢献した減速エネルギー回生システム
減速時のエネルギーで発電した電気をバッテリーに集中充電し、アイドリングや走行中に蓄えた充電分を消費するまで発電を抑制する。
その間、充電機を駆動するためのエンジン負担を軽減し、ガソリンのムダを抑えている。
低燃費と環境に寄与するアイドリングストップ機能
オートストップ&ゴー(AS&G)により、信号待ちや渋滞の際に、自動的にエンジンをストップ。燃料消費や排出ガスを削減します。
※オートストップ&ゴー(AS&G)は、状況に応じて作動条件が異なります。OFFスイッチも備えています。
参考URL:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/mirage/usp/environment.html
大きい荷物から小物までしっかり収納するラゲージルーム
大容量のカーゴルームを持ち合わせ、さらには床下にカーゴフロアボックスを設置し小物類をすっきり収納できる。
リヤシートは6:4の分割可倒式シートによりシーンに合わせて手軽にシートアレンジが可能となり、荷物の量や長尺物にも対応する。
参考URL:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/mirage/utility/uti_01.html
三菱e-Assistによる先進予防安全技術が運転者をアシスト
上述した通り、ミラージュは今回のマイナーチェンジにより予防安全装備を搭載することで、「サポカーSワイド」の対象車とした。
衝突被害軽減ブレーキシステムにより衝突回避または被害軽減をアシストする
レーザーレーダーとフロントカメラにより、前方車両や歩行者を検知し、衝突の危険があると判断したときに警報ブザーとメーター表示で注意を促し、ブレーキを制御して衝突回避または衝突被害の軽減をアシストします。
誤発進抑制機能(前進時)による、踏み間違いなどの操作ミスをフォローする
レーザーレーダーにより前方に車両や壁等の障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ場合、警報ブザーとメーター表示で注意を促します。
さらにエンジン出力を抑制し発進をゆるやかにすることで、衝突被害の軽減をアシストする。
車線逸脱警報システムにより、車線から外れそうになると警報で注意喚起
フロントカメラにより、前方の車線位置を監視。車線を外れそうになると、警報ブザーとメーター表示でドライバーに注意を促します。
オートマチックハイビームにより、状況に応じてハイ/ロービームを切り替え
対向車や先行車、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを切り替えることにより、遠方視認性を高めるとともに、切り替え忘れや手動操作の煩わしさを軽減させます。
参考URL:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/mirage/usp/e-assist.html
世界戦略車である、ミラージュは今回のマイナーチェンジで世界に相応しい進化を遂げた
ミラージュについてこれまでお伝えしてきたが、今回のマイナーチェンジによって見た目はもちろん予防安全装備などの搭載により、言い方は少し悪いが現代のクルマのレベルに到達したと言える。
ただ、Mグレードで予防安全装備を搭載しながら140万ちょっとで購入できる点は、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。
さらにエクステリアデザインも一新したことにより、精悍な見た目となりマイナーチェンジ前のかわいらしいデザインから大きく変わった点と言える。
Gグレードには、LEDデイタイムランニングランプも標準装備させ、日中でも被視認性を高めより安全に走行できるようにしたのはとても良い工夫だと思う。
ただ出来るなら、全グレードにデイランプは標準装備をして欲しかったが・・・。
それでも全体的にグレード問わず、安全装備を充実させたことには間違いないので大きな進化を遂げたと言っていい。
普段使いにはもちろん、1.2Lエンジンによって高速道路を走行する際にも十分と言っていいパワーがあるので、維持費の部分で劣ってしまうが軽自動車を検討している方には、このミラージュを選択肢に入れても良いと思う。
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