皆さんは、クルマのホーン(クラクション)を交換したことがありますか?
平成の時代を駆け抜けてきた筆者は、もちろんホーン交換はしたことがあります。
その時代は、カー用品店に行くとホーンのブースには様々なタイプのホーンがあり、中には車検非対応の物も平気で売っているほど、ホーンのカスタムは定番でありました。
しかし、現代ではホーン交換が減少傾向にあるといいます。
このようにホーン交換する人が減少している背景には何があるのか?また、今でもホーン交換している人は、どんな人がいるのでしょうか?
今回は、減少傾向にあるホーン交換について、どのような背景があるのかお話します。
ホーン交換とは?ホーンを変えるとどのようなメリットが生まれるか?
クルマのホーンは、「前方7メートルの位置」で「87db以上、112db以下」で、同じ音量を繰り返し鳴らすことができれば保安基準に適合し、車検をクリアすることができます。
この規定範囲内であれば、自分の好みの音色を奏でるホーンにカスタムができます。
ホーンの形状は、主に2種類存在しており、「平型」と「渦巻き型」があります。
純正の多くは平型ですが、渦巻き型のものに交換することで、平型の「ビー」という音量も音色も弱々しいものから、トランペットのような共鳴が起こり、「ファーン」と独特の音を響かせます。
さらに、ホーンの種類によっては、中音や低音といった音色の組み合わせなどが異なり、違う音色が鳴るようになっていて、メーカー側がユーザーのニーズに合わせて異なるように制作していることから、交換するユーザーの好みの音色を選ぶことができ、個性的で力強さを感じられるホーンになります。
ホーン交換が減少している背景は?
もちろん、今でも純正ホーンから社外のホーンに交換するユーザーはいるが、2018年と2022年を比較すると、約10%ほど減少しているのが実情で、減少傾向はこの先も続いていくのではないかとされています。
その背景の1つとして、クルマ自体の変化が影響していて、「カスタムホーンを取り付けることができるスペースがあるクルマが減少している」ことが挙げられます。
多くのホーンが取り付けられている箇所は、フロントバンパーとラジエーターの間に設置されていますが、軽自動車などではフロントバンパーのあたりのスペースが非常に小さくなっています。
こういった構造であることから、カスタムホーンに交換する際には、フロントバンパーを取り外すことが多くなっています。
昨今では自動運転や障害物を検知するセンサーが付いているクルマが多く、フロントバンパーを外すことにより、こういったセンサー類の点検を必ず行わなければなりません。
そのため、交換工賃が高額になるため、ホーンカスタムするユーザーが減少したのかもしれません。
もちろん、ホーンを交換することは自分で行うことも可能ですが、フロントバンパーを外したり、作業手順を誤ることで、ヒューズが飛んでしまったりすることも考えられるので、ある程度のクルマに関する知識が必要と言えます。
他にも、2020年6月30日より「あおり運転」を取り締まる「妨害運転罪」が創設され、その中の1つに「不必要な反復したクラクション(警音器使用制限違反)」が制定されたことにより、ホーンを鳴らす機会が減ったことも、影響しているのではないかと考えられます。
今でもホーンカスタムしている人は、どんな人がいるのでしょうか?
現代では、ホーン交換自体に難がありますが、それでもホーン交換する人は一定数います。
まず1つ目は、ホーンの音色にこだわりがある人、純正ホーンでは物足りないと感じているユーザー。
2つ目は、クルマにセンサー類が付いていなかったり、バンパーあたりのスペースに余裕があるクルマを所有しているユーザー。
と、クルマの構造上、交換するのが簡単だった場合や、そもそも純正ホーンが気に入らない方が交換している傾向にあります。
確かに、純正ホーンとカスタムホーンでは、全くと言っていいほど音量や音色が変わるため、個性を出すにはかなり有効的なカスタムと言えるでしょう。
ただし、ホーンを交換する際には必ず「保安基準適合品」の物を装着するようにしましょう
さいごに
ホーン交換するのには、現代のクルマでは様々な難があることが分かりました。
冒頭でお伝えした通り、筆者も昔はホーン交換をした経験もあり、交換したホーンの音色は純正よりも力強く、まるで輸入車のホーンのような音色が出て、満足していました。
しかし、クルマ自体の変化のため、気軽に交換することが難しくなりホーン交換をする人が減少傾向にあることが分かりました。
ただし、以前ほどではありませんが、今でも一定数のクルマ好きには愛用されているカスタムアイテムなので、減少傾向にありますが、根強い定番カスタムアイテムであることは間違いないでしょう。
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