やるとやらないとじゃ大違い!タイヤ交換後の「慣らし」で安全性や耐久性を向上させよう。

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クルマは、様々な消耗品をメンテンナンス(交換)しながら乗っていく事で、いつでも調子良く乗ることが出来ます。

エンジン車であれば、燃料補給は必要ですし、エンジンオイル等の油脂類の定期的な交換が必要だし、ブレーキやワイパー、電球類なども切れたら交換するのが普通です。

しかし、こういった消耗品の中でも、ひときわ高価な部類に入るのが、タイヤ」である。

タイヤ交換をする際には、サマータイヤの溝がなくなって交換したり、冬季を迎えるにあたりスタッドレスタイヤに履き替えるなど、タイヤ交換をする場面はポピュラーなものです。

ただし、タイヤ交換をしたあとに、少しの工夫をすることで、新品のタイヤの耐久性や安全性を向上する方法があることをご存知ですか?

それは、「慣らし」を行うことによって、新品タイヤのポテンシャルを引き出すことに繋がり、安全性はもちろん耐久性にも大きな影響が出てきます。

今回は、タイヤ交換後の慣らしの必要性についてお話します。

タイヤを慣らすことの重要性とは?

タイヤ表面のコンディションを整えるための慣らし

タイヤの慣らし タイヤ表皮

一般的に、タイヤ表面には製造時に必要なワックスが塗られている状態になっているので、「ワックスを落とす」という事が、タイヤ本来の性能を発揮することに繋がります。

タイヤのワックスがとれるまでは、接地感を確認しつつ、慎重に運転することをおすすめします。

早くタイヤのワックスを剥がしたいといって、左右に蛇行するような走行は、かえってタイヤ内部の損傷につながるので絶対にやってはいけないNG行動だ。

長寿命にするための慣らし

タイヤの素材は、ゴムだけではなく骨組み部分のコードをはじめとする、いくつかの部材が組み合わされて作られていて、新品のタイヤは緊張状態にあることから、熱の影響を受けやすい状態にあります。

タイヤは、走ることにより寸法成長(膨張によって大きくなる)するため、異常発熱を誘発するような運転をすることで、タイヤ表面はもちろん内部を損傷する可能性が高まってしまうのです。

さらに、慣らし運転をすることで、ホイールリムとタイヤが馴染むことにより故障耐久性が向上します。

新品タイヤの走行感覚に慣れるための慣らし

新品タイヤに履き替えた直後は、新しい靴を初めて履いたときのような、今まで異なる感覚を少なからず覚えることでしょう。

靴の場合、慣れるまではつまずく程度の事ですが、クルマの場合は事故に繋がる可能性があります。

新品タイヤの走行感覚に慣れるためにも、慣らしを行う上で重要なポイントです。

また、タイヤには銘柄によって性能も異なります。

タイヤごとに得意とする状況もあれば、苦手な状況もあります。

特に、雨の日に性能差が出やすく、旋回時やスピードにも注意をして走行することで、新しいタイヤに慣れていけるでしょう。

タイヤの慣らし方法とは?

慣らし走行のやり方や目安については、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)の「自動車用タイヤの選定、使用、整備基準」にも記載されており、正しい方法で行うことで、本来の目的を十分に果たすことができます。

慣らし運転は、普段より気をつかう程度でオッケー

タイヤの慣らし 急のつく行動

それでは、慣らしを行うための方法についてですが、難しいものではありません。

それは、「」がつく行動は行わないことです。

具体的には、「急発進や急加速しないこと」、「急旋回しないこと」、「急ブレーキを行わないこと」が挙げれます。

こういった行動は、タイヤだけではなくクルマ全体的にダメージが大きくかかる行動なので、絶対に避けたい。

また、慣らしが終わるまではタイヤが発熱しやすいため、高速道路の利用も控えるとなお良いだろう。

慣らし完了までの目安

慣らしを行う際、速度や走行距離の目安が存在しており、サマータイヤとスタッドレスタイヤで異なります。

サマータイヤの場合は、走行速度80km/h以下、走行距離100km以上。

スタッドレスタイヤの場合は、走行速度60km/h以下、走行距離200km以上。

サマータイヤよりもスタッドレスタイヤは、多めに走行する必要があります。

また、スタッドレスタイヤで雪道を走行しても表皮が取れにくいため、雪が降る前に100kmほど通常の舗装路で慣らすと良いでしょう。

速度の目安は60km/h以下のため注意が必要です。

タイヤの慣らしが終わったあとのアフターケア

慣らしを適切な方法で終えた後、行っておきたいアフターケアが2つあります。

1つ目は、タイヤ空気圧のチェックです。

タイヤの慣らし 空気圧チェック

慣らし走行でタイヤの寸法が若干大きくなることもあるため、空気圧が低下している可能性があります。

空気圧を点検して、適正の空気圧より低い場合は補充しましょう。

2つ目は、ホイールナットの増し締め点検です。

タイヤの慣らし ナット増し締め

稀に、走行によって若干の緩みが生じるケースがあるため、再度規定トルクでしまっているかをチェックすることで安心してクルマに乗ることが出来ます。

タイヤ交換などを行っているショップでは、1ヶ月後のタイヤチェックなどを行っているところもあるので、積極的に活用するのがいいだろう。

さいごに

タイヤ交換後の慣らしが、いかに大切だということが分かりました。

しかも、慣らし方法も難しくなく普段の運転に少しだけ気をつければいいだけで、自ずとタイヤが慣れていきます。

タイヤが新品状態の時は、タイヤ自体がシビアコンディションなので、ゆっくりと負荷をかけていくことでタイヤ自体が慣れて本来の性能が引き出されます。

慣らしは初期段階でのメリットだけではなく、長寿命にもなるので必ず慣らしは行ったほうが良いだろう。

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