クルマを購入する際に選ぶ基準として、「安全性能」の良し悪しを気にする方も多いのではないでしょうか?
当サイトでは、以前に安全性能の高い車種について紹介してきましたが、今回は逆の「安全性能の低い」車種について紹介します。
評価基準の参考資料は、自動車アセスメントと呼ばれる、新車販売されている自動車に対して様々な安全性能に関する試験を行っている、国土交通省と自動車事故対策機構(ナスバ)が一体となって行なっている機構による、結果を参考にしております。
それでは、自動車安全性能総合評価の低い車種、ワーストランキング5位を紹介します。
ロリポップ
- 自動車安全性能総合評価の低い車種、ワーストランキング5位
- 1位 トヨタ GR86 スバル BRZ 評価結果★★☆☆☆(2021年) (88.38/190点)
- 2位 スズキ エブリイ 日産 クリッパーリオ/クリッパー マツダ スクラム 三菱 タウンボックス/ミニキャブバン 衝突安全性能★★★☆☆(2015年) (148.0/208点) 予防安全性能 ASV 7.7/40点 (2014年)
- 3位 スズキ アルト マツダ キャロル 評価結果★★★★☆(2022年) 74%(148.57/199点)
- 4位 スズキ ワゴンRスマイル 評価結果★★★★☆(2022年) 74%(147.36/199点)
- 5位 スズキ ハスラー マツダ フレアクロスオーバー 評価結果★★★★☆(2020年) 77%(146.93/190点)
- さいごに
自動車安全性能総合評価の低い車種、ワーストランキング5位
1位 トヨタ GR86 スバル BRZ 評価結果★★☆☆☆(2021年) (88.38/190点)

トヨタ GR86とスバル BRZは、トヨタとスバルが共同開発したライトウェイトFRスポーツカーで、2社がそれぞれのブランドで販売している兄弟車です。
「運転の楽しさ」「軽快なハンドリング」「優れたバランス性能」を追求したモデルとして、スポーツカー好きを中心に高い人気を誇ります。
GR86とBRZはいずれも、2.4リッター水平対向4気筒エンジン(FA24型)を搭載し、最高出力235PS・最大トルク250Nmを発揮。
先代の2.0Lに比べて大幅にトルクが向上し、0-100km/h加速は約6.3秒と、より力強く、気持ち良い加速を実現しています。
駆動方式はFR(後輪駆動)、トランスミッションは6速MTまたは6速ATから選択可能で、低重心で前後重量バランスに優れた設計はそのままに、ボディ剛性の強化やサスペンションセッティングの見直しにより、操る楽しさと乗りやすさが両立されています。
GR(GAZOO Racing)ブランドの名を冠するGR86は、「よりスポーティに、よりアグレッシブに」をテーマに開発されており、ハンドリング特性はややシャープで刺激的。
ドライバーの入力に対してクイックに反応し、ダイレクト感のある走りを楽しめます。
外観は、力強くエッジの効いたフロントバンパーや、GR専用デザインのホイール、エアロパーツなどが施され、スポーツカーらしい攻撃的な印象を与えます。
また、GRパーツによるカスタマイズ性も高く、ユーザー好みに仕上げる楽しみも用意されています。
一方のスバル BRZは、「誰でも扱いやすいピュアスポーツ」を目指してチューニングされており、しなやかな足まわりと滑らかなハンドリングが魅力。
ロールを許容する設定で、コントロール性や限界のつかみやすさに重点が置かれています。
デザインは上質で洗練された印象を受けるスタイルで、実用性も意識した仕上がり。
インテリアにはスバルらしい落ち着きと機能美が感じられ、ドライビングに集中しやすい設計がなされています。
GR86とBRZは、兄弟車でありながら、それぞれ異なるキャラクターを持つ2台のピュアスポーツカー。
「刺激的な走りを求めるならGR86」、「安心感と扱いやすさを重視するならBRZ」と、自分の走りのスタイルに合わせて選べるのが最大の魅力です。
この両車種の、衝突安全性能は、Bランク 86% (86.38点/100点)と高得点ですが、予防安全性能は、Eランク 2% (2.00点/82点)と、他車種よりも大幅に下回ってしまいました。
しかし、この予防安全性能は6MT車による結果なので、いずれもAT車ではスバルのアイサイトを搭載していますので、予防安全性能はグッと上がります。
2位 スズキ エブリイ 日産 クリッパーリオ/クリッパー マツダ スクラム 三菱 タウンボックス/ミニキャブバン 衝突安全性能★★★☆☆(2015年) (148.0/208点) 予防安全性能 ASV 7.7/40点 (2014年)

この4車種は、すべてスズキ「エブリイ/エブリイワゴン」をベースとしたOEM車となっています。
スズキ エブリイは、商用ユースに最適な軽キャブオーバーバンとして高い実用性を誇ります。
荷室はフラットで広く、大容量積載が可能。エブリイワゴンはその乗用版で、快適性や装備を重視し、家族ユースやアウトドアにも人気です。
日産 クリッパーはエブリイバンのOEMで、ロゴ以外の基本性能はエブリイと同等で、業務用軽バンとして活躍中。
日産 クリッパーリオはエブリイワゴンのOEMモデルで、快適な乗用装備を持ち、デザイン面では日産ロゴを中心に違いがあります。
マツダ スクラム(バン)は業務用車両として、宅配・整備・建設業など幅広い現場で使用されています。
スクラムワゴンは上質な内装と快適性を持つファミリーユース軽ワゴンです。
三菱 ミニキャブバンは、三菱の軽商用バンとして長年販売されてきた伝統ある名前で、現行はエブリイのOEM。
EV版「ミニキャブEV」もラインナップされています。
タウンボックスは乗用向けで、広々とした車内空間や快適装備が魅力。
これらのモデルはベースが共通のため、
仕事で使う→バンタイプ(4ナンバー)
家族や趣味で使う→ワゴンタイプ(5ナンバー)
を選び、ブランドの販売網やアフターサービスの好みに応じて購入するのが一般的です。
OEM元がスズキであるため、基本性能・信頼性ともに高く、日本全国の物流やサービス業での信頼を獲得しています。
衝突安全性能は、148.0点/208点となっており、5点満点中3点以上となっていますが、「シートベルト着用警報」が搭載されていない点が大きく減点されています。
また、予防安全性能について、7.7点/40.0点となっており、被害軽減ブレーキ[対車両]のみの搭載となっており、点数を稼ぐことができなかった結果になります。
3位 スズキ アルト マツダ キャロル 評価結果★★★★☆(2022年) 74%(148.57/199点)

スズキ アルトとそのOEM車であるマツダ キャロルの、両車は同じ車体・基本性能を持ちながら、外観やブランドごとの演出に違いがあります。
スズキ アルトは、「軽自動車のベーシックモデル」として長年にわたり愛され続けているコンパクトカーです。
1979年の初代発売から40年以上、実用性・経済性・扱いやすさを追求し続け、2021年に登場した9代目モデルでは、安全性能とデザイン性が大きく進化しました。
マツダ キャロルは、スズキ アルトのOEMモデルで、外装デザインや内装カラーにマツダらしいシンプルで上質な演出が施された軽自動車です。
「手軽だけど、しっかりした作りのクルマがほしい」というニーズに応える1台として展開されています。
アルトもキャロルも、「軽自動車の原点」としての使いやすさをしっかり備えた1台です。
購入先やブランドイメージに応じて、自分に合ったモデルを選べば満足度の高い軽カーライフが送れるでしょう。
衝突安全性能評価は、Bランク 77% (77.98点/100点)、予防安全性能評価は、Bランク 77% (70.60点/91点)となっています。
衝突安全性能は、5点満点中3点以上、5点満点も多い中、予防安全性能では、被害軽減ブレーキ[対自転車]が非搭載など、減点対象となってしまいました。
4位 スズキ ワゴンRスマイル 評価結果★★★★☆(2022年) 74%(147.36/199点)

ワゴンRスマイルは、「スライドドア付きの軽ハイトワゴン」として、2021年に登場したスズキの新しいジャンルの軽自動車です。
長年愛されてきた「ワゴンR」の扱いやすさと、スライドドアの利便性、さらに愛らしいデザイン性を融合させた、ファミリーや女性ユーザーを中心に人気のモデルです。
ワゴンRスマイル最大の特長は、両側スライドドアを採用していることで、乗降スペースが狭い場所でもドアの開閉がしやすく、子どもや高齢者の乗り降り、荷物の出し入れも快適。
ワゴンRの取り回しの良さはそのままに、日常使いの使い勝手がさらに高まりました。
エクステリアは、「スマイル(=笑顔)」の名にふさわしく、丸みを帯びたフロントフェイスとツートーンルーフの設定など、可愛らしく洗練されたデザインに仕上がっています。
内装もナチュラルで落ち着いた色使いが多く、リラックスできる空間が広がります。
室内はワゴンR譲りの高い天井と広い足元空間が確保され、運転席も後席もゆったりと座れる快適なパッケージ。
ラゲッジスペースもシートアレンジ次第で多彩に使えます。
ワゴンRスマイルは、「ちょうどいいサイズ感」「親しみやすいデザイン」「スライドドアの利便性」を備えた、「使いやすくて、かわいくて、頼れる」軽自動車です。
毎日の生活をもっと楽しく、もっとスマートにしてくれる、まさに「スマイル」な1台です。
衝突安全性能評価は、Bランク 75% (75.02点/100点)、予防安全性能評価は、Bランク 79% (72.34点/91点)となっています。
衝突安全性能は、5点満点中4点以上、5点満点も多い中、予防安全性能では、被害軽減ブレーキ[対自転車]が非搭載など、減点対象となってしまいました。
5位 スズキ ハスラー マツダ フレアクロスオーバー 評価結果★★★★☆(2020年) 77%(146.93/190点)
スズキ ハスラーとそのOEM車であるマツダ フレアクロスオーバーは、同じベース車ながら、それぞれのブランドらしい個性を持っています。
スズキ ハスラーは、「軽ワゴン」と「SUV」を融合させた新しいジャンルの軽クロスオーバーとして、2014年に登場したモデルです。
現行は2020年登場の2代目で、遊び心あるデザインと高い実用性、そしてアウトドア志向の機能性を両立させ、若年層からファミリーまで幅広く支持されています。
ハスラーは、毎日を便利にしながら、週末には自然の中へ連れて行ってくれる「遊べる軽」として、多くの人のライフスタイルに寄り添う1台です。
マツダ フレアクロスオーバーは、スズキ ハスラーのOEM車でありながら、マツダブランドらしい上質さや落ち着いた雰囲気を持たせたクロスオーバー軽ハイトワゴンです。
基本性能(プラットフォーム・パワートレイン・装備)はハスラーと共通で、エクステリアはフロントグリルやエンブレムがマツダ独自のデザインになっており、インテリアは落ち着いたカラーリングで、よりシンプル&クールな印象となっています。
フレアクロスオーバーは、「派手すぎず、でも個性的に」、日常に軽やかなアウトドアテイストを取り入れたいユーザーにぴったりの1台です。
スズキ ハスラーは「自分らしさや遊び心を大切にしたい人」向け、マツダ フレアクロスオーバーは「スマートで落ち着いた雰囲気を好む人」におすすめです。
どちらも軽とは思えないほど万能で、街もアウトドアも楽しめる1台です。
衝突安全性能評価は、Bランク 77% (77.41点/100点)、予防安全性能評価は、Bランク 84% (69.52点/82点)となっています。
衝突安全性能は、5点満点中4点以上、5点満点も多い中、シートベルト着用警報は後席非搭載で、1点となっています。
予防安全性能では、5点満点中4点以上も多くありますが、車線逸脱抑制は唯一3点となっています。
さいごに
以上が、安全性能のワースト5ランキングでした。
ワーストランキングと言えど、1位のGR86とBRZについては、予防安全性能の低さはMT車であり、AT車であれば標準点を出せる性能があります。
今回紹介した車種も、どれも人気車種ですし、ワーストとは言え国産車らしく、基本の安全性能の高さを誇っていますので、是非購入する際の検討材料として参考にしてください。
この記事の参考URL:https://www.nasva.go.jp/index.html
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