三菱 アウトランダー(OUTLANDER)は、2005年より初代モデルが登場し2012年より現行型である2代目として登場し、今や三菱自動車内におけるフラッグシップSUVとしてのポジションを確立している。
先代モデルでは、5人・7人乗りの設定があったが、現行型では7人乗りのみのラインアップにしており、乗員が多いときなどにも、対応できるパッケージングは素晴らしい。
初代からのフルモデルチェンジで、三菱の予防安全技術「e-Assist」を搭載し、安全面に飛躍的に向上させたり、2015年6月18日に発表されたマイナーチェンジでは、今の三菱自動車のアイコンともなっている、「ダイナミックシールド」を基にフロントデザインを全面刷新し、センターのブラック部を左右から包み込むバンパーサイドの造形となり、ランプ類はヘッドライト・ポジションランプ・リアコンビランプがすべてLED化されるなど、エクステリアデザインにも大きく変化が見られた。
今回は、三菱自動車アウトランダーについて紹介します。
車名の由来は、「outland(遠隔地、辺境)」+「er」の組み合わせから「遠く未知なる地へ向かう冒険者」の意味となっている。
アウトランダーの価格は
20M | 2.0L | 2WD | 272万5,800円 |
24M | 2.4L | 4WD | 300万3,000円 |
20G | 2.0L | 2WD | 290万9,500円 |
24G | 2.4L | 4WD | 318万4,500円 |
20G Plus Package | 2.0L | 2WD | 314万3,800円 |
24G Plus Package | 2.4L | 4WD | 342万1,000円 |
BLACK Edition | 2.0L | 2WD | 300万0,800円 |
BLACK Edition | 2.4L | 4WD | 327万5,800円 |
- 2種類の高い環境性能と走りが魅了なエンジンラインアップに、4WD車には安定したシーンを選ばない走破性能を実現
- e-Assistによる予防安全技術
- 衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)[全車に標準装備]
- レーダークルーズコントロールシステム(ACC)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageに標準装備]
- オートマチックハイビーム(AHB)[全車に標準装備]
- 車線逸脱警報システム(LDW)[全車に標準装備]
- 後側方車両検知警報システム〈レーンチェンジアシスト機能付〉(BSW/LCA)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageにメーカーセットオプション]
- 後退時車両検知警報システム(RCTA)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageにメーカーセットオプション]
- 誤発進抑制機能(前進&後退時)[全車に標準装備]
- マルチアラウンドモニター[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageに標準装備]
- 万一の衝突の際に乗員を守る安全機能と、操作の煩わしさをなくす便利機能
- スマートフォン連携で使い慣れたアプリも使用できる、スマートフォン連携ナビゲーション[20G Plus Package、24G Plus Packageに標準装備]
- 普段は乗車定員を7人とする室内を多彩なシートアレンジで趣味やレジャーを存分楽しめる
- さいごに
2種類の高い環境性能と走りが魅了なエンジンラインアップに、4WD車には安定したシーンを選ばない走破性能を実現
アウトランダーには、2.0L・2.4LのMIVEC SOHC 16VALVE エンジンを組み合わせ走行性能と、高い環境性能を追求したエンジンを搭載している。
吸気バルブリフトを連続的に変化させ、吸気抵抗を抑制することで、吸入時のエネルギー損失を低減させました。
また、リフト可変と位相可変を機械的に連動させるシンプルな機構とし、さらにオートストップ&ゴー(AS&G)と組み合わせることで、低燃費を実現している。
アウトランダーの燃費は
2.0L | JC08モード | 16.0km/L |
2.4L | JC08モード | 14.6km/L |
オートストップ&ゴー(AS&G)
オートストップ&ゴー(AS&G)は、アイドリングストップ機能で、信号待ちや渋滞時に、自動的にエンジンをストップするので、燃料消費や排出ガスを削減します。
S-AWC(Super All Wheel Control)[24M、24G、24G Plus Packageに標準装備]
四輪の駆動力、制動力の制御を軸とした、三菱自動車の車両運動統合制御システム「S-AWC」は、「電子制御4WD」をベースに、「アクティブヨーコントロール[AYC]」、ASC、ABSを統合制御します。
車両の走行安定性を高め、クルマを意のままにコントロールすることを可能とし、様々な路面状況において安心で快適な運転を支える。
旋回時のライントレース性
旋回時はラインが外に膨らまず、イメージする走行ラインをそのままにトレース可能。
走行時の安定性
高速直進時やレーンチェンジでも、車体が振られることなく、安定した走行を実現。
滑りやすい路面の走破性
雪道の発進や悪路走行でも、スリップ量が小さく、安全で力強い走行を実現。
様々な道路状況に対応する、ドライブモード
AWC ECOモードでは、通常では燃費を重視した2WDで走行し、滑りやすい路面状況になると、4WDで安定走行を実現する。
NORMALモードでは、乾燥舗装路や濡れた路面などで、低燃費で軽快な走りを実現している。
SNOWモードでは、主に雪道などの滑りやすい路面において、安定性の高い走りを実現している。
GRAVELモードでは、悪路走行や雪道、登坂路など、滑りやすい路面において優れた走破性を発揮します。
アクティブスタビリティコントロール(ASC)
車両の横滑りを感知すると、四輪のブレーキ力とエンジン出力をコントロールします。
横滑りを抑える「スタビリティコントロール機能」と、発進時の空転を防止する「トラクションコントロール機能」を装備し、安定した走行をサポートする。
ABS(EBD付)
滑りやすい路面や高速走行中の急ブレーキで、タイヤのロックによって起こりやすい横滑りを、ブレーキ力をコントロールすることにより防ぎます。
EBDは、乗員や積載量に応じて後輪ブレーキの制動力を調整する。
INVECS-Ⅲ6速スポーツモードCVT
エンジン回転と車速の上昇が連動し、優れた加速フィーリングを実現したCVTで、変速比をワイドレシオ化し、動力性能と燃費性能を向上している。
パドルシフト
ステアリングに手を添えたまま、指先で素早く6速スポーツモードのシフトチェンジが行えます。
その時の気分に応じて、スポーティな走りを運転者の意のままに行えます。
e-Assistによる予防安全技術
事故の危険を検知してお知らせし、さらに被害を予防・回避・軽減できるようアシストします。
三菱e-Assistはできる限り事故被害を減らし、安全な運転をサポートするためのテクノロジーとなっている。
衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)[全車に標準装備]
レーザーレーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者との距離や相対速度を監視し、衝突する危険性があると判断した時に、警報ブザーやインフォメーション画面表示で注意を促し、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突回避または衝突被害の軽減をアシストする。
A:衝突の危険を検知した場合は、警報ブザーと警告表示でブレーキペダル操作を促す。
B:衝突の危険性が高いと判断した場合は、ブレーキ制御を自動的に作動させて減速し衝突の回避をアシストする。
C:衝突が避けられないと判断した場合は、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突被害の軽減をアシストする。
レーダークルーズコントロールシステム(ACC)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageに標準装備]
電波式レーダーで認識した先行車の加速・減速・停止に対応して追従走行をサポートします。
3段階から任意に設定した車間距離を保ちながら、任意に設定した速度を上限に走行する。
発進・停止を繰り返す状況でドライバーの負担の軽減にも寄与する。
オートマチックハイビーム(AHB)[全車に標準装備]
周囲の明るさや対向車を検知し、状況に合わせて、自動的にハイビームとロービームを切り替えることにより、遠方視認性を高めるとともに、切り替え忘れや手動操作の煩わしさを軽減する。
車線逸脱警報システム(LDW)[全車に標準装備]
フロントガラス上方に装着したカメラにより、前方の車線位置を監視し、車線を外れそうになると、警報ブザーとインフォメーション画面表示で運転者に注意を促します。
後側方車両検知警報システム〈レーンチェンジアシスト機能付〉(BSW/LCA)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageにメーカーセットオプション]
リヤの電波式レーダーが死角になりやすい斜め後方・隣レーン後方からの接近車両を検知し、ドアミラーインジケーターの点灯で存在を告知。
その状態で車両のいる方向にウインカーを出すと警報ブザーとドアミラーインジケーターの点滅でより強く運転者に、注意を促します。
後退時車両検知警報システム(RCTA)[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageにメーカーセットオプション]
リヤの電波式レーダーにより、死角になりやすい斜め後方の車両を検知。駐車場などで後退して出庫する際に接近車両を検知すると、警報ブザー、インフォメーション画面表示、ドアミラーインジケーターの点滅で注意を促す。
誤発進抑制機能(前進&後退時)[全車に標準装備]
フロント/リヤバンパーに搭載の超音波センサーが進行方向に障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ場合、警報ブザーとインフォメーションディスプレイ画面表示で注意を促すとともにエンジン出力を抑制します。
前進時および後退時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑え、発進をゆるやかにして衝突被害を軽減します。
マルチアラウンドモニター[20G、20G Plus Package、24G、24G Plus Packageに標準装備]
4つのカメラで車両の前後左右方向の映像を映して、スマートフォン連携ナビゲーションまたはルームミラーのモニター画面に表示します。
死角になりがちな周囲の安全確認をサポートすることができるので、視界が悪い交差点や狭い路地の運転も安心です。
さらに、真上から見下ろしている感覚で周囲を確認できる機能も搭載しているので車庫入れをスムーズにサポートする。
万一の衝突の際に乗員を守る安全機能と、操作の煩わしさをなくす便利機能
7つのSRSエアバッグ
運転席&助手席SRSエアバッグ、運転席SRSニーエアバッグ、SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグという、合計7つのエアバッグすべてを全車に標準装備し、万一の衝突の際でも安全性を高めた。
衝突安全強化ボディRISE(ライズ)
三菱自動車独自の衝突安全強化ボディ RISEは、高エネルギー吸収構造と高耐力キャビン構造で、全方向の高い衝突安全性を確保します。
さらに、ボディパネル間に構造用接着剤を使用し、接合面積を増やすことで、ボディ剛性を強化しています。
走りの基本性能を支えるボディ剛性を高めることで、操縦安定性を向上させている。
電動パーキングブレーキ&ブレーキオートホールド
スイッチを引き上げることでパーキングブレーキが作動し、押すことで解除できる電動パーキングブレーキを装備。
解除をする場合は、ブレーキペダルを踏んでいるか、シフトポジションが「P」にあるとき以外は行えないので、誤操作もなく安心構造となっている。
ブレーキオートホールドは、ブレーキオートホールドスイッチをONにしておくと、ブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持することができるので、信号待ちや渋滞時などにブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなるので、運転者の疲労軽減に貢献します。
なお、解除の際はアクセルペダルを踏むだけで自動解除できます。
三菱自動車アウトランダーPHEVに適合する、イルミネーション付きシフトノブになります。
スマートフォン連携で使い慣れたアプリも使用できる、スマートフォン連携ナビゲーション[20G Plus Package、24G Plus Packageに標準装備]
8インチ画面以上のタッチスクリーンで、ナビゲーションをはじめとする多彩な機能を使えるスマートフォン連携ナビゲーションは、地上デジタルTVや動画ファイル再生、FM/AMラジオやBluetooth接続による音楽再生、ハンズフリー通話が楽しめる他、お手持ちの AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、Android AutoとApple CarPlayのお気に入りのアプリケーションも満喫できます。
ステアリングオーディオリモコンスイッチ
放送局の選択やオーディオの選曲、ハンズフリー通話など各種の操作を、ステアリングを握ったまま安全に行うことができます。
USBポート
スマートフォン連携ナビゲーション装着車には、データ通信用のUSBポートをインストルメントパネル下部に1つ、充電用のUSBポートをフロアコンソールボックス(背面)に2つ用意しているので、外出先でも同時に複数人と充電が可能です。
普段は乗車定員を7人とする室内を多彩なシートアレンジで趣味やレジャーを存分楽しめる
乗員や荷物に応じて多彩なシートアレンジが可能な最大7名まで乗車できる3列シートを装備。
大人数で賑やかにドライブや、趣味の荷物を積んで郊外へお出かけ等、アクティブな休日を過ごしたくなるパッケージングだ。
3列目シートを倒せばラゲッジスペースの拡張が可能で、9インチのゴルフバッグ4セットを積載可能としている。
2列目と3列目のシートを倒せば、ラゲッジスペースにはマウンテンバイクを積載可能。
さいごに
三菱 アウトランダーは、本格的な4WD性能に加え、最新の安全技術を導入していることや使い勝手の良さもあり、まさにオールラウンダーなクルマと言えるだろう。
エクステリアデザインも、ダイナミックシールドにより張り出しの強く本格派SUVを感じさせるデザインでかなり洗練されたデザインになったことは、間違いない。
筆者が、ひとつ気になったことはラインアップ体系ですが、2.0Lモデルには2WDしかなく、逆に2.4Lモデルは4WDの選択肢がない部分が気になった。
どちらも、駆動方式を選べるようにラインアップ拡充すれば、よりファンがついてくると思います。
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