今回は、前回の2023年(1~12月)年間販売台数ランキング20位~11位に引き続き、いよいよTOP10についてお伝えします!
2023年に一番売れたクルマは、あのクルマだった!
それでは、TOP10ランキングをどうぞ!
カーセンサーnet- 2023年、新車登録台数ランキング10位~1位
- 第10位 ホンダ フリード 77,562台 97.5%(前年比)
- 第9位 トヨタ アクア 80,268台 111.4%(前年比)
- 第8位 トヨタ ヴォクシー 89,080台 160.4%(前年比)
- 第7位 トヨタ ノア 95,181台 165.0%(前年比)
- 第6位 トヨタ プリウス 99,149台 303.4%(前年比)
- 第5位 トヨタ ルーミー 100,800台 92.3%(前年比)
- 第4位 日産 ノート 102,508台 93.1%(前年比)
- 第3位 トヨタ シエンタ 132,332台 192.0%(前年比)
- 第2位 トヨタ カローラ 154,870台 117.7%(前年比)
- 第1位 トヨタ ヤリス 194,364台 115.3%(前年比)
- さいごに
2023年、新車登録台数ランキング10位~1位
第10位 ホンダ フリード 77,562台 97.5%(前年比)
フリードは、ホンダ自動車が製造・販売するコンパクトミニバンで、広い室内空間、高い実用性、優れた燃費性能が特徴とされています。
初代モデルは、2008年より販売され、現行型は2代目で2016年より販売されています。
2代目は、3列シート車の「フリード」に加え、フリードスパイクの後継モデルとなる2列シート車の「フリード+」、フリード+のボディをベースとした福祉車両「車いす仕様車」を設定。全タイプにおいてエクステリアデザインを共通化しています。
エクステリアデザインでは、左右をタテ方向に広げたフロントウインドウとすることで、ドライバーの見上げ角が向上し視界を拡大しました。
さらに、新たに追加したフロントコーナーウインドウ(三角窓)と細くしたフロントピラーにより、斜め前方視界の向上とともに開放的な室内空間を演出しています。
インテリアでは、シートファブリックや本物の木のような質感を表現する木目調パネルの採用により、ぬくもりを感じる質感を表現しており、また、メーターの薄型化と遠方への配置により、少ない視線移動でメーターを確認可能とし、前方の運転視界向上に貢献しています。
第9位 トヨタ アクア 80,268台 111.4%(前年比)
アクアは、トヨタ自動車が製造・販売するハッチバック型のハイブリッドカーで、燃費の優れたハイブリッドシステム、スタイリッシュな外観、快適な室内空間が特徴とされています。
トヨタにとっては2003年に行われたプリウス初のモデルチェンジ以来、8年ぶりに復活した「5ナンバーサイズ」のコンパクトハイブリッドカーで、販売は他のトヨタ製ハイブリッド専用車種と同様に、全てのトヨタ車取扱い店舗(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)となっています。
現行型は2代目となり、2021年より販売されております。
TNGAの導入により、シャシーは4代目ヤリスシリーズにも採用されているGA-Bプラットフォームへ刷新され、ホイールベースは50mm拡大され、リアシートの居住空間や荷室空間の拡大に充てられています。
また、空間効率を高めるためシフトレバーはフロアシフトからインパネシフトに変更され、パーキングブレーキはサイドレバー式から足踏み式(フットリリース式)に変更されました。
WLTCモードでの燃費消費率が初代の2020年8月改良モデルよりも向上され、新設定のE-Fourを含めた全車が2030年度燃費基準優良車(2030年度燃費基準達成)となっています。
第8位 トヨタ ヴォクシー 89,080台 160.4%(前年比)
ヴォクシーは、トヨタ自動車が販売しているミニバン型乗用車です。
初代モデルは、2001年から販売されており、現行型は4代目で2022年より販売されております。
4代目はTNGAに基づくGA-Cプラットフォームを採用しています。
先代まで、ボディサイズは基本的に全幅1,700mm以内の5ナンバーサイズ(2代目、3代目のエアロ系グレードはエアロパーツの装着により3ナンバーサイズ)であったが、当代は歴代で初めて5ナンバーモデルが存在せず、全グレードが全幅1,730mmの3ナンバーサイズとなっています。
予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」は最新化され、プリクラッシュセーフティの検知範囲を自動二輪車(昼)にも拡大するとともに、トヨタ車で初となる交差点で交差する車両や自動二輪車も検知が可能となったほか、歩行者の横断や飛び出しの発生予知など、運転状況に応じたリスクの先読みを行うことで、歩行者・自転車・駐車車両に近づきすぎないようにステアリングやブレーキ操作をサポートするとともに、先行車両や前方のカーブに対して減速操作のサポートも行うトヨタ車初の「プロアクティブドライビングアシスト」を追加しています。
乗降性も改善され、左右のBピラーにロングアシストグリップを備えるとともに、パワースライドドアの開閉と連動して助手席側ドアの下部からステップが展開・格納するユニバーサルステップがメーカーオプション設定されたほか、キーを携帯している状態であればフロント下部に足を出し入れするだけでスライドドアが自動開閉する「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」をパッケージオプションとして設定されています。
第7位 トヨタ ノア 95,181台 165.0%(前年比)
ノアは、トヨタ自動車が販売しているミニバン型乗用車で、8位のヴォクシーと兄弟車になります。
ヴォクシー同様、4代目はTNGAに基づいたGA-Cプラットフォームを採用しています。
パワートレインはハイブリッド車はエンジンは3代目から2ZR-FXE型を踏襲するものの、電動モジュールが刷新され、モーターやバッテリーの高出力化並びにシステムを高効率化しています。
また、3代目では設定されていなかったハイブリッド車の四輪駆動モデルはリアモーターを搭載した電気式四輪駆動「E-Four」として新設定されたが、ノア用の「E-Four」はモーター出力の向上により4WD作動領域や後輪へのトルク配分が拡大され、コーナリング中の前後輪トルク配分を制御することで操縦安定性を高める改良型として採用されました。
ガソリン車はエンジンを2.0LダイナミックフォースエンジンであるM20A-FKS型に換装され、CVTは10速シーケンシャルシフトマチックを備えた「Direct Shift-CVT」に変更しており、なお、ガソリン車は排出ガス性能の向上により、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定が新たに取得されました。
デザインはヴォクシーと差別化されており、フロントフェイスは3代目の2017年7月マイナーチェンジモデルで採用されていた面形状のフロントグリルを新意匠に変更の上引き継ぎ、スタンダード仕様はカラード(ボディカラー同色)+メッキモールに、エアロモデルはスモークメッキ+メッキとなります。
第6位 トヨタ プリウス 99,149台 303.4%(前年比)
プリウスは、トヨタ自動車が1997年から製造・発売している世界初の量産ハイブリッド専用車(スプリット方式)、およびそれを中心としたハイブリッド専用車のブランドです。
初代モデルは、1997年に登場し、現行型は5代目となり、2023年より販売されるロングセラー商品になります。
5代目は「モノフォルムシルエット」を継承しつつ、第2世代のTNGAプラットフォームの採用による更なる低重心化がなされ、まるでスポーツカーのようなフォルムになっています。
エクステリアでは、フロントが16代目クラウンクロスオーバーや2代目C-HR同様のハンマーヘッドデザイン、リアデザインは歴代で初めてナンバープレートがバンパーレベルへと移され、従来のナンバープレートがあった部位には薄型一文字のリアコンビネーションランプが、そしてその真下には16代目クラウンクロスオーバー同様に「P R I U S」のバラ文字の車名ロゴエンブレムが中央に配置され、2代目から4代目に装着されていたハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)に替わって「HEV」エンブレムが装着されています。
第5位 トヨタ ルーミー 100,800台 92.3%(前年比)
ルーミーは、トヨタ自動車が製造・販売するコンパクトミニバンで、広い室内空間、優れた乗り心地、高い実用性が特徴とされています。
LivingとDrivingを掛け合わせた「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」がコンセプトとなっています。
本車種は機能子会社であるダイハツ工業が製造・販売する「トール」のOEMモデルです。
トヨペット店とネッツ店ではデザイン違いの姉妹車「タンク」としてルーミーと同時に発表・発売され、SUBARUでは日本市場ではおよそ22年ぶりのブランド復活となる「ジャスティ」として発表されています。
2020年9月のマイナーチェンジを機に、タンクの販売を終了し、ルーミーへ一本化されています。
エンジンはOEM供給元であるトール同様、自然吸気仕様の1KR-FE型と、ターボ仕様の1KR-VET型の2種類が用意されています。
安全性能については、SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)とSRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)をオプション設定したほか、衝突回避システムとしてOEM元と同じ「スマートアシストII」が採用されています。
2023年12月20には、OEM元のダイハツ工業の不正問題の調査で対象がこれまで判明していた6車種から当車種を含めたほぼ全ての車種に拡大することが明らかとなり、国内外の全てのダイハツ工業製の車種の出荷を停止する方向で調整することとなっています。
第4位 日産 ノート 102,508台 93.1%(前年比)
ノートは、日産自動車が製造・販売するコンパクトカーで、洗練されたデザイン、快適な室内空間、先進的なテクノロジーが特徴とされています。
初代モデルは、2005年に登場し、現行型は3代目となり2020年より販売されています。
3代目はパワートレインをe-POWERのみに絞り、日本国内では2代目キックスに次ぐe-POWER専用車種に移行しました。
e-POWERはモーターとインバーターを刷新した第2世代となり、モーターは2代目モデルに比べてトルク・出力共に向上、インバーターは2代目モデルに比べて小型・軽量化され、エンジン効率も向上しています。
プラットフォームもE12型のVプラットフォームからCMF-Bプラットフォームへ刷新され、給油口は初代と同様の右側に戻されています。
エクステリアはヘッドランプがフロントグリルと一体の薄型デザインとなり、その下には「Vモーションクローム」が配され、リアコンビランプは横一文字のシグネチャーデザインとなっています。
インテリアはメーターをセンターディスプレイと一体化され、小型の電制シフトレバーが乗るブリッジ型のセンターコンソールには大型の収納スペースやロングリーチのアームレストが装備され、前席のセンターコンソールにはスマートフォン用のワイヤレス充電器も採用されメーカーオプション設定されています。
第3位 トヨタ シエンタ 132,332台 192.0%(前年比)
シエンタは、トヨタ自動車が製造・販売するコンパクトミニバンで、日本を中心に人気があり、室内の広さと使い勝手の良さ、経済性の高さが特徴とされています。
日本国内の道路事情に即した5ナンバーサイズのミニバンとして開発されました。
2022年より現行型の3代目が販売されています。
エクステリアはフロントドアとスライドドアのウィンドウを上下方向に広げられ、バンパーコーナーやルーフの角を丸めた「シカクマルシルエット」とし、バンパーの先端部には掠り傷程度であれば目立たないプロテクションモールを採用し、デザインに織り込まれた。
インテリアではドアポケット、サイドレジスター、メーター、シフトなどを「シカクマル」のフォルムで統一され、ドアポケットやカップホルダーなどの収納スペースには収納する中身を分かりやすくするためピクトグラムのサインを配した。
プラットフォームはTNGAに基づいたGA-Bプラットフォームをベースに新たな設計が組まれ、主要骨格を連結させた環状骨格構造とすることで結合部の剛性を高めました。
サスペンションはフロントを2代目と同じマクファーソンストラット式、リアは2代目の2WD車と同じトーションビーム式としているが、高剛性化されたボディに対して前後のサスペンションジオメトリーが最適化されたほか、ハイブリッド車には路面の凹凸に応じてモーターのトルクをリアルタイムに制御することで車体の上下の縦揺れ(ピッチング)をコントロールするばね上制振制御も採用されています。
第2位 トヨタ カローラ 154,870台 117.7%(前年比)
カローラは、トヨタ自動車が製造・販売するコンパクトセダンまたはハッチバック、クロスオーバーSUVです。
これまでのカローラは世界の仕向地ごとに仕様を大きく作り変えておりプラットフォームも異なっていたが、この代では全てにTNGA(GA-Cプラットフォーム)が導入され、全世界でほぼ統一されたカローラとなります。
従来のハッチバック、セダン、ステーションワゴンの他、カローラシリーズでは初となるクロスオーバーSUV型も投入された。
また欧州ではステーションワゴンをクロスオーバーSUV風に仕立てた「トレック」も登場しています。
パワートレインは刷新され、ガソリン・CVT車とハイブリッド車は排気量を1.5Lから1.8Lにアップし、ガソリン・CVT車は2ZR-FAE型に、ハイブリッド車は2ZR-FXE型にそれぞれ変更しました。
ガソリン・MT車は反対に1.2Lへダウンサイジングされ、カローラスポーツと共通の8NR-FTS型に換装されました。
またハイブリッド車は2代目アクシオでは設定されなかった4WD車が新たに追加され、電気式4WDシステム「E-Four」が搭載されています。
日本国内のトヨタ車で初となるディスプレイオーディオが全車に標準装備されており、SmartDeviceLink・Apple CarPlay・Android Autoの対応によってスマートフォンとの連携が可能なほか、エントリーナビキットまたはT-Connectナビキットのどちらかを選択することで車載用ナビ機能を利用することも可能です。
第1位 トヨタ ヤリス 194,364台 115.3%(前年比)
ヤリスは、トヨタ自動車が製造・販売するコンパクトカーです。ヤリスは、スタイリッシュなデザイン、経済性、高度な安全性が特徴とされています。
1999年に発売され、日本では初代から3代目まで「ヴィッツ」の名称で販売されていました。
初代から20周年となる2020年発売の4代目からは、2017年から復帰している世界ラリー選手権(WRC)で「ヤリスWRC」の名称で参戦していることや、フルモデルチェンジでの心機一転を図り、国内でもヤリスに名称が統一されました。
また型式名称の命名規則もこの4代目で変更されています。
2018年の売上33万7,000台のうち6割超の21万9,000台を欧州で、2割超の8万7,000台を日本で売り上げるという偏った市場構成となっており、トヨタの世界戦略車の中では日本市場も重視した車作りがされているモデルです。
現行型である4代目は、2020年より販売されており、TNGA戦略において最後発となる、『GA-Bプラットフォーム』の採用車第1号となっています。
トヨタ車初の新技術として、ダイナミックフォースエンジンの一環として開発された既存の直列4気筒のM20A型を基に、シリンダーを1気筒分差し引いて直列3気筒化したM15A型、1.5L版の4代目THS-Ⅱ、座席位置を記憶する「イージーリターンシート」、座席を横に向けて乗り降りしやすいようにする「ターンチルトシート」、白線がなくてもスペースを記憶してできる高度駐車支援機能「Advanced Park」、交差点での右折時の直進車や右左折後の歩行者、横断自転車や自転車への追突にも対応した衝突被害軽減ブレーキなどが採用されています。
さいごに
以上が、2023年(1~12月)の新規登録台数ランキングTOP10になります
第1位はヤリスとなり、月販でもほとんどが1位となっていました。
トップ10の中には、トヨタ車が8車種入っていて、実用性の高い車種がメインに入っている状況となりました。
なお、第1位のヤリスは、2020年より3年連続で年間販売台数1位となっております。
いつまで快進撃が続くか見ものです。
この記事の参考URL:http://www.jada.or.jp/
コメント