我々の生活の中で必ず出るのがゴミだが、必ず住居の近くにゴミの集積場所がありこれを曜日別などにより色々なタイプのゴミを回収し、市民の生活と街の美化には欠かせない存在だ。
ゴミ収集車も、何気なく街に溶け込んでおり物珍しさはないものの、特に深堀りはせず今日もゴミ収集車が頑張っている。位にしかあまり考えが出てこないだろう(もっと深く考えてるよ!って方申し訳ありません)
普段、見慣れているゴミ収集車ですが、どのような仕様になっているのか迫ってみる。
ゴミ収集車の、基本的な仕様や対応するゴミの種類など
日本で最も普及している機械式ごみ収集車で、厨芥などの収集ごみを自動的に荷箱に押し込み圧縮する装置を備えている。
このシーンは誰もが見たことがあるのではないでしょうか?ゴミ収集車の後方部が開いており、そこにゴミを放り込んで、圧縮していく姿ですね。
家庭ごみの収集
家庭ごみの収集には、住宅街の路地の奥まで入ることから2トン車が多く用いられるが、事業所等に出入りする4tトラック車体を用いる大容量のものもある。
実積載量はごみの質による差はあるものの、2t車体で1トンから1.4トン程度とされ、回転板で押込む方式のプレス機構により減容しながら箱型の容器に積み込むので、ごみの飛散を防ぎ、積載効率を向上することができる。
プレス機構は強力であり、普通の家具などは難なく押しつぶすパワーを持っている(自動販売機や大型冷蔵庫なども圧縮する力も持っている)一方、操作員が詰まったゴミを排除しようとした際などに誤って巻き込まれる事故も発生している。
2t車体で、1トン~1.4トンのゴミを一度に収集可能とは、そこまで大きくない車体にかなりの量の収集が可能なのですね。
さらには、プレス機構のパワーについても自動販売機や大型冷蔵庫をも圧縮するパワーがあるという部分は、驚きでした。
ほぼ、クルマ側が壊れることはなさそうですね。
生ごみなどを含むごみの収集
生ごみなどを含むごみを回収する際には、悪臭を生ずる場合があり、この原因となる水分を垂れ流さないため車体の下部には汚水タンクが取り付けられている。
また、香水の原理(濃いと悪臭となりうる成分を香りの成分中にごくわずかに含ませる程度であればいい香りと感じること。低濃度なら花の香りだが濃ければ便臭がする具体的な成分の例としてインドールやスカトールなど)を応用し悪臭を甘い香りに変えるごみ収集車用の消臭剤も発売されている。
これも、街の美化を保つために収集中でも悪臭を放たたせながら走ることを抑制するために、匂いが出づらい様に工夫がされているのですね。
ごみを収集車に積み込みする際の工夫など
ごみの積み込みは人力で行うが、主に都市部では収集コンテナを置きコンテナを収集車後部にあるリフトに接続して反転し、テールゲート内へ投入することもある。
荷下ろしの方法はダンプ式または押出式(荷箱内の押出板が後方へスライド)である。
一部の車両は助手席からの乗降を容易にするため、助手席側のドアがスライドドアに改造されている。
また、日本の一部の地方自治体やアジア諸国などでは、周りの人々に気付いてもらいやすいように、電子音のメロディを鳴らしながらごみを回収する事例もある。
台湾では「エリーゼのために」もしくは「乙女の祈り」がゴミ収集車の合図として広く知られている(なお、台湾の場合は低速走行しながらメロディを流す収集車にゴミを投げ込む方式となっている)
筆者は、台湾に9か月暮らしていた過去があるので、ゴミ収集車が音を流しながら走っている光景は定番でしたね。
ゴミ収集車の種類と構造
ゴミ収集車と、一概に言っても様々なごみに対応するべく収集車の仕様が異なる。
回転板式車(パッカー車)
テールゲート底部にある回転板でごみをかき上げ、上部にある押込板で荷箱内へ積み込み、ほとんどがダンプカーのように荷台を持ち上げて排出する。
プレス機構と違って飛び散りが少なく、生ごみや缶・瓶などの回収に適している。
圧縮板式車
テールゲート内に上下する圧縮板があり、ごみをプレスしてからかき上げて荷箱内へ積み込む。
センターパネル(ゴミ逆流防止装置)を装備するものもあり、大半が荷台を持ち上げずに荷箱内の排出板で押し出して排出する。
一般ごみはもちろん、家具や冷蔵庫、自転車までもつぶす力を持っており産業廃棄物処理用に使われることもある。
荷箱回転式車
円形のドラムを回転させながら、ごみを巻き込んで荷箱内へ積み込む。
ロータリー式とも呼ばれ、コンクリートミキサー車のごみ収集車版みたいなものであり、大半が荷台を少し傾けてドラムを逆回転させてて排出する。
主に使用されている車種
ゴミ収集車も、様々なメーカーと車種が使われている。
仕様も異なれば価格にも差が出てくるので、価格についても触れていきます。
いすゞ
主ないすゞのゴミ収集車は「エルフ」と「フォワード」となっている。
どちらの中古車市場では150万から400万前後となっており走行距離や修復歴、大きさなどで価格に上下の差があります。
新車価格ですと300~600万円となっています。
日産
主な日産のゴミ収集車は、「アトラス」が多く取り扱われており、他にも「コンドル」という車種もあります。
アトラスの、中古市場では70~250万円ほどとなっており、新車では300~400万円前後となっている。
コンドルの、中古市場では200~400万円前後となっており新車では400~600万円ほどとなっている。
三菱ふそう
主な三菱ふそうのゴミ収集車は、「キャンター」「ファイター」の車種が多く中古では100~400万円となっており、新車では300~600万円となっている。
日野
主な日野のゴミ収集車は、「レンジャー」「デュトロ」が主力となっており、かなり値段の幅が広いのが特徴で、中古市場では100~800万円のものまで取引がされています。
特にサイズが大きく、年式が新しくて走行距離が短いものはほとんど新車並みの値段で取引されており、新車の場合は400~1000万円ほどのものまであります。
マツダ
主なマツダのゴミ収集車は、「タイタン」が主力となっています。
中古車で100~300万円ほど、新車で300~600万円ほどとなっている。
日野の車体のみが抜群に高額で、他のメーカーは新車価格で大体600万円までといった感じですね。
さいごに
ゴミ収集車についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
筆者が、個人的にすごいと思った点はゴミを圧縮する威力が、かなり大きく自動販売機などの大型のものでさえ、圧縮してしまうパワーを持ってる事に驚きました。
作業員の方は、無作為に投げ入れていますが機械が壊れることは一般ごみに関してはほとんどなさそうなので、作業員の方も心強いですよね。
今現在、外出自粛になっている状態が続いていますが、そんな中家庭ごみの出る量が多くなり、ごみ収集する時間に大きく影響が出ているみたいです。
ただ、この状況で仕方のないことですので、ただただゴミ収集のお仕事をされている方に敬意を払いたいと思います。
コメント