気象庁は、全国の広い地域を対象に「高温に関する早期天候情報」を20日発表し、7月27日頃からかなりの高温となる可能性があるとしています。
これから、いわゆる「猛暑日」が続く予報となっているだけに、クルマに乗る際には「カーエアコン」を使わなければ、とてもじゃないですが、快適に過ごすことはできません。
とはいえ、ガソリン価格の高騰によって、少しでも「燃費を良くしたい」と考えるユーザーがほとんどだと思います。
そんなユーザーの皆様に、より快適で尚且つ、燃費の向上も期待できる「カーエアコン」の使い方についてお話します。
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風量を「オート」にすることで、14%の燃費向上が期待できる
クルマのエアコンを使うとき、風量はどのように設定していますか?
その時の状況に応じて、風量を最大にしたり最小にしたりと、手動で設定しているユーザーも多くいらっしゃると思います。
しかし、オートエアコンが装備されているクルマなのであれば、風量は基本的には「オート」を使うことで、燃費の向上が期待できます。
例えば、外気温35℃の場合に、内気循環のカーエアコンで風量最大の場合と、風量オートの場合を比較すると、オートのほうが「14%」も燃費が向上するというデータがあります。
ただし、クルマに乗り込んだ直後は、車内に熱気がこもっているため、風量を強く設定し、ある程度車内が快適な温度になったらオートに切り替えるなど、臨機応変に対応することが大切です。
エアコン設定温度の基準は国産車は25℃、輸入車は22℃
カーエアコンをオートで使用する場合、設定温度は何度にすればいいのでしょうか?
一般的な家庭用エアコンの場合は、設定温度が低ければ低いほど消費電力が多くなるのは御存知ではあると思いますが、カーエアコンの場合は、その逆で設定温度を高くしすぎると、逆に燃費が悪化するのです。
その理由としては、カーエアコンは家庭用エアコンとは異なり、取り込んだ空気をいったん0℃近くまで冷やしきってから再加熱する仕組みになっているので、設定温度が高いとカーエアコンでは非効率になってくるのです。
そのため、日本車の場合は25℃、欧州車の場合は22℃がエアコンの効率がよくなる基準温度とされています。
これらの温度を参考に調節すると、より効率的になります。
内気循環を上手く利用することで、さらに燃費は4%向上
カーエアコンの効率的な風量や設定温度にしたら、さらに内気循環をうまく使用することで燃費の向上が期待できます。
外気導入を使用しているときは、外の熱い空気を冷やすため、エアコンに負担がかかりますが、内気循環ではすでにある程度冷えている空気を再び冷やすだけでよいため負担が少なくなります。
外気温35℃で風量オートの場合、外気導入から内気循環にすると、燃費は4%向上します。
ただし、いくら効率が良いとはいえ、内気循環を使用し続けると、車内の二酸化炭素濃度が上昇して、眠気を催すなど運転に支障が出る恐れがあります。
また、真夏に車内が高温になった状態でエアコンを使用する場合は、外の空気よりも車内の空気のほうが熱くなっているので、外気導入で車内の熱い空気をできるだけ早く入れ替えたほうが、効率良く車内の温度を下げられることができます。
ほかにも、雨の日で内気循環を使用し続けると、窓ガラスの曇りの原因にもなります。
定期的に外気導入に切り替えて、新鮮な空気を取り入れることも必要なので、状況にあった切り替えを推奨します。
さいごに
全国的にも、梅雨明けがされた7月下旬から8月上旬にかけて、暑さのピークを迎えます。
これからどんどん暑くなる中、クルマに乗る際には、無理せずにカーエアコンを使用することをオススメします。
カーエアコンを使うと燃費が悪くなる、という懸念はあるものの、今回紹介したカーエアコンの使い方によって、燃費が限りなく良好になると思います。
猛暑が続く中、無理はせずに上手くカーエアコンを使用することで、快適なカーライフが送れると思います。
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