トヨタ ハリアー(HARRIER)は1997年より初代モデルの販売開始となり、2020年6月17日4代目ハリアーとしてフルモデルチェンジされたものが販売開始された。
今回のフルモデルチェンジによって、本格的グローバルモデルとなっており、北米市場では、2020年に2代目ヴェンザとして販売される予定となっており、2022年からは中国での現地生産が開始される予定なのだ。
先代モデルは国内専売モデルだっただけに、力を入れて造りこまれてきたに違いない。
今回は、新型ハリアーを紹介していきます。
車名の由来は、タカ科の鳥「チュウヒ」の英名「Harrier」からとなっている。
ハリアーの価格は
S | 2.0L | 299万0,000円(2WD) | 319万0,000円(4WD) |
G | 2.0L | 341万0,000円(2WD) | 361万0,000円(4WD) |
G Leather Package | 2.0L | 371万0,000円(2WD) | 391万0,000円(4WD) |
Z | 2.0L | 393万0,000円(2WD) | 413万0,000円(4WD) |
Z Leather Package | 2.0L | 423万0,000円(2WD) | 443万0,000円(4WD) |
S | ハイブリッド | 358万0,000円(2WD) | 380万0,000円(4WD) |
G | ハイブリッド | 400万0,000円(2WD) | 422万0,000円(4WD) |
G Leather Package | ハイブリッド | 430万0,000円(2WD) | 452万0,000円(4WD) |
Z | ハイブリッド | 452万0,000円(2WD) | 474万0,000円(4WD) |
Z Leather Package | ハイブリッド | 482万0,000円(2WD) | 504万0,000円(4WD) |
- ダイナミックフォースエンジンの採用により、全面刷新された2種類のエンジン
- TNGA新プラットフォームの採用で、より走りの質を向上
- 緻密なトルク配分制御により、低燃費と安定感を与える4WDシステム
- デジタルインナーミラーも採用をはじめ、より安全性能を高めたToyota Safety Sense
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
- インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)
- ブラインドスポットモニター(BSM)
- アダプティブハイビームシステム
- オートマチックハイビームシステム
- リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]
- ロードサインアシスト
- パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付)
- ドライブスタートコントロール
- 電動パーキングブレーキ
- ブレーキホールド
- 最新のディスプレイオーディオをはじめとする、高級感を高めた快適装備
- さいごに
ダイナミックフォースエンジンの採用により、全面刷新された2種類のエンジン
2.0Lダイナミックフォースエンジン
スムーズでダイレクトな加速感が魅力の、2.0L直列4気筒エンジンには、マルチホールの直噴インジェクターやロングストローク化を図り、燃焼を高速化している。
吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iEを採用し、レスポンスを向上させている。
全域でのトルクアップと燃費向上を高次元で両立されている。
2.5Lハイブリッドシステム
高い燃焼効率と高出力を両立した2.5Lダイナミックフォースエンジンと、進化を続けるハイブリッドシステムの小型・軽量・高効率化技術を組み合わせることで、優れた動力性能と低燃費を実現させている。
高圧縮比・ロングストローク化に加えタンブル流強化と吸気流量アップを両立する高効率吸気ポート。直噴インジェクタにより高速で安定した燃焼を実現した。
さらに、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御するVVT-iEを採用し、レスポンスの向上とともに高出力化と燃費向上を高次元で実現し、最大熱効率は41%に到達している。
ハリアーのエンジンスペックは
2.0Lガソリン車 | 最大出力 171PS/6,600rpm | 最大トルク21.1kgf・m/4,800rpm |
WLTCモード | 15.4km/L(2WD) | 14.7km/L(4WD) |
2.5Lハイブリッドシステム | システム最高出力 218PS(2WD) | 222PS(E-four) |
WLTCモード | 22.3km/L(2WD) | 21.6km/L(E-Four) |
TNGA新プラットフォームの採用で、より走りの質を向上
新型ハリアーに、TNGAプラットフォームをベースに各部材配置および結合構造を最適化するとともに、超高張力鋼板(ホットスタンプ材)、高張力鋼板、アルミ材を積極的に採用する事で、軽量かつ上質感のある高剛性ボディによって、振動や騒音の少ない走りと卓越した操縦安定性を実現している。
静粛性と空力性能、足回りの上質を追求
上質感を演出するシーンを想定し、最適に防音材を配置したことで乗員が、車内に乗り込み走り出してすぐに分かる、「静けさのあるプライベート空間」、「走り出しの滑らかなフィーリング」、「高速走行での会話のしやすさ」を高水準に達成している。
また、燃費にも大きく影響する空力性能の向上を目指し、ボディ形状の工夫やフラットな床下形状にすることにより、風の流れの抑制や空気抵抗の低減を追求している。
最適チューニングを施したサスペンション
重厚感としなやかさを併せ持つ「乗り味」を目指し、フロントにはマクファーソンストラット式、リアにはダブルウィッシュボーン式とし、各サスペンションに入念なチューニングを施している。
路面のアップダウンや凹凸に対し、フロントとリヤコイルばね、スタビライザーばねの特性を最適化することで、車の上下挙動をより自然に制御し、重厚感の追求を果たしている。
旋回時などの、クルマの姿勢の決まりやすさや収まりやすさを改善する為、アブソーバーに適切な摩擦特性を付与し、アブソーバー減衰力の最適化を図り、路面の凹凸を感じさせないフラットな乗り心地とボディコントロールの両立を実現している。
緻密なトルク配分制御により、低燃費と安定感を与える4WDシステム
ハイブリッドモデルに搭載されている4WDシステムのE-Fourには、加速時や雪道などの滑りやすい路面なので、スムーズに4WD状態へ切り替え発進性、走行安定性を賢くアシストするE-Fourがさらに進化を遂げ、後輪トルクの出力を増加させた上で、前後輪トルク配分を100:0~20:80へと高めて、より緻密に制御している。
旋回時には、思い描いたラインを的確に捉えながら車両の挙動を安定させ、降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感も高めている。
ガソリンエンジン車に搭載されている、ダイナミックトルクコントロール4WDは前輪駆動時と4輪駆動状態を自動的に電子制御する。
通常の走行時には前輪駆動状態で燃費効率の良い走りを優先し、発進時や滑りやすい路面での走行時には、車両の状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分します。
旋回時には、ステアリング操舵量からドライバーが思い描くターゲットラインを算出し、車両挙動に応じてきめ細かく後輪にトルクを配分します。
これらの制御により、雪路だけでなくドライ路面での安定した走行を実現した。
トヨタ ハリアーに適合する、3Dフロアマットになります。
TPE素材により、汚れたら水洗いで簡単にお手入れができます。
デジタルインナーミラーも採用をはじめ、より安全性能を高めたToyota Safety Sense
プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
低速から高速まで幅広い速度域で、ミリ波レーダーと単眼カメラで歩行者を検知し、衝突の可能性があると判断した場合は、警報ブザーを発し回避操作を促す。
インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])
車両側のソナーで周辺監視しながら、低速での取り回し時における衝突忌避、または衝突被害の軽減に寄与するシステムで障害物の接近を表示とブザーで知らせ、ブレーキ制御を行う。
レーントレーシングアシスト
車線の中央を走行する為に、必要なステアリング操作の一部を支援し、渋滞時など白線や黄線が見えにくい、または見えない場合も先行車を追従してステアリング操作を支援する。
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行をサポートし運転者の運転負荷を大幅に軽減します。
デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)
車両後方カメラの映像をインナーミラー内のディスプレイに表示します。
切り替えレバーを操作することで、鏡面ミラーモードとデジタルミラーモードに切り替えることができデジタルミラーモードに切り替えることで、ヘッドレストや荷物などで視界をさえぎられずに後方を確認することが可能となる。
ブラインドスポットモニター(BSM)
隣の車線を走る車両が死角に入るとドアミラー内にインジケーターを点灯し、またウインカーを出した場合にはインジケーターも点滅させて注意を促す。
アダプティブハイビームシステム
LEDの配光範囲を細やかに制御し、先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光するので、ハイビームでの走行頻度がより向上します。
オートマチックハイビームシステム
ハイビームとロービームを自動で切り替えし、遠くまで照らせるハイビームでの走行頻度が高まり、夜間走行時の視野が広がります。
自動で切り替わるので、手動で切り替えする煩わしさがなくなります。
リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]
駐車場から後退する際に、接近してくる車両をレーダーで検知しドライバーに注意喚起し、ブレーキ制御を行うことで衝突被害軽減を支援する。
ロードサインアシスト
「車両進入禁止」「一時停止」などの道路標識を単眼カメラで認識して、マルチインフォメーションディスプレイ上に表示し、安全走行をサポートする。
パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付)
車両を上から見たような映像をナビ画面に表示し、運転席からだけでは見にくい、車両周辺の状況をリアルタイムでしっかり確認でき、さらにクルマの周辺を確認できるシースルービューを採用している。
ドライブスタートコントロール
シフト操作時における急発進・急加速を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与します。
後退時に衝突し、慌ててアクセルを踏み込んだままシフトを「R」から「D」へ変更した際、表示で注意を促し、エンジン出力/ハイブリッドシステムを抑制します。
電動パーキングブレーキ
シフトレバーの操作に合わせて自動で作動し、自動で解除されるオート機能付の電動パーキングブレーキを採用している。
ブレーキホールド
システムONの状態にしておくことで、渋滞や信号待ちなどで停車した時にブレーキを保持しアクセルを踏むと解除されます。
最新のディスプレイオーディオをはじめとする、高級感を高めた快適装備
多彩な機能を搭載した12.3インチナビゲーションシステム
高精細で大画面の12.3インチワイドタッチディスプレイに、静電式のタッチパネルとスイッチを搭載している。
トヨタマルチオペレーションタッチの採用によって、横長の画面を2分割する形でナビなどの表示と、ユーザー操作用画面を見やすく表示することが可能だ。
SDナビゲーションシステム、オーディオ・ビジュアル機能に加えスマホとの連携機能やETC2.0ユニットなどを搭載し、さらにはトヨタのT-Connectも利用できる多機能のナビを搭載している。
季節を問わないエアコンなどの快適装備も充実
左右独立温度コントロールフルオートエアコンには、ハイブリッド車はドア開閉、着座有無、バックル着脱、助手席側スイッチ操作により、人が乗っていない席を判断し、空調を抑制する制御を採用している。
ガソリン車には、前席のみ空調を行え、どちらもモードのON/OFF切り替えが可能だ。
快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)
長時間のドライブなどで負担のかかりやすい肩や腰、寒い日や夏の冷房中に冷えやすい下肢を温め、また暑い夏などには背もたれ面と座面に爽やかな風を通し快適にするベンチレーション機能も設定している。
運転席オートスライドウェイ
エンジンスイッチやシートベルトの脱着により、乗降車時に運転席が設定位置へ自動的にスライドし、スムーズな乗り降りをサポートする。
運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイパワーシート(運転席4ウェイ電動ランバーサポート付)&ポジションメモリー(ステアリング・シート)
運転席は、前後スライド、リクライニング、シート上下、座面前端上下の各調整を無段階に電動で行え、なおドライビングポジションの記憶・再現は音声認識操作でも可能です。
ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)
スマートキーを携帯していれば、ドアハンドルに触れるだけですべてのドアの解錠・施錠ができるので、両手がふさがっていても簡単に乗り降り可能となっている。
様々な使い方が広がるシートアレンジと大容量のラゲージルーム
必要に応じて後席を倒すことにより、長尺物などの荷物も楽に積載が可能となっている。
広くフラットなラゲージルームには、ゴルフバッグを3個収納可能で、さらにスライド式のデッキボックスを装備し、小物など入れる際に役立つ。
ハリアー専用設計のトノカバーになります。
スプリングによって簡単に脱着も可能です。
さいごに
新型ハリアーのスタイリングには、クーペスタイルで洗練されたプロポーションとなっており、先代よりもシャープで高級感が増した。
走行性能についても、刷新したエンジンの採用により、力強く低燃費を兼ね備えている点は現代のクルマにとって当たり前だが進化している部分が大きい。
快適装備に関しても、高級車さながらの装備がふんだんに採用され、ユーザーがゆっくり落ち着ける室内空間にしているところも、ユーザーをくすぐる。
今回モデルより、海外にもラインアップされるので今回のフルモデルチェンジは各所において、大幅にレベルアップしている事が分かる。
この点をみても、ハリアーはこれまでの通り人気の車種になっていくに違いない。
この記事の参考URL:https://toyota.jp/harrier/
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