日本で馴染み深い、「クラウン」は次々と中国市場へ渡っていくのか?

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こんにちは、SCPです。

「いつかはクラウン。」というフレーズは、聞いたことがあるだろうか?

1983年~1987年まで販売されていた、7代目トヨタ クラウンの有名なキャッチコピーであり、今もなお使われるほどである。

そんなトヨタの中でも歴史が長く、尚且日本市場でも人気の高いクラウンが、2020年11月11日に中日新聞により、次期クラウンをSUV化するという記事が、往年の車ファンのみならず多くの方に衝撃を与えるニュースが舞い込んできた。

クラウンといえば、トヨタ・・・いや日本を代表するセダン型の乗用車であるが、背景には止まらないSUV人気があり、いよいよクラウンも次世代のクラウンに変革しなければいけないのだろうか?

2021年4月19日には、トヨタと第一汽車の中国合弁会社である、一汽トヨタが「上海モーターショー2021」において、クラウンクルーガー(RAV4ベース)とクラウンヴェルファイア(ヴェルファイアベース)を発表した。

ん!?

発表された名称に注目したい。

どちらも、「クラウン」名称が入っているではないか?

これまで、ほぼ日本専売だった「クラウン」をこれを機に、一気にグローバル化していくのか?

今回は、中国市場におけるクラウンついてお伝えします。

次期クラウンSUV

クラウンクルーガーヴェルファイア クラウンSUV
次期クラウンSUVとされているデザイン

冒頭でも、少し触れたが次期クラウンのSUV化は、ほぼ実現していく。

2022年秋に投入が有力となっており、セダンを廃止し、新型ラグジュアリーSUVとして新たなクラウン伝説としてスタートするとのこと。

次期クラウンSUVに使われるプラットフォームは、今現在トヨタのSUVラインアップでも人気の高い、RAV4やハリアーに使われる「GA-K」が採用される可能性が高く、サイズは全長4,800mm程度、全幅1,800mm程度と現行クラウンに近いものになり、パワーユニットに関しても現行クラウンと同じ2Lターボ、3.5L、2.5Lハイブリッドが予想されている。

個人的には、次世代モデルらしく、フルEVモデルの誕生も期待したい。

法人需要のミニバン移行によって、セダンタイプの不人気が顕著に表れた

これまでの、法人カーや高額所得者の移動手段は、クラウンなどの高級セダンが一般的であったが、この様な層も最近ではアルファードに乗り替えが進み、現行クラウンの売れ行きは大幅なマイナスになり、逆にアルファードが月販1万台規模で売れるほど好調に推移している。

そこには、クラウンは走りや作りでは一級品であるが、室内の居住空間、使い勝手、乗降性ではアルファードのほうが圧倒的に優れている。という、評価からアルファードへの支持が高くなっている。

クラウンクルーガー爆誕

クラウンクルーガーベルファイア クラウンクルーガー

上海モータショーで発表された、クラウンクルーガーはトヨタの海外専売SUV「ハイランダー」の姉妹車に位置づけられるモデルとなっており、一汽トヨタによると、クラウンクルーガーは「BRAVE LANDER」をコンセプトに開発され、これまでのトヨタSUVのエッセンスとクラウンのエッセンスを融合することで誕生したと説明します。

ということは、やはり「クラウン」を継承しているイメージが押し出された。

さらに、全部で約2000項目におよぶ厳密な品質検査や過酷な耐久テストを経たことで、クラウンの名にふさわしい高品質を実現しているとのこと。

「クラウン」の名に恥じない、クオリティの高い車づくりが期待される。

クラウンのSUV化のアナウンスから半年ほどで、クラウンの名称を冠したSUVが発表されたことで、このクラウンクルーガーが日本市場で販売されなくとも、日本専売のクラウンSUVをラインアップさせ、これまでの「日本専売」というスタンスを守り続けてほしいと、筆者は個人的に考えます。

第二のクラウン。クラウンヴェルファイア誕生

クラウンクルーガーヴェルファイア クラウンヴェルファイア

なんと、ヴェルファイアにクラウンさながらの王冠マークをグリルに取り付けた、「クラウンヴェルファイア」を発表しました。

クラウンヴェルファイアは、中国市場での高級MPVニーズに向け、高級車としてのブランドバリューのあるクラウンの名をつけて売っていきたいという狙いがあるといい、一汽トヨタのホームページで、中国名ではファンクァンと呼ばれるクラウン(皇冠)を大々的にアピールしていることから、中国でクラウンの人気が高いのが分かる。

今のところ、分かっているスペック情報では全車2.5Lのハイブリッドで、7人乗り仕様。

ステアリング中央のロゴはトヨタマークだがディスプレイやメーター内の液晶にはクラウンの王冠マークが表示され、ツインムーンルーフが装着されるなど豪華仕様となっている。

価格は83万元~92万元(約1410万~1560万円)の3グレード展開となっており、日本国内で販売されるアルファードのExecutive Lounge Sの約2倍となる価格から、ラグジュアリーであること間違いない仕様となっている。

さいごに

クラウンクルーガーとクラウンヴェルフィアについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?

去年のクラウンセダン廃止のニュースから、半年が経ち中国でクラウンクルーガー発表と、すでに次世代のクラウンのあるべき姿という感じで発表されたことと相まり、さらにクラウンヴェルファイア発表と、「クラウン」の名称が異なるボディタイプの車種に使われることで、クラウンの名前がグローバルになった感じがします。

どちらも、お伝えしてきたとおり、ラグジュアリーな仕上がりとなっていますが、逆にクラウン名称が今後使われやすくなった(ハードルが低くなった)とも言えるのは、個人的には残念な部分であると感じます。

冒頭でもお話したとおり「いつかはクラウン」と、国民の高嶺の花的な存在として有り続けてほしいという筆者の気持ちが届けばいいなと思っております。

それでは、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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