2025年2月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

リコール情報2025年2月 アイキャッチ 車の情報

2025年2月分のリコール情報、改善対策届出一覧をお伝えします。

2025年2月のリコール届出情報(国産車)

ヤマハ XSR900 他 計8型式 計10車種を対象(4日)

リコール情報2025年2月 ヤマハ XSR900

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルポジションセンサーの接点部が微小な動きを繰り返すことで早期に摩耗し、摩耗粉が堆積することがある。

そのため、接点部に堆積した摩耗粉により正しいスロットル開度を認識できず、エンジン回転数の変動が起こることでエンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、エンストするおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換えるとともに、スロットルポジションセンサーを新品に交換する。

ヤマハ XSR900 他 計8型式 計10車種のリコール届出一覧表

ヤマハ XSR900 他 計8型式 計10車種の改善箇所説明図

三菱 アウトランダーPHEV 計1型式 計1車種を対象(6日)

リコール情報2025年2月 アウトランダーPHEV

・不具合の部位(部品名)

かじ取装置(ステアリングホイール)

・状況及びその原因

ステアリングホイールにおいて、設計時の検討が不十分であったため、内蔵されているタッチセンサーの一部が製造時に破損し、使用過程でセンサーの導通不良が起こり、運転者がステアリングホイールを握っているかどうかの検知ができなくなることがある。

そのため、マイパイロット(※)機能使用時に、システム故障の警告表示がされマイパイロットが機能停止する、または、ステアリングホイールから手を放しても手放し警告が表示されないことがあり、警告が表示されない場合は、保安基準第11条(かじ取装置)に適合しない。

※:高速道路同一車線運転支援システム
車間距離と車線中央をキープし高速道路での運転をサポートする機能。

・改善措置の内容

全車両、ステアリングホイールの製造日を確認し、対象のものはステアリングホイールを対策品と交換する。

三菱 アウトランダーPHEV 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 アウトランダーPHEV 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

スズキ ソリオ 他 計12型式 計5車種を対象(6日)

リコール情報2025年2月 ソリオ

・不具合の部位(部品名)

操舵装置(ステアリングホイール)

・状況及びその原因

ステアリングホイールにおいて、ステアリングホイールとステアリングコラムの締結部に対する図面指示が不十分なため、当該部の締結力が不足しているものがある。そのため、走行中の操舵等の入力により、取付けナットが緩み嵌合部に異音やガタが発生し、そのまま使用を続けると最悪の場合、嵌合が外れ、ハンドル操作ができなくなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ステアリングホイールの取り付け状態を点検・清掃し、ステアリングホイールを正しく取り付け、ナットを規定のトルクで締め付ける。

スズキ ソリオ 他 計12型式 計5車種のリコール届出一覧表

スズキ ソリオ 他 計12型式 計5車種の改善箇所説明図

ニッサン エクストレイル 計2型式 計1車種を対象(13日)

リコール情報2025年2月 エクストレイル

・不具合の部位(部品名)

前照灯(アダプティブLEDヘッドライトコントロールモジュール)

・状況及びその原因

アダプティブLEDヘッドライトコントロールモジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、周辺車両の存在を正しく検知できないことがある。

そのため、先行車や対向車を検知した箇所を本来ロービームで照射すべきところをハイビームで照射するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、コントロールモジュールの制御プログラムを修正する。

ニッサン エクストレイル 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表

ニッサン エクストレイル 計2型式 計1車種の改善箇所説明図

2025年2月のリコール届出情報(輸入車)

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計4型式 計4車種を対象(4日)

リコール情報2025年2月 レンジローバースポーツ

・不具合の部位(部品名)

原動機(オイルフィルターケース)

・状況及びその原因

交換用修理部品として輸入した原動機において、仕様と異なる材質のオイルフィルターケースが装着されているものがある。

そのため、潤滑油の内部圧力に耐えられずにケースが破損し、飛散したオイルが排気管に付着すると、最悪の場合、火災となる恐れがある。

・改善措置の内容

全車両、原動機のシリアル番号を確認し、該当する原動機が搭載されている場合は、当該オイルフィルターケースを良品に交換する。

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表

ランドローバー レンジローバースポーツ 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図

ルノー アルカナ 計1型式 計1車種を対象(6日)

リコール情報2025年2月 アルカナ

・不具合の部位(部品名)

燃料装置(燃料ホース)

・状況及びその原因

エンジンルーム内の燃料ホースクリップの構造が不適切なため、走行中の振動により燃料ホースとホースクリップが擦れることがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると燃料ホースが摩耗し、最悪の場合、当該ホースに穴が開き、燃料が漏れ火災となるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、燃料ホースにプロテクターを取付ける。なお、燃料ホースに摩耗があるものは新品に交換する。

ルノー アルカナ 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

ルノー アルカナ 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

BMW BMW X1 xDrive20i 他 計45型式 計47車種を対象(7日)

リコール情報2025年2月 BMW X1

・不具合の部位(部品名)

制動装置(統合ブレーキユニット)

・状況及びその原因

統合ブレーキユニットにおいて、製造管理が不適切なため、モーターセンサーの回路基板に異物が付着したものがある。また、コンタクトピン長さの設計検討が不十分なため、モーターセンサーの回路基板との接触圧によりノイズが発生する。そのため、電気的接触不良が発生し、ブレーキ警告灯の点灯およびチェックコントロールメッセージが表示される。そのまま走行を続けると、フォールバックモードとなることによりブレーキ操作時に通常よりも強い踏力が必要になり、次回にエンジンの始動ができなくなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、統合ブレーキシステムのモニタリング機能の有無を確認し、無い場合はプログラムを更新する。なお、本不具合によるフォールバックモードに繋がるリスクが検知された時は、統合ブレーキユニットを良品に交換する。

また、全車両、モニタリング機能に関する説明を取扱説明書に追加する。

BMW BMW X1 xDrive20i 他 計45型式 計47車種のリコール届出一覧表

BMW BMW X1 xDrive20i 他 計45型式 計47車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ V220d 計5型式 計1車種を対象(13日)

リコール情報2025年2月 V220d

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、DPF差圧センサの故障を誤って検出し、エンジン警告灯(MIL)が点灯すると同時に、フェイルセーフモードになることがある。

そのため、排気ガス値が規制値を満たせないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策されたプログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ V220d 計5型式 計1車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ V220d 計5型式 計1車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ E200 他 計4型式 計4車種を対象(13日)

リコール情報2025年2月 E200

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、セーリングモードを終了させる際にエンジンが失火していると誤検知することがある。

そのため、燃料噴射を停止させエンストするおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策されたプログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ E200 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ E200 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ E220d ステーションワゴン 他 計6型式 計5車種を対象(13日)

リコール情報2025年2月 E220d ステーションワゴン

・不具合の部位(部品名)

電気装置(クロストラフィックアラート)

・状況及びその原因

運転支援システムの内の一つの機能であるクロストラフィックアラートにおいて、パーキングコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、意図せず作動が停止することがある。

そのため、自動ブレーキが作動せず、横断する人や他の車両と接触するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、パーキングコントロールユニットの制御プログラムを対策されたプログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ E220d ステーションワゴン 他 計6型式 計5車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ E220d ステーションワゴン 他 計6型式 計5車種の改善箇所説明図

テスラ Model Y 他 計10型式 計4車種を対象(21日)

リコール情報2025年2月 モデルY

・不具合の部位(部品名)

後退時車両直後確認装置(制御 ECU)

・状況及びその原因

後退時車両直後確認装置について、ソフトウェアの設計が不十分なため、車両の電源ON時に逆電流により制御ECUの基板が短絡することがある。

そのため、バックカメラの機能が失われ、後退時車両直後確認装置の基準を満たさなくなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、OTAにより対策されたソフトウエアに書き換える。なお、本不具合により書き換えが完了しない場合は、新品の制御ECUに交換する。

テスラ Model Y 他 計10型式 計4車種のリコール届出一覧表

テスラ Model Y 他 計10型式 計4車種の改善箇所説明図

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種を対象(27日)

リコール情報2025年2月 ID4

・不具合の部位(部品名)

乗降口(アウタードアハンドル)

・状況及びその原因

乗降口のドアにおいて、アウタードアハンドルの設計が不適切なため、メンブレンフィルターの隙間から湿気/水が電子回路に浸透する場合がある。

そのため、電子回路に短絡が発生し、誤った信号がドアコントロールユニットに出力されることにより、時速15km/h未満で車両に強い横方向の力がかかった場合、意図せずドアが開くおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、フロント、リヤドアのアウタードアハンドルを対策品に交換する。また、ドアコントロールユニットのプログラムを点検し、必要に応じて対策プログラムに書き換える。

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種を対象(27日)

リコール情報2025年2月 ID42

・不具合の部位(部品名)

その他(インフォテイメントシステムユニット)

・状況及びその原因

インフォテイメントシステムユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、走行中にリセットまたは走行可能状態にする際に起動しないことがある。

そのため、ドライバーインフォメーションディスプレイが表示されず、速度計の確認ができない。

・改善措置の内容

全車両、インフォテイメントシステムユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

フォルクスワーゲン ID.4 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

2025年2月の改善対策届出情報(国産車)

該当なし

2025年2月の改善対策届出情報(輸入車)

ルノー アルカナ 計2型式 計1車種を対象(6日)

リコール情報2025年2月 アルカナ2

・不具合の部位(部品名)

その他(フロントカメラ)

・状況及びその原因

改善対策690の作業手順が一部欠如していたため、フロントカメラ交換後の制御プログラム書き換え作業が行われていない。

そのため、誤検知による“パワーステアリング異常”警告メッセージが表示されるとともに、運転支援装置の一部機能を停止させるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両について、
①改善対策690未実施車は、フロントカメラ交換の上、制御プログラムを適合仕様に書き換える。

②改善対策690実施済車は、フロントカメラ制御プログラムの適合仕様書き換えのみ行う。

ルノー アルカナ 計2型式 計1車種の改善対策届出一覧表

ルノー アルカナ 計2型式 計1車種の改善箇所説明図

さいごに

以上が、2025年2月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。

この記事の参照URLhttps://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html

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