2024年8月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

リコール情報2024.8 アイキャッチ 車の情報

2024年8月分のリコール情報についてお伝えします。

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2024年8月のリコール届出情報(国産車)

三菱 ふそうエアロスター 計10型式 計1車種を対象(27日)

リコール情報2024.8 エアロスター

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジン ECU)

・状況及びその原因

大型路線バスのエンジンECUにおいて、設計検討が不十分なため、以下の不具合が生じるおそれがある。

①スターター作動時にピニオンギヤとリングギヤの噛合い不良が発生すると、メインスイッチの接点を介さずコイル側にモーターを駆動する電流が流れ続けてしまう。そのため、コイルが熱ダメージを受けて損傷すると、スターターが不動になり、エンジンを始動出来なくなる。

②DPFの詰まりや酸化触媒の効率低下を誤検知することがある。そのため、エンジン出力が制限されると共にDPF再生不可の警告が表示され、次回エンジン始動時にエンジン警告灯が点灯する。

・改善措置の内容

全車両、エンジン ECU のソフトウェアを対策品に書き換える。

三菱 ふそうエアロスター 計10型式 計1車種のリコール届出一覧表

三菱 ふそうエアロスター 計10型式 計1車種の改善箇所説明図

キャタピラー 918M 他 計2型式 計2車種を対象(30日)

リコール情報2024.8 キャタピラー 918M

・不具合の部位(部品名)

ファイナルドライブ(終減速機)のリングギア固定ボルト

・状況及びその原因

ショベルローダのファイナルドライブ(終減速機)において、設計指示が不十分なため、リングギアを締結するボルトのトルクが不足しているものがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、ボルトが緩み、ファイナルドライブから異音の発生や油漏れが生じ、最悪の場合、ホイールが脱落するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、前軸後軸のファイナルドライブ内のリングギアを固定するボルトを交換し、適正な手法で締め付ける。

なお、ボルトの緩み、脱落または破損が確認された場合には、アクスルを交換する。

キャタピラー 918M 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

キャタピラー 918M 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

2024年8月のリコール届出情報(輸入車)

ポルシェ Taycan 他 計11型式 計6車種を対象(1日)

リコール情報2024.8 タイカン

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキホース)

・状況及びその原因

制動装置において、設計が不適切なため、前輪用ブレーキホースの長さが不足している。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、操舵角によりブレーキホース端部に過大な負荷がかかり、ブレーキホースに亀裂が発生する。

最悪の場合、ブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、前輪用ブレーキホースおよびブラケットを対策品と交換する。

ポルシェ Taycan 他 計11型式 計6車種のリコール届出一覧表

ポルシェ Taycan 他 計11型式 計6車種の改善箇所説明図

アウディ アウディ e-tron GT 他 計2型式 計2車種を対象(1日)

リコール情報2024.8 e-tron gt

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキホース)

・状況及びその原因

制動装置において、設計が不適切なため、前輪用ブレーキホースの長さが不足している。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、操舵角によりブレーキホース端部に過大な負荷がかかり、ブレーキホースに亀裂が発生する。

最悪の場合、ブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、前輪用ブレーキホースおよびブラケットを対策品と交換する。

アウディ アウディ e-tron GT 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

アウディ アウディ e-tron GT 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

BMW BMW 320d xDrive 他 計3型式 計3車種を対象(19日)

リコール情報2024.8 BMW320

・不具合の部位(部品名)

冷却装置(エア抜きライン)

・状況及びその原因

冷却水のエア抜きラインにおいて、取り回しが不適切なため、エア抜きラインがエンジンワイヤーハーネスと干渉することがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、エア抜きラインに穴が空き、冷却水が漏れるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エア抜きラインに擦れ箇所がないか点検し、耐摩耗性の布製接着テープを巻いて補強する。

損傷が確認された場合は、エア抜きラインを交換する。

BMW BMW 320d xDrive 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表

BMW BMW 320d xDrive 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC 他 計42型式 計37車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 GLC220d

・不具合の部位(部品名)

前照灯等(前照灯)

・状況及びその原因

前照灯において、ヘッドライトコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、前方車両との車間距離が近接した場合に前方の路面の一部に保安基準に規定されていない図柄が投影されることがある。

そのため、前照灯等の基準に適合しない。

・改善措置の内容

全車両、左右のヘッドライトコントロールユニットの制御プログラムを対策したプログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC 他 計42型式 計37車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC 他 計42型式 計37車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG CLS53 4MATIC+ 他 計16型式 計7車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 CLS53 4MATIC+

・不具合の部位(部品名)

電気装置(コネクタ配線)

・状況及びその原因

トランスミッションの電気配線において、配索設計が不適切なためコネクタ配線のシール部に強い力がかかり、シール部を変形させているものがある。

そのため、シール性能が保てずコネクタに雨水等が浸入することで短絡が発生し、駐車中にバッテリ上がりが発生することがある。

最悪の場合、短絡により発熱することで、周囲の部品を溶損させて火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、当該部位のコネクタを廃止した長い配線へ交換し、配索しなおす。

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG CLS53 4MATIC+ 他 計16型式 計7車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG CLS53 4MATIC+ 他 計16型式 計7車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT S 他 計2型式 計2車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 AMG GT S

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、生産指示が不適切なため誤った制御プログラムが搭載されている。

そのため、触媒の経時劣化に対する冗長性が不足しており、排気ガス値が規制値を満たせないおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを正規プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT S 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ メルセデス AMG GT S 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ EQE350 4MATIC 他 計9型式 計7車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 EQE350 4MATIC

・不具合の部位(部品名)

電気装置(高電圧バッテリ管理システム)

・状況及びその原因

高電圧バッテリ管理システムにおいて、制御プログラムが不適切なため、他のコントロールユニットからのデータ要求が集中すると、メモリに過負荷が生じることでリセットが行われバッテリの電磁開閉器を誤って開けることがあり、駆動システムへの電力供給が一時的又は継続的に切断される。

そのため、一時的に切断された場合は出力制限警告灯とドライブシステムの出力制限メッセージが運転席ディスプレイに表示され、出力が制限された走行モードになる。

また、走行中に継続的に切断された場合は走行不能に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、高電圧バッテリ管理システムの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ EQE350 4MATIC 他 計9型式 計7車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ EQE350 4MATIC 他 計9型式 計7車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 C200

・不具合の部位(部品名)

電気装置(プレヒューズボックス)

・状況及びその原因

助手席足元にあるプレヒューズボックスにおいて、製造時の組付けが不適切なため電源配線を取り付けるナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。

そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電源が遮断されて駆動システムが停止し、走行できなくなることがある。

または、当該部の電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、プレヒューズボックスのナットの締め付けトルクを点検する。なお、緩みがある場合は配線の接触面を点検し、損傷や周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。

メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ C200 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ C200 他 計15型式 計13車種を対象(22日)

リコール情報2024.8 C200  W205

・不具合の部位(部品名)

車体(ルーフパネル)

・状況及びその原因

車体に接着で取り付けられているルーフパネルにおいて、使用過程にて修理を行った際の作業指示が不適切なため、適切な接着強度で修理されていないものがある。

そのため、走行風などで剥離が進み、最悪の場合、走行中に剥がれ飛ぶことで他の交通の妨げになるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、新品のルーフパネルを適切な接着方法で装着しなおす。

メルセデス・ベンツ C200 他 計15型式 計13車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ C200 他 計15型式 計13車種の改善箇所説明図

2024年8月の改善対策届出情報(国産車)

該当なし

2024年8月の改善対策届出情報(輸入車)

該当なし

さいごに

以上が、2024年8月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。

この記事の参照URL:https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/top.html

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