2023年3月分の各メーカーのリコール・改善対策届出一覧

4月に入り、新年度が始まりました!

これから、新たな環境で生活が始まる方や、去年新生活が始まった方は、あっという間の1年間だったのではないでしょうか?

気温も暖かくなり、日中は過ごしやすくなってきましたね!

新年度、みなさんにとって素敵な1年になればと思います。

それでは、今回は2023年3月分のリコール情報についてお伝えします。

【KINTO】頭金0円!

2023年3月のリコール届出情報(国産車)

ダイハツ ムーヴキャンバス 他 計4型式 計3車種を対象(2日)

・不具合の部位(部品名)

電気装置(ボデー統合制御コンピュータ)

・状況及びその原因

ヒューズブロック内のボデー統合制御コンピュータにおいて、コンデンサの製造工程が不適切なため、内部ショートが発生することがある。

そのため、そのままの状態で使用を続けると、ヒューズが溶断して、灯火器が点灯しなくなるとともにエンジンが停止するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ヒューズブロックを良品と交換する。

ダイハツ ムーヴキャンバス 他 計4型式 計3車種のリコール届出一覧表

ダイハツ ムーヴキャンバス 他 計4型式 計3車種の改善箇所説明図

カワサキ Z125 PRO 計1型式 計1車種を対象(17日)

リコール2023.3 Z125 PRO

・不具合の部位(部品名)

方向指示器(シグナルランプ)

・状況及びその原因

対象車両の方向指示器(シグナルランプ)において、製造時の部品管理が不十分なため、レンズの熱処理が適切に行われず、レンズにひび割れを生じるものがある。

そのため、道路運送車両の保安基準64条の3(方向指示器)に抵触するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、前後左右のシグナルランプのレンズを良品に、ガスケットを新品に交換する。

カワサキ Z125 PRO 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

カワサキ Z125 PRO 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

スズキ エブリイ 他 計5型式 計5車種を対象(31日)

・不具合の部位(部品名)

①、②、③ともに変速装置(AGSアクチュエータ)

・状況及びその原因

①機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルにおいて、防水のための被覆構造が不適切なため、芯線に錆が発生するものがある。

そのままの状態で使用を続けると、クラッチケーブルの芯線が破断し、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。

②機械式自動変速機(AGS)のオイルポンプとオイルポンプ駆動用モータのジョイント部において、外部との通気構造が不適切であったため、オイルポンプからオイルが滲んだ場合、オイルが空気と共に、モータ側に浸入することがある。

そのままの状態で使用を続けると、モータ内部が短絡して作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。

③機械式自動変速機(AGS)において、オイルポンプ駆動用モータのブラシ材質が不適切なため、高温、高湿条件においてブラシが膨張し、摺動不良となるものがある。

そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、ブラシが固着してモータが通電不良により作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、アクチュエータを点検し、該当アクチュエータの場合は、
①クラッチケーブルを対策品に交換する。
②オイルポンプとオイルポンプ駆動用モータを対策品に交換する。
③オイルポンプ駆動用モータを対策品に交換する。

スズキ エブリイ 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表

スズキ エブリイ 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図①

スズキ エブリイ 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図②

スズキ エブリイ 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図③

2023年3月のリコール届出情報(輸入車)

プジョー SPEEDFIGHT125 他 計2型式 計2車種を対象(6日)

リコール2023.3 speedfight125

・不具合の部位(部品名)

灯火装置(テールランプユニット)

・状況及びその原因

テールランプユニットにおいて、配線引き込み部の防水パッキンの性能が悪く、ユニット内に水が浸入しLED接続部に腐食が発生する事がある。

そのままの状態で使用を続けると、尾灯、又は制動灯もしくは両方が点灯しなくなる恐れがある。

・改善措置の内容

全車両、防水性を高めた配線パッキンと信頼性の高いLEDへ変更した対策部品のテールランプユニットへ交換する。

プジョー SPEEDFIGHT125 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表

プジョー SPEEDFIGHT125 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図

フォルクスワーゲン T-ROC 2.0 TDI/110kW 他 計3型式 計3車種を対象(7日)

リコール2023.3 T-ROC

・不具合の部位(部品名)

その他の灯火等の制限(オンボードサプライコントロールユニット)

・状況及びその原因

テールライトにおいて、車両の解錠又は施錠と連動し、尾灯の光度が順に変化しながら点灯するアンサーバック機能を有するものがある。

しかし、この点灯プログラムが不適切なため、一連の作動時間が長くなり、保安基準に適合しない。

・改善措置の内容

全車両、オンボードサプライコントロールユニットを尾灯が順に光度変化しない対策プログラムに書き換える。

フォルクスワーゲン T-ROC 2.0 TDI/110kW 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表

フォルクスワーゲン T-ROC 2.0 TDI/110kW 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図

BMW BMW X1 xDrive 18d 他 計27型式 計25車種を対象(7日)

リコール2023.3 BMW X1 xDrive 18d

・不具合の部位(部品名)

エンジン(排気ガス再循環装置モジュール)

・状況及びその原因

ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、経年変化により冷却水が漏れるものがある。

その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性がある。

最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させる。

さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させる。

なお、過去に冷却水補充の履歴が確認できた場合は、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの点検を行ない、必要に応じて対策品と交換する。

BMW BMW X1 xDrive 18d 他 計27型式 計25車種のリコール届出一覧表

BMW BMW X1 xDrive 18d 他 計27型式 計25車種の改善箇所説明図

BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計3車種を対象(7日)

リコール2023.3 BMWアルピナ D5 S

・不具合の部位(部品名)

エンジン(排気ガス再循環装置モジュール)

・状況及びその原因

ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、経年変化により冷却水が漏れるものがある。

その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性がある。

最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させる。

さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させる。

なお、過去に冷却水補充の履歴が確認できた場合は、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの点検を行ない、必要に応じて対策品と交換する。

BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計3車種のリコール届出一覧表

BMWアルピナ D5 S 他 計4型式 計3車種の改善箇所説明図

ボルボ ボルボ XC40 他 計14型式 計7車種を対象(9日)

リコール2023.3 ボルボ XC40

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキコントロールモジュール)

・状況及びその原因

BCM(ブレーキコントロールモジュール)において、プログラムの設計が不適切なため、システムの診断テスト時に誤ってエラーを検出することがある。

そのため、ブレーキ警告灯等が点灯するとともにABSやブレーキブースター等の作動が停止し、通常より大きなブレーキ踏力が必要となり、想定よりも制動停止距離が長くなるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、BCM(ブレーキコントロールモジュール)のプログラムを対策プログラムに書き替える。

なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う

・販売店に入庫して診断機により実施する。
・対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。

ボルボ ボルボ XC40 他 計14型式 計7車種のリコール届出一覧表

ボルボ ボルボ XC40 他 計14型式 計7車種の改善箇所説明図

BMW BMW iX3 M Sport 他 計7型式 計7車種を対象(13日)

リコール2023.3 BMW iX3 M Sport

・不具合の部位(部品名)

電気装置(高電圧バッテリー)

・状況及びその原因

バッテリーマネジメントエレクトロニクス(SME)において、ソフトウェアが不適切なため、システムの誤診が起きる可能性がある。

そのため、ごく稀にではあるが充電の停止や高電圧システムがシャットダウンし、モーターの出力およびレスポンスが低下し、最悪の場合、モーターが停止するおそれがある。

なお、モーターが停止した場合、車両をオフ/オンすることにより再度走行することは可能である。

・改善措置の内容

全車両、バッテリーマネジメントエレクトロニクス(SME)を対策プログラムへ書き換える。

なお、改善のためのプログラムの書き換えは、下記のいずれかで行う

・販売店に入庫して診断機により実施する。
・対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールしてもらう。

BMW BMW iX3 M Sport 他 計7型式 計7車種のリコール届出一覧表

BMW BMW iX3 M Sport 他 計7型式 計7車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ C200 他 計21型式 計8車種を対象(15日)

・不具合の部位(部品名)

原動機(エンジンコントロールユニット)

・状況及びその原因

エンジンコントロールユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、アイドル時に負荷による回転変動が発生した際にシステムが失火と誤検知し、シリンダの燃焼を休止させてエンジン警告灯(MIL)を点灯させ、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。

また、最悪の場合、アイドル中にエンストするおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

メルセデス・ベンツ C200 他 計21型式 計8車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ C200 他 計21型式 計8車種の改善箇所説明図

メルセデス・ベンツ C200 他 計4型式 計2車種を対象(15日)

・不具合の部位(部品名)

電気装置(配線)

・状況及びその原因

エンジンルーム内の48Vアース配線において、製造時の組付け指示が不適切なため、ボディーアースのターミナルポイントにナットが規定トルクで取付けられていないものがある。

そのため、走行時の振動等で当該ナットが緩み電気抵抗が増加して、発熱することで周囲の部品が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、エンジンルーム内の48Vアース配線のナットの緩みを点検する。緩みがある場合はアース配線やナットの接触面を点検し規定トルクで締付け直す。

なお、接触面に損傷がある場合や、周囲に溶損がある場合は、関連する部品を新品に交換する。

メルセデス・ベンツ C200 他 計4型式 計2車種のリコール届出一覧表

メルセデス・ベンツ C200 他 計4型式 計2車種の改善箇所説明図

テスラ Model S 計6型式 計1車種を対象(15日)

リコール2023.3 Model S

・不具合の部位(部品名)

車体(フロントトランク第二ラッチ)

・状況及びその原因

フロントトランクにおいて、第二ラッチの取付部の設計が不適切なため、仕様にあった篏合がされていないものがある。

そのため、運転者が意図せず第一ラッチを開放した場合、第二ラッチが機能しないことにより、フロントのトランクフードが開放し、ドライバーの視界を妨げるおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、該当する部品の取付検査を行い、適切な取付状況に修正をする。

テスラ Model S 計6型式 計1車種のリコール届出一覧表

テスラ Model S 計6型式 計1車種の改善箇所説明図

インディアンモーターサイクル FTR1200 Rally 他 計11型式 計6車種を対象(22日)

リコール2023.3 FTR1200 Rally

・不具合の部位(部品名)

冷却装置(クーラントジョイント)

・状況及びその原因

クーラントジョイントにおいて、当該部品の設計、および製造不良により材質の強度が足りておらず、運転中にジョイントが破損することがある。

そのため、クーラントが漏れ出すおそれがある。

また、最悪の場合、漏れたクーラントが乗員にかかり火傷をするおそれや、クーラントがリヤタイヤにかかり転倒するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、クーラントジョイントを対策品に交換し、新しいクーラントに入れ替える。

インディアンモーターサイクル FTR1200 Rally 他 計11型式 計6車種のリコール届出一覧表

インディアンモーターサイクル FTR1200 Rally 他 計11型式 計6車種の改善箇所説明図

キャデラック CT5 計1型式 計1車種を対象(23日)

リコール2023.3 CT5

・不具合の部位(部品名)

灯火装置(昼間走行灯)

・状況及びその原因

昼間走行灯のコントロールプログラムに不具合があるため、すれ違い用前照灯点灯時に消えない。

すれ違い用前照灯が点灯しているときに昼間走行灯が解除されない場合、その結果生じる眩しさで衝突の危険性がある。

・改善措置の内容

全車両、ボディコントロールモジュールをアップデートする。

キャデラック CT5 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表

キャデラック CT5 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

ポルシェ Panamera 他 計18型式 計6車種を対象(27日)

・不具合の部位(部品名)

空調(電動クーラントポンプ)

・状況及びその原因

エアコン用の電動クーラントポンプにおいて、シーリングの設計が不適切なため、シール性が不足しており、ポンプのコントロールユニット部に湿気が入り、ポンプ内部で短絡が発生する場合がある。

そのため、ヒーターの機能が停止し、そのままの状態で使用を続けると、ポンプのコネクタの過熱により、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、電動クーラントポンプを交換すると共に、コネクタを点検し、必要に応じて交換する。

ポルシェ Panamera 他 計18型式 計6車種のリコール届出一覧表

ポルシェ Panamera 他 計18型式 計6車種の改善箇所説明図

2023年3月の改善対策届出情報(国産車)

ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種を対象(14日)

リコール2023.3 TRICITY 300

・不具合の部位(部品名)

スタンディングアシスト

・状況及びその原因

スタンディングアシストにおいて、キャリパーのパッドの硬度及びディスクの表面の粗さが不適切なため、スタンディングアシストの解除操作をしてもパッドがディスクに密着したまま離れず、自立の補助が維持される場合がある。

そのため、最悪の場合、カーブ等で車両を傾けられず転倒するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、パッドを対策品に交換する。

また、「届出番号640」の回収を実施した車両については、ディスクを回収前と同じ仕様の新品に交換する。

ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種の改善対策届出一覧表

ヤマハ TRICITY 300 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

ホンダ フィット 他 計32型式 計13車種を対象(31日)

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)

・状況及びその原因

電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。

そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータの圧力センサの出力値を点検し、点検基準を外れるものはブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。

ホンダ フィット 他 計32型式 計13車種の改善対策届出一覧表

ホンダ フィット 他 計32型式 計13車種の改善箇所説明図

ホンダ アコード 計1型式 計1車種を対象(31日)

・不具合の部位(部品名)

制動装置(ブレーキオペレーティングシミュレータ)

・状況及びその原因

電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。

そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。

・改善措置の内容

全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータの圧力センサの出力値を点検し、点検基準を外れるものはブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。

ホンダ アコード 計1型式 計1車種の改善対策届出一覧表

ホンダ アコード 計1型式 計1車種の改善箇所説明図

2023年3月の改善対策届出情報(輸入車)

該当車種なし

さいごに

以上が、2023年3月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。

対象となる車両をお持ちの方は、早めの対応をおすすめします。

リコール対象に限らず、日常の点検を怠らずに安全な状態で運行できるようにしましょう。

この記事の参照URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/index.html

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