7月に入りますが、全国的に猛暑日が連日続くなど、厳しい暑さとなっております。
梅雨明けに関しても、史上最速で梅雨明けしたとの報告もあり、異常気象と言っていいほどの天気でこれから夏になるのを考えると、これ以上の暑さになるのではないかと心配しております。
熱中症になり、救急搬送されている方も多くなっているので、無理をしないようにしましょう。
それでは、今回は2022年6月分のリコール情報についてお伝えします。
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- いすゞ エルガ 他 計6型式 計2車種を対象(2日)
- 日野 日野レインボー 他 計5型式 計2車種を対象(2日)
- ホンダ N-BOX 他 計9型式 計8車種を対象(2日)
- カワサキ KLX230 他 計1型式 計2車種を対象(3日)
- トヨタ ノア 他 計3型式 計2車種を対象(3日)
- ニッサンMT キックス 計1型式 計1車種を対象(9日)
- ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種を対象(14日)
- 三菱 ふそうエアロスター 計6型式 計1車種を対象(14日)
- トヨタ bZ4X 他 計4型式 計2車種を対象(23日)
- トヨタ プリウス 計1型式 計1車種を対象(29日)
- トヨタ クラウン 計4型式 計1車種を対象(29日)
- 2022年6月のリコール届出情報(輸入車)
- テスラ Model 3 計5型式 計1車種を対象(1日)
- ジャガー E-PACE 他 計9型式 計8車種を対象(7日)
- BMW BMW 323i 他 計27型式 計21車種を対象(13日)
- スカニア スカニア 計9型式 計1車種を対象(13日)
- スカニア スカニア 計9型式 計1車種を対象(13日)
- フェラーリ 488GTB他 計4型式 計7車種を対象(13日)
- プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種を対象(16日)
- ポルシェ Taycan 4S 他 計5型式 計5車種を対象(27日)
- ロイヤルエンフィールド HIMALAYAN 計2型式 計1車種を対象(27日)
- フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計13型式 計15車種を対象(29日)
- フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計20型式 計24車種を対象(29日)
- トライアンフ スピードトリプル RS 他 計2型式 計2車種を対象(29日)
- アウディ アウディ A3SB 1.4T 90kw 他 計5型式 計5車種を対象(29日)
- 2022年6月の改善対策届出情報
- さいごに
2022年6月のリコール届出情報(国産車)
いすゞ エルガ 他 計6型式 計2車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(バッテリケーブル)
・状況及びその原因
バスのバッテリケーブルにおいて、製造工程での端子圧着作業が不適切なため、ケーブルが損傷しているものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ケーブルが断線し、エンジンが再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリケーブルを点検し、端子圧着部の形状が不適切なものは当該ケーブルを良品に交換する。
日野 日野レインボー 他 計5型式 計2車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(バッテリケーブル)
・状況及びその原因
バスのバッテリケーブルにおいて、製造工程での端子圧着作業が不適切なため、ケーブルが損傷しているものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ケーブルが断線し、エンジンが再始動できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、バッテリケーブルを点検し、端子圧着部の形状が不適切なものは当該ケーブルを良品に交換する。
日野 日野レインボー 他 計5型式 計2車種のリコール届出一覧表
日野 日野レインボー 他 計5型式 計2車種の改善箇所説明図
ホンダ N-BOX 他 計9型式 計8車種を対象(2日)
・不具合の部位(部品名)
燃料装置(低圧燃料ポンプ)
・状況及びその原因
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。
ホンダ N-BOX 他 計9型式 計8車種のリコール届出一覧表
カワサキ KLX230 他 計1型式 計2車種を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキディスク)
・状況及びその原因
前輪の制動装置において、組立時の部品管理が不十分なため、寸法の異なるブレーキディスクが組付けられているおそれがある。
その場合、協定規則第78号の技術的な要件(制動装置試験の基準)に適合せず、安全に減速できないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前輪のブレーキディスクを点検し、異品である場合はブレーキディスクを正規品に交換するとともに、ブレーキパッドも交換する。
カワサキ KLX230 他 計1型式 計2車種のリコール届出一覧表
カワサキ KLX230 他 計1型式 計2車種の改善箇所説明図
トヨタ ノア 他 計3型式 計2車種を対象(3日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)
・状況及びその原因
運転支援装置のPDAにおいて、制御プログラムが不適切なため、PDAによる減速制御中にブレーキペダルを操作すると、制御終了後もブレーキが作動したままとなる場合がある。
そのため、加速不良が発生し、そのままの状態で使用を続けると、ブレーキ過熱により発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。
また、ブレーキ関連部品を点検し、過熱による異常が認められた場合は交換する。
ニッサンMT キックス 計1型式 計1車種を対象(9日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置(アクスルボルト)
・状況及びその原因
後輪のアクスルにおいて、ハブを固定するアクスルボルトの締結作業が不適切なため、走行振動等によりボルトが緩み、構成部品がガタつき異音が発生するおそれがある。
そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、ボルトが抜けてハブに干渉しホイールがロックするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、左右の後輪アクスルボルトの締め付け状態を点検し、規定のトルクで締めつける。
ニッサンMT キックス 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
①エンジンコントロールユニット(ECU)のプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、ECUがスロットルは閉じていると認識して燃料を減らし、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。
その状態からスロットルをゆっくり開けると、さらに混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。
②エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、過度に燃料を増量して燃焼室内に吸入される混合気が濃くなるので、薄くしようと燃料を減らす制御が入る。
その状態からスロットルを閉じると、燃料を増量する制御は停止するが、燃料を減らす制御は継続するため、混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。
③エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、暖機途中にアイドリング状態を継続すると、排出ガスをクリーンにするために燃料を減らす制御が入り、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。
そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンストするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。
ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図①
ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図②
ヤマハ SEROW XT250 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図③
三菱 ふそうエアロスター 計6型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
乗車装置(グライドスライドドア)
・状況及びその原因
大型路線バス等において、前側乗降口のグライドスライドドア上部に装着されているターンバックルの強度が不適切なため、ターンバックルに亀裂が生じるものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、ターンバックルが折損して当該ドアの開閉が出来なくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、グライドスライドドアのターンバックルを対策品に交換する。
三菱 ふそうエアロスター 計6型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうエアロスター 計6型式 計1車種の改善箇所説明図
トヨタ bZ4X 他 計4型式 計2車種を対象(23日)
・不具合の部位(部品名)
走行装置(ハブボルト)
・状況及びその原因
タイヤを取付けるハブボルトにおいて、急旋回や急制動の繰返し等で、当該ボルトが緩む可能性がある。
そのため、そのままの状態で走行を続けると、異音が発生し、最悪の場合、タイヤが脱落するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、当面の措置として、使用者に対し使用停止を要請し、対策が決定次第、恒久対策を実施する。
トヨタ bZ4X 他 計4型式 計2車種のリコール届出一覧表
トヨタ プリウス 計1型式 計1車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(パワーマネジメントコントロールコンピュータ)
・状況及びその原因
ハイブリッドシステムにおいて、異常判定時の制御プログラムが不適切なため、極低速から急加速するような高負荷走行時等に昇圧回路の素子が損傷した場合、フェールセーフモードに移行できないことがある。
そのため、警告灯が点灯し、ハイブリッドシステムが停止して、走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、異常判定時の制御プログラムを対策仕様に修正する。
当該制御プログラム修正後に素子が損傷して警告灯が点灯した場合は、電力変換器のモジュールを無償交換する。
トヨタ クラウン 計4型式 計1車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(前照灯)
・状況及びその原因
前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前照灯の反射板を対策品に、レンズを新品に交換する。
2022年6月のリコール届出情報(輸入車)
テスラ Model 3 計5型式 計1車種を対象(1日)
・不具合の部位(部品名)
その他(タッチスクリーン)
・状況及びその原因
急速充電中またはその準備中に、タッチスクリーンの演算処理装置の冷却プログラムが不十分なため十分な冷却が行われない場合がある。
そのため、演算処理装置の処理速度の低下や再起動が行われ、タッチスクリーンが映らない、あるいは遅延し、最悪の場合ドライブモード(ドライブ、ニュートラル、リバースなど)や警告などの操縦装置等に係る必要な表示が行われず、衝突危険性が高まるおそれがある。
・改善措置の内容
演算処理装置の温度管理および高温動作を改善するプログラムを配信する。
テスラ Model 3 計5型式 計1車種のリコール届出一覧表
ジャガー E-PACE 他 計9型式 計8車種を対象(7日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(アクセサリーベルトテンショナー 、パワートレインコントロールモジュール)
・状況及びその原因
①アクセサリーベルトの張力を一定に保つためのオートテンショナーのばねの耐久性が不適切なため、経時劣化により張力が低下すると、当該ベルトに振れの発生と共に負荷がかかり折損することがある。
②セルモーターでエンジンを始動する条件を正しく検知できないために、セルモーターが作動せず、常に原動機の再始動用モーターが使用され、その結果再始動用モーターを駆動するベルト(アクセサリーベルト)に負荷がかかり、当該ベルトが折損することがある。
そのため、そのまま使用を続けると、最悪の場合、発電不足により警告灯が点灯し、バッテリーが上がり、燃料装置、点火装置等の電装品の使用が出来ず、原動機が停止し走行不能或いはオーバーヒートに至るおそれがある。
・改善措置の内容
①該当車両は全車両、オートテンショナーを対策品に交換し、アクセサリーベルトを新品に交換する。
②全車両、パワートレインコントロールモジュールのプログラムを更新する。
ジャガー E-PACE 他 計9型式 計8車種のリコール届出一覧表
ジャガー E-PACE 他 計9型式 計8車種の改善箇所説明図
BMW BMW 323i 他 計27型式 計21車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(ブローバイヒーター)
・状況及びその原因
ブローバイヒーターのプラスチック製造が不適切なため正温度特性(PTC)ヒーターエレメントへの絶縁体に不規則性が生じ、時間の経過とともに正温度特性(PTC)ヒーターエレメントがショートする可能性があるが、ヒューズによって確実に保護されない。
そのため、正温度特性(PTC)ヒーターエレメントが異常発熱して外装が溶け、エンジン警告灯が点灯し最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブローバイヒーターの点検を行い不具合が確認された場合は対策品と交換する。
また、同時にエンジンワイヤーハーネスとブローバイヒーター間に7.5Aの保護ヒューズを追加し容量の最適化を行う。
BMW BMW 323i 他 計27型式 計21車種のリコール届出一覧表
BMW BMW 323i 他 計27型式 計21車種の改善箇所説明図
スカニア スカニア 計9型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
キャブチルトシリンダー下側固定ナット
・状況及びその原因
キャブチルトシリンダー下側を固定しているナットの締付けが不適切であったため規定トルクで締付けられていないものがある。
そのため、最悪の場合、キャブを前方に傾けた際、当該接続部が外れキャブが規定の位置に止まらず前方に倒れ落ち人に接触し人身事故につながる恐れがある。
・改善措置の内容
全車両、キャブチルトシリンダー下側固定ボルトの締付けを確認し、締付けが不十分なものは規定トルクで締付ける。
スカニア スカニア 計9型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
キャブ補助ヒーター配線
・状況及びその原因
キャブ補助ヒーターの配線の取付位置が不適切なため、キャブ補助ヒーターブラケットと干渉し擦れるものがある。
このため、最悪の場合、配線の損傷によりキャブ補助ヒーターが作動しなくなったり、ショートが発生したりする。
またキャブ補助ヒーターの信号に悪影響を及ぼすことで、燃料供給ポンプの制御信号に悪影響を与え、イグニッションキーをオフにしても燃料供給ポンプが停止せずエンジンがまわりつづけ燃料が切れることでエンストに至る恐れがある。
・改善措置の内容
全車両、損傷状況を確認し、配線が干渉しないようヒーターホースに固定する。
なお、損傷状況を確認の結果、表面的な軽度な擦れの場合はテープにより保護する。
また被覆がはがれ銅線が露出している場合は配線を交換する。
フェラーリ 488GTB他 計4型式 計7車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置
・状況及びその原因
制動装置において、マスターシリンダーのブレーキブースター側に装着されている油圧シール部からブレーキフルードがブレーキブースター内に漏れ、ブレーキの一次回路のブレーキフルードがなくなった場合、制動力は二次回路のみで作動する状態となることがある。
その状態でブレーキリザーバータンクのキャップを強く締めすぎていると、ブレーキリザーバータンクの換気が減少してタンク内に負圧が発生し、ブレーキの二次回路のブレーキフルードがブレーキリザーバータンクに戻る可能性があり、最悪の場合、ブレーキが効かなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、二次回路の制動力を保証するために、ブレーキリザーバータンクのキャップを対策品に交換する。
また、メーターパネルのソフトウェアを書き換え、ブレーキフルードの残量不足の警告灯が点灯した場合は、けん引でフェラーリ正規ディーラーに入庫をするように注意喚起する。
ブレーキフルードの残量不足の警告灯について記載したオーナーズマニュアルの補足のリーフレットをお渡しする。
フェラーリ 488GTB他 計4型式 計7車種のリコール届出一覧表
フェラーリ 488GTB他 計4型式 計7車種の改善箇所説明図
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種を対象(16日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンコントロールユニット)
・状況及びその原因
PHEV車のエンジンコントロールユニットにおいて、ソフトウエアが不適切なため、複数気筒の失火によるプロテクションモードからの復帰後、スロットルバルブ開度と吸気バルブリフト量が最大のまま固定されてしまう。
このため、エンジン回転が不安定となり、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種のリコール届出一覧表
プジョー 3008 HYBRID4 他 計4型式 計4車種の改善箇所説明図
ポルシェ Taycan 4S 他 計5型式 計5車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
運転席及び助手席シート(シート配線)
・状況及びその原因
運転席、助手席シートのエアバッグ(SRS)の配線において、配線被覆の加工が不適切なため、配線被覆の繊維がシート調整時にシート調整用シャフトに巻き込まれるおそれがある。
そのため、シートの調整ができず、配線が損傷し、エアバッグの警告灯が点灯する場合がある。
最悪の場合、エアバッグ(SRS)が作動しないおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、シートの配線、シート調整用シャフトを点検し、シート調整用シャフトに繊維の巻き込みがあるものは取り除き、シートの配線に布テープを巻き付ける。
配線に損傷があるものは補修する。
ポルシェ Taycan 4S 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表
ポルシェ Taycan 4S 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図
ロイヤルエンフィールド HIMALAYAN 計2型式 計1車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキキャリパー)
・状況及びその原因
ブレーキキャリパーにおいて、ピストン摺動部の金属表面処理が不適切なため、融雪剤により錆が発生するものがある。
そのため、摺動部の錆が抵抗となり、当該ピストンの戻りが悪くなり、最悪の場合、ブレーキが引きずるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、前輪および後輪のブレーキキャリパーを対策品に交換する。
ロイヤルエンフィールド HIMALAYAN 計2型式 計1車種のリコール届出一覧表
ロイヤルエンフィールド HIMALAYAN 計2型式 計1車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計13型式 計15車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(燃料パイプ)
・状況及びその原因
原動機に装着されている燃料パイプの取付けボルトにおいて、締め付けトルクの設計値が不適切なため、走行振動等により当該ボルトが緩むものがある。
そのため、燃料漏れにより、ガソリン臭の発生とともに、エンジン制御システム故障の警告灯が点灯し、最悪の場合、走行不能になるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料パイプ取付けボルトを新品へ交換し、規定トルクで締め付ける。
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計13型式 計15車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計13型式 計15車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計20型式 計24車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
自動変速機油圧制御システム(メカトロニクス)
・状況及びその原因
7速DSG型自動変速機のメカトロニクスにおいて、アッパーハウジングのねじ切り加工が不適切なため、耐久性が不足しているものがある。
そのため、アキュムレーターの継続的な油圧変化による疲労の蓄積により、アッパーハウジングに亀裂が発生し、油圧が低下して、最悪の場合、駆動力が伝達されず走行できなくなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、メカトロニクス内のアッパーハウジング製造識別マークを確認し、該当する場合はアッパーハウジングを対策品に交換する。
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計20型式 計24車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン VW ポロ 1.2/66kW 他 計20型式 計24車種の改善箇所説明図
トライアンフ スピードトリプル RS 他 計2型式 計2車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
リヤブレーキ(ABS)
・状況及びその原因
リヤブレーキにおいて、ABSのパルサーリングを固定しているボルトの固定が不十分なためにボルトが緩むものがある。
そのため、ABSシステムが誤作動し、ABSの警告灯が点灯するおそれがある。
最悪の場合、ABSが機能しなくなり、制動距離が伸びるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、固定ボルトを新品に交換し、液状の緩み止め剤を使用して組み付ける。
トライアンフ スピードトリプル RS 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
トライアンフ スピードトリプル RS 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
アウディ アウディ A3SB 1.4T 90kw 他 計5型式 計5車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(燃料パイプ)
・状況及びその原因
原動機に装着されている燃料パイプの取付けボルトにおいて、締め付けトルクの設計値が不適切なため、走行振動等により当該ボルトが緩むものがある。
そのため、燃料漏れにより、ガソリン臭の発生とともに、エンジン制御システム故障の警告灯が点灯し、最悪の場合、走行不能になるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、燃料パイプ取付けボルトを新品へ交換し、規定トルクで締め付ける。
アウディ アウディ A3SB 1.4T 90kw 他 計5型式 計5車種のリコール届出一覧表
アウディ アウディ A3SB 1.4T 90kw 他 計5型式 計5車種の改善箇所説明図
2022年6月の改善対策届出情報
フォルクスワーゲン VW ゴルフ 1.2/77kW 他 計15型式 計19車種を対象(29日)
・不具合の部位(部品名)
変速装置(シフトカバーフレーム)
・状況及びその原因
シフトカバーフレームにおいて、製造時の組付けにかかる圧力により、表面に施されたクロームコーティングに微細な亀裂を生じたものがある。
そのため、使用過程における気温・湿度の変化により亀裂が拡大し、当該コーティングの一部が剥がれるものがある。
最悪の場合、当該部位に触れ負傷するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、シフトカバーフレームを対策品と交換する。
フォルクスワーゲン VW ゴルフ 1.2/77kW 他 計15型式 計19車種の改善対策届出一覧表
フォルクスワーゲン VW ゴルフ 1.2/77kW 他 計15型式 計19車種の改善箇所説明図
さいごに
以上が、2022年6月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
リコール対象車を所有されている方は、早めの対応をおすすめします!
徐々に、EV車のラインアップが国産車に限らず輸入車についても多くなってきますが、リコール対象車としてもよく見かけることになってきました。
ガソリン車やディーゼル車よりも、歴史が浅いだけに今後も不具合は出てくるとは思いますが、早く安定した供給ができるようにメーカーに頑張って欲しいですね。
この記事の参考URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/news.html
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