長かったゴールデンウィークも終わり、現実に戻ってきましたね(笑)
3年ぶりの制限なしでのゴールデンウィークだったため、各地で多くの人出となっていたみたいです。
感染拡大も懸念されていますが、またひどくならないことを祈るのみです。
今回は2022年4月分のリコール情報についてお伝えします。
2022年4月のリコール届出情報(国産車)
三菱 ふそうエアロエース 他 計1型式 計2車種を対象(12日)
・不具合の部位(部品名)
電気装置(スイングドアハーネス)
・状況及びその原因
大型観光バスにおいて、スイングドア下側ハーネスの配策が不適切なため、ドア開閉時に当該ハーネスが周辺部品と干渉して過度の屈曲が生じる場合がある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該ハーネス内の配線が断線して電装品(パイロットランプ、サイドターンランプ、ドアガラス熱線ヒータ)が作動不良となり、最悪の場合、異臭・発煙が生じるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、スイングドア下側ハーネスのドアエンジンからドア入口までの配線を新品に交換すると共に樹脂製バンドによる固定を追加する。
また、サービスボックスのロアカバーが樹脂製の車両は、ロアカバーブラケットを対策品に交換する。
三菱 ふそうエアロエース 他 計1型式 計2車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうエアロエース 他 計1型式 計2車種の改善箇所説明図
トヨタ シエンタ 計2型式 計1車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジン)
・状況及びその原因
ハイブリッド車のカウルルーバにおいて、サービスホールカバー部の防水性能が不適切なため、経年で防水性が低下し、多量の雨水等がかかった場合、水がエンジンのインジェクタ取付部から燃焼室に浸入することがある。
そのため、コンロッドが変形して異音が生じ、最悪の場合、エンジンが破損し、走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、サービスホールカバーに排水ガイドおよびフードにシールゴムを追加する。
また、エンジンの燃焼室を点検し、異常がある場合はエンジンを新品に交換する。
トヨタ ハリアー 他 計17型式 計11車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
①制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)
②車体(ボデー)
・状況及びその原因
①横滑り防止装置(VSC)において、制御プログラムが不適切なため、VSC機能オフ状態でブレーキペダルを踏んだままシステム停止後に再始動すると、機能オン状態に復帰しない。
そのため、オフ表示灯が点灯し、VSCが作動しないおそれがある。
②エンジンルーム内のショックアブソーバ取付部付近のボデーにおいて、溶接設備の設定が不適切なため、当該部位に溶接が行われていないものがある。
そのため、そのままの状態で使用を続けると亀裂が生じ、最悪の場合、走行安定性を損なうおそれがある。
・改善措置の内容
①全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。
②全車両、ショックアブソーバ取付部付近の溶接有無を点検し、ない場合は溶接する。
また、当該部位に損傷が認められた場合は、補修を行う。
トヨタ ハリアー 他 計17型式 計11車種のリコール届出一覧表
トヨタ ハリアー 他 計17型式 計11車種の改善箇所説明図①
トヨタ ハリアー 他 計17型式 計11車種の改善箇所説明図②
ニッサン セレナ 計4型式 計1車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
電子制御装置(ビークルコントロールモジュール)
・状況及びその原因
e-POWER車のビークルコントロールモジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、特定の道路、かつ走行条件において発電用エンジンを始動する際、燃料が残っていても燃料切れと判定することがある。
そのため、出力をとめるフェールセーフ制御が作動し走行不能となるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ビークルコントロールモジュールの制御プログラムを対策品に書き換える。
いすゞ エルフ 他 計107型式 計3車種を対象(14日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エレクトロニックドライビングユニット)
・状況及びその原因
小型トラックにおいて、エレクトロニックドライビングユニット(EDU)の電気回路が不適切なため、車両の電装部品から発生する電気ノイズによりEDUが誤作動することがある。
そのため、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、エンジンストールに至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、EDUおよびエンジン制御ユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
いすゞ エルフ 他 計107型式 計3車種のリコール届出一覧表
UDトラックス クオン 他 計34型式 計2車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(駐車ブレーキ用エアプレッシャーセンサ)
・状況及びその原因
大型トラックにおいて、駐車ブレーキ用エアプレッシャーセンサの製造工程が不適切なため、当該センサ回路基板上に導電性異物が残存し短絡または動作不良を起こすことがある。
そのため、駐車ブレーキ作動表示ランプが誤点灯・不点灯になることがあり、最悪の場合、当該表示ランプの誤点灯により、駐車ブレーキ非作動状態で車両が動き出すおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、駐車ブレーキ用エアプレッシャーセンサを対策品に交換する。
UDトラックス クオン 他 計34型式 計2車種のリコール届出一覧表
UDトラックス クオン 他 計34型式 計2車種の改善箇所説明図
三菱 ふそうファイター 計4型式 計1車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
緩衝装置(緩衝装置(リヤサスペンション))
・状況及びその原因
中型トラックにおいて、リヤサスペンションの設計が不適切なため、段差通過時等に後輪のブレーキチャンバーとフレームが干渉し、最悪の場合、当該ブレーキチャンバーが破損して制動力が低下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、リヤブレーキ一式およびリヤリーフスプリングブラケットを対策品に交換する。
これに伴い、関連部品についても交換等を行う。
三菱 ふそうファイター 計4型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計9型式 計1車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
灯火装置(トレーラ側ブレーキランプ)
・状況及びその原因
大型トラクタにおいて、トレーラ側ブレーキランプの回路が不適切なため、ブレーキランプ点灯時に当該回路のダイオードが焼損する場合がある。
そのため、トレーラ側ブレーキランプが不灯になってブレーキランプ異常の警告が表示され、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、トレーラ側ブレーキランプ回路からダイオードを削除する。
また、半導体リレーによる電装品制御を行っていない車両は、当該回路にリレーとサブハーネスを追加する。
三菱 ふそうスーパーグレート 計9型式 計1車種のリコール届出一覧表
三菱 ふそうスーパーグレート 計9型式 計1車種の改善箇所説明図
ヰセキ T7718S-V 他 計8型式 計14車種を対象(25日)
・不具合の部位(部品名)
制動装置(ブレーキ回路)
・状況及びその原因
農耕トラクタの制動装置において、油圧回路の設計が不適切なため、油圧回路に空気が混入するものがある。
そのため、そのまま使用を続けると、ブレーキ性能が低下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ブレーキの油圧回路に逆止弁を追加する。
ヰセキ T7718S-V 他 計8型式 計14車種のリコール届出一覧表
ヰセキ T7718S-V 他 計8型式 計14車種の改善箇所説明図
2022年4月のリコール届出情報(輸入車)
マセラテイ レヴァンテ 他 計2型式 計2車種を対象(12日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エアインテークホース)
・状況及びその原因
エアインテークホースにおいて、ホースの材質が不適切なため、EGRに関連する酸の濃縮物の影響によりホースの強度が低下して亀裂が生ずることがある。
そのため、エアインテークホースよりエアが漏れて異音が発生し、エンジン警告灯が点灯して、出力が低下するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エアインテークホースを対策品に交換する。
マセラテイ レヴァンテ 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
マセラテイ レヴァンテ 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
BMW BMW X3 xDrive20d 他 計3型式 計3車種を対象(18日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(デジタルディーゼルエレクトロニクス)
・状況及びその原因
正規ディーラー向けに配信されたプログラムが不適切なため、修理時に車両の故障診断ソフトウェアが誤ったプログラムで書き換えられたことにより、センサー信号が誤って解釈される可能性がある。
そのため、エンジンのトルク低下につながり、エンジンが停止するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、デジタルディーゼルエレクトロニクス(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換える。
BMW BMW X3 xDrive20d 他 計3型式 計3車種のリコール届出一覧表
BMW BMW X3 xDrive20d 他 計3型式 計3車種の改善箇所説明図
フォルクスワーゲン ゴルフGTI 2.0/180kW 他 計2型式 計2車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンカバー)
・状況及びその原因
原動機において、上部に取り付けられたカバー(エンジンカバー)取付け箇所の強度が不十分なため、車両の経過年数や使用状況(非常にスポーティな走行や路面の悪いオフロード走行)によって、カバーが外れることがある。
そのため、エンジンルーム内でカバーが移動してターボチャージャー等の高温箇所に触れると溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンカバーを取り外す。
尚、対策部品の準備が整い次第、新たに届出を行う予定である。
フォルクスワーゲン ゴルフGTI 2.0/180kW 他 計2型式 計2車種のリコール届出一覧表
フォルクスワーゲン ゴルフGTI 2.0/180kW 他 計2型式 計2車種の改善箇所説明図
アウディ アウディ TT 45Tq 計1型式 計1車種を対象(21日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(エンジンカバー)
・状況及びその原因
原動機において、上部に取り付けられたカバー(エンジンカバー)取付け箇所の強度が不十分なため、車両の経過年数や使用状況(非常にスポーティな走行や路面の悪いオフロード走行)によって、カバーが外れることがある。
そのため、エンジンルーム内でカバーが移動してターボチャージャー等の高温箇所に触れると溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、エンジンカバーを取り外す。
尚、対策部品の準備が整い次第、新たに届出を行う予定である。
アウディ アウディ TT 45Tq 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
アウディ アウディ TT 45Tq 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ CLS220d 他 計3型式 計2車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
原動機(クーラントポンプ)
・状況及びその原因
ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。
そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。
また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。
メルセデス・ベンツ CLS220d 他 計3型式 計2車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ CLS220d 他 計3型式 計2車種の改善箇所説明図
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 計4型式 計2車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
乗員補助拘束装置(SRSコントロールユニット)
・状況及びその原因
SRS(乗員補助拘束装置)コントロールユニットにおいて、製造時の取付けが不適切なため、確実に固定されていないものがある。
そのため、事故等の衝突時にエアバッグが適切に展開しない、あるいは走行中の振動で正しくない加速度値を検出することで突然エアバッグが展開し、最悪の場合、乗員が負傷するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、SRSコントロールユニットを固定しているナットを一度外して取付け状態を点検し、規定トルクで締付け直す。
なお、ねじ山に損傷があった場合は、関連する部品を全て新品に交換する。
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 計4型式 計2車種のリコール届出一覧表
メルセデス・ベンツ S500 4MATIC 計4型式 計2車種の改善箇所説明図
トライアンフ トライデント 計1型式 計1車種を対象(27日)
・不具合の部位(部品名)
サイドスタンド
・状況及びその原因
サイドスタンドにおいて、材質管理が不適切なため本体の強度が不足している。
そのため使用過程で本体が湾曲し、サイドスタンド使用中にオートバイが転倒するおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、サイドスタンドを正規品に交換する。
トライアンフ トライデント 計1型式 計1車種のリコール届出一覧表
トライアンフ トライデント 計1型式 計1車種の改善箇所説明図
2022年4月の改善対策届出情報
トヨタ ノア 他 計15型式 計7車種を対象(13日)
・不具合の部位(部品名)
その他(ディスプレイオーディオ)
・状況及びその原因
ディスプレイオーディオにおいて、制御プログラムが不適切なため、シフト操作もしくは車速入力時に画面表示の切替え指示が正しくされない場合がある。
そのため、走行開始後も意図せず動画(テレビ映像等)が表示されたままとなるおそれがある。
・改善措置の内容
全車両、ディスプレイオーディオの制御プログラムを対策仕様に修正する。
さいごに
以上が、2022年4月分のリコール及び改善対策届出情報についてまとめたものとなります。
リコール対象車を所有されている方は、早めの対応をおすすめします!
いつでも万全な状態で、安全運転を心がけてください!
参考URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/news.html
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