日本独自の規格である「軽自動車」は、全長3.4m以下・全幅1.48m以下・排気量660cc以下という枠内で設計されたコンパクトカーです。
維持費の安さや取り回しの良さから、都市部から地方まで幅広い層に支持されています。
近年は安全性能の進化により、「小さい=不安」というイメージは大きく変わりつつあります。
近年の軽自動車は、高張力鋼板の採用や衝撃吸収ボディ構造の進化により、普通車に匹敵する衝突安全性能を実現しています。
前面・側面・後面衝突試験に対応し、エアバッグも複数搭載が一般的です。
日本では「JNCAP(自動車アセスメント)」によって安全性能が評価されており、近年の軽自動車は最高評価を獲得するモデルも珍しくありません。
今回は、JNCAPに基づいた軽自動車の安全性能ランキング1~5位を紹介します。
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第1位 日産 サクラ 評価結果 ★★★★★(2022年) 92%(184.92 / 199点)

1.JNCAP最高評価「ファイブスター賞」受賞
サクラは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施する「自動車安全性能2022」において、衝突安全・予防安全等を総合評価する部門で 最高評価の「ファイブスター賞」を獲得しています。これは、軽自動車として極めて高い安全性能評価を受けた証です。
評価内訳のポイントとしては、衝突安全性能が高評価、予防安全性能でも高得点、事故自動通報装置(SOSコール)装備で通報支援も評価対象となっています。
2.先進安全装備(360°セーフティアシスト)
サクラは「360°セーフティアシスト」と呼ばれる、さまざまな運転支援機能を搭載しています。
・前方運転支援
インテリジェント エマージェンシーブレーキ:前方の車両・歩行者・自転車を検知して衝突回避・被害軽減を支援(警報+自動ブレーキ)。
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報):2台前の車の急減速も検知して注意喚起。
・ドライバー支援・注意喚起
インテリジェント DA(ふらつき警報):長距離等で注意力低下を検知すると休憩を促す機能。
・駐車・周辺検知支援
インテリジェント アラウンドビューモニター:車両周囲を上空から俯瞰で表示。移動物(歩行者・自転車等)も警告表示。
踏み間違い衝突防止アシスト:アクセルとブレーキを踏み間違えた際の加速を制御し、衝突回避を支援。
3.衝突安全(エアバッグ&補助装備)
サクラは、衝突時の被害を軽減するためのエアバッグや安定制御機能が充実しています。
7つのエアバッグ標準装備(前席/サイド/カーテン/ニーエアバッグ含む):運転席の膝までも保護し、乗員の姿勢安定性もサポート。
ビークルダイナミクスコントロール(VDC):車速や挙動を検知し、滑りや横滑りの危険を抑制して安定走行を支援。
4.政府「サポカーS ワイド」対象
サクラは、政府がすすめる予防安全装備の普及基準である「サポカーS ワイド」の対象となっており、高齢者も含めた幅広いドライバーの安全運転を支援します(衝突被害軽減ブレーキ等を含む)。
5.日常運転でも安心な支援機能
安全性能は「事故を防ぐ」「事故被害を軽くする」ことが大切ですが、サクラは下記のような支援も積極的に行います。
・夜間や悪条件でも検知できるミリ波レーダー採用
・警告+自動ブレーキでドライバー操作を補助
・駐車場での視認・警告機能が充実
まとめ:日産 サクラの安全性能
日産サクラは、軽EVながら JNCAP最高評価を受賞 するほどの高い安全性を備えています。衝突安全・予防安全・運転支援などの装備がバランスよく組み込まれており、特に都市部での 万一の衝突回避・ドライバーの注意支援 といった点で高評価です。
第2位 日産 ルークス/ルークス ハイウェイスター 評価結果 ★★★★★(2021年) 92%(176.54 / 190点)

ルークスは、軽自動車ながら充実した安全装備を持つスーパーハイトワゴンとして人気のモデルです。
とくに「ハイウェイスター」シリーズでは、より快適・先進的な装備が多く、安全性能でも高い評価を得ています。
最新世代ルークスは「360°セーフティアシスト」をはじめとした先進機能を搭載しています。
1.衝突安全と評価
ルークスは国土交通省・自動車事故対策機構(NASVA)が実施する「自動車安全性能2021」において最高評価「ファイブスター賞」を受賞しています(試験車両はハイウェイスターXなど)。
2.予防安全装備(360°セーフティアシスト)
現行ルークス/ハイウェイスターには、日産の先進安全技術「360°セーフティアシスト」が採用されています。
・衝突回避・運転支援
インテリジェント エマージェンシーブレーキ:前方の車両・歩行者・自転車などを検知して、衝突回避を支援。
インテリジェント BSI / BSW:後側方衝突防止支援システムと後側方車両検知警報で、車線変更時の危険を軽減。
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知・3Dビュー付):車両周囲を360°見渡せる映像で死角を低減。
特に「ハイウェイスター」系グレードは、こうしたカメラ/センサー装備が充実しており、安全視点の価値が高いです。
3.先進運転支援・ドライバーサポート
ルークスには日産の最新ドライビング支援装備が多数あります(搭載はグレードによる)。
プロパイロット(グレード別設定):高速道路などで車線中央維持や車間距離の維持をサポート。
インテリジェント ルームミラー:後方視界がクリアでない場合にリアカメラ映像を表示。
アダプティブLEDヘッドライトシステム:対向車・先行車を自動で検知し、ハイビームの照射範囲を調整。
インテリジェント DA(ふらつき警報)・標識検知機能:運転注意喚起・標識読み取りによる警告。
ヒルスタートアシスト・オートブレーキホールド:坂道発進や渋滞での負担を減らす装備。
4.衝突時の保護性能
ルークス/ハイウェイスターでは、衝突時の乗員守るための装備も充実しています。
車両挙動や滑りを制御する、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)等で安定性を向上。
高い衝撃吸収ボディや複数エアバッグなど(車種・グレードにより仕様が異なる)も安全性に寄与します。
5.「サポカーS ワイド」対象
ルークスは政府の安全基準「サポカーS ワイド」(衝突被害軽減ブレーキ等の先進装備を備えた車)にも該当し、予防安全性能の基準を満たしています。
まとめ:ルークス/ハイウェイスターの安全性能
ハイウェイスター系グレードは、ルークスの中でも特に 安全支援装備が充実したモデルです。
衝突被害軽減や高速道路での運転支援などが強化され、家族や街乗り・長距離でも安心感が高い仕様となっています。
第3位 日産 デイズ/デイズ ハイウェイスター 評価結果 ★★★★★(2020年) 92%(175.72 / 190点)

デイズ(特にハイウェイスター系)は、軽自動車として高い安全性能を備えたモデルです。
安全性能評価や装備内容を見ると、日常の街乗りから高速道路まで運転を支える多層的な安全対策が組み込まれています。
1.総合安全評価:最高評価「ファイブスター賞」
デイズは、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施するJNCAP「自動車安全性能2020」評価で、軽自動車として初めて最高評価の「ファイブスター賞」 を獲得しました。
これは、衝突安全性能・予防安全性能が総合的に高評価された証です。
試験車両は「ハイウェイスターX」や「プロパイロットエディション」などのハイウェイスター系グレードです。
2.衝突安全性(乗員保護・ボディ構造)
デイズは「ゾーンボディ」と呼ばれる強固な構造を採用し、衝突時の衝撃吸収性、乗員キャビンの強度を高めています。さらに、歩行者への衝撃を軽減する構造も採用。
また、7つのエアバッグ(前席ニーエアバッグ含む)や横滑り防止装置「VDC」など、万一の際の乗員保護や車両安定性向上に寄与する装備も備えています。
3.先進安全支援装備(運転支援・予防安全)
360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)
デイズでは日産独自の 360°セーフティアシスト が搭載され(グレード別設定)、衝突予防・運転支援として以下の機能があります。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ:前方の車両・歩行者・自転車を検知し、衝突回避・被害軽減を支援
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援)+LDW(車線逸脱警報):車線を逸脱しそうなときに注意喚起・ブレーキ制御で戻す支援
側方・後方の注意喚起機能:死角になる側方への接近車両や障害物に対する警告など
踏み間違い衝突防止アシスト:意図せぬ急加速を抑えて衝突回避を援助(グレード設定)
※上記機能はグレードによっては標準装備でない場合があり、特に「プロパイロット」など高度な支援はハイウェイスターの上位グレードで設定されています。
4.高速走行・運転支援(プロパイロット)
デイズの一部のハイウェイスターグレードには、日産のプロパイロットが設定されており、高速道路などでの運転支援に役立ちます。
車線中央維持支援、車間距離制御、渋滞追従支援といった機能で疲労軽減・安全性向上に寄与します(対応はグレード別)。
5.日常運転での安全サポート
デイズは、視認性の良い設計(視界の広さ)、見えにくいバック時に役立つアラウンドビューモニター(移動物検知付き)、自動ブレーキ・前方衝突警告など、街中や駐車時の安全支援も充実しています。
まとめ:デイズ / デイズ ハイウェイスター の安全性能
総合評価で5つ星(ファイブスター賞)取得、衝突安全・乗員保護性能が高い、運転支援・予防安全装備が豊富、上位のハイウェイスター系は 高度な安全支援(プロパイロット等)を搭載可能。
結果として、デイズは軽自動車の中でも安全性が高く評価されており、街乗り・高速道路での安心感を高める装備が充実したモデルです。
第4位 三菱自動車 ekクロス EV 評価結果 ★★★★★(2022年) 91%(182.04 / 199点)

eKクロス EVは、軽自動車規格の電気自動車として安全性と予防安全技術が高い評価を受けているモデルです。
日常の街乗りから高速道路まで安心して使えるような安全装備を数多く搭載しています。
1.総合評価で、最高評価「ファイブスター賞」を獲得
「eKクロス EV」は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が実施する JNCAP(自動車安全性能2022)において、衝突安全性能評価Aランク、予防安全性能評価 Aランクを獲得し、さらに「ファイブスター賞」(最高評価)を受賞しました。
これは「衝突保護」「事故予防支援」「事故自動通報装置」の総合評価で最高レベルを示す評価です。
2.衝突安全装備
eKクロス EVは、小さな車体でも乗員をしっかり守るため、以下の装備を標準装備しています。
運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、運転席ニーエアバッグ(ドライバーの脚や腰部を保護)と、合計7つのエアバッグにより、衝突時の乗員保護性能が強化されています。
3.予防安全・運転支援(e-Assist)
三菱独自の安全サポートシステム「三菱e-Assist」を搭載し、予防安全・運転支援をサポートします。
主な先進安全装備
衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM):前方の車両・歩行者・自転車を検知し、衝突回避・被害軽減を支援
踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM):アクセルとブレーキの踏み間違いによる急加速を抑制
車線逸脱警報(LDW)&車線逸脱防止支援(LDP):車線から意図せず逸脱しそうなときに注意・制御
オートマチックハイビーム(AHB):夜間の先行車・対向車を検知して自動でハイ/ロービーム制御
これらは 「サポカーS ワイド」 の基準を満たす装備でもあり、高齢ドライバーにもやさしい安全支援機能です。
4.周囲確認・駐車支援
eKクロス EVでは、死角を減らし安全な駐車や発進を支援する視界系装備も用意されています。
マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付):真上から周囲を360°見渡せる映像で、駐車や狭い場所での安全確認をサポート
この機能は、運転席から見えにくい周囲の状況を映像で確認できるため、歩行者や障害物への注意がしやすくなります。
5.高速道路支援(MI-PILOT)
一部機能として高速道路などでの運転を支援するシステムもあります。
MI-PILOT:同一車線内での速度・車間距離維持支援、長距離・渋滞時の疲労を軽減する運転支援
これにより、高速道路での走行負担を減らすことができます。
まとめ:eKクロス EVの安全性能
軽EVだからといって安全装備が手薄ということはなく、街乗りから高速まで幅広いシーンで安心感を得られる先進的な安全性能が揃っています。
第5位 ホンダ N-BOX/N-BOX カスタム/N-BOX JOY 評価結果 ★★★★★(2023年) 91%(181.20 / 197点)

N-BOXシリーズ(N-BOX、N-BOX カスタム、そして新シリーズの N-BOX JOY)は、軽自動車の中でも予防安全・衝突安全性能が高く評価されている代表的なモデルです。
Hondaの最新安全技術「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備し、衝突回避支援からドライバーサポートまで幅広く安全をサポートしています。
1.JNCAP評価(安全性能総合)
N-BOX/N-BOX カスタムは、国土交通省と独立行政法人・自動車事故対策機構(NASVA)が行う「自動車安全性能試験(JNCAP)」で最高評価の「ファイブスター賞」を受賞しています。
「予防安全性能評価」「衝突安全性能評価」いずれも高評価で、総合的な安全性が示されています。
これは軽自動車で高い衝突保護性能と事故予防支援の両方で評価されたことを意味し、日常の安全性でも信頼性の高い結果です。
2.Honda SENSING(先進安全運転支援システム)
N-BOXシリーズでは、先進安全装備の「Honda SENSING」 を全タイプで標準装備しています。これにより、事故を予防する機能が広くカバーされています。
主な機能は以下の通りです。
・衝突予防・被害軽減
衝突軽減ブレーキ(CMBS):前方車両・歩行者・自転車との衝突回避・被害軽減を支援します。
・誤発進・後退事故防止
誤発進抑制機能:前後方向でアクセルの踏み間違いを抑制して衝突を回避。
後方誤発進抑制機能:バック時の急発進を抑えます。
・車線維持・交通状況対応
車線維持支援システム(LKAS):車線から逸脱しないようステアリング制御をサポート。
渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC):高速道路や混雑路で前車との車間を維持しつつ運転支援します。
標識認識機能:読み取った標識をメーター内に表示し、注意を促します。
・夜間・視認支援
オートハイビーム:夜間に対向車や先行車を検知し、ハイ/ロービームを自動で制御します。
3.衝突安全・乗員保護
N-BOXシリーズは高度な衝突保護性能も備えており、次のような要素が安全に寄与しています。
高強度ボディ構造:超高張力鋼板などを用いた構造設計により、衝撃を効果的に吸収・分散。
エアバッグ:運転席・助手席・サイド・カーテンなど複数のエアバッグが乗員を保護(グレードによる装備差あり)。
こうした構造・装備は、衝突安全評価でも高い点数につながっています。
4.日常安全支援・運転の安心感
Honda SENSING以外にも日常の安全運転を助ける装備があり、先行車発進お知らせ機能、路外逸脱抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、近距離衝突軽減ブレーキ/急アクセル抑制機能、パーキングセンサーシステムなど、多くの安全支援機能が加わり、市街地~高速道路まで幅広い場面で安心感を高めています。
まとめ:N-BOX / N-BOX カスタム / N-BOX JOYの安全性能
結果として、N-BOXシリースは軽自動車としてトップクラスの安全性能を備えたモデルです。Honda SENSINGを基軸に、予防から衝突保護まで幅広くドライバーを支援します。
さいごに
軽自動車は普通車より危ないのでは?という声もありますが、以上の結果のように、現在の軽自動車は大きく進化しており、安全性能は大幅に向上しています。
ただし、物理的な差は存在し、特に大型SUVやトラックとの衝突では質量差の影響を受けやすいのは事実です。
近年は、衝突回避支援の高度化、側面衝突対策の強化、カーテンエアバッグ標準化などで安全性は大きく底上げされています。
さらに、予防安全性能は普通車とほぼ同等レベルとなっているため、安心して乗ることができます。


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