スズキ イグニス(IGNIS)は、ラテン語で「炎」を意味し、以前にスイフトの初代モデルの欧州仕様車に用いられていた。
しかし、スイフトが2代目にモデルチェンジした際に、日本国外でもスイフトに名称を統一したために、消滅状態にあったイグニスの名称を、今回再び起用する運びとなった。
イグニスの位置づけとしては、軽クロスオーバーSUVのハスラーと、小型クロスオーバーSUVのエスクードの間を埋める新ジャンルのモデルとして企画されているものである。
デザインコンセプトには「シンプルアイコニック、シンプルスタンダード」とされており、分かりやすく特徴的なデザインを目指し、人が触れるところの随所に上質感と印象に残るものをちりばめたというデザインだ。
確かに、街中で見かけると日本車離れしている、欧州コンパクトカーのようなデザインで石畳の道にマッチングするスタイリングだ。
2016年から販売開始し、2017年には欧州各国、インド、台湾などの海外でも販売を開始している、グローバル戦略としてのクルマでもある。
尚、インド市場ではスズキの上級車チャンネルであるNEXA(ネクサ)で取り扱いを行っている。
スズキ イグニスの価格は
HYBRID MG | 152万2,400円(2WD) | 165万8,800円(4WD) |
HYBRID MG 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 | 159万0,600円(2WD) | 172万7,000円(4WD) |
HYBRID MG スズキセーフティサポート非装着車 | 142万3,400円(2WD) | 155万9,800円(4WD) |
HYBRID MX | 165万0,000円(2WD) | 178万6,400円(4WD) |
HYBRID MX 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 | 170万5,000円(2WD) | 184万1,400円(4WD) |
HYBRID MZ | 178万8,600円(2WD) | 192万5,000円(4WD) |
HYBRID MZ 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 | 184万3,600円(2WD) | 198万0,000円(4WD) |
HYBRID MF | 183万9,200円(2WD) | 197万5,600円(4WD) |
HYBRID MF 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 | 189万4,200円(2WD) | 203万0,600円(4WD) |
コンパクトカーにSUV要素でアグレッシブなスタイリングとマイルドハイブリッドを組み合わせた進化した走行性能
スズキ イグニスのデザインは、SUV車を思わせるような力強い専用フロントバンパーを持ち、張り出したフェンダーアーチ、ルーフレールを装備させる(MFグレード)などSUVライクなデザインが特徴的だ。
リヤビューも、一見SUVと思わせるような無骨さの中にも、洗練された美しいフォルムを持っている。
フロントビュー、サイドビュー、リヤビューのどこから見ても個性的なデザインとなっており、イグニスに乗っていたら視線を感じること間違いなしでしょう。
イグニスに搭載されるエンジンは、1.2L直列4気筒DOHCにISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを標準装備し、減速時のエネルギー回生やアイドリングストップ後のエンジン再始動をISGが行うことで燃料消費を抑制し、加速時にはその電力を活かしてエンジンをアシストすることで、更なる燃費性能の向上を実現させている。
エコと快適性を両立するアイドリングストップには、3種類の空調設定カスタマイズ機能があり、シーンに応じた設定を任意に行える。
イグニスの燃費は
WLTCモード | 19.8km/L | 2WD車 |
WLTCモード | 19.0km/L | 4WD車 |
シンプルな室内空間に使いやすさが大きく広がる収納スペース
スズキ イグニスの室内空間は、シンプルさを前面に出しながらボディカラーに合わせた内装のカラーリングもオシャレな演出をする。
コンソールボックス横にあしらわれたパネルやドアハンドルにボディカラーと合わせ、統一感を出す。
コンパクトボディながらも、高いアイポイントを実現させ、後席に向かってシアターレイアウトが施され後席にも閉塞感がないようにリヤシートスライド(165mm)とリヤシートのリクライニングを採用し室内空間の広大さを実現している。
この機能が相まって、荷物が多い時でもシートスライドをさせ荷室の余裕さを持たすことを実現した。
ラゲージルームのアレンジにより、5名乗車時でも9.5インチのゴルフバッグの積載が可能で、リヤシートの背もたれを前に倒すことで、415Lの大空間が広がり、ほぼフラットになるので長尺物の積載にも便利な機能だ。
ラゲッジボードの下にもサブトランクを持ち合わせ、小物などの収納に便利になる。
コンパクトボディでも、このようにシートアレンジやサブトランクを兼ね備えていると、日常やレジャー時に便利になりますね。
快適装備には、運転者の疲労軽減や寒い季節に重宝するシートヒーターなど毎日のドライブが楽しみに
長距離を走る際には、ゆとりを持ちながら走りたいという意見は多いんじゃないかと思う。
そんな快適装備がクルーズコントロールシステムがイグニスに搭載され、スイッチを押すだけで設定速度(約45km/h~約100km/h)を自動的に維持しながら走行するシステムでロングドライブ時の運転者の疲労の軽減に役立つ。
寒い季節には、運転席と助手席にシートヒーターを採用し、また後席の足元に温風を送り込むリヤヒーターダクトを全車標準装備し冬場の快適ドライブを演出する。
前席のシートヒーターは、最近のクルマに標準装備されることが多いが、後席のことも考えて作られているところは感心しますね。
危険な場面でも、安心感が桁違いなスズキのセーフティサポートをイグニスにも
イグニスには、スズキの安全技術である「スズキセーフティサポート」が採用され、日常での事故の危険をいち早く察知し、未然に事故を防ぐ予防安全技術が搭載されている。
全方位モニター用カメラパッケージ装着車は、自車を真上から見ているかのような視点で周囲を確認することが出来る。
クルマの前後左右4カ所にカメラを設置し、対応ナビゲーションを装着すれば、クルマを真上から見たような映像などをモニターに映し出す「全方位モニタ-」になる。
運転席から見えにくい場所を画面上で確認でき、狭い場所での駐車も安心。
ナビゲーション本体の操作で、前後やサイドなど視点を切り替えて周囲の環境を映し出します。
この機能により、ボタンひとつで3つの視点を映像化する
予防安全装置として、「デュアルカメラブレーキサポート」により、2つのカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突のおそれがあると判断すると、ブザー音やメーター内の表示によって運転者にに注意喚起する。
ブレーキペダルを踏むと、ブレーキ踏力をアシストし衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。
更には、誤発進抑制機能も搭載し、駐車場などで、前方に壁などがあるにもかかわらずシフトをD・L(Sモードを含む)、Mの位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間、エンジン出力を自動的に抑制し急発進・急加速を抑えて、踏みまちがいなどによる衝突回避に貢献します。
上記のような、安全機能が搭載されていると誰もが運転を楽しめますね。
個性派を光らせる人も、アクティブに使い方にもイグニスは一つの選択肢としてアリ
ここまで、イグニスについて触れてきたが、個性が詰まっているクルマであることが分かると思う。
何よりも、個性抜群のエクステリアデザインは他メーカーにはないデザインと筆者は感じる。
正直、街で見かける機会は少ないが、見た時のインパクトは大きい。クルマについてあまり詳しくない人が見たら、「外車?」と勘違いしてしまう程だと思う。
2016年12月1日には、オプションのセーフティパッケージと全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車に、2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントにおいて、同年度から新たに設けられた「ASV++(ダブルプラス)」をスズキ車で初めて獲得した経緯もあり、安全機能や予防安全機能にも惜しみなくイグニスにも搭載させ、誰もが安心して乗れるクルマに仕上げているのもプラス要素だ。
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