前回、日本車によるハンズオフ機能を持つ車種一覧を紹介しましたが、好評でしたので今回は、クルマ大国「アメリカ」のメーカーによる、ハンズオフ機能を使える車種の紹介をします。
ハンズオフ機能を使える車種は、ここまで様々な車種がある中、今の段階では限られた車種の一部でしか実現できていません。
よって、今現在ではハンズオフ機能が使える車種は、今のところ最先端の技術によって可能にしているものです。
それでは、今回はアメリカの自動車メーカーによる、ハンズオフ機能が付いている車種についてお話します。
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ハンズオフ機能とは、アクセルやブレーキ操作を自動で行い、前走車の追従走行を行う、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や、システムが車線(実線、破線)を検知し、クルマが車線の中央付近を維持して走行するようにステアリング操作を支援するレーンキープアシスト(LKA)といった、自動車の縦方向、横方向双方の高度な制御技術のもと、一定条件下で運転中にハンドルから手を離すことができる技術であります。
ただし、あくまでも運転支援機能となっているため、運転者はステアリングから手を離すことができるものの、即座にステアリングを握れる状態を堅持し、従来の運転と同様に車両の周囲を常時監視し続けていなければならないので、完全自動運転ではないことを意識した上で利用する事が必要となっています。
ハンズオフ機能によって、運転の疲労軽減などに繋がりますが、システムを過信しないように利用するのが重要です。
ハンズオフ機能が搭載されている車種一覧(アメリカ車)
ここでは、各自動車メーカーのハンズオフ機能が付いている車種についてお話します。
GM 「Super Cruise」 「Ultra Cruise」
CT6 「Super Cruise」
GMは2017年、ハンズオフ運転を可能とするADAS「Super Cruise(スーパークルーズ)」を高級ブランドのキャデラック「CT6」に導入しました。
この、Super Cruiseは、量産車における世界初のハンズオフ機能となっていて、正にハンズオフ機能のパイオニア的存在となっています。
Super Cruiseは、自動車専用道路においてアダプティブクルーズコントロールの速度の範囲内でハンズオフを可能にします。
その後も機能拡充や搭載車種、利用可能道路の拡張などを続けており、2021年7月時点で北米20万マイル(約32万キロ)の道路を網羅しており、最新となる2022年のアップデートでは、自動レーン変更機能やキャンピングカーなどのけん引時におけるハンズオフ運転、ナビゲーションの強化などが図られ、車種もシボレーやGMCなどに採用していき、2023年には22車種への導入を拡大していく方針となっている。
キャデラック車 「Ultra Cruise」
GM社は、2021年10月、一般道を含む95%の運転シナリオでハンズオフを可能にする「Ultra Cruise(ウルトラクルーズ)」を2023年からキャデラックに導入開始する計画を発表しました。
市街地や舗装された田舎道など200万マイル(約320万キロ)以上の道路をカバーし、将来的には340万マイル(約550万キロ)以上まで拡張可能と言われています。
このように、ウルトラクルーズをプレミアム車種向け、スーパークルーズを低コスト車種向けと位置付け、価格帯やセグメントを超えて高度なADASを提供していく方針としています。
現状のSuper Cruiseは信号や交差点などに対応しておらず、運転者がブレーキなどを操作する必要があるが、こうした場面でもしっかりと制御されるのか、今後の進化が楽しみだ。
Rivian 「Rivian Driver+」
Rivian R1T R1S (全車標準装備)
ピックアップトラックEVなどの開発を進めるRivian社は、ハンズオフ機能を備えた「Rivian Driver+」を全車に標準搭載しています。
搭載される装備は、11個のカメラ、12個の超音波センサー、5個のミリ波レーダーが車両の周囲360度を検知するセンサー構成で、各種ADASとともに高速道路におけるハンズオフ機能を実現しています。
現在、同社の車種はピックアップトラックの「R1T」と、SUVの「R1S」の2車種で、2021年にオーナーへの引き渡しが始まったばかりで、2021年は920台を納入しています。
フォード 「BlueCruise」
「2021F-150」 「Mach-E」
フォードは2020年10月、ADAS「Co-Pilot 360」の一部としてハンズオフ機能「Active Drive Assist」を2021年第3四半期にピックアップトラック「2021F-150」とEVマスタング「Mach-E」へのOTAアップデートを開始すると発表しました。
対象は北米の道路10万マイル(約16万キロ)としている。
その後、2021年4月までにハンズオフ機能の名称を「BlueCruise」と改め、北米13万マイル(約21万キロ)の中央分離帯のあるハンズフリーブルーゾーンと呼ぶセクションでハンズオフを可能にしています。
オプション価格も発表しており、例えばF-150の場合、BlueCruiseは「Co-Pilot 360 Active 2.0パッケージ」の一部として提供され、ソフトウェアが600~1,595ドル(約8~22万円)、ハードウェアが995ドル(約14万円)で利用できる。
さいごに
今回紹介した、車種を見ると、最新のEV車に搭載されているケースが多くありました。
今後のクルマ事情からみたら、当然のような流れであると思います。
今では、試験的に近い状態で行われていているので、手探りの状態である点もあると思いますが、ADASの進化はこれからも注目していきたいものです。
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