クルマにおけるエントリーモデルとは、その車種シリーズやブランドの中で最も手頃な価格帯に位置づけられるモデルのことを指します。
自動車メーカーは、多くのユーザーにアプローチできるように、ラインナップの入り口としてこのようなグレード設定しています。
エントリーモデルの最大の特徴としては、上位グレードよりも装備をシンプルに抑え、購入しやすい価格設定になっていることです。
初めてクルマを購入するユーザーや、セカンドカー需要、コスト重視の層などに向いているため、一定の人気どころであるのもエントリーモデルの特徴です。
しかしながら、上位グレードに比べると「最低限の装備」となっているため、装備や機能を重視するユーザーには物足りなさを感じる方もいらっしゃると思います。
ただし、今回は本当にエントリーモデル?と疑ってしまうほど、充実した装備や機能を持つ車種にクローズアップして、紹介します。
MuuMuu Domain!
装備や機能が充実した、お得なエントリーモデルの車種
トヨタ
アクア

アクアのエントリーモデル(Xグレード)は、シリーズの中で最も手頃な価格設定となっているグレードで、ハイブリッドカー入門として最適な1台です。
ヘッドランプには、2灯式LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)+ターンランプ+クリアランスランプ、リヤコンビネーションランプには、LEDテール+LEDストップランプ+ターンランプが備わっており、従来のエントリーモデルでは「ハロゲンランプ」が採用されがちですが、「LEDランプ」が採用されています。
また、予防安全に関しては、「Toyota Safety Sense」がXグレードでも標準となっており、衝突防止はもちろん、レーントレーシングアシスト(LTA)、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、オートマチックハイビーム(AHB)、ロードサインアシスト(RSA)を装備しているので、安全で快適な走行を可能にします。
また、7インチのディスプレイオーディオや2スピーカー、盗難防止システム(イモビライザーシステム・オートアラーム付)なども標準装備します。
燃費性能では、Xグレードが一番燃費が良く、34.6km/L(WLTCモード)となっています。
※上位グレードのGR SPORTでは、29.3km/L(WLTCモード)
Xグレードは、とにかく購入価格を抑えて、燃費の良いクルマに乗りたい人に最適なグレードです。
アクア(Xグレード)の価格:2,146,000円(2WD) 2,344,000円(E-Four)
スズキ
スイフト

スイフトのエントリーモデル(XGグレード)は、スイフトシリーズの中でもお得感と実用性のバランスに優れたモデルです。
コンパクトカーらしい扱いやすいサイズ感を持ちながら、快適な装備や燃費性能をしっかりと備えており、初めてのクルマ選びにも適しています。
スイフト(XGグレード)の最大の特徴は、安全装備の「スズキ セーフティ サポート」の充実さです。
搭載される機能は、最上位グレードと遜色なく、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)はもちろん、パーキングセンサーやブラインドスポットモニター(車線変更サポート付)など他車種では上位グレードに標準装備されている機能が、スイフトの場合エントリーモデルでも標準装備されています。
エクステリアは、スポーティで洗練されたデザインを維持しつつ、シンプルかつ飽きのこない仕上がりが特徴で、インテリアは実用性を重視し、広めの室内空間や操作性の良いレイアウトが確保されています。
パワートレインには1.2Lガソリンエンジンを採用し、日常的な走行に十分な力と低燃費を両立し、上位グレードのハイブリッドモデルが25.4km/L(WLTCモード)に対し、23.4km/L(WLTCモード)と遜色ない燃費性能を発揮します。
車両価格も手頃に設定されており、維持費の安さと合わせてコストパフォーマンスの高さが光ります。
スイフト(XGグレード)は、「無駄のない装備でしっかり使える1台」を求める人にぴったりのモデルで、エントリーユーザーから長く愛されている定番グレードといえます。
スイフト(XGグレード)の価格:1,727,000円(2WD) 1,892,000円(4WD)
ホンダ
フィット

フィットのエントリーモデル(BASIC)は、シンプルながら日常使いに十分な機能と快適性を備えた1台です。
価格を抑えながらも、フィットならではの広い室内空間や使い勝手の良さをしっかり体感できるのが特徴です。
エクステリアは、上位グレードと同じ親しみやすく上質感のあるデザインを採用し、シンプルながら飽きのこないスタイルを実現、フルLEDヘッドライト(デイタイムランニングランプ付)や、LEDハイマウント・ストップランプが装備され現代的なスタイリングになっています。
インテリアは落ち着いた雰囲気でまとめられており、操作性の良いレイアウトと視界の広さが安心感を与えます。
フルオート・エアコンディショナーを搭載し、他車種ではマニュアルエアコンが多いので、上位グレードと同等の機能を持ちます。
また、フィットの強みである「センタータンクレイアウト」によって後席や荷室が広く、エントリーモデルながら多用途に対応できる点も魅力です。
チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシートを備えているため、日常使いでも利便性を高めます。
安全装備についても「Honda SENSING」が標準搭載されており、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、アダプティブクルーズコントロールなど、先進の安全技術をエントリーモデルでも利用できるのは大きな安心ポイントです。
電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能も標準装備し、普段の走行を快適にします。
フィット(BASIC)は、「シンプルでちょうどいいクルマ」を求める人に最適な1台で、初めてのマイカーやセカンドカーとしても高い満足度を提供してくれるモデルです。
フィット(BASIC)の価格:1,776,500円(2WD) 1,985,500円(4WD)


日産
ノート

ノートのエントリーモデル(Xグレード)は、シリーズの中核を担う標準モデルで、価格と装備のバランスに優れたグレードです。
エントリーモデルのシンプルさに加えて、日常の快適性や利便性をしっかりと確保しており、幅広いユーザーから選ばれやすいのが特徴です。
エクステリアは、最新のノートらしい洗練されたデザインを採用しており、シャープなフロントフェイスやコンパクトながら存在感のあるスタイルを実現。
インテリアはシンプルで使いやすく、ドライバーに優しい視認性の高いメーター類や操作性の良いスイッチ配置が魅力です。
パワートレインには日産独自の「e-POWER」を搭載、これは1.2Lエンジンで発電し、モーターのみで走行するシリーズハイブリッド方式で、EVのようなスムーズな加速と静粛性を持ちながら、ガソリン補給で長距離走行も可能です。
街乗りから高速道路までストレスなく走れるのが強みです。
安全装備も充実しており、先進運転支援システム「プロパイロット」こそオプションにて設定可能ですが、「Xグレード」でも「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの安全技術を備え、安心感を高めています。
さらに、快適装備が充実しており、オートエアコンや先進的なメーター表示など、普段使いでの満足度が一段と向上しています。
ノート(Xグレード)は、コストパフォーマンスと機能性を兼ね備えた「ちょうどいい選択肢」として、多くのドライバーに適したモデルといえます。
ノート(Xグレード)の価格:2,299,000円(2WD) 2,580,600円(4WD)
ダイハツ
ムーヴ

ムーヴのエントリーモデル(Lグレード)は、シンプルで扱いやすい装備を揃えたモデルです。
軽自動車ならではのコンパクトなサイズ感と、日常に必要十分な快適性を兼ね備え、コストパフォーマンスに優れた1台となっています。
エクステリアは飾り気を抑えたすっきりとしたデザインで、誰にでも馴染みやすいスタイルが特徴、フロントブラックグリルで精悍さを演出します。
取り回しの良いボディサイズと広いガラスエリアにより、運転初心者でも安心して街中を走れる視界性を実現しています。
また、フルLEDヘッドランプ(クリアランスランプ、オートライト、マニュアルレベリング機能付)で夜間走行にも安心感を与えます。
インテリアはシンプルながらも実用的で、十分な室内空間を確保、後席もゆとりを感じさせる設計で、日常の買い物や送り迎えなど幅広いシーンに対応できます。
パワートレインには燃費性能に優れた660ccエンジンを採用し、軽快な走りと低燃費を両立、さらに低排出ガス車として環境性能も高く、経済性を重視する方にとって安心できるポイントです。
安全装備では、ダイハツの先進安全技術「スマートアシスト」を搭載し、衝突回避支援ブレーキ機能や誤発進抑制制御機能などが備わり、普段の運転をしっかりサポートしてくれます。
ムーヴ(Lグレード)は、シンプルで経済的、かつ安心感のある軽自動車を探している方におすすめのグレードで、初めてのマイカーやセカンドカーにも最適な、オトクで信頼できるエントリーモデルです。
ムーヴ(Lグレード)の価格:1,358,500円(2WD) 1,485,000円(4WD)
さいごに
エントリーモデルとはいえ、今回紹介した車種は装備や機能も充実しているのが特徴的でした。
特に、安全装備についての充実度が高く、従来では衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(ACC)などは、上位グレードのみに標準装備されているケースが多かったですが、今回紹介した車種は、このような装備も標準装備されているので、コストパフォーマンスの高さが伺えました。
ただし、やはりデメリットが有るのも事実で、インテリアの簡素化や、エクステリアデザインが控えめとなっていたりするので、求めるものによっては中位グレードを選択したり、オプション追加することで補わなければなりません。
そういった点を踏まえ、エントリーモデルは価格重視・シンプル志向の方に向いており、上位グレードは快適性や安全性を重視する方におすすめという構図になります。
ご自身のライフスタイルにあった、グレード選びの際に参考にしていただければと思います。
月額99円から。容量最大1TB!ブログ作成におすすめのWordPressテーマ「Cocoon」も簡単インストール
コメント